十二支vs十二星座

ビッグバン

サソリ 芽生えた感情 兵器の涙

サソリの戦士スコールピンには戦闘において不要な感情やそれらを表現する表情や言葉を発さられる様には作られていない。

だから、このスコールピンの反応は通常ではあり得ない事だった。

なんと、心がない戦闘兵器として作られたスコールピンがぎこちないながらも怒りの表情を浮かべ、目からは出るはずのない涙を流している。  

そして、出るはずのない声を絞り出し、巳にこう言った。

「オマエユルサナイ。ヘビタチワルクナイ。コロシタオマエユルサナイ。」

これは、スコールピン自身に自我が芽生えた事を意味していた。

スコールピンは自身に芽生えた感情に戸惑っていた。

なんだろうこの目から溢れ出す水は。なんだろう。この感情は。顔が熱くなり、巳を殺してしまいたくなるこの衝動は。これは、他の神々が怒りと呼んでいる感情なのだろうか。
だとしたらなぜ自分は怒っいるのだろうか。
今まで自分も散々相手に残酷な事をして来たはずなのになぜ自分は怒っているのだろう。

スコールピンは自身に芽生えた感情に戸惑いながらも目の前に立ちはだかるポイズンゴーレムに挑んだ。


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