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久留米天狗

第5章 第191話 妖精の館→学校?

第5章 入学試験(帝都編)
第191話 妖精の館 → 学校?


前回のあらすじ
 アイさんとの奴隷刻印をいじって、マスターを僕にする。
 妖精の館建設のための、町長さんの許可をもらうため、娘の入試で、帝都ススペードに来ていると言う、トランス=フォン=ペーターさんを訪ねる。



「町長さんのトランス=フォン=ペーターさんには、どこに行けば会えますか?」
「今は町には居ません。娘さんの入試で、帝都ススペードの学校じゃない?」

「????? はい?(・・;)? 入試で、帝都?」

帰都しました、全員で。


◆ハウス ショウリ&お嫁さん達の寝室◆
「ルージュ、エスプリ、ミーゼ、まゆ お昼は、どうするの?」
「ダメです~、動けませ~ん。」
「ショウリが、激しかったから…。」
「余韻を楽しみたいです…。」
「お昼は、要りません。ショウリ様が欲しいです~。」

「なら、寝てなさい。」


「ダミエナ、オリエナ エスプリ達は寝てるって、お昼は何かな?」

朝の残り、サンドイッチ等
収納ストレージに入ってましたから、出来立てです。美味しく、頂きました。

「ごちそうさま、学校に行ってくる。」


その前に、冒険者ギルドへ 12:45
「こんにちは、カーバーサーバースーネさん、副マスターのトランス=ポーターさんは、いますか?」
「こんにちは、ショウリさん。少々お待ちください、確認します。」
掲示板のチェック

「ショウリさん、ポーターさんは今日、育成校に行かれてるそうです。」
「学校に?、そうですか、解りました。 僕も学校に、用事がありますから、行ってみます。」


◆帝都ススペード高等技術者育成学校◆
12:49 転移って、やっぱり便利。
「『ナビレーダー』 ポーターさんは…。」
「ポーターさんは、食堂、どなたかと一緒ですね、ペーターさんなら、探す手間がはぶけますが…。」
『テレポート』
「こんにちは、ポーターさん、おひさしぶりです。」
「ん? ショウリさんじゃないですか? どうしたんです? 学校で会うとは思いませんでしたよ。」ニヤニヤ
僕、このニヤニヤ苦手です。

「ダダイヤ赤の街へ行ってきまして、ペーターさんを探してます、ダダイヤ赤の街に、妖精の館を建てたくて…。」
僕は、前に座る男性に目をやった。
「私が、ペーターです。 トランス=フォン=ペーターですが、何か?」
丁度よかった、ペーターさんでした。
ペーターさんも、ダークエルフ、食堂では、目立ってました。赤と黒のどこかのサッカーチームのユニフォームの様な縦縞のタキシードでした。


「始めまして、僕は、ショウリ。冒険者です。一応ランクSです。 先程、ダダイヤ赤の街へ行ってきまして、妖精の館建設の許可を頂けないかと、帝都に戻ってきました。」
「え?さっき、ダダイヤ赤の街から戻った?」
「ペーター、ショウリさんは、転移魔法が使えるんだ。 ダダイヤ赤の街だろうが、カジノの街『スタトベガス』だろうが、一瞬だよ。」
「ほぅ、転移魔法ですか、羨ましいですね。」
ペーターさんは、今まで会った誰よりも、反応がクールです。

「ここで、お話ししてもいいですか? 校内で話すには相応しくないような、内容も含まれますが…。」
「それなら、結界でも張ればいい。簡単にお出来になるのでは?」ニヤニヤ
「ほぅ、結界魔法も出来るのですか、羨ましい」
無の空間ナインラウーム』(無言詠唱)

「さっきも、言いました様に、ダダイヤ赤の街に、妖精の館建設のため、許可をもらえませんか? 商業ギルドと冒険者ギルドと女神の吐息オーナー、アイさんの許可はもらえると思いますので。」
「ほぅ、女神の吐息オーナー アイさんと、お会いできたのですか、羨ましいですね。」
町長も殆ど会えない存在らしい。
「綺麗な女性ですよね、アイさんは。」

妖精の館の詳細説明。

「でも、ダダイヤ赤の街は、砂漠の町ですよ。 館の様な木の建物は、どうかと思いますよ。」
「そうでしたか、町の中を歩いていなかったので気がつきませんでした。」

 ~ ~ ~ ~ ~ ~
 馬車の荷台で外を見た【神眼】は、女性ばかり見てました…、ごめんなさい。
 商業ギルドから、冒険者ギルドへの移動のカボチャの馬車の中では、妻4人の相手をして、馬車を揺らしてました。ごめんなさい。
 ~ ~ ~ ~ ~ ~

「カボチャの馬車をご利用でしたか? 馬車を利用しても、男性は外を見るのが性なんですかねぇ~。」
「妻を4人、同行させてましたから。」
「ほぅ、妻が4人…、お若いのに、羨ましいですね。 いや、お若いからですかな?」

「僕の事は、その辺で、妖精の館の建設許可の話をしません?」
「妖精の館の許可が欲しいのでしょう? ショウリさんの事を知らなければ許可出来ませんよ。違いますか? それとも、ショウリさんは、直ぐ許可が出ると思ってらっしゃったのかな?」

12:58 
「ショウリさん、結界を解除してもらえますか? そろそろ、午後の試験が始まるので、この話は、試験が終わってからで、よろしいですかな?」

無の空間ナインラウーム』解除

 ~ ~ ~ ~ ~ ~
 この学校の、午後からの実技試験は、見学が、出来る。
 入学の時点から、優秀な人材に目をつける為、不正を防ぐ為? 受験生のやる気を出させる為? 受験生や見学者が様々な噂をして、正確な…当初の理由が解らなくなってます。
 ~ ~ ~ ~ ~ ~

最初に行われるのは、魔力属性測定。
エスプリも居ませんし、1属性の2000を越えるような受験生が居るはずもなく、ノイチも(風246、無115)上位には入るも、流石、帝都の高等技術者育成校の入試です。優秀な受験生が、居ました。

双子の受験生、バタフライ=チョウ…風の魔力250、バタフライ=ナイフ…風と光の魔力150。
トランス=ペーターの娘、トランス=サバテ…全属性持ち、最高は闇の50だったが、試験官も驚いた、全属性持ちは、1000年を越える学校史上10人目の希少な受験生。
 僕って、1000年に10人の希少な逸材でした?霊力と神力、星力も有りますが…。

 実技試験になると、魔力の低い受験生の中にもパワー、スピードが、人並み以上くらいの人は居ましたが、目立たない。
 ノイチのスピード(素速さ430)は、尋常ではなかった。
 在校生の試験官、剣士科2年B組のノートトレ・デイソイにノーダメージで快勝。2年生の在校生が、全くノイチの動きスピードに、ついてこれていなかった。
 死角に回り込み、在校生の欠点・癖を指摘しながら、武装無し体術のみで優しく心を折った。

 それにしても、ノイチの虎柄で大きなポケットのついたエプロンは、違和感ありすぎ…。 ホワイトタイガーにしたら、少しはましかな?
 今回のノイチは、執事・メイド科を受験しているのに、何故?バトルと思ったが、体力測定・自己アピールの一貫、1週500mのランニングのタイム、剣技、体術、魔法技術の中から、得意な物を選択し、試験するそうです。(複数選択可能)
 執事・メイド科のノイチは、体術と魔法技術を選択…、風魔法による防御、数十本の矢を、打ち落とすより数倍難易度が高い、飛んできた矢を跳ね返す風魔法のコントロール、矢を射た試験官も驚いた。自分に戻ってくるのだから。

 メイドで、剣士科の在校生を体術のみで、凌駕する実力、飛び道具による攻撃も防ぐ風魔法の技術、ノイチの評価が上がりまくる。 校長のピーチチさんと、教頭のハンセンさんは、ノイチが、合格しても、入学しないことを了承していた。

ノイチのパフォーマンスに、気をよくしていない双子のチョウとナイフ。
 魔法科受験の二人、選択した魔法技術…、それをメイド科のノイチが、越えるのだ、気にくわない。
 ノイチは、二人から、睨まれている気配に気づくが、気づいていない振りをする…これも、メイドの平静を保つ訓練に利用した。

「あの、ノイチと言う子、ショウリさんのお知り合いだとか? 中々いい動きをしますね。 学生にしておくのは、勿体ない。」
「ペーターさんの娘さんのサバテさん、全属性持ちって、凄いらしいじゃないですか。」
「同じ全属性持ちのショウリさんに、そう言われましても…、(苦笑い) 桁外れの魔力をお持ちだとか? 羨ましい。」

「ショウリさんは、ダダイヤ赤の街をどう見ますか? どう思われますか?」
「????? はい?(・・;)? どうとは?」
「ダダイヤ赤の街は、娼婦の町です。あの町の殆どの女性は、体を…自分を犠牲にしています。 生活のため、借金のカタ、中には奴隷もいます。 冒険者の夫を亡くし、子供を育てるため、あの町へ来る女性もいます。子供を育てるためなのに、子供と別れて…あの町の子供は、殆どが上流階級の子で、町民の子は、居ません。」
「女性も身籠ると、町を出ていきます。子供を産み、働ける状態になって、戻ってきます単身で…。」
「私はそんな町の町長です。父も、祖父も、曾祖父も、代々受け継いで来ています。」
「ダダイヤ赤の街は、元々砂漠です。農作・畜産には向いていない土地柄、いつからか娼婦の町へとなりました。私はダークエルフです。私も300歳を越えました。私の父が生まれる前から、ダダイヤ赤の街は娼婦の町です。それが、当たり前で育って来ました。私には、同期生は居ません。 娘には、それが当たり前だとは、思って欲しくない、寂しい思いをさせたくない。 妻は、反対しています、娘と離れる事になる。やっと授かった子と離れる寂しさ、矛盾してますよね、娘には寂しい思いをさせたくないのに、妻には寂しい思いをさせる。」

「ダダイヤ赤の街には、学校は無いのですか?」
「子供がいない町に、学校があると、お思いですかな? 造れるとお思いですかな? 建設にも、維持にもお金が掛かるのですよ。
 簡単に妖精の館を建てられるショウリさんには、解らないことかもしれませんね。」

「そうですね、僕には簡単に妖精の館を建てられる力があります、学校を建てる力も…。
 妖精の館の建設を止めます。学校を建てる許可を下さい。 僕が、ダダイヤ赤の街に学校を建てます。」

「…「なんですとぉー!?」…」同調シンクロした
クールだと思っていた、ペーターさんが、驚いた。

「僕は、シーズーに学校を造ろうとしたことがあります。メンクラッタの村で、僕の知らない学校の在り方に驚きました。 学校の建設許可を下さい。」

「ショウリさん、簡単に言われますが、子供がいないんですよ、それに娼婦の町なんですよ、子供達の教育には、的さないと思いますが?」

 ▼ 学校建設の詳細説明 ▼
学校だけでは、治安?に不安。
町毎造ります。 ダダイヤ赤の街の隣に、女性の働く仕事場。(吉原参考) 塀と兵で、区切る。
 今までの仕事場を改築し、妖精の館、宿屋、商店等として、利用します。
 保育園・幼稚園も造ります。
 学校を造ります。学校に福祉科、保育科、教育科、音楽科等を造り、0~15歳までの子供を通わせられる施設を建てる。

 ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲

「素晴らしい施設だと、構想だと思いますが、現実感がありませんね。 校舎は既存の改築、ショウリさんなら、新設も簡単にお出来になるのでしょう。 0歳児を預かるのがどれだけ大変なのか、ご理解されてますか? 保育士・教師の採用や給料はどうされるのですか? 学校等の施設の建設・維持にも、お金が掛かるのですよ。どうされるのですか? 授業料はどうされるのですか?」

「シーズーの学校の在り方を参考にしたいと思ってます。 授業料として取れる家庭からは授業料を取って、それ以外では、保護者が教師や奉仕で授業料とします。 生徒もお手伝い等で、授業料や単位扱いにしたいのです。」
「卒業後に払う事も可能なら、分割払いでもいいかと…。」

いつのまにか、回りに人集り。僕らの会話を興味深く人達が集まって来ていた。

「授業料安かったらいいよね。」「保育園?があったら、もっと早く仕事に復帰出来たかも…。」「俺も初心者に剣くらいなら、教えられるぞ。」「うちの婆さん、学校の先生だったよ。」「育児休暇があったら、バンバン子供作るのに…。」「誰のよ?あんた独身でしょ?」「女子校の教師なら、してもいいかな?」「お前、何教える? 生徒の方が頭いいんじゃないか?」…。
等色々勝手に参加してます。

「僕は、まだ ダダイヤ赤の街周辺を詳しく知りませんから、どんな副業が出来るのか、合うのか調べたいですね。 シーズーでは、真珠の養殖、メイシモラッタの村には、温泉の宿、カラオッケイ国のロックスには居酒屋を造ったりしましたから、ダダイヤ赤の街に合う物を考えたいと思います。」

「カラオッケイ国?」
「はい、カラオッケイ国にも、スポツピック王国にも、妖精の館を建てました。」

「…「なんですとぉー!?」…」同調シンクロした





残り1775日(1月23日)

1月25日 14時、竜宮城ドラゴンシーパレス



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