ユニーク:憑依で聖龍王になりました!

たい焼きの餡

28:エルの可愛いがだいぶずれてる件

依頼を受けたということで、僕たちはコリンの森の中心部に位置する火山にいる。

手袋?一応買ったよ?一番安いやつ。カッコいい手袋買おうと思ったのにどの手袋も、レイトの攻撃力に耐えられないの!と言われてしまった。もう買わなくてもいいかなとか思ったけど、一応依頼書には書いてあるんだし買っておくべきかなと思いこの結果。初自ら手に入れた装備がこんなボロい手袋なんて…

食料?僕がからかったせいでエルがプンスカ怒ってたので、買わないわけにはいかない。

そして今、依頼にあるレッドヘッドチョックに会った訳だが…

「この子達可愛いから殺しちゃダメなの!お願いなの!」

いやいや、エルさん?こちらのヘッドチョックの方々、人間だったらヤクザ並みに鋭い眼光放ってるし、すごく殺気を感じるんだけどな!?

ちなみにレッドヘッドチョックは赤いハリネズミのようなモンスターだ。だが、地球のハリネズミと同じにしないでほしいかな。3メートル近くはあるし、何しろ体が岩のようにごつい。

だから、どこからどう見たらかわいいの?
異世界と地球ってかわいいの基準が違うのかな?

しかも数匹じゃなくてこっから見えるだけでも30匹くらいお見えになるのですが…

「これからはエルのペットにするの!」

嘘でしょおおおお。
考え直してくれ、お利口なエルならそれは間違えだと気づくはずだ。

「これは決定事項なの!」

うん、もういいや。こうなったらエルは意思変えなさそうだからね。
うん、わかったよ、諦めるよ。うん。
カーマさんになんて説明しよう。

「ペットにするって言ったけど、頑張って手懐けることを前提として、こんなサイズのモンスターどうやって街に入れるつもりなのかな?」

「それはエルの得意分野なの!レイトは見てるの!」

何が始まるのだろうかと思ってエルを見ていると、コップの底くらいの大きさの判子を取り出し、どんどんレッドヘッドチョックたちに押していく。

すると、なんて事でしょう。
あんなに凶悪な容貌のレッドヘッドチョックたちが30センチほどの丸々とした姿に変わってしまいました。

エルが使ったのはスタンペットという魔道具でどんなモンスターでもペット化するらしい。スタンプを押した者の言うことを何でも聞くようになるみたいだ。姿も親しみやすくなるらしい。ただし、自分よりも強いモンスターに対しては逆にそのモンスターの言いなりになる呪いがかかるらしい。

まぁ、見た目はいい感じになったとして数多すぎじゃないかな!









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