宇宙戦士✩COSMOS☪︎*。꙳

♥ANZU♥

2,不思議なことばかり

「それ!あたしの!」
赤いツインテールの女の子は、俺が持っていた謎の腕時計を取り上げた。
「うわ! コサメから連絡来てるじゃん!」
コサメ…?   連絡…?  どういうことだ…?
すると、その女の子は、素早く謎の腕時計を操作し始めて…
「コサメ!?あたしだよー!!!」
と、話し始めた。すると…
「ハナビー!!! 良かった!出ないから心配したんだよ!」
相手の女の子の声が聞こえた。コサメって…いうのか?
ということは、この赤いツインテールの子が、ハナビ…?  というか、俺はどうすれば…。
「それがねぇ…。落ちた時に、無くしちゃってさぁ!
ずっと探してたんだ!そしたら…   あー!ちょっと待ってて!」
無くしたって、その謎の腕時計のことか…?
「あ、あの!あなたですよね!?このCOSMOウォッチを見つけてくださったのは!?」
電話?の途中でハナビが顔を上げて俺に聞いてきた。
「え、あー、そうだけど…」
「ほんっっとにありがとぉございます!あなたは命の恩人です!」
そう言って手を握って来た。
「え!?」
それは、ちょっと大袈裟じゃ…。
「大袈裟なんかじゃありません!このCOSMOウォッチがないと、ほんとに何もできないんですよ!」
「え、そ、そうなの!?  」
てかなんで俺が思ったこと分かったんだ!?
「あ!あたし、相手に触れると、その人の心の声が読めるようになるんです!」
「は、はぁ…」
なるほど…。え、いや、待て。それってやばくないか?
「ちょっと、ハナビ〜?どうしたのー?」
「あ、ごめんね!コサメ!  あ!それよりコサメ!今、どこにいるの?」
「ほら!あそこだよ!何年か前にも来た、木でできた家!」
「あー!あそこね!オッケー!じゃ、ちょっと待ってて!すぐ行くから!」
ハナビはさっき言っていたCOSMOウォッチ?というものを腕につけて…。
「話は後です。とりあえず来てください!」
「え!?」
「あなたにお礼をしたいんです!
それに…  コサメにも紹介したいんです!」
「え、でも俺、そろそろ帰らないと…」
「ちょっとだけでもお願いします!」
そ、そんな頭を下げられると… 断りづらいなぁ…
「わ、分かったよ…」
「やったー!!じゃ!来てください!」
ハナビは俺の腕を引っ張って歩き出した。
ほんとになんなんだ…?  なんか、触ったら心読めるとか、へんな腕時計持ってたりとか、こ、こんなアニメから出ていたような女の子とか…   不思議なことばかりだ…     一体これから何をしに…
「あの、心の声、ぜ〜んぶ聞こえてますよ!」
「あっ…」
そーだ…  今、この子は俺の手に触れていた…
「着いたら全部話しますから!」
「は、はぁ…」
何も考えないようにしよう…。



「あ…。あれは…」
ハナビが突然立ち止まって空を見上げた。
「どうし…「動かないで!!!!!!」
な、なんだ!? 空に何かいるぞ…? カラスじゃないよな…?
「あれは悪魔の使いのゴーストです…。いいですか?
絶対動かないでくださいね!?」
「なんで…「いけ!ファイアー・ストーム!」
突然、ぽ○もんの技の名前のようなものを言ったかと思うと、ハナビの手から炎が現れて…
さっき言ってたゴーストに命中!
ど、どうなってんだよ…!!

続く

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