ユニーク:憑依で聖龍王になりました!

たい焼きの餡

6:世界の常識〜つまりこの話の設定ですねー

リルさんにはこの1ヶ月間にこの世界の常識や、強くなるための基礎の基礎を教えてもらうことになった。

まず、この世界の国についてや、当たり前のマナーなどだ。
たくさん国があるのだが、最も勢力のある5つを挙げると、
冒険者(モンスターと戦うことを職業とした者のこと)が盛んな国「ベンアード帝国」
魔法師(魔法を使って仕事をする者)の育成が盛んな国「ジクトリア帝国」
神官(神の使いと言われ、光魔法の使える者)が多く、また、神の信者も多い国「レンジョリック帝国」
生産師(武器や物を作るのが得意なものが集まる国)「フリクト帝国」
貴族(税を払わなくてよく、一般人よりも権力のある者)が力をつけている国「アリスティア帝国」
である。

僕はアリスティア帝国から来たようだ。
リルさんには身分証がなくても、入国できるベンアード帝国にまず行くべきだと勧められた。

次に職業や、階級についてだ。
どの職業にもランクがあって下からE、D、C、B、A、S、SSがあるそうだ。
Cが平均的なランクだそうだ。Aランクはギルド(それぞれの職業の仕事を管理し、提供する場)に数人いるかいないかだ。Sになると現役で活動しているのは世界で5人しかいない。SSは今までまだ一人も出ていないが、ギルド総長が、ロマンのために作ったことだ。
一つのランクの差としては4倍、つまりEランク4人とDランク1人が同じくらいだ。
つまり、Sランク4人に勝てば、SSランクに上がれるというわけだ。

冒険者、魔法師、神官、生産師、貴族以外には、王族、奴隷がいる。

リルさんに王族と貴族に対する礼儀作法については1日かけて教えられた。

奴隷について聞くと、借金を抱えた者、親に捨てられた者、犯罪を犯した者などがなるらしい。
中には王族でも身分を隠して奴隷になる者もいると聞いて驚いた。


次に通貨についてだ。この世界は共通して同じお金を使っていて、高い順白金貨、金貨、銀貨、銅貨、鉄貨である。

どのお金でどのくらいの物が買えるかリルさんに聞いたところ、だいたい
鉄貨=10円
銅貨=100円
銀貨=1000円
金貨=100000円
白金貨=1000000円

くらいかな。

リルさんにこのくらいは持っといたほうがいいと、白金貨5枚、金貨30枚、銀貨50枚、銅貨50枚、鉄貨50枚
をもらった。
ちょっと、じゃなくてかなり多すぎじゃないかな?
白金貨ってそもそもみんな持ってないんじゃ??

大事な時以外使わないようにしようと心に決めた。

リルさんが小さいポーチを持ってきて、そこにお金を入れてくれる。


あれ?おかしいな?さっきまで山になっていたお金があの小さなポーチに全て入ってしまった。
僕が不思議そうに見ていると、リルさんが教えてくれた。

『これは空間魔法を使っているのじゃ。娘からもらったお気に入りなのじゃ。』


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