妹を助けようとしたら死にそうなんだが
四宮透の平和な一日
「あぁ、平和だ」
件の騒動から一週間が過ぎた。
あれからというもの俺の日常は平和そのものだった。そして何より
「あっ、おはよう四宮君」
「おはよう春風さん」
そう! 女子と仲良くなったのだ!
あれは里香が転校してきた日の放課後----
「あぁー。里香が戻って来たのは素直に嬉しいが、体が持たねぇ」
やっと先輩たちから解放され俺は机に突っ伏していた。
「大丈夫?」
すると頭上から聞き慣れない声が聞こえた。視線を上げるとそこには一人の女子生徒が立っていた。
誰だ? 確かうちのクラスの委員長だと思うが名前が出てこない。
「なんか疲れてるみたいだけど」
「あ、あぁ大丈夫! 大丈夫!」
俺は自然に会話を合わせる。
「そう、よかった。あと昨日、私深夜に四宮君が歩いてるの見ちゃったんだけど」
なるほどそういう事か。
つまり俺が深夜に外出しているのを見て委員長として黙ってはおけないと、
「なんか、いけない事とかしてないよね?」
「おいおい、心外だな。俺がそんな男に見えるか?」
「まぁ、どっちかっていうと見えるな」
まじかよ。クラスで目立たないようにしていたがそう思われてんのか俺?
そう思い俺がうなだれていると、
「ふふっ」
「なっ、なんだよ」
「いや。なんか四宮君見た目よりなんか素直っていうか、顔に出やすいっていうか」
そういって笑いをこらえている。
「まぁ、悪い人ではないみたいだし先生には言わないでおいてあげる」
「ほんとか! ありがとな! えっとー」
「あれもしかして名前覚えてない?」
「実は……」
「じゃあ改めて自己紹介。春風夢見です。よろしくね四宮君」
----それから結構話をするようになっていて
「今日はなんだかご機嫌だね四宮君?」
「あぁ、ちょっと平和を噛み締めてた。」
「ふぅーん? まぁ人生平和が一番だよね! じゃあ今日も一日頑張ろうね」
あぁ、朝から黒髪三つ編み眼鏡系委員長に励まして貰えるなんて、今日は頑張れそうだ。
「あぁ今日は頑張れそうだ。と心の中で呟くのだった」
「お前はいつもどっから出てきてんだよ! あと人の心読むな!」
くそこいつまさか異能力持ちかなんか? それともスタ○ドの能力か?
いつの間にか隣りに木更津夕が立っていた。
「顔を見ればわかりますよ。それにしてもいつ仲良くなったんですか?」
「ほっとけ」
「それより廊下で里香さんが呼んでいましたよ」
里香が? 何の用だろうか。
「お兄ちゃーん!」
見ると、廊下から里香が呼んでいた。
俺は里香の方に向かおうとしたがそのときクラス中からの視線を感じた。
しまった! 里香はそういえば部長の妹として入学しているわけでつまり……
『四宮君後輩にお兄ちゃんって自分のこと呼ばせてるんだ』
『大人しい人ほど本性は激しいって言うしね』
『くそ! うらやましいぞ!』
『四宮君、まさか僕と同士だったとは、でゅふ』
くそ! クラスの連中からあらぬ誤解を!
あぁ、春風さんが俺を不審者を見る目で見ている!
「里香ぁぁぁ!」
「おぅ、お兄ちゃんおはよう!」
「やめろ。これ以上俺に傷つけないでくれ!」
「どうしたお兄ちゃん、まさかお兄ちゃんをいじめてる奴がいるのか! お兄ちゃん大丈夫! 里香がお兄ちゃんを守るから。だからお兄----」
「それをやめろっていってんだよ?!」
「?」
危ない実の妹に殺されかけた。社会的に。
「あのな、俺と里香は今は戸籍上赤の他人なんだよ。だから学校でお兄ちゃんは良くない、俺的に」
「そんな事言ったってお兄ちゃんはお兄ちゃんだし」
「わかった、じゃあ二人の時か超常現象究明部にいるときはお兄ちゃんでいい。それ以外の場所は駄目だぞ!」
「ぶぅー。わかったよおにっ……四宮先輩」
よしよし、これで一安心だ。と思っていると俺ら二人を見る、女子生徒がいた。
「後輩に自分のことをお兄ちゃん呼びさせる鬼畜さ!尊敬します四宮先輩!」
えっ、何この子?!
「あぁ四宮先輩紹介するね。私の友達の結城美波ちゃん私のお兄ちゃん見たいって言っててさー」
「後輩にこんな鬼畜の所業をするという四宮先輩を一度みてみたかったんです!」
スポーティーな感じのショートの女の子だった。
傍目から見れば可愛いがあれか。中身が残念なあれか。
ていうか里香まさか俺の事ずっとお兄ちゃんって呼んでたのかよ。
「今後ともよろしくお願いします四宮先輩!」
こうして俺の交友関係の中に新たに黒髪三つ編み眼鏡系委員長とスポーティー系変態後輩が加わった。
…………ちなみに、春風さんの誤解を解くのに一日中かかった…………
件の騒動から一週間が過ぎた。
あれからというもの俺の日常は平和そのものだった。そして何より
「あっ、おはよう四宮君」
「おはよう春風さん」
そう! 女子と仲良くなったのだ!
あれは里香が転校してきた日の放課後----
「あぁー。里香が戻って来たのは素直に嬉しいが、体が持たねぇ」
やっと先輩たちから解放され俺は机に突っ伏していた。
「大丈夫?」
すると頭上から聞き慣れない声が聞こえた。視線を上げるとそこには一人の女子生徒が立っていた。
誰だ? 確かうちのクラスの委員長だと思うが名前が出てこない。
「なんか疲れてるみたいだけど」
「あ、あぁ大丈夫! 大丈夫!」
俺は自然に会話を合わせる。
「そう、よかった。あと昨日、私深夜に四宮君が歩いてるの見ちゃったんだけど」
なるほどそういう事か。
つまり俺が深夜に外出しているのを見て委員長として黙ってはおけないと、
「なんか、いけない事とかしてないよね?」
「おいおい、心外だな。俺がそんな男に見えるか?」
「まぁ、どっちかっていうと見えるな」
まじかよ。クラスで目立たないようにしていたがそう思われてんのか俺?
そう思い俺がうなだれていると、
「ふふっ」
「なっ、なんだよ」
「いや。なんか四宮君見た目よりなんか素直っていうか、顔に出やすいっていうか」
そういって笑いをこらえている。
「まぁ、悪い人ではないみたいだし先生には言わないでおいてあげる」
「ほんとか! ありがとな! えっとー」
「あれもしかして名前覚えてない?」
「実は……」
「じゃあ改めて自己紹介。春風夢見です。よろしくね四宮君」
----それから結構話をするようになっていて
「今日はなんだかご機嫌だね四宮君?」
「あぁ、ちょっと平和を噛み締めてた。」
「ふぅーん? まぁ人生平和が一番だよね! じゃあ今日も一日頑張ろうね」
あぁ、朝から黒髪三つ編み眼鏡系委員長に励まして貰えるなんて、今日は頑張れそうだ。
「あぁ今日は頑張れそうだ。と心の中で呟くのだった」
「お前はいつもどっから出てきてんだよ! あと人の心読むな!」
くそこいつまさか異能力持ちかなんか? それともスタ○ドの能力か?
いつの間にか隣りに木更津夕が立っていた。
「顔を見ればわかりますよ。それにしてもいつ仲良くなったんですか?」
「ほっとけ」
「それより廊下で里香さんが呼んでいましたよ」
里香が? 何の用だろうか。
「お兄ちゃーん!」
見ると、廊下から里香が呼んでいた。
俺は里香の方に向かおうとしたがそのときクラス中からの視線を感じた。
しまった! 里香はそういえば部長の妹として入学しているわけでつまり……
『四宮君後輩にお兄ちゃんって自分のこと呼ばせてるんだ』
『大人しい人ほど本性は激しいって言うしね』
『くそ! うらやましいぞ!』
『四宮君、まさか僕と同士だったとは、でゅふ』
くそ! クラスの連中からあらぬ誤解を!
あぁ、春風さんが俺を不審者を見る目で見ている!
「里香ぁぁぁ!」
「おぅ、お兄ちゃんおはよう!」
「やめろ。これ以上俺に傷つけないでくれ!」
「どうしたお兄ちゃん、まさかお兄ちゃんをいじめてる奴がいるのか! お兄ちゃん大丈夫! 里香がお兄ちゃんを守るから。だからお兄----」
「それをやめろっていってんだよ?!」
「?」
危ない実の妹に殺されかけた。社会的に。
「あのな、俺と里香は今は戸籍上赤の他人なんだよ。だから学校でお兄ちゃんは良くない、俺的に」
「そんな事言ったってお兄ちゃんはお兄ちゃんだし」
「わかった、じゃあ二人の時か超常現象究明部にいるときはお兄ちゃんでいい。それ以外の場所は駄目だぞ!」
「ぶぅー。わかったよおにっ……四宮先輩」
よしよし、これで一安心だ。と思っていると俺ら二人を見る、女子生徒がいた。
「後輩に自分のことをお兄ちゃん呼びさせる鬼畜さ!尊敬します四宮先輩!」
えっ、何この子?!
「あぁ四宮先輩紹介するね。私の友達の結城美波ちゃん私のお兄ちゃん見たいって言っててさー」
「後輩にこんな鬼畜の所業をするという四宮先輩を一度みてみたかったんです!」
スポーティーな感じのショートの女の子だった。
傍目から見れば可愛いがあれか。中身が残念なあれか。
ていうか里香まさか俺の事ずっとお兄ちゃんって呼んでたのかよ。
「今後ともよろしくお願いします四宮先輩!」
こうして俺の交友関係の中に新たに黒髪三つ編み眼鏡系委員長とスポーティー系変態後輩が加わった。
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