これって?ゲーム?異世界?

久留米天狗

第9章 第280話 やり過ぎ禁止?

第9章 冒険者のロマン、地下迷宮ダンジョン
第280話 やり過ぎ禁止?


前回のあらすじ。
海賊討伐依頼を完了。
自分の行為に自己嫌悪になる。



イヴの唇が重なると、目を瞑った。

 こんな時、完全記憶パーフェクトメモリーを要らないと思う。
 魔法を使えば、完全に忘れることも出来るだろうが、忘れてしまえば、また同じことを繰り返すかもしれない。

ポーチから、試練の実クロキンカンを出す。

パキッ きれいに割れた。
「イヴ、食べる?」
「もう、大丈夫ですね」パクッ
イヴは、試練の実クロキンカンの実を受け取り口に入れた。
「あぁ、大丈夫」
パキッ パクッ 僕も口に入れた。

「美味しいね」「はい」


アリスギ・ショウコの件は公にならない、その事をイヴに聞くと、それを決めるのは私たちではありません、知らなくても良いことも有りますよ。と言われた。

 ∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵
 アリスギ・ショウコ彼 女は、頭が良い、僕より人とのコミュニケーション能力も高いだろう、横領したお金は全額彼女の家に有った、盗賊達の取り分は?何故使わなかった?何故帳簿証拠を残す?
 解決したのか?これでいいのか?

 人には、人の考えが、一人一人違います、考えても解らないものは解らないのです、自分が間違いを犯さなければ、神に恥じない行いをすればいいと。

 人には言えない行為をしながら言われた。
恥じる行為ではないが、恥ずかしい行為ではある。
 奴隷の事も、夫の勤めこの行為も、もっと上手くやらないといけないと思った。
 ∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵

気持ちを切り替え、下に下りる。

みんな心配してくれていた。

「ショウリ、大丈夫?」
「大丈夫だよ、エスプリ」
エプロンの中からミミーが飛び出し、頭に乗る。頭の上で、ピョンピョンと跳ねる。

「ヘディングの練習が出来て羨ましいよ」
タクマがそんなことを言う。

テーブルに並べられた料理の数々、全部サチ先生が、作った物らしい。
見た目は、美味しそうに見える。

「先生、料理上手くなりましたか?」
「たぶん、ここでなら、食堂が出せるんじゃない?」
「ショウリ君も遠慮せずに食べてね」
サチ先生は、まだまだどんどん次から次と料理を作り、出してきた。
 和風、洋風、中華風、2~3人前をローテーションで作っている。1回目より2回目、2回目より3回目、と明らかに見た目も味も上手くなっていった。

食後、タクマとサッカー、ドリブル、パス、シュート、タックル、スライディング、リフティング、トラップ、個人技を磨き、サッカーを楽しんだ。
 ステータスを10億分の1にして、丁度バランスがとれる感じ。
 まだ実力的にプロと中学生位の差は有るが…、タクマは僕の動きに付いて来れていた。

ボールを取られないようにキープしながら、タクマと話す。
「これから、どうするんだ?」
ヒョイ クルッ
「マルチアーノってとこの、地下迷宮(ダンジョン)に挑戦しに行く。」
ヒョイ ヒョイ
「くっ、このっ、ハァハァ 地下迷宮(ダンジョン)かぁ…、俺も、 やっ、くっ、行きたかったなぁ。ハァハァ とう」
トン クルクル タン  
「ここからだと、(キュッ)まだ十日以上(トン)かかるみたい (トントン)ほいっ なんだよね (クルッ)まだまだっ」

「くそっ、はっ、くそ~」
バタン
「ハァハァ ハァハァ と 取れん ハァハァ」
「ねぇ、セーブしてみたら? レベルが上がると違うかもよ」
「せ セーブ? ハァハァ レベル?」
「サチ先生も セーブしに行きませんか?」

で、ヴィーヴォのセーブポイントに来た。
タクマは、ドリブルしながら。
「ボールは、友達ってか?」
「言ってろ」

商業ギルド横、タヌキ?の置物
「タヌキだよね?」
「タヌキだろ?」
居酒屋などの店先に有る様なタヌキの置物です。

「この世界にタヌキは居ないのか?」
「モンスター図鑑には、載ってない」
「タヌキって、モンスターなのか?」
「解らない。」
置物の大きさが1.7メートル(僕とほぼ同じ)だから、モンスターだと判断。


セーブすると
タクマは、レベルが16→22に
サチ先生は、レベルが31→33に上がり、スキルのレベルも上がった。

「ビックリした。レベルが上がると音が鳴るんだな」
「私、何で初めからレベルが31なの?」
「先生が、31だから」
「だから、何で31なの?」
「先生が、31歳だから」
「え? えー!」赤くなるサチ先生
クレームは、僕じゃなく父さん、母さんに言ってください。


商業ギルドここまで来たので、アバターを商業ギルドへ行かせた。

本体は、タクマ達とハウスに戻って、またサッカーです。
 サチ先生は、料理です。出来た料理は、ポーチへ入れておけば、いつでも食べられる。出来立てが。

タクマは、倒れるまで、練習、倒れたら、回復させて、セーブして、また練習
「回復魔法って凄いな、リアルで欲しいよ」
「余裕出てきたじゃないか?」
ヒョイ クルッ ヒョイ トン
「と、見せかけて やぁ! この」
「こういうことも出来るんだぜ」
タクマに触れ、『記憶再現メモリープレイバック』を使う。
僕目線のタクマの動きを見せる
「わっ! なっ、何だ? くっ、凄すぎ」
「まだ、やる?」
「勿論!」
「なら、(『小と大ナノデマクロ』)これでやったら?」
「ぐっ か 体が重い…。」
「重力を二倍にした。」
「○○ボールのトレーニングみたいだな」
タクマは、笑いながら向かってくる。
今度は、その場でのキープではなく、モンスター広場を走り回った。
ぶっ倒れたら、回復、セーブ、を繰り返す。

3時のおやつも先生が、作った。
クッキー、ビスケット、ショートケーキ、シュークリーム、パンケーキ、かりん糖、ポテトチップス、キャラメル等

 ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
そのころ
商業ギルドへ行った、アバターは、
『victoryランジェリー製作・販売スポンサー契約書〈ヴィーヴォ〉』
『victory金属加工製作・販売スポンサー契約書〈ヴィーヴォ〉』
を結ぶ。
ランジェリー1万着を納品。
ギルドマスター カスタ・ネット
ギルド副マスター カスタ・マイズが、驚いたのは、言うまでもない。
二人は、夫婦。奥さんネットが、ギルドマスターです。
 ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

夕食もサチ先生の手作り料理。
パスタ、ピラフ、丼、ハンバーグ、ステーキ、焼そば、お好み焼き、肉じゃが、オムレツ、オムライス、八宝菜、エビチリ、カニチリ、ドリア、グラタン、カレー…

手の込んだ料理は、無いが家庭的な料理が次々と出てくる。

メール受信音♪♪♪♪♪
『やり過ぎるな、二人が発熱!』とあった。

あら~(--;) やり過ぎた?

タクマもサチ先生も、平気な顔をしているから、気づかなかった。【神力拡散】【神眼】でも判断できない…、向こうの世界の肉体の異常は判断できない様です。

二人に休むように言う。
『(向こうの)体が、悲鳴をあげてるみたい』と。

 タクマは、レベルが41まで上がっていた。
25も上がってた…、やり過ぎた?
 サチ先生は、36。料理だけで短時間で5も上げたの?凄くない?(1→6じゃなく31→36です、凄いです。冒険者でも1年くらいかかることがあります。すいません、僕は1日で1000以上上がりました)

 その後は、今までの冒険談、僕が寝たきりになってからの話をした。
 話すのはカラオケルーム(クラブ長室)、参加者は奥様方のみ

そんなこんなで、時間はもうすぐ21時、帰る時間。

「じゃ、ショウリ君、私はもう来ないと思うけど、元気でね…って変ね
サチ先生は、言葉を詰まらせた
「じゃ、戻るな…。」
「あぁ、さようなら…。」
何も言えなかった、言葉が出なかった。
イヴに、連れられ二人は消えた。




◆ショウリ&お嫁さん達の寝室◆
今朝、届いた、絆の指輪をイーベル、シャンテ、ヒマワリ、マナにはめた。(へそくりの)耳飾りを渡した。

父さん、母さんもイーベル、シャンテ、ヒマワリ、マナとの結婚を気づいていなかった様です。 結婚して直ぐ神界に帰ったからかな?

明朝、マルチアレに出発することにして、ログアウト。(することはしました。)

イヴも、イーベル、シャンテ、ヒマワリ、マナ達も仕事があると、神界に帰っていった。




残り1724日 → 1723日(3月8日)




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今日、9月2日は娘の誕生日、作者名が更新されます。更新型の名前って、どうなんでしょうね?



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