神様になった少年の異世界冒険記

YKD

第八話

どうも、ネオです。
只今、訓練場で決闘をしようとしています。

「フン、逃げずに来たようだな」
「ええ」
「泣いて謝るなら許してやらんこともないぞ」

と、偉そうにいっているのは公爵の息子のショーです。

「その言葉そのままお返ししますよ」
「貴様!」

言い返されると物凄い形相で此方を睨んできた。

「両者とも準備は宜しいか?」

問いかけてきたのは、騎士団長のガノスさんだった。

「何時でも構いませんよ」
「さっさと始めろ」

二人が答えると、ガノスはゆっくり手を上げ
「始め」と合図を出した。

「祖よ大いなる火種となれ"ファイヤーボール"」

ショーは呪文を終えるとバスケットボール位の大きさにし此方に放ってきた。その顔はまるで勝ち誇った顔だった。だが、その顔は直ぐ様驚愕へと変わった。
そう、僕が軽く手で振り払っただけで簡単に消えたからだ。

「本当のファイヤーボールを見せて上げますよ」

僕はそう言うと手を上に掲げ軽く魔力を込めた。すると、訓練場レベルの大きさになった。

「あ、あぁ」

ショーは絶望と恐怖に呑み込まれていた。
彼に戦う意志が無いと判断したガノスは「勝者、ネオ!」と、言った。
勝敗が決まったので取り敢えずファイヤーボールは消しておいた。そして、ショーの元へ歩いていき彼の近くへよると彼は泣きながら土下座し命乞いをしてきた。

「助けてくれ、僕にできることなら何でもするから」

僕は彼の父親の方を見ると

「約束は約束だ。好きにしてくれて構わん」
「分かりました」

僕はスキル万物創造で新たなスキルを新しいスキルを作った。その名も《獄門》だ。その名の通り日本で言うところの地獄だ。

「お前にはこの中に入ってもらう」
「い、嫌だ。死にたくない」

あれほど啖呵を切っておいて今さら逃げ出していた。
だが、その足掻きも一人の人物に止められた。

「お前もイクトウ家の息子なら潔く腹を括れ」
「ち、父上」

話が終わるのを待ってから僕は言葉を発した。

「そろそろいいですか」
「ああ、構わんやってくれ」
「分かりました」

僕はゆっくりと獄門を開いた。そして、中から触手の様な黒い物体がショーを捕まえ中に引きずり込んだ。

その後、決闘が終わってからは皆一言も喋らずにパーティー会場へと戻った。

side???

1つの丸い机に数人の人影があった。
「まさかあれほどの実力とはな」
「仕方ないよ、何せあのお方は"歴代神王"の中で最強なのだから」
「それもそうだな」

そこにいるのは下級神達だった。

「取り敢えず、あの世界で神王様が楽しく過ごせる様にするにはどうすればいいか話し合おう」

一人の神がそう切り出すとそこにいる全員が賛成した。

sideネオ

パーティーが終わった後、城の人達とは無言のまま解散となった。それもそうだ、正体を明かしただけでなくあんなことまでしたんだ。きっと彼らは恐れたのだろう。
まあ、仕方のないことだ。取り敢えず、この国にもう少し滞在したあと別の国にでも移るか。
そう考えた後依頼を受ける為にギルドへ向かった。
ギルド内はいつもと変わらず騒がしかっただが、僕が入ると途端に静かになった。そして、何やら冒険者達がこそこそ話していた。

「あれが最速でSランクになったていう"神童ネオ"か」

どうやら2つ名が付いたようだ。2つ名とは、Bランク以上の冒険者に付けられる名前の事で見た目や実績などで2つ名が決まる。
僕は、その話を聴きながら掲示板に貼ってある依頼書を見ていた。そして、1つの依頼書が目に留まった。

「えーと、何々"邪龍討伐"」

その名前を口にした途端に周りがぎょっとしていた。
取り敢えず、報酬も良いし面白そうなので、受けることにした。

「この依頼を受けたいのですが」
「はい、、、え?」
「どうかしましたか?」
「すみません、冒険者カードの提示をお願いします」
「?分かりました。どうぞ」

カードを見た受付嬢は驚いていたが直ぐに冷静になりカードを返した。

「依頼を承諾します」
「分かりました」

許可が出たので早速向かう事にした。

「折角だし神威嶽を使って討伐してみよう」

アイテムボックスから取りだし装備してから邪龍の住み処へと向かった。
邪龍の住みかは瘴気に包まれていた。周りの魔物達は瘴気の影響で狂暴化していた。まぁ、僕からしたら皆弱いけどね。

「此処か」

邪龍の住みかの洞窟に着いたので取り敢えず中に入った。
中はかなり広かった。迷路かと思ったが一本道だったのでそのまま道沿いを歩いていった。
暫く歩いていると広い空洞があった、その中央には全身が黒い鱗に覆われている一匹の龍がいた。

「おぉ、でっかいな」

場の空気を読んでない声が空洞全体に響いた。
邪龍はその声のする方を見た途端に咆哮と共にブレスを放った。

「グオォォォォォォォォォ!!」
「あぶねって、うん?」
「・・・」

僕は少し違和感を感じた。それは、目の前の邪龍から邪気だけでなく微かながら神気を感じるからだ。
なので試しに光魔法の《パージ》を使ってみた。

「グオォォォォォォォォォ」

邪龍の咆哮が鳴り止むと段々黒い鱗が白い鱗へと変わっていった。
気になったので《神眼》を使った。

名前:エリス
Lv:600000
種族:神龍(上位神)
HP:8000000
MP:8600000
攻撃:7000000
防御:9000000
魔攻:10000000
魔防:9500000
速さ:7500000
〈スキル〉
龍の威圧
龍の楽園
飛行
七色のブレス
龍眼
人化
〈称号〉
邪の道に堕ちたもの
創無神に足掻く者

「まじか」

僕は目の前の龍を呆然と見ることしかできなかった。

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