これって?ゲーム?異世界?

久留米天狗

第5章 第181話 久しぶりにショウ竜になりました。

第5章 入学試験(帝都編)
第181話 久しぶりにショウ竜になりました。


前回のあらすじ
亀の助(巨大暴走海ガメ)に乗って、王都ボックスに行って、驚かれた。
ナイバータの件、スタトベガスの件、ロックスの件、ロックリバーの件、スマホの機能を報告。
ロックリバーの管轄・管理するジャンルとビューテの飛び級試験をする。



 * * * * * *
3人のショウリが別行動をします。
読みにくいかもしれません。 ご注意ください。
 * * * * * *

「ショウリさんは、そのお力をどうお使いになるのですか?」
「僕は、僕に出来ることをしようと思っています。魔物を討伐したり、妖精の館を造ったり、学校を造ったり、居酒屋を造ったり、セーブポイントが不便な場所が有ったら、階段を造ったり、どこでも扉を造ったり、ランジェリーを作ったり、子作りしたり」
ボン 女性陣から 何か出ました。
男性陣は、顔を赤らめ呆れてました。

「ランジェリー?」
僕ら以外が興味を持ちました。ジャンルとビューテも。

「僕も、まゆもルージュもランジェリーを作れるスキルを持ってます。victoryと言う、ブランドのランジェリー等を製作・販売をしています。」

製作の実演、(隣の部屋で)試着、手際の良さ、出来栄え、商業ギルド関係者は特に驚いていた。
『victory製作・販売スポンサー契約〈ボックス〉』を結ぶ

 ~ ~ ~ ~ ~ ~
 その頃、分身アバターの僕…ショウ竜は、港を視察、水陸両用馬車を造ろうかと考えていた。

 港のロックスから来たと思われる船を見ると、普通の船ではなかった。
 馬車の部材が組まれた様な船、ロックスの職人も僕と同じことを考えていたようだ。
 馬車をベースに製作、解体し、船に組む、ボックスで馬車にしてロックスへ、1往復で強度は落ちて使えなくはなるが、既にリサイクルしていた。
 ロックスで馬車を解体後は、薪になる。

 僕は、注目を集めていた、何故なら、竜人だから。
 究極繊維ウルティマファイバー製の赤紫の作業着、服装から木工職人、或いは鍛冶屋に想像がつく、そんな竜人が、港をうろうろ…目立っていた。


「あんた? どこから来た? 何しに来た?」
「ぼ 我は、帝国から来た冒険者です。王都ボックスには、… 観光で、来ました。 ロックスのゲートで」
「帝国? ロックス? あの亀は、あんたらか?」
「亀の助の事ですね、あの亀の所有者は、我が主、ショウリ様です。」
 ロンの喋り方って、こんな感じだったよね?(--;)

「あんた、竜人だろ?」
「あぁ、そうだ」
「始めて見たよ、本当に居たんだな」

僕も、まだ見たこと有りません(--;) ロンは、黒龍だし

「その服装、鍛冶屋か?」
「あぁ、剣や防具を作る。木製製品も造れる。馬車や家は造った事がある。」

商船から、積み荷が馬車に移され、運ばれていた。
ドンガラドドン ドーン!
凄い音がした。

「積み荷が崩れた! 作業してたヤツが下敷きになったぞ!」
「グッ グッ ダメだ!重くて動かん。」
「い 痛い…。 く 苦しい…。」
「だ 誰か、ゴーレムを呼んでこい!」

ショウ竜が駆け寄りる。
【神眼】最初に診断したのは、馬だった。
『手刀』馬が繋がれていた腹帯を切断、馬を馬車から離す。
回りの連中は「?」
「何してる?」
「馬の背骨が折れているので治療を」

「…「はぁ?」…」同調シンクロした
「そんな事をしてる場合じゃないだろ! こっちを助けろ!」
「『メガヒール』」
馬を完治させる。馬が起き上がる。
(“ちょっと、大人しくしておいてね” 馬に指示しておく)

「…「えー!?」…」同調シンクロした
その作業員の上の荷物を片手で持ち上げ、下敷きになっていた男を引きずり出す。
「…「えー!?」…」同調シンクロした

「こりゃ、ひでぇ~」
男の足が有り得ない方向に曲がっていた。骨折していた。

「痛そう~」「うわ~」
他人事です。

【神眼】(内臓には、異常無し、骨折以外に損傷無し、少々の擦り傷)
「『メガヒール』」

男の足が元通りになる。
「…「おー!!」…」同調シンクロした

回りの連中も驚いていた。

足が、元に戻った男は、自分の足を触りながら
「痛くない、戻ってる…」
立ち上がり ピョンピョン 

「凄~い」「誰?」「見ない顔だな?」「大きいわぁ~」「竜人?」「僧侶?」「賢者?」「何者?」「怪力だ」
様々な感想?声が聞こえる が、無視

「大丈夫か?」
「あぁ ありがとうございます。助かりました。」ペコリ

“大丈夫か?”
ブルルッ 大丈夫ということらしい




馬車の車軸が折れ、車輪が外れていた。
「もう、使えんな…。」
「そんなぁ~…」涙目の馬車の持ち主

「『復元』 これで大丈夫でしょう」
車軸を元に戻す。 

「…「なんですとー」…」同調シンクロした

「あ あんた 何者だ?」
「大工で、鍛冶屋で、医者で、冒険者の竜人?」

「なんで そこが疑問形?」
竜人の所に突っ込まれたが、職業の方はスルーされた。

助けた男から、(スマホ払いで)金貨5枚をもらい、馬車の持ち主から(スマホ払いで)金貨10枚をもらう

現金は無かったのかな? ちょっとだけ気になったショウ竜。


男が話しかけてきた。
「あんたが、医者なら 診てもらいたい人がいる、診てもらえないか?」
診てもらいたいと言う事だから
「けが人か? 病人か?」
「けが人だ。」
その男に、ついて行くと、船着き場側の物置?

「こっちだ」
小屋に入る男
そこには、一人の青年と二匹の傷ついた狼が居た…青年は、腕には包帯、足を引きずっていた。
狼は、顔を上げ、僕を見て、また目をつむり、寝た。

「ランドさん…竜人!? そ その方は?」
青年は僕を見て、驚いていた。

「医者だ。」
「…」ペコリ
「医者?」

「あんた、本当に何者だ? ボウ、ヒャが騒がんとは…」
「ボウヒャ?」
「その狼たちの名だ。」
ボウとヒャだったのね

「すまん、挨拶が遅れた。 俺は、王都ボックスの正門門番、ポー・ランド。 そいつは、同じく王都ボックス正門門番の スウェー・デンだ。 数日前の魔物の襲撃の際に負傷した。 診てもらえないか?」

「門番が、こんな小屋に?」
物置?馬小屋?納屋?ボロ小屋?だった。

「宿舎から、追い出されたんだ。」
「すいません、僕のせいで、ランドさんまで、ごめんなさい。」
「何故、追い出されたんですか?」
【神眼】毒、噛み傷、麻痺、火傷、刺し傷、捻挫、打撲
傷口、牙の跡からして、蜘蛛ですか?

「弱いからです。僕が…」

話を聞く、ビッグスパイダーバンの影響なのか、蜘蛛の大群(約100体)に、襲われ、デンだけが噛まれ(毒、麻痺を受け)、火傷、刺され、倒され、他の護衛が足を踏む捻挫、…不運としか思えない(--;)
弱いわけではない、運が無いのです。

「プッ」吹き出してしまった。

「おかしいですよね」苦笑い

「すいません」ペコリ

「金貨5枚なら出せる。治せるなら、治してもらえないか?」

「狼達は?」
「魔物も治せるのか?」
「馬も狼も一緒でしょう、仲間じゃ無いのか?」
デンより、ボウとヒャを治してくれませんか? 僕より、よっぽどランドの役に立ちます。」

「でも、何故 こんな小屋に? 宿屋は?」
「宿屋に、召喚獣を泊めると、魔力寄付ドネーションしないといけない。 けが人が泊まってもだ。」
「魔力は、こいつらの回復に使いたい。だからだ。 その間、雨風を凌げる場所を借りた。」
※好意で、無料らしいが。

「『ミナバヒール』『解毒キュア』」
ボウとヒャとデン、ランドも回復させた。

「え?」グーパーグーパー トントン(ジャンプ)
「クゥーン?」「バウッ?」

「治ってる」「「治ったワオォーン」」
メーテルポーションの錠剤を食べさせた。ショウ竜が魔力譲渡トランスファーすると、進化したりしたら困るから。

「解った 解った 嬉しいんだろ」 パタパタ
ボウとヒャが抱きついてきて、尻尾を振る

「ショウリさん、 あんた、本当に何者だ?」
「ある時は医者、ある時は魔物を手なづけ、ある時は大工、ある時は鍛冶屋、またある時は冒険者、その正体は竜人?」

「だから、なんでそこが疑問形?」

「あっ、す 悪い、急用を思い出した。これで、失礼する。」
「あぁ すまん、用が有ったんだな、ありがとう。助かった。」
「ありがとうございます。」
「「バウ」」

スマホ払いで、金貨5枚を受け取り、小屋を出る。
彼等も、スマホ払い…。

小屋を出て、直ぐ転移(本体に戻る)
 ~ ~ ~ ~ ~ ~

カース「ショウリさん、スタトベガスのゲードの改良は、ショウリさんが、されたのですよね?」
「はい」

カースさんとトッティさんが目配せし、頷く。

トッティ「カラオッケイ国の各都市・町や村と、ボックスを、ゲートで繋いでもらえませんか?」

「それは、無理です。」
ガヤガヤ ザワザワ

エル「何故でしょう? ショウリさんが帝国の冒険者だからですか?」
「それは、関係有りません。 … ん~、 少しは、有るかな?」

リン「でしたら、どういう事ですか?」

「僕が、カラオッケイ国の町を、現在 ロックスの町と王都ボックス、港町カプリッチしか知らないからです。」
「ゲートで、各町を繋ぐには、僕自身がその町を訪れなければなりません。僕は、今日中に帝国に戻ります。 戻れば、暫くカラオッケイ国を訪れる事は、無いと思います。 だからです。」
「それに、僕は今、ゲートで各町を繋ぐ事を良しと考えてないからです。」

トッティ「3都市しか、繋げないのは、解りました。 どうして、ゲートで繋ぐ事に反対なのですか?」

「反対とまでは言いませんが、今現在、僕はゲートに頼る移動は早すぎではないかと思います。 理由は、町と町の間を知らなすぎるからです。」
「キノコ岩の件を知らなかったですよね、灯台クラゲ岩の事を知らなかったですよね。」
「もし、ロックスとボックスをゲートで繋いでいたら、ジャンルの壁の事 解らなかったですよね。」

「スタトベガスは、元々 ゲートで数ヵ所と繋がっていました、そこに帝都ススペードを増やしただけです。島ですし。」
「僕は、スタトベガスでゲートの事を知りましたが、帝国でもススペードとスタトベガス以外を、ゲートでは繋いでいません。」
「それに、繋いだとしても、直ぐにゲートは機能を停止するでしょう。 ゲートの維持に1日(1分に10消費)に魔力を14400必要とするからです。」 
「荷馬車用は、その10倍以上必要だからです。」

「…「なんですとー」…」同調シンクロした

 ▼  ゲートの説明  ▼
 ショウリが設置したゲートは、『印転移マーキングてんい』を付与している。 印転移マーキングてんいの維持コストは、ほぼ0。
 発動コストは、人で5、馬車で50程、なので、(馬車用ゲート維持コスト)144000と言うのは、嘘です。

ゲートもセーブポイントと同じで、ゲートを移動させても、転移ポイントは変わりません。 ゲートの形を変えても作動します。
場所を移動させなければ、既存のゲートを形を変え、スマホチェック機能を付与出来ます。

ゲートには、無の空間ナインラウームで、『解析』『分析』されないようにしてます。
 ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲

「人用で14400? 馬車で144000以上?が1日の維持コストですか?」
「それなら何故、今現在、そんな魔力を必要とするゲートが作動しているのですか?」
「詳しくは、企業秘密タブー・シークレットですが、10日分は、僕が魔力寄付ドネーションしてます。 人用に14.4万、荷馬車用に144万の魔力を、各ゲートに」
(勿論、嘘です。 嘘が上手くなったような気がするショウリ。)

「…「なんですとー」…」同調シンクロした

 ~ ~ ~ ~ ~ ~

〈ショウ竜が港で、うろうろしている頃。〉

◆ボックスの妖精の館◆
「おはようございます。」
ボックスの妖精の館の受付は男の妖精だった。
「おはようございます。 初めての方ですね? どのようなご用件でしょうか?」

「僕は、帝国の冒険者でショウリと言います。 この、館を管理する精霊にお会いできますか?」

「ショウリ様ですね。 少々お待ちください。」
受付の妖精は、別の妖精を面会確認に行かせた。

「おはようございます、ショウリ様ですね。 わたしはこの王都ボックスの妖精の館を管理する 光の精霊 フォティスタ=イルミナ と言います。 よくお越しくださいました、精霊王ショウリ様。」

「…「えー!?」…」妖精達は驚いた。

イルミナは、僕の事を知っていた。

「僕の事を知っていたのですね?」 
「はい、水の精霊シーレン様、木の精霊エナ様、水の妖精スイレンさんの旦那様で、闇の大精霊デューク様、光の精霊ライト様……をお供に冒険されているお方。 各地に、妖精の館を建てている冒険者。」
「精霊界で、神の蜘蛛アランカブトゥーエンディナーにし、その者を妻にした冒険者。」
「女神シルバメデューム=イヴ・アテナ様を妻にした冒険者。」
「妖精も、精霊も、聖獣や神獣さえ、メロメロにし、離れられなくしまう冒険者。」
「ですね。 よ~く、存知あげております。」
「わたしも、お側に置いてもらえませんか?」
「無理です。」

「ですよねぇ~ では、愛人に」
「… 無理です。」

「今、間が有りましたね?」
「…」首を振る
「そうですか? 気のせいでしたか … 残念です。」

面白いと言うか? 勝手にそんな事を決めたら、エスプリ達が何と言うか? (一人で)ボックスに来たときに…と、一瞬考えたのは考えましたが…


「今日来たのは、王都ボックスに、新しい施設を建てようかと思って、相談に来ました。」
「温泉ですか?、混浴ですか? 混浴ですよね? (これなら、ショウリ様に近づけます)」
「何か言いました?」聞こえてましたけど…

「な 何も」顔を赤らめ、首を振り否定する。

「まだ、混浴を造ろうとは思ってないので。」
(誰も、温泉とか言ってないし(--;) 早とちりするタイプか? 暴走するタイプか? 単純に温泉が好きな精霊なのか?)
「そうですか~ 残念です。」チッ

今、舌打ちしましたよね?
このイルミナには気を許さない様に注意しないと…手を出すと、後が怖そうです。(--;)

イルミナとフレンド登録をしました。
イルミナは、スマホを持っていた、ボックスでは、スマホ払いで支払いをするのが主流、現金の方が少ないらしい。
だから、みんなスマホ払いだったのね、納得です。
イルミナには、許可をもらい、転移(本体に戻る)しました。

 ~ ~ ~ ~ ~ ~

「ですので、ゲートの設置は、簡単には出来ません。」

「その代わりと言いますか、新しい施設を造ろうかと、思っていますが、許可をもらえますか?」

冒険者ギルドと商業ギルドの許可をもらいました。
次は、貴族会議と王家の許可をもらわなければ、なりませんでした。 〈続く〉





残り1776日(1月22日)

1月23日 帝都入学試験
1月25日 14時、竜宮城ドラゴンシーパレス



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