妹を助けようとしたら死にそうなんだが
超常現象究明部
四宮透は深い眠りから覚めた、気づけば授業も終わり生徒は各々昼食なり好きなことをしている。どうやら数学の授業丸々寝ていたようだ。
この世界は魔法が使えるが強力な魔法を使えるのはごく一部だけで俺たち平凡な学生に出来ることと言えば火を出す、水を出すぐらいだ。ましてや今は自分の中にある魔力を使って火をつけるライターなどがあり、魔法の詠唱なんてものはしない。もちろん魔法で問題を起こせば警察のお世話になるので悪用は出来ない。
全くつまらない世の中だ。
そんなことを考えていると目の前に2人の男子生徒が立っていた。
「とおるんまぁた寝てたやろ。噂の妹ちゃんの夢やな」
このエセ関西弁の男は志麻亮二。
「全く、志麻君はどれだけデリカシーがないんですか」
この真面目そうな眼鏡が木更津優羽。
どちらも高校で知り合った友達? だ。
「そんなことより、とおるん見てみいこれ」
そう言って差し出してきたのは1枚の写真。
「これな、優羽がまた念写してん。そしたらむっちゃおもろい写真が撮れたらしいんや」
優羽の『念写』の魔法は自分の半径1キロ以内の場所を多少誤差はあるが自分のカメラにランダムで写せるらしい。
「興味深いと思いませんか?。なんとあの『迷宮』の中の写真です。しかもあの山のふもとにある『迷宮』の」
「あそこの『迷宮』の中? また近場の所を念写したな」
そう言って写真を見た瞬間俺は言葉を失った。確かに『迷宮』の中の写真自体珍しくあまり見ないのだが理由はそこではなかった。
そこにはある1人の少女が写っていた。7年前以来見ていない。いやだが今日まで忘れることはなかった、
「里……香……?」
そう、その少女は7年前事故死したはずの四宮里香と瓜二つだったのだ。
「どうかしました?」
「なぁ、『迷宮』ってどうすれば中に入れるんだ?」
「なんや、入りたいんか?」
「あ、あぁ」
「はーん。さてはその写真の女の子のこと気になるんやな」
まぁ、あながち間違ってないか。
「まさかとおるん、ロリコンか?」
こいつ、あとではっ倒す。
「透君、僕は愛の対象は自由だと思います!」
こいつはどうも真面目そうに見えるがムッツリな節がある。
「けどやめときや」
「何でだ?」
「透君知らないんですか?『迷宮』に挑戦した者は今までいたはずなんです。しかし……」
「けど見つからへんねん。『迷宮』に挑戦したっていう奴が一人も」
「はぁ?」
「正直、俺らも同じ感想なんやで。だってそんなわけないやん」
「しかし、実際いないんです。まさに迷宮入りってわけですよ」
「マジかよ」
じゃあ俺はこの写真の真相を知ることは出来ないってことかよ。
「……あの、透君、この後時間ありますか?」
「?」
そう優羽に言われて連れてこられたのは部室棟だった。
「ここです」
「ここに何かあんのか?」
そこには『超常現象究明部』と書かれた看板があった。
「失礼します」
扉を開けるとそこには1人の女性がいた。
「ようこそ『超常現象究明部』へ! 私が部長の篠崎紫乃だ! 何かうちに用かな?」
綺麗な人だ。端正な顔立ちに黒髪のロングがまた清楚さを際立たせて……なんと言っても、なんだ……その……胸が……とても豊かですね!
「おぉ! 木更津後輩か。遅いぞまったく」
「すみません。友人を連れてきてまして」
「君もしかして内の部活に興味があるのか!」
そう言って先輩が近づいてくる。
「うわっ」
やばい。近くで見ると破壊力がやばい。しかも女の子特有の良いにおいもして……
「大丈夫か? ぼっーとして」
「いっ、いえ」
危ない。見とれていた。
「面白い奴だな」
「彼、実は『迷宮』に興味があるんですよ」
その瞬間先輩の明るかった雰囲気が一瞬で消えた。
「君。名前は何て?」
「透です。四宮透」
「四宮後輩。君は何故『迷宮』に興味があるのかは分からないが、『迷宮』に関わる覚悟はあるかい?」
「は?そんな大袈裟な」
しかし先輩はふざけてる雰囲気はない。だが俺は、妹のことを知りたい。そのためなら……
「……俺は、俺は命を懸けるつもりです」
「……」
「先輩?」
「そうか! よし! なら君を『超常現象究明部』に歓迎しよう!」
「へ?」
「木更津後輩!」
「はい。彼の実印ならここに」
「よし!これで四宮後輩も『超常現象究明部』の一員だな」
えっ何。俺『超常現象究明部』に入部したの? ていうか優羽、お前『超常現象究明部』だったのかよ!ていうか俺の実印どっから盗んだ!?
「それでは、教えてあげよう。『迷宮』の正体を」
この世界は魔法が使えるが強力な魔法を使えるのはごく一部だけで俺たち平凡な学生に出来ることと言えば火を出す、水を出すぐらいだ。ましてや今は自分の中にある魔力を使って火をつけるライターなどがあり、魔法の詠唱なんてものはしない。もちろん魔法で問題を起こせば警察のお世話になるので悪用は出来ない。
全くつまらない世の中だ。
そんなことを考えていると目の前に2人の男子生徒が立っていた。
「とおるんまぁた寝てたやろ。噂の妹ちゃんの夢やな」
このエセ関西弁の男は志麻亮二。
「全く、志麻君はどれだけデリカシーがないんですか」
この真面目そうな眼鏡が木更津優羽。
どちらも高校で知り合った友達? だ。
「そんなことより、とおるん見てみいこれ」
そう言って差し出してきたのは1枚の写真。
「これな、優羽がまた念写してん。そしたらむっちゃおもろい写真が撮れたらしいんや」
優羽の『念写』の魔法は自分の半径1キロ以内の場所を多少誤差はあるが自分のカメラにランダムで写せるらしい。
「興味深いと思いませんか?。なんとあの『迷宮』の中の写真です。しかもあの山のふもとにある『迷宮』の」
「あそこの『迷宮』の中? また近場の所を念写したな」
そう言って写真を見た瞬間俺は言葉を失った。確かに『迷宮』の中の写真自体珍しくあまり見ないのだが理由はそこではなかった。
そこにはある1人の少女が写っていた。7年前以来見ていない。いやだが今日まで忘れることはなかった、
「里……香……?」
そう、その少女は7年前事故死したはずの四宮里香と瓜二つだったのだ。
「どうかしました?」
「なぁ、『迷宮』ってどうすれば中に入れるんだ?」
「なんや、入りたいんか?」
「あ、あぁ」
「はーん。さてはその写真の女の子のこと気になるんやな」
まぁ、あながち間違ってないか。
「まさかとおるん、ロリコンか?」
こいつ、あとではっ倒す。
「透君、僕は愛の対象は自由だと思います!」
こいつはどうも真面目そうに見えるがムッツリな節がある。
「けどやめときや」
「何でだ?」
「透君知らないんですか?『迷宮』に挑戦した者は今までいたはずなんです。しかし……」
「けど見つからへんねん。『迷宮』に挑戦したっていう奴が一人も」
「はぁ?」
「正直、俺らも同じ感想なんやで。だってそんなわけないやん」
「しかし、実際いないんです。まさに迷宮入りってわけですよ」
「マジかよ」
じゃあ俺はこの写真の真相を知ることは出来ないってことかよ。
「……あの、透君、この後時間ありますか?」
「?」
そう優羽に言われて連れてこられたのは部室棟だった。
「ここです」
「ここに何かあんのか?」
そこには『超常現象究明部』と書かれた看板があった。
「失礼します」
扉を開けるとそこには1人の女性がいた。
「ようこそ『超常現象究明部』へ! 私が部長の篠崎紫乃だ! 何かうちに用かな?」
綺麗な人だ。端正な顔立ちに黒髪のロングがまた清楚さを際立たせて……なんと言っても、なんだ……その……胸が……とても豊かですね!
「おぉ! 木更津後輩か。遅いぞまったく」
「すみません。友人を連れてきてまして」
「君もしかして内の部活に興味があるのか!」
そう言って先輩が近づいてくる。
「うわっ」
やばい。近くで見ると破壊力がやばい。しかも女の子特有の良いにおいもして……
「大丈夫か? ぼっーとして」
「いっ、いえ」
危ない。見とれていた。
「面白い奴だな」
「彼、実は『迷宮』に興味があるんですよ」
その瞬間先輩の明るかった雰囲気が一瞬で消えた。
「君。名前は何て?」
「透です。四宮透」
「四宮後輩。君は何故『迷宮』に興味があるのかは分からないが、『迷宮』に関わる覚悟はあるかい?」
「は?そんな大袈裟な」
しかし先輩はふざけてる雰囲気はない。だが俺は、妹のことを知りたい。そのためなら……
「……俺は、俺は命を懸けるつもりです」
「……」
「先輩?」
「そうか! よし! なら君を『超常現象究明部』に歓迎しよう!」
「へ?」
「木更津後輩!」
「はい。彼の実印ならここに」
「よし!これで四宮後輩も『超常現象究明部』の一員だな」
えっ何。俺『超常現象究明部』に入部したの? ていうか優羽、お前『超常現象究明部』だったのかよ!ていうか俺の実印どっから盗んだ!?
「それでは、教えてあげよう。『迷宮』の正体を」
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