退屈な日常から

白夜輪廻

崩壊

今何て言った? 九条直人さんを殺して欲しい?
俺が直人を?なんで?どうして?

楓は混乱の中いた瑞樹の信じられない言葉を聞いて動揺を隠せない

「なんで!?」

「なんでってあの人が危険だと判断したからです」

「ふざけんな!何が危険だよ!理由も無しにそんな事出来る訳ねぇだろ」

「あら 理由がありましたら殺して頂けるのかしら?」

「ふざけんなそんな理由ある訳無いだろ!そもそも何でそんなことになるだよ!」

「落ち着いて下さいそれを」

「落ち着いていられるか!!!!」

「お嬢様!?大丈夫ですか?」

「ええ」

「お気を沈めて下さい楓様」

「白河 大丈夫よ分かっていた事ですのでこうなることわ 後のことは私がしますので」

「しかし」

「下がりなさい」

「お嬢様!?」

「下がりなさい!!!!」

「申し訳ありません    後お食事の準備が整いましたのでお願いします」

「分かったわ」

「参りましょう楓さん」

「………………」

楓は何も言わずに食卓に向かうのだった


「やぁ木村楓君だね いつも娘が世話になってるようだね」

「どうも」

優しく声を掛けてくれたのは瑞樹の父親だった
貴族の王様の様な風格に圧倒される楓だった


「もう お父様たったら どうぞお掛けになって下さい楓さん」

楓は、瑞樹に言われるまま席につく

「それで2人は、学校での生活はいかがな感じなのかな」

「もう お父様は、黙ってて」

「ごめんなさいね 楓さん」

「いや まぁいつもなら3人でお昼を食べてて」

「ほう それは仲が良くて何より これからも娘を頼むよ楓君」

「もう お父様たっら」

「瑞樹は友達が少ないからね楓君みたいな子がそばにいてくれると嬉しいよ」

「いえ こちらこそ娘さんには、色々お世話なってますので」

「もう 楓さんまで 恥ずかしいですわ」

「はっはははそれは、良かったこれでも自慢の娘なんでね仲良くしてやってくれ」

「は はい」

そんなこと言われたってさっきの件があるのに無理だろ


「時に楓君、先程3人と言っていたね そのもう人は、もしや九条直人君のことかな」

!?!?!?

その言葉に、楓は動揺を隠せなかった

「その反応どうやらその様だね」

「一体、直人が何だって言うんだ!!!」

「まぁまぁそう声を荒げなくてもいい」

「瑞樹からは何も聞かせられてないんだろ」

「それはこれから私が話そうと思います」

「いや 私から話そう」

「お父様?」

「いいんだ、これは、私の責任でもあるからね
でわ、楓君、九条直人君とは、どれくらいの付き合いなのかな」

「アイツとは高1からの知り合いでそれからずっと連んでる」

「そうか それは不快な思いをさせてしまったね申し訳ない けど君は彼のことを何も知らさせてないのだろう
これから少し彼について知って欲しいんだ」

「何を?」

「信じられないかもしれないのだけどこれは全て事実
その上で聞いて貰いたい
そしてこのことは、誰にも言ってはならないあくまでここだけの話ってことで宜しく頼むよ」

「分かりました」

なんなんだ一体この人たちわ

「昔から今現在においてそれは悪魔と言われ続けた
それは現実では考えられない力を持っており
時に自然を操り地球に害を及ぼす程の力
その力を封じ込め監視役についたのが我々エキソシストと呼ばれる存在なのだよ」

「エキソシスト?」

「そう 我々は九条直人に取り付いた  いや九条直人に封じ込めた悪魔を監視する為に存在するのだよ」

「どういうことですか?」

「5年前のある日、突如として現れた謎の現象により街一つ消えた事件があった君は知らないだろうけど」

何を言ってるんだ街が消えた?
ある訳ねぇだろそんなこと

「すみませんがそんなこと信じられません、そんなことあったとしたら知らない訳ないじゃないですか!?」


「それもそのはずだよ、その件に関わった全ての人の記憶を、改竄したのだから」

「何故そのようなこと」

「それは、彼に居場所を作るために必要だと判断したからだよ」

「信じられませんそんな非現実的なこと、記憶を改竄するなんて証拠も無いですしね」

「そうだね、この際全てを君に話そう真実をまず君のご両親と直人君のご両親の関係を話そう
二人の関係は科学者だったそれも非科学的な魔術に纏わる実験
ご両親のことは覚えているかい?」


「物心つく前にもう亡くなっていて」

「そう言うことになっているんだね
だけどそれは改竄された記憶であり真実は、
君達のご両親は、彼によって引き起こされた災害に巻き込まれて亡くなったある研究の事故でね
そこで身寄りの無い人たちの為に表向きは学園という施設を造ることにした」




「一体なんですかあなた達は!?直人はあなた達と何の関係何ですか!?」

「九条直人は私達の特別だよ、だけど、殺さなくてはならなくなった」

「どうしてですか?」

「彼の中ある魔物が目を覚ましつつあるからだよ
それだけじゃ無いその魔物を軍事力に利用されかけてもいるだから早急に対策を練らないと取り返しのつかないことになってしまうんだよ」


「直人の中にいる魔物、それは、一体なんですか」

「あぁそれも言ってなかったね、それは、5年前の事故が起こる前の話
我々はある遺跡を発掘した最初は古代の遺跡か何かかと思っていた
そこで、我々科学者は、詳しく調べるとそれは古代遺跡なんかでは、無かった」





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