これって?ゲーム?異世界?

久留米天狗

第5章 第192話 ダダイヤ赤の街を造る?

第5章 入学試験(帝都編)
第192話 ダダイヤ赤の街を造る?


前回のあらすじ
ダダイヤ赤の街町長、トランス=ペーターさんに、妖精の館を学校建設に変更し、詳細を説明した。
ダダイヤ赤の街を知るために再び、妻達と訪れる事に。


「僕は、まだ ダダイヤ赤の街周辺を詳しく知りませんから、どんな副業が出来るのか、合うのか調べたいですね。 シーズーでは、真珠の養殖、メイシモラッタの村には、温泉の宿、カラオッケイ国のロックスには居酒屋を造ったりしましたから、ダダイヤ赤の街に合う物を考えたいと思います。」

「カラオッケイ国?」
「はい、カラオッケイ国にも、スポツピック王国にも、妖精の館を建てました。」

「…「なんですとぉー!?」…」同調シンクロした

「真珠の養殖?」「温泉宿?」「居酒屋?」

「あの~、あなた、どなた?」
後ろから知らない人達に質問された。
手にメモ?記者さん?ですか? ボイスレコーダーが無いこの世界、少し昔の新聞記者がインタビューでメモを録る光景だ、と思うショウリ。

「それでですね、ペーターさん…」

「無視するんだぁ~」
はい、無視します。

「ショウリさん、ダダイヤ赤の街の事を調べた後にしてもらえますかな? それからにしましょう。 学校施設の建設も、町の改築も、私には現実性が感じられませんので、具体的に実現出来る事を証明してからにしてもらえませんかな?」

記者会見でも、終わったかのように回りの人達も解散した。

問題なく、午後の実技試験は進む、僕は、分身アバターを残し、ハウスに戻る。


◆ハウス1階リビング◆
「エナ、シーレン、スイレン 今から、もう一度ダダイヤ赤の街に、行きたいんだけど」
「え? もう一度?」
「ワタシ聞いてませんデスワ。詳しく聞かせて下さいデスワ。」
「私も希望します、詳しく聞かせて下さい。」
「私たちでは、満足されませんか?」
「スイレン違うから、エナもシーレンも勘違いしないでくれる。」
「ダダイヤ赤の街へ行ったのは、ギルドのフィーネさんを連れて行っただけだから、ミーゼもエスプリ、まゆもルージュも一緒だったから、心配するような事はしてないし、する気はないから」
「そうですか…、では、エスプリさんたちが、寝室で寝ている理由を、お聞かせ下さい、希望します。」
「いや、あの~それは~…、エスプリ達が発情したから?」
「うそ!」
「うそです。」「嘘はいけません。」「わたくし達だけのせいにしないで頂けます?」
「起きてたの?」
下りてきてました、エスプリ達が。


◆ショウリ&お嫁さん達の寝室◆
「誤魔化して、ごめん。」
「昨晩してなかったから…、つい…、朝から…そういうことです、僕が発情したからです。」

「では、もう一度ダダイヤ赤の街へ行く理由は?」
「ダダイヤ赤の街に学校を建てます。その、下調べに」
「…「は? 学校?」…」
「ショウリ、妖精の館じゃないの?」

 ~ ~ ~ ~ ~ ~
 ダダイヤ赤の街には、今(町民の)子供が居ないこと、子供を授かると、町を出る女性がいること、子供が居ないから学校が無いこと、妖精の館も必要だが、僕はそれより学校が必要だと思ったこと、働くお母さんの為の施設を建てたい事を説明。

 その為に、町長ペーターさんに許可をもらうため、ダダイヤ赤の街周辺の下調べに行きたいことを話した。

 今から、行きたいことを話した。
 ~ ~ ~ ~ ~ ~

と言うことで、妻達を連れ、学校に転移した。

「ショウリ様、ダダイヤ赤の街へ行くのでは、なかったのですか?」
「町長のペーターさんも一緒に行くことになってるからだよ、ルージュ」
分身アバターが、一緒に帰る約束をしていた。

 正門前に7人の美女と僕が居る、そこに歩いてペーターさんと奥さんのトランス=サンドラさんと来る僕が居る。 門番が二度見、三度見キョロキョロする。勝手に双子だと思ったようです。

 エスプリ達が、僕らに気づいたタイミングで、分身アバターが消える。

「ペーターさん、サンドラさん、僕の妻、エスプリ、エナ、シーレン、スイレン、まゆ、ミーゼ、ルージュです。ダダイヤ赤の街まで、ご一緒します。」
「え?」 (隣・回りを確認するサンドラさん)
ペーターさんは、勝手に転移魔法だと思ったようです。
門番が「?」だったのはスルー。


「奥様は、4人では無かったのですね…、大変ではないですか?」
サンドラさんは、驚いていた。話してませんでしたから。


「大丈夫ですよ、僕の転移魔法は10人くらいなら、荷馬車数台でも使えますから、問題ないです。」
夜のスキンシップの事を言っているのだと思うが、あえて、はぐらかす。

「…、そうですか、便利ですなぁ、転移魔法、羨ましいですな。」
サンドラさんは、驚いた。転移で戻るのは3人だけだと思っていた様です。

「はじめまして、ペーターの妻の、サンドラです。」
エスプリ達もそれぞれ挨拶した。

「そう、結婚したばかり、じゃお子さんは、まだですね。」ニコッ
「こ 子供…。」
ボン エスプリ達から、何か出ました。

帝都の妖精の館にお泊まりだったペーターさんの荷物を取りに、妖精の館へ転移。別に、ペーターさんと、妖精の館で合流すればよかったとは、少ししか思ってません。

ダダイヤ赤の街へ印転移マーキングてんいで転移。
初めての体験に、ペーターさん、サンドラさんが驚いた。

〈ダダイヤ赤の街付近〉
 1月 23日 ~ 28日
    23日(風) 晴     32/ 4 
    24日(土) 晴     32/ 3 
    25日(光) 晴     30/ 5
    26日(闇) 晴     30/ 2 砂嵐
    27日(火) 曇り    36/ 8
    28日(水) 曇り    35/ 0 風

「ダダイヤ赤の街は、この時期も30℃以上なんですね。最低気温は0℃になるみたいですが。」0~30℃って、砂漠だから?
「ショウリさんは、不思議なことを仰る、この時期とは、どういう意味ですかな?」
「え? いや、今は冬ではないのですか?冬でも、30℃以上なのかなと、思いまして…。」
「冬? ショウリさんは、ダダイヤ赤の街を何も知らないのですなぁ…。」

 僕は、図書館等で魔法に関して調べたりしたが、町や季節に関して調べていない。ミーゼ達にも聞いていなかった。

「学校でも言いましたが、この町は砂漠だったところに、セーブポイントがあり、そこに娼婦の町、ダダイヤ赤の街が出来たのです。 ワタシの知る限り、スマホが出来てから最高気温が20℃以下になったことはありません。ですが、他の時期より気温が低い時期を冬と言うのなら、今は冬…、ですかな?」
「7~9月には、最高気温は50℃以上になることもありますよ。」
「子供を育てるに相応しくない環境とは、娼婦の町だけでなく、気候も厳しいのですよ。」
「それは、知りませんでした。」
想定外の気候問題です。現界(地球)でもそういう場所はあるだろう、日本的四季が当たり前では無いことを考えるべきでした。

疑問を聞く
「ねぇ、ミーゼ カボチャの馬車って、あれ本物だよね? 人が乗れるほどの大きなカボチャが採れるの?」
「はい、ダダイヤ赤の街の特産、ジャンボパンプキンです。実も美味しいですよ。とても重くて、皮が固いのが難点なんです、この町でしか食べられません。輸送は困難なんで…。」
「あんなに大きかったら、輸送は僕くらいしか出来ないだろうね。じゃ、ジャンボパンプキンを食べたことが無い人多いんじゃない?」
「そうですね、ダダイヤ赤の街を訪れたことが無い人は、食べたことが少ないと思います。ボアマルダシ川の川沿いは、船で運びますから、多少は食した事あるかも知れませんが。」
「ボアマルダシ川? 長岩とダダイヤ赤の街の間に流れる川だね。」
「シーズーでは、カボチャ無かったんじゃない?」
「時期的な物ですから、6月・10月の雨季の後に収穫します。その1~2ヶ月が食べ頃なので、12月には無い可能性が高いです。」
「2回も収穫出来るの?」
「2回出来ますが、収穫期間は、1週間程です、雨季が終わると、あの大きさまで急成長します。割れる前に収穫しないといけません。」
「急成長して割られるんだね。 もう、この町でも、食べられないのかな? 食べなかったなぁ…。」
「カボチャ以外の作物は無いのかな?」
「私は、知りません。」
「ありません、ジャンボパンプキンだけです。」
ペーターさんが答えてくれた。

「エナ カボチャ出来る?カオルやミホを呼んだ方がいいかな?」
「畑を見てみたいと、判断出来ませんデスワ。」
「? どういう意味ですかな?」
「エナは、木の精霊で、カオルは花の精霊、ミホは土の精霊なんです。」
「「えー!!」」

「ショウリさんの奥さんは、精霊なんですか?お仲間に精霊が?」
「言ってませんでしたね、エナ、シーレン、スイレンは精霊です。クラブメンバーに、ミホ、カオルの他にも、火と風と光と闇の精霊がいます。」
スイレンは妖精、闇のデュークは大精霊ですが。

ペーターさん、サンドラさんが、驚いた。

「私も、ショウリさんの事を知らないといけませんなあ…。 飛び級でSランクになる方で、平気な顔をして、転移魔法をこの人数で使い、7人の奥さんを持つ方。」
「もう、1人イヴも居る、オリメは婚約者」
「説明、ありがとうエスプリ。」
「そ そうですか、8人の奥さんに、婚約者がお一人…。 そうですか…。」
呆れていた。

目立っていました。町長夫妻に7人の綺麗所を連れて歩いていたから。

「ねぇ、ミーゼ 僕、目立ってない? もういいのかな?」
「ショウリさんには、この町をきちんと見てもらいます、町をです。女の人は見ないで下さい。希望します。」
「それは、無茶ですよ。」
苦笑いのペーター夫妻。

「上空から、視察しませんか?」
「「????? 上空から?(・・;)?」」
空飛ぶ絨毯をポーチから出す
いつもより、大きくする10人が乗って怖くない余裕の大きさに。

「どうぞ、空飛ぶ絨毯です。ご自分の町も空から、見たことは無いのではないですか?」

遊覧飛行再び。
ペーターさんが僕に掴まります、ペーターさんに、サンドラさんが掴まってます。
お二人とも、僕を信用仕切れていません。

「ボアマルダシ川までも少し距離があるのですね、川の側には町を造れないのですか?」
「雨季には、川の水嵩みずかさが増え、町に近くなります。 近すぎるのも危険なので、過去一番増えた所までにしてます。」
少し声が震えている。空を飛ぶなんて経験無いでしょうから。

「あれが、ジャンボパンプキンの畑ですか?」
サッカー場くらいの、土が耕された場所を黙視した。
ん?サッカー場くらいの広さ。ジャンボパンプキン何個出来るの?

「ペーターさん、ジャンボパンプキンは何個くらい収穫できるのですか?」
「1回の収穫で、300~400個です。年1000個はまだ無いです。」
「上空から見て、カボチャの馬車10台くらいですね。」
「カボチャの馬車を1つ作るのに2ヶ月程掛かりますからな。」
「2ヶ月も掛かるのですか?」
「それに、カボチャの馬車の寿命は2年ですね。雨季の時期は使えません、濡れてしまうと、臭い匂いを発します。腐れてきます。」

 ジャンボパンプキンが腐り始めると、とても我慢が出来ない悪臭を放つらしい。船で運ぶ際も濡らさないようにしないといけない。
 皮が固い、削り過ぎると人が乗ると割れてしまう。加工が難しい職人の腕次第で、出来が変わる物でした。 僕が揺らしすぎていたら、割れていたかもしれない…。急に恥ずかしくなる。
 カボチャの馬車の中での行為は、気を付けることにします。(止めようと思わないショウリだった)

 食料は、商隊頼み。川魚を少々、町の収益の殆どが、娼婦の店の稼ぎ、町から出荷するものは少ない、女性頼み…、今、学校を造っても女性に負担が増えるだけ。
もう少し、調べないと判断出来ません。

 カボチャの加工が1つ収入源になりそうです。 僕は、カボチャの缶詰を考えています。 缶の材料の入手・加工技術が鍵になります。

 ペーターさんの話によると、雨季以外に雨は降らないと言うことなので、太陽光発電?太陽は無いので、昼間発魔?風力発魔?
明るい時間帯に魔力を作れたりしないか?
風が吹く日が多いらしく、風で魔力を作れたりしないか?電気でもいいけど…。出来ないかな?




残り1775日(1月23日)

1月25日 14時、竜宮城ドラゴンシーパレス


ボーリア聖山(水源)→アッポーの村→マルマンの村→ダダイヤ赤の街→港町シーズーをボアマルダシ川が繋ぐ

第5章もうすぐ終わります、シーズーの入試までで、第5章を終わらせて、第6章にしておけばと、思う作者でした。

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