チート無しクラス転移〜〜Be chained(ベチーン)〜〜

キズミ ズミ

一章 1話 『当たり前みたいな日常』



東から差す陽光を浴びて、純白色の校舎に入り、
割り振られたクラスへ足を運び、国と世間が決めたタスクを着実にこなす。

下らないとは思いつつ、それでも俺は安穏と日々を暮らしていた。

そんなかつての俺は、どうしようもないほど、
世界のチーサイ歯車でしかなかった、と、思う。


オレ、加藤ミキオはその日、いつもより少しだけ早く学校に着いた。

大した意味はないが、少しアップテンポに歩いてしまったらしい。

腕に巻いた腕時計の針を見る。

遅刻デッドラインにはまだ少しの余裕があった。

昇降口から若干、牛歩を意識して歩き、2年3組に入ると、オレは自分の席に座り本を開いた。

忙しなく動く級友たちを尻目に読書に一人没頭していた。

ふと、時計を見ると既に始業時間はとっくに過ぎていることに気がついた。

手元の文庫本から目を離し、教卓に目を向ける。

30人1クラス、その日遅刻者、欠席者は居なかったことから、オレ含むクラス全員、たっぷり30人分の
目線が、その時教卓に注がれていた。

ーーー立っていたのは、仮面の男だった。

マジシャンの様な帽子を目深にかぶり、
目元は赤黒く光る仮面に覆われていた。

『非凡を望む平凡な仔らよ!さぁ、何を産む!!』

『この世界で生きてきた凡百の仔らよ!さぁ、何を成す!?』

『吉兆な国で至極、当たり前に過ごしてきた日々も、ーーーーーーーもう、飽きただろう?』

朗々と放たれた、ともすれば妄言と切り捨てられるだけの言葉。

それなのに、誰も彼もが、仮面の男の言葉に息を飲んだ。

状況が飲み込めていなかった、派手な格好のそいつに目が話せなかった、そして何より、圧倒されていた。

仮面の男の言葉、その余韻が残るクラスに、突如、膨大な光量を放つナニカがクラスの中央で弾けた。

『ランドソールを、救ってくれ・・・・・・』

莫大な光芒に身を包まれている最中、仮面の男ではない、しゃがれた声が、脳を撫でた、気がした。



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加藤 ミキオ

年齢・・・16歳

身長・・・175cm

趣味・・・筋トレ、サイクリング

友人・・・ミツキのみ・・・

備考

ギョロリとした大きい瞳に骨太なガッシリ体型。

口下手で無意識に周りと距離を置く性格。

運動神経が良く筋肉質な体。

他人の変化には敏感だが、自分のことに頓着が無く髪が伸びっぱなし。

髪が目にかかるのでヘアピンをしている。






はじめまして!キズミ ズミです!

ファンタジーな作品が大好きです!

定期的に更新出来るように頑張ります!!

作者が初心者のためストーリーに矛盾が生じていたりキャラの性格が微妙にブレてたりするかもなので、その都度コメントしていただけると有難いです・・・。



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コメント

  • 虹ウサギ

    全話みたります!

    2
  • 神田礫

    私もファンタジー大好きです!私の作品にコメントしていただきありがとうございます!

    1
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