これって?ゲーム?異世界?

久留米天狗

第7章 第229話 雨が止むまで?

第7章 マスター権限
第229話 雨が止むまで?


前回のあらすじ。
リッパー達が、129体の魔物を討伐。
マヤシタの里に井戸を造る。マヤシタの里~マヤモト村へ、全長11kmのトンネルを造った。



「ライト、(ワナキオさんに)説明お願い」
ヤマトさん、フモトさん、マヤモト村の商業ギルドマスター『スソノ』と分所所長『ヤマネ』も一緒に、ライトの記憶転移で帝都ススペードギルド本部に説明に行ってもらった。

トンネルを『マウンイレブン』と名付けた。
サッカーを提案したからではありません。11kmだからテンをイレブンにしただけです。

「ゼロックスさんも行けばよかったのに…。」
「ワナキオより、ゴルフだ。これは、面白い。」
「それは、ゴルフじゃ無いですよ、打ちっ放しって言います。ただ遠くに飛ばしてるだけじゃないですか…、真っ直ぐも飛んで無いし。」
クラブを振り回しボールを思いっきり打つ、右に左に曲がって林に消えていく。
ボール拾いは妖精さんのお仕事?
神力拡散誘導してます。

里長『ビレッジ』
「驚きました。たった6時間で、トンネルをお造りになるなんて。」
「驚きました。神様方がこの里を訪れるなんて。」
「驚きました。荷馬車をツインダッグヘッドキャメル、ストーンホース、二角ピンクユニコーンが引いてくるなんて。」
「驚きました。馬を必要としない馬車があるなんて」

今回、やけに注目を集めると思ったのは、移動式家キャンピング・ハウスが自走していたからでした。

妖精の館『シンモク・キサン』木の精霊

土の精霊をトンネルのマヤシタの里側の管理者として任命『サタデ=シューイチ』
土の精霊をトンネルのマヤモト村側の管理者として任命『サムステージ・ドーヨ』

「シューイチとドーヨは、協力して、トンネルの管理をお願い。キサンもね」
「「「はい、精霊王の仰せのままに。」」」


トンネルの入り口に検問を建てる。
精霊の結界付、警備の宿舎を建てる。

ライトが戻ってきた。
分身ワナキオさんと一緒に。

「ショウリ君、ギルマス代わる?」
「代わりません」
「本当に動けないの?」
「左腕以外は動きません。」
「動けない人は、トンネルなんか造らないと思うんだけど…。」
「造ったのは、精霊たちです、僕は何もしてません。」
神力拡散誘導は、しましたが…。

20:20 空飛ぶ絨毯で、視察。
「驚きました。絨毯で、視察するなんて。」
「驚きました。意外に明るいのですね」
里長さんは、『驚きました』が口癖なのか?

「便利だよねぇ~空飛ぶ絨毯。トンネルの中でも使える。」
奥様バージョンの空飛ぶ絨毯です、精霊達も一緒に乗ってます。
僕は、車イス(シッター憑依)だ。
「全く、振動しません、荷馬車も楽だと思います。」
路面を滑らかにしてほしいと希望してました。
ポーチから、チョコレートを出し、作業をしてくれた精霊達に渡した。

移動式家キャンピング・ハウスを動かしていたせいか、車イスに勢いが有ります。シートベルトは、無いのでスピード超過は、飛べる練習してなかったら、恐怖だったかもしれません。

マヤモト村に抜けた、空飛ぶ絨毯で、30分。トンネルを抜けるのに普通の馬車なら1時間くらいだ。
車イスの走行速度時速20キロ。速いです。

「検問も門番用の宿舎も建てておきました。」
「通行料は、ギルドで決めてください。トンネルの入り口には、精霊の結界を張りました、緊急用避難場所に使うことも出来ます。」

「そんな事を考えてたの?」
「ビッグスパイダーバンはまだ、終わってないので、マヤシタの里の手前でも129体の魔物を討伐してますし。」
「聞いてないよ、ショウリ君。」
「あれ?言ってませんでした?」

「何の事ですか?」
マヤモト村の冒険者ギルド分所所長『ヤマネ』さん、商業ギルドマスター『スソノ』さんは、ビッグスパイダーバン同時多発の事を知らなかった。
「え?ビッグスパイダーバン同時多発? 村には、知らせが来てません。」
掲示板をチェックすると、ノーリヤ神殿でビッグスパイダーバンと蟹暴走祭カニイバルがあったと、なっていた。
情報が正しく伝わっていなかった? 掲示板の入力ミス?

そして、こうなる。
【神力拡散】魔物の群れの反応。
リッパーさん達に知らせる。村の冒険者達も集まる。
「魔物の群れの反応です、数は200以上。サポートしますので、頑張って殺っちゃって下さい。」

「…「えー!」…」同調シンクロした
「大丈夫、たった200です。僕等は、129体を6人で討伐してます。彼女達も参加します、僕は、車イスですから、邪魔にならないように後ろで見てます。」

左手で指示、
「この方向に16…冒険者のみなさんお願い、この方向に30…ミーゼとスイレンお願い、この方向に30…リッパーさんとバカデさんお願いします。残りは動けなくしておきます、終わったら戻って来て下さい。」
「まゆとくも爺さん、お願いします。」

「な?女二人で30?」
冒険者の1人が驚く
「彼女達は強いですよ、僕の妻ですから。」
ミーゼとスイレンの戦い方に驚く、水属性魔法の連発。普通なら魔力切れになりそうな戦い方。

16体を任された冒険者男等10人より早く終わる。
リッパーさん達も30体を霧散。
糸で動きを止められていた魔物を解放、バカデさんも斧を投げて仕留めている。通常武器を投げるのは最後の獲物か最後の手段、2つの斧を使う…斧の二刀流?

「ん? 斧の大きさ変わってない?」
片手で持つとき40cm程、魔物に当たった斧は1m程…片手で持てる大きさではない、手に取ると小さくなる

「ほら、よそ見してない!」
冒険者達は、ミーゼ達の戦いに見とれていた

22:03 結果
 冒険者26体
 ミーゼとスイレンが99体
 リッパー達が75体。

「何で、女二人が1番なんだ?」「あんたが使う斧はなんだ?」「何で、あんな魔法の使い方で魔力切れにならない?」
 リッパーさん達もバカデさんの斧の大きさが変わるのは知らなかった。
「何で、あんたの後ろには、強そうなヤツが見てる?」


「バカデさんの武器も、ミーゼ、スイレンの装備も、オリジナルです。殆ど僕が、作りました。ミーゼ達だけで出来ると思ったから、待機させてました。僕のクラブメンバーですから」

僕の後ろには、ロンやライト達体格のいい男性、ゼロックスさんに、ワナキオさん、きれいな女性(まゆ他の奥様方、カオル達)が見ていた。

「あんた、何者だ?武器を作れて、強そうな連中のリーダー? その二人の旦那らしいが…。」

「ショウリは、Sランクの冒険者、ボクの旦那様。」
「ショウリ様は、神様に認められた存在デスワ。ワタシ達の旦那様デスワ」
エスプリ、エナ、まゆ、ルージュ、シーレン、イヴ、ミーゼ、スイレンが左手手の甲を胸の前に上げる、薬指の指輪が見えるように。

「…「なんですとぉー!」…」同調シンクロした

「もう、遅いです。魔物の反応もありませんし、続きは明日にしませんか?」

ロン、スキマ、ライト、デュークにマヤモト村に残ってもらう。
「宿屋に空き部屋は無いぞ」
「大丈夫です、別荘が有りますから。」
「別荘?」
リュック(コンテナ)から、別荘が出てくる。
30cm程の箱

みなさん「?」です。

村の外れに置くと、小屋になる。
「…「えー!」…」同調シンクロした

「6人用の小屋、トイレ・シャワー完備だから、大丈夫だよね。明日の朝までよろしく」

バカデさんはフレイと、ミーゼはスイレンと、エスプリはシーレンと、僕はまゆと、ルージュはカオルと、ゼロックスさんはミホと、ヤマトさんとフモトさんは、イヴとマヤシタの里に転移。

「お疲れ様でした。おやすみなさい。」
「あっはい、お疲れ様でした」
「「おやすみなさい。」」
ヤマトさん、フモトさんはとてもお疲れの様子です。肉体的にではなく、精神的に。

◆ハウス◆
「(お天気アプリでは)15日まで、雨だね。13日は、大雨だし、僕等は、14日でも出発出来るけど、ペッタン、バレーアル、ペーポさんは、出たがらないだろうね。」

【神力拡散】商隊の荷物は、1台空に、マヤシタの里から出荷…積み込みあるのかな?
この里の特産って何かな?

トンネルの工事中に夕食は、済ませていた。
クローゼットの魔法陣の転移を星力で発動してみる。メールが届く。成功した。

 配達に行かなくてよくなった、星力で魔法陣転移を使える様になった。

夫の勤めを終え、ログアウトする。



「おはようございます。ショウリ様。」
「おはよう、ルージュ」
「今朝は、どこか回復されてますか?」
左足、右足、右手、腰…、まだ肉体の回復は無い。魔力の流れは停滞中。 
「…魔力の流れは回復してないけど」
“魔法が使える様になったんじゃない?”
「ショウリ様? 今の念話ですか?」

魔力譲渡トランスファー擬き、霊力譲渡メガトランスファー擬き、魔法陣の転移を星力で、出来ると解ったから、(星力で)念話を試した。出来ちゃいました。

「ルージュトレール」
「きゃっ」
ルージュを引き寄せた。
「ね」チュッ 魔力譲渡トランスファーした

コンコン
「おはようございますですわ。ショウリ様、朝食の準備が出来ましたですわ。」
「おはよう、ダミエナ。今下りるよ。」

〈リビング〉
「おはようございます。ペッタンさん、マヤシタの里で、積み荷はありますか?いつ出発しますか?」
「それなんだけど、ショウリさんは、急いでますか? 私達は、雨が止むまでマヤシタの里に滞在しようかと思っているのですけど…。」
「スポツピック王国の国王様に招待されてますから、待たせるのは悪いとは考えてますが、大雨に移動しようとは思ってません。」
「は?スポツピック王国の国王様に招待されてる?」
「詳しいことは、タブーって事で。」


「ショウリ、スポツピック王国に行くときは、ゼロックスも連れて行け。」
「ギルドの仕事は、大丈夫なんですか?」
「その時は、転移だ。」
「有料ですよ」
「ケチケチするな、はははっ。だが、金を出せば、連れて行くって事だな。それに、他国訪問も列記とした仕事だ。メール登録は、ワナキオも認めた仕事だ。」
「ゼロックスさんは、スポツピック王国には、行かれた事は有るのですか?」
「冒険者の頃に、スポツピック王国も、カラオッケイ国も、卓上G連合国にも行ったぞ。その頃の活動申請登録はランクBだ。」
討伐運動もしてもらいますよ、ハウスでごろごろされても困りますし、食事代も払ってもらいます。」
「ギルドに付けとけ。はははっ」


何でこうなった?
「はい? マヤモト村への初荷の運搬を僕らに?」
「よろしくお願いいたします。」ペコリ

 朝から、里長ビレッジさんと商業ギルドマスターフモトさんが、訪ねてきて指名依頼…クエストだ。
 空いた荷馬車1台分、往復…マヤモト村でも僕らを待っている。(メールで決定済み)

「ショウリさん、ペッタンわたし達からも、お願いします(¥o¥)」

 1日で往復出来る、美味しい話。
 どうせ雨で移動が出来ないのだ、ミーゼも『引き受けましょう(¥o¥)』と言う。

で、こうなる。
「よろしくお願いします」
「はい、頼まれます。」

 荷馬車1台、里の馬の初仕事デビュー、自走する移動式家キャンピング・ハウス
 6頭の馬に股がる、ペッタン、バレーアル、ペーポ、リッパー、サンデー、フライデ
 馬をトンネルに慣らすためだ。
マヤシタの里を出発して1時間ちょっとで、マヤモト村へ、荷物を卸し、積み込んでマヤシタの里へ、午前中に往復して、通常の輸送の6回分の依頼料(¥o¥)。
とても美味しい依頼終了(¥o¥)。




残り1750日 → 1749日(2月12日)




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