刀神転生記~刀二本で異世界無双~

lux

プロローグ

「この時を待っていたんだよ!折行ってお願いがあるんだ!」
途端に中性的な声が響いてきた
だが、こんな声の持ち主は俺の知り合いにはいない
「て、おーい聞こえてるかーい」
きっと、俺の隣に誰か寝ているのだろ
「起きてるんだろー?」
そうだそうだ起きてるはずだろ早く起きて話してこいよ隣の人。俺はまだ寝たい。まずこの声かけてる人とは関わりたくない。
「神崎刀弥クーン」
そう、俺の名前は神崎刀弥、てなんであいつ知ってんの?まさか俺に声かけてたり.....
「まさにそのとおり!だから早く起きて!」
「若干心の声読まないでもらえます?」
引き気味なおれは、いやいや体を起こした
そこは一面真っ白な世界だった。
そこには誰かがしゃがんでいた。
無駄に体から光が出ていて顔や格好は見えないがあんまり気にしないことにする。
「今までの事思い出せる?」
唐突に聞いてきた
まあ、とりあえず返事はしておくべきだろう。
「今までのこと?」
しっかりとした会話が出来なくて寂しかったのか彼?は、声を明るくして答えた
「そう!今までのこと!
君が刀神となり、刀神としての生涯を終えるまでの事を!」
死ぬまでの事か、えーと確か....
「って、え?俺死んだの?」
「まあそこら辺は、自分で思い出して!」
自分でとさ、不条理だな。でも、まあなんとなく記憶が曖昧な感じがするから思い出してみるか。などと考え過去の事を最初から語りだした。











俺こと神崎刀弥は元剣豪だ。世界で一番強いと言っても過言ではなかった。というか、一番だったと思う。
俺には愛刀が二本あり一本は、枝垂桜。二本目は天倉。という名の刀だ。
率直に言うと俺は神を倒した。神の名前は正直覚えていない、が、剣が強い神だったのは覚えている。あと、アマノなんとかって叫んでる感じがした。いや、叫んでたか?もう、わからん。とりあえず神の名前は置いておこう。さほど重要じゃないだろうし。
まあ、戦った理由はさほど大した事ではない、あっちから吹っかけてきたのだ、勝負を。まあ、やることもなかったので受けたが、勝てる気がしなかった。だが、受けたからには対等の条件で勝ちたかったから、いろいろ頑張った。とにかく頑張った。その頑張った結果その神には、体感では3日間の時をかけてようやく倒すことが出来た。
この戦い結果のために亡くしたものがあった。1つは感情だ。神との戦いの中、感情とは不要になってくる。いっときの感情に少しでも揺さぶられたならそれが隙となり一瞬にしてやられてしまう。なので感情を消した。友人や恋人などもいなかったし、知り合いなど生きている者は誰一人いないのでそこら辺の感情を消すのは簡単だったらしい。二つ目は剣術以外の知識だ。これも戦いの中の隙をうまない為の物だ。だが、言ってしまうと産まれて自我が芽生えてから神に挑むまで、剣のことしか師匠に教えてもらっていなかったから、これに関してもあまり問題ではなかった。まあ死合の前の礼儀などは教えてもらっていたので消すことになったが、最低限の首を振るぐらいは残してもらった。
(流石に死合の前の挨拶ぐらいはしたいからな)
この2つは戦う前に神に頼んで消してもらった。
2つハンデをくれるということだったでこの2つを頼んだ。奴には驚かれたが戦いはフェアにしたいと言ったら『面白い!良いだろう』と納得してくれた。
そして奴に勝利しもらったのが刀神と言う名のだった。
この名はとても都合の良いものだったが同時に面倒なことが起こるものだった。
この名を神にもらった瞬間俺は失ったものを、感情と知識を思い出した、しかも知識に関しては神しか知らないものや、神に挑むまで知る由もない事まで知っていた。このことについてあの神は
『それは、神としての役目をこなすためのものだ。
お前は神を倒したのだぞ?必然的にお前は神になってもおかしくなかろう。まあ、これは我だから出来ることなのなんだがな。
神になったからは、今までとは比べ物にならないほど苦労することになる』
との事だった。あの神は厄介なものをおしつけてくれたものだ。
二つ目は頂上的な能力だ。奴によると
『ああ、それは特典のようなものだ。神になったものには、その体と適性がある能力が与えられる。神が弱くては話にならないからな。お前の場合は、我と同じかそれ以上の身体能力と....』
とまあ、こんなことだった。あと4つ能力はあるがそのうち2つはなかなか使う気になれない。俺と相性がいいとは言えないものだったからな。個人的にも使いたくないし。
そして、俺の持っていた刀がどちらも神刀になっていた。やはり、俺が神になってしまったからなのだろう。この時だったからか刀を触ると頭に少しノイズ?が走るようになったのは。まあ、これも神になった後遺症だろう。神刀だとはいえ、もとは神界ではなく人間界で作られたものなのだから。本当は持ってきてはダメなのかもしれない。でも、バレなきゃ大丈夫。多分。
そういえば奴は、説明が終わったらそそくさと帰りやがった。詳しい話は何も聞いてないのに。クソが。
コホンっ
まあ、それはともかく俺の神様ライフはここから始まった。
時に人を助け
時に悪を弾き
時に幸運を与え
時に不運を運ぶ
etc.....
等のことを数百年やっていたある日
おれは、知らない神に呼び出された。内容はよく分からなかった。というか、内容が書かれた置き手紙に書かれていた文字が汚くて読めなかっただけ何だけど。てか、あれは文字だっただろうか?俺の知識の中に無い文字だったな。正直言って行く気にならなかった。だが、あの読めない文字の中に俺の刀の名があったからな。少し気になった。時間もあったし行くことにした。まあ、俺の事をよく思わない神の罠の可能性もあっるけどその時はその時だ。そんなノリで愛刀の枝垂桜と天倉を腰に指しと同封されていた地図にあったところに向かった。
 そこは神界とは思えないほど薄暗くボロボロの神殿がある所だった。一瞬間違えたか?とも思ったが場所はあっていたので、神殿の中に踏み込んでみた。
 そこは、白いフードを被った奴が立っていた。雰囲気は、神ではない。と思う。多分あのフードのせいだろう得体の知れない力が感じられるし。
怪しいが、こんな芸当を出来る奴は俺の知っている限りはいない。
「俺を呼び出してなんのようだ?」
警戒しながら聞いてみたが反応はない、それどころか俺の存在に気づいていないような感じだった。仕方なく近づくと急に振り返り一瞬にして俺の懐に入ってきた。そして、謎の光を俺に浴びせてきて
「なっ!この....」
反応できなかった俺はその光を直に浴びた
一瞬相手を見ることができたがその顔は、マネキンそのものだった。そこで俺の意識は落ちた......
そして、起きたらお前がいた。











「と、まあ大雑把にいうとこんなもんだな。やっと記憶の整理がついた。」
「おー、終わったんだね。良かった良かった!これで話が始められる!」
とと、その前に気になることが
「俺は、死んだのか?」
「いや死んでないよ!でも、刀神の刀弥は死んじゃったね!たぶん」
即答だった。しかも、その内容はよくわからなかった。
「死んでないのに死んでるとよくわかんないな。俺でもわかるように説明しろ。あと、お前は誰だ?お願いとはなんだ?俺を誘い出したのはお前か?」
「随分とせっかちだなー。ひとつずつ話すから待ってよ」
「わかりにくい説明をするお前が悪いだろ」
なんとなく調子が狂ってくる。その時、ふと気づいた。腰に指していた刀がないことに。
「おい!俺の刀どこにやった!」
「それも含めて話すから少し黙って!」
「え、あ、はい」
すごい怖かったこんな思いしたのは師匠に叱られて以来だな。なんて、考えていると彼?が話し出した。
「今からさっきの質問に答えるけど質問はなし!
一回しか言わないからしっかり聞いてね?」
「わかったよ」
ここで質問なしのことなどに突っ込んでは面倒くさそうだ、だからこの条件で聞くことにした。
「まず僕の名前についてだけどは特に決まっていないんだ!
だから、絶対無敵の最強神とでも読んでね!」
「ぷっぷっ....わかったよ」
「笑ったなー!!もー!ここ笑うとこじゃないのに!」
いや、だって自称絶対無敵の最強神様だぜ。笑うなっていうほうが難しいな。
「もういいや!次の質問ね」
あ、切り替えた
「君が、死んだか死んで無いかについてだけどそれは、僕のお願いに対する君の返答で決まるよ。だから、少し待ってね」
あんまり納得行かないがまあいいだろう、質問しないと言ってしまったしな。
次の質問だ。
「誘い出したのは僕だよ。ちなみにあのマネキンは僕が作ったものだよ!」
誘い出した目的は、お願いを聞いて欲しかったのだろ。
でも、あのマネキンはすごいな。
「エヘヘヘ、そんなに褒めないでよ!何も出ないよ!」
「だから、心の声聞くのやめろ、デレ方がキモいよ。」
「ど直球にいうね!
まあ、そこら辺は置いといて刀についてなんだけど..」
いや、置いといてほしくないのだが、刀については大切だ。あの二本は俺の命より大切な刀だ勝手に持ってかれてはこまる。
「安心して、壊したりはしないから。でも、まだ返せないから待ってね。まあ、これもお願いに関わってくるからね。」
また、待ってね、かよどんだけお前のお願いに繋がるんだよ
そして最後の質問の答えが来た
「最後の質問で僕のお願いなんだけど....」
どうせろくでもない願いなんだろがまあ、聞くだけ聞いとくか。
「異世界を救ってくれないかな?」
.........
は?
「はーーーーー!?」
異世界?は?そんなの行けるの?でも、今の生活で満足してるからなー。あと、救うとかめんどいな。人のためとか思ったことないし。
「むr....」
りと、言おうとしたその時
「まあ無理だというなら、愛刀壊すけどね」
「行かせていただきまーす!」
即答せざる負えなかった。ここであと少しでも先走ってれば刀が折れてた。それだけはダメだ絶対。
「やった!行ってくれるんだね!」
強制的にだけどな!とか。それは、お願いじゃなくて命令だ!とか言ってやりたいけど下手言うと刀おられるかもしれないから余計なことは言えない。
「ああ、行ってやるさ。」
そして、救ってくればいいんだろ。こいつの言うことを聞くのは癪だが刀の為だやってやろうじゃないかな。ただ何をして救えばいいんだろうか?戦闘か?知略か?そこら辺はそっちに行ってから調べれば......
「戦闘だよ!」
「だから、心を読むな!」
突っ込むのだるくなってきた。
まあ、そこら辺知ることが出来て今後のことが多少楽になった。だが戦闘となると
「刀がいるな。早く返せ。」
刀がなければ戦えないからな
そういや、俺が死んでるか死んで無いかについては....
「君が死んでるか死んで無いかについてだけど」
こいつ若干読んだな心。突っ込むの面倒だ。このまま続けさせよう。
「ここで断っていたら刀神の刀弥として神界に、戻していたよ!もちろんここでの記憶は消すよ?」
そういうつもりだったのか。でも、それって俺の刀が壊されて帰るってことだよね?しかも、誰に壊されたかもわからないまま。それだと自分が壊したと思って死んだなそうなった時の俺。
「でも、了承してくれたからね。このまま異世界に行くことになる。だけど、ただでさえ異世界。違う世界の神が来ると何が起こるかわからない。だから、あっちに行ってる間は神は辞めてもらうよ。あ、力は全ての失わないから安心してね。」
そうか、なら安心だな。まあ、あんまり神界に未練ないから神に戻んなくても良いけど。
ん?というかこの話、俺の死となにが関係するんだ?
「まあ簡単に言うと、断っていたら神としての生きて
、了承した今からは人として生きるってこと、わかった?」
あー、なるほどよくわかった。これからは、神としてのじゃなくて人として生きるということな。わかりやすく最初から言えばいいもののややこしく言いやがって。
まあ、それはいいとして
「どうやって異世界に行くんだ?」
「あ、それより先にこれ返すね」
おっと、刀返してくれるのか良かった。
ザザザァーさmザザザァー
あrジジジジィッジジジジィッ
このズシッとした感覚さっきまで持ってたのに懐かしいな。この頭にノイズか走る感覚もこの頃はなれたな。
でもなんだ?今回ノイズが強いな、というか人の声っぽいような....気のせいか。
「それで行く方法なんだけど....」
お、やっとか
どうやっていくのか.....
パチんっ
自称絶対無敵の最強神が指を鳴らした瞬間に俺の下の床が丸く抜けて
「こうやって行くから頑張ってね~~」
「急すぎるだろ~~~!!」
俺のやつに向けた辛辣な叫びは虚しく消えていった。

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