退屈な日常から

白夜輪廻

過去

楓「そう 可愛いだろ?」

「そうだな」

その時俺は何とも言えない雰囲気に呑まれていた。

確かに自分で言うのもあれだけどウチのクラスの女子は割とレベルが高いと思う。

その中でもあの娘は頭一つ抜けているでもなんだこの雰囲気は俺は楓とは違う何かに引き込まれてていた只ならぬ雰囲気に。

その娘腰まである長い黒髪を靡かせてこちらに近づいてくる澄んだ瞳その目には、恐らく以前の自分と少し似てる部分も感じるのだが、核が違うのすら思える何も入らない世界全てを拒絶している瞳思わず勝手に道を譲ってしまう始末である。
凛々しくもありながらどこか悲愴感もあるその背中を俺は只々眺めていたそこに突然。

「俺と付き合って下さい!!」

と公衆の面前で大胆に告白をしたのはまぁ言わずともこの男
[木村楓] だった

「………」
彼女は楓の横を素通りするのだった。

まぁそうなるわな

楓「あの待って!話を聞いて下さい!」

「もう辞めとけ 諦めろ」

楓「やっぱ ダメかぁ」

「あぁ帰るぞ」

周りが騒めきだしたので俺たち二人は逃げ出すかのようにその場を離れた。

楓「惜しかったなぁ」

「何処がだよ全然見てくれてなかったじゃないか、というかあの素通りまるで眼中に入ってなかった」

楓「あの人 見えないんだよ 俺たち全部を」

!?!?こいつ!?
俺は驚いた楓と同じことを感じたことに

楓「だからさ ほっとけなくてさなんか寂しいじゃん?そういうの」

あの時からだ楓が他人に気を使い始めたのは。

俺と楓の出会いは同じ学園で同じクラスで2年前の入学してすぐの頃からだ。

お互い仲間の輪に加わらずに独りで学園生活をしているうちにあるきっかけにより俺たちはその頃からつるみだした。

まぁそのきっかけはある研修の日にグループでの団体行動時に起こった楓はあぁ見えて実は秀才でクラス頭一つ抜けていたそのことがあり楓はクラス全員を見下していたという。俺は楓より成績は良くない反面ケンカぱやい俺は楓と拳を交えることに、 それ以来俺と楓は良く一緒にいるようになった。

楓「あの娘俺たちと同じなんだと思う?」

「何が?」

「あの娘もクラスに馴染めなくて独りで過ごしてるみたいでさ」

「そっか」

「次どうしよかなぁ。」

と考え出す楓に呆れた俺は

「まだ諦めてなかったのかよ」

軽く笑ってみせた

「あんなんで諦めれる訳ないだろ」

「言ったろ今回は本気だって」

そうだったこいつはこういう奴だ

「今までは本気じゃなかったのかよ」

「俺の本気は日々上昇するんだよ」

「じゃぁまたな」

「ああ」

俺は楓と別れたそして帰路についた途中あの娘が立っていた黒髪ロングの女の子。








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