クラス全員で異世界転移!?~厨二病が率いる異世界ライフ~

Akisan

作戦

ところ変わって、壁の国の王宮にある会議室

そこに一つの机を囲む人の人間 

「それで帝国がこの国へと来る…と」
壁の国の最高権限、国王が言う

「迷惑かけてすいません、本当なら今すぐにでもこの国を出ようかと思うんですが」
光希が肩を落として言う

「気にすんな、お互いがこうして出会ったんだ、何かの縁として付き合うぜ」
ガハハと、笑いながら言うのは剣聖だ

「しかし、相手は帝国
最近、良く聞く闇の民との関係も
あるかもしれません」
そう言うのは壁の国の参謀

「規模はわからねぇのか?」
剣聖が光希に問いかける
「はい、特にこれといった情報はありません」

黙る一同、静寂が場を制する
そんな中

「ずいぶん、暗いな
俺は葬式にでも呼ばれたのか?」
と、ドアを開けて一人の男性が入ってきた

「おう、烏、どうだったよ」
烏と呼ばれたその人は剣聖を睨み付け
「猿ごときが何故ここにいる」
挑発するかのように言葉を返す

「まぁまぁ二人とも仲良く行きましょう」
そうなだめるのは、参謀だ

「で、どうだった?」
剣聖が真面目に烏(?)に問いかける

「ほぼ500と、言ったところかな
しかも、中には上級魔術師が20人程いる」
───それと、と、王へ向き直り
「闇との癒着は今回、確認できませんでした」

そう言って空いている椅子へと座る

「君が光希くんか、よろしく」
そう言って手を差し出し握手する

「500対この国ですか」
参謀が頭を抱えている


「この国の戦力って
どれくらいなんですか?」
光希が聞くと
「この国に軍隊なんてありませんよ
戦力と言えるのは
ここにいる人類最強の男、剣聖
そして、この国の国王にして大賢者ルナ
たった二人なのですよ」

エルフのような姿形の国王は
ハニカミながらクスリと笑った

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