これって?ゲーム?異世界?
第5章 第181話 久しぶりにショウ竜になりました。
第5章 入学試験(帝都編)
第181話 久しぶりにショウ竜になりました。
前回のあらすじ
亀の助(巨大暴走海ガメ)に乗って、王都ボックスに行って、驚かれた。
ナイバータの件、スタトベガスの件、ロックスの件、ロックリバーの件、スマホの機能を報告。
ロックリバーの管轄・管理するジャンルとビューテの飛び級試験をする。
* * * * * *
3人のショウリが別行動をします。
読みにくいかもしれません。 ご注意ください。
* * * * * *
「ショウリさんは、そのお力をどうお使いになるのですか?」
「僕は、僕に出来ることをしようと思っています。魔物を討伐したり、妖精の館を造ったり、学校を造ったり、居酒屋を造ったり、セーブポイントが不便な場所が有ったら、階段を造ったり、どこでも扉を造ったり、ランジェリーを作ったり、子作りしたり」
ボン 女性陣から 何か出ました。
男性陣は、顔を赤らめ呆れてました。
「ランジェリー?」
僕ら以外が興味を持ちました。ジャンルとビューテも。
「僕も、まゆもルージュもランジェリーを作れるスキルを持ってます。victoryと言う、ブランドのランジェリー等を製作・販売をしています。」
製作の実演、(隣の部屋で)試着、手際の良さ、出来栄え、商業ギルド関係者は特に驚いていた。
『victory製作・販売スポンサー契約〈ボックス〉』を結ぶ
~ ~ ~ ~ ~ ~
その頃、分身の僕…ショウ竜は、港を視察、水陸両用馬車を造ろうかと考えていた。
港のロックスから来たと思われる船を見ると、普通の船ではなかった。
馬車の部材が組まれた様な船、ロックスの職人も僕と同じことを考えていたようだ。
馬車をベースに製作、解体し、船に組む、ボックスで馬車にしてロックスへ、1往復で強度は落ちて使えなくはなるが、既にリサイクルしていた。
ロックスで馬車を解体後は、薪になる。
僕は、注目を集めていた、何故なら、竜人だから。
究極繊維製の赤紫の作業着、服装から木工職人、或いは鍛冶屋に想像がつく、そんな竜人が、港をうろうろ…目立っていた。
「あんた? どこから来た? 何しに来た?」
「ぼ 我は、帝国から来た冒険者です。王都ボックスには、… 観光で、来ました。 ロックスのゲートで」
「帝国? ロックス? あの亀は、あんたらか?」
「亀の助の事ですね、あの亀の所有者は、我が主、ショウリ様です。」
ロンの喋り方って、こんな感じだったよね?(--;)
「あんた、竜人だろ?」
「あぁ、そうだ」
「始めて見たよ、本当に居たんだな」
僕も、まだ見たこと有りません(--;) ロンは、黒龍だし
「その服装、鍛冶屋か?」
「あぁ、剣や防具を作る。木製製品も造れる。馬車や家は造った事がある。」
商船から、積み荷が馬車に移され、運ばれていた。
ドンガラドドン ドーン!
凄い音がした。
「積み荷が崩れた! 作業してたヤツが下敷きになったぞ!」
「グッ グッ ダメだ!重くて動かん。」
「い 痛い…。 く 苦しい…。」
「だ 誰か、ゴーレムを呼んでこい!」
ショウ竜が駆け寄りる。
【神眼】最初に診断したのは、馬だった。
『手刀』馬が繋がれていた腹帯を切断、馬を馬車から離す。
回りの連中は「?」
「何してる?」
「馬の背骨が折れているので治療を」
「…「はぁ?」…」同調した
「そんな事をしてる場合じゃないだろ! こっちを助けろ!」
「『メガヒール』」
馬を完治させる。馬が起き上がる。
(“ちょっと、大人しくしておいてね” 馬に指示しておく)
「…「えー!?」…」同調した
その作業員の上の荷物を片手で持ち上げ、下敷きになっていた男を引きずり出す。
「…「えー!?」…」同調した
「こりゃ、ひでぇ~」
男の足が有り得ない方向に曲がっていた。骨折していた。
「痛そう~」「うわ~」
他人事です。
【神眼】(内臓には、異常無し、骨折以外に損傷無し、少々の擦り傷)
「『メガヒール』」
男の足が元通りになる。
「…「おー!!」…」同調した
回りの連中も驚いていた。
足が、元に戻った男は、自分の足を触りながら
「痛くない、戻ってる…」
立ち上がり ピョンピョン
「凄~い」「誰?」「見ない顔だな?」「大きいわぁ~」「竜人?」「僧侶?」「賢者?」「何者?」「怪力だ」
様々な感想?声が聞こえる が、無視
「大丈夫か?」
「あぁ ありがとうございます。助かりました。」ペコリ
“大丈夫か?”
ブルルッ 大丈夫ということらしい
馬車の車軸が折れ、車輪が外れていた。
「もう、使えんな…。」
「そんなぁ~…」涙目の馬車の持ち主
「『復元』 これで大丈夫でしょう」
車軸を元に戻す。
「…「なんですとー」…」同調した
「あ あんた 何者だ?」
「大工で、鍛冶屋で、医者で、冒険者の竜人?」
「なんで そこが疑問形?」
竜人の所に突っ込まれたが、職業の方はスルーされた。
助けた男から、(スマホ払いで)金貨5枚をもらい、馬車の持ち主から(スマホ払いで)金貨10枚をもらう
現金は無かったのかな? ちょっとだけ気になったショウ竜。
男が話しかけてきた。
「あんたが、医者なら 診てもらいたい人がいる、診てもらえないか?」
診てもらいたいと言う事だから
「けが人か? 病人か?」
「けが人だ。」
その男に、ついて行くと、船着き場側の物置?
「こっちだ」
小屋に入る男
そこには、一人の青年と二匹の傷ついた狼が居た…青年は、腕には包帯、足を引きずっていた。
狼は、顔を上げ、僕を見て、また目をつむり、寝た。
「ランドさん…竜人!? そ その方は?」
青年は僕を見て、驚いていた。
「医者だ。」
「…」ペコリ
「医者?」
「あんた、本当に何者だ? ボウ、ヒャが騒がんとは…」
「ボウヒャ?」
「その狼たちの名だ。」
ボウとヒャだったのね
「すまん、挨拶が遅れた。 俺は、王都ボックスの正門門番、ポー・ランド。 そいつは、同じく王都ボックス正門門番の スウェー・デンだ。 数日前の魔物の襲撃の際に負傷した。 診てもらえないか?」
「門番が、こんな小屋に?」
物置?馬小屋?納屋?ボロ小屋?だった。
「宿舎から、追い出されたんだ。」
「すいません、僕のせいで、ランドさんまで、ごめんなさい。」
「何故、追い出されたんですか?」
【神眼】毒、噛み傷、麻痺、火傷、刺し傷、捻挫、打撲
傷口、牙の跡からして、蜘蛛ですか?
「弱いからです。僕が…」
話を聞く、ビッグスパイダーバンの影響なのか、蜘蛛の大群(約100体)に、襲われ、デンだけが噛まれ(毒、麻痺を受け)、火傷、刺され、倒され、他の護衛が足を踏む捻挫、…不運としか思えない(--;)
弱いわけではない、運が無いのです。
「プッ」吹き出してしまった。
「おかしいですよね」苦笑い
「すいません」ペコリ
「金貨5枚なら出せる。治せるなら、治してもらえないか?」
「狼達は?」
「魔物も治せるのか?」
「馬も狼も一緒でしょう、仲間じゃ無いのか?」
「デンより、ボウとヒャを治してくれませんか? 僕より、よっぽどランドの役に立ちます。」
「でも、何故 こんな小屋に? 宿屋は?」
「宿屋に、召喚獣を泊めると、魔力寄付しないといけない。 けが人が泊まってもだ。」
「魔力は、狼の回復に使いたい。だからだ。 その間、雨風を凌げる場所を借りた。」
※好意で、無料らしいが。
「『ミナバヒール』『解毒』」
ボウとヒャとデン、ランドも回復させた。
「え?」グーパーグーパー トントン(ジャンプ)
「クゥーン?」「バウッ?」
「治ってる」「「治った」」
メーテルポーションの錠剤を食べさせた。ショウ竜が魔力譲渡すると、進化したりしたら困るから。
「解った 解った 嬉しいんだろ」 パタパタ
ボウとヒャが抱きついてきて、尻尾を振る
「ショウリさん、 あんた、本当に何者だ?」
「ある時は医者、ある時は魔物を手なづけ、ある時は大工、ある時は鍛冶屋、またある時は冒険者、その正体は竜人?」
「だから、なんでそこが疑問形?」
「あっ、す 悪い、急用を思い出した。これで、失礼する。」
「あぁ すまん、用が有ったんだな、ありがとう。助かった。」
「ありがとうございます。」
「「バウ」」
スマホ払いで、金貨5枚を受け取り、小屋を出る。
彼等も、スマホ払い…。
小屋を出て、直ぐ転移(本体に戻る)
~ ~ ~ ~ ~ ~
カース「ショウリさん、スタトベガスのゲードの改良は、ショウリさんが、されたのですよね?」
「はい」
カースさんとトッティさんが目配せし、頷く。
トッティ「カラオッケイ国の各都市・町や村と、ボックスを、ゲートで繋いでもらえませんか?」
「それは、無理です。」
ガヤガヤ ザワザワ
エル「何故でしょう? ショウリさんが帝国の冒険者だからですか?」
「それは、関係有りません。 … ん~、 少しは、有るかな?」
リン「でしたら、どういう事ですか?」
「僕が、カラオッケイ国の町を、現在 ロックスの町と王都ボックス、港町カプリッチしか知らないからです。」
「ゲートで、各町を繋ぐには、僕自身がその町を訪れなければなりません。僕は、今日中に帝国に戻ります。 戻れば、暫くカラオッケイ国を訪れる事は、無いと思います。 だからです。」
「それに、僕は今、ゲートで各町を繋ぐ事を良しと考えてないからです。」
トッティ「3都市しか、繋げないのは、解りました。 どうして、ゲートで繋ぐ事に反対なのですか?」
「反対とまでは言いませんが、今現在、僕はゲートに頼る移動は早すぎではないかと思います。 理由は、町と町の間を知らなすぎるからです。」
「キノコ岩の件を知らなかったですよね、灯台クラゲ岩の事を知らなかったですよね。」
「もし、ロックスとボックスをゲートで繋いでいたら、ジャンルの壁の事 解らなかったですよね。」
「スタトベガスは、元々 ゲートで数ヵ所と繋がっていました、そこに帝都ススペードを増やしただけです。島ですし。」
「僕は、スタトベガスでゲートの事を知りましたが、帝国でもススペードとスタトベガス以外を、ゲートでは繋いでいません。」
「それに、繋いだとしても、直ぐにゲートは機能を停止するでしょう。 ゲートの維持に1日(1分に10消費)に魔力を14400必要とするからです。」
「荷馬車用は、その10倍以上必要だからです。」
「…「なんですとー」…」同調した
▼ ゲートの説明 ▼
ショウリが設置したゲートは、『印転移』を付与している。 印転移の維持コストは、ほぼ0。
発動コストは、人で5、馬車で50程、なので、(馬車用ゲート維持コスト)144000と言うのは、嘘です。
ゲートもセーブポイントと同じで、門を移動させても、転移ポイントは変わりません。 門の形を変えても作動します。
場所を移動させなければ、既存の門を形を変え、スマホチェック機能を付与出来ます。
ゲートには、無の空間で、『解析』『分析』されないようにしてます。
▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲
「人用で14400? 馬車で144000以上?が1日の維持コストですか?」
「それなら何故、今現在、そんな魔力を必要とするゲートが作動しているのですか?」
「詳しくは、企業秘密ですが、10日分は、僕が魔力寄付してます。 人用に14.4万、荷馬車用に144万の魔力を、各ゲートに」
(勿論、嘘です。 嘘が上手くなったような気がするショウリ。)
「…「なんですとー」…」同調した
~ ~ ~ ~ ~ ~
〈ショウ竜が港で、うろうろしている頃。〉
◆ボックスの妖精の館◆
「おはようございます。」
ボックスの妖精の館の受付は男の妖精だった。
「おはようございます。 初めての方ですね? どのようなご用件でしょうか?」
「僕は、帝国の冒険者でショウリと言います。 この、館を管理する精霊にお会いできますか?」
「ショウリ様ですね。 少々お待ちください。」
受付の妖精は、別の妖精を面会確認に行かせた。
「おはようございます、ショウリ様ですね。 わたしはこの王都ボックスの妖精の館を管理する 光の精霊 フォティスタ=イルミナ と言います。 よくお越しくださいました、精霊王ショウリ様。」
「…「えー!?」…」妖精達は驚いた。
イルミナは、僕の事を知っていた。
「僕の事を知っていたのですね?」
「はい、水の精霊シーレン様、木の精霊エナ様、水の妖精スイレンさんの旦那様で、闇の大精霊デューク様、光の精霊ライト様……をお供に冒険されているお方。 各地に、妖精の館を建てている冒険者。」
「精霊界で、神の蜘蛛を僕にし、その者を妻にした冒険者。」
「女神シルバメデューム=イヴ・アテナ様を妻にした冒険者。」
「妖精も、精霊も、聖獣や神獣さえ、メロメロにし、離れられなくしまう冒険者。」
「ですね。 よ~く、存知あげております。」
「わたしも、お側に置いてもらえませんか?」
「無理です。」
「ですよねぇ~ では、愛人に」
「… 無理です。」
「今、間が有りましたね?」
「…」首を振る
「そうですか? 気のせいでしたか … 残念です。」
面白いと言うか? 勝手にそんな事を決めたら、エスプリ達が何と言うか? (一人で)ボックスに来たときに…と、一瞬考えたのは考えましたが…
「今日来たのは、王都ボックスに、新しい施設を建てようかと思って、相談に来ました。」
「温泉ですか?、混浴ですか? 混浴ですよね? (これなら、ショウリ様に近づけます)」
「何か言いました?」聞こえてましたけど…
「な 何も」顔を赤らめ、首を振り否定する。
「まだ、混浴を造ろうとは思ってないので。」
(誰も、温泉とか言ってないし(--;) 早とちりするタイプか? 暴走するタイプか? 単純に温泉が好きな精霊なのか?)
「そうですか~ 残念です。」チッ
今、舌打ちしましたよね?
このイルミナには気を許さない様に注意しないと…手を出すと、後が怖そうです。(--;)
イルミナとフレンド登録をしました。
イルミナは、スマホを持っていた、ボックスでは、スマホ払いで支払いをするのが主流、現金の方が少ないらしい。
だから、みんなスマホ払いだったのね、納得です。
イルミナには、許可をもらい、転移(本体に戻る)しました。
~ ~ ~ ~ ~ ~
「ですので、ゲートの設置は、簡単には出来ません。」
「その代わりと言いますか、新しい施設を造ろうかと、思っていますが、許可をもらえますか?」
冒険者ギルドと商業ギルドの許可をもらいました。
次は、貴族会議と王家の許可をもらわなければ、なりませんでした。 〈続く〉
残り1776日(1月22日)
1月23日 帝都入学試験
1月25日 14時、竜宮城
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第181話 久しぶりにショウ竜になりました。
前回のあらすじ
亀の助(巨大暴走海ガメ)に乗って、王都ボックスに行って、驚かれた。
ナイバータの件、スタトベガスの件、ロックスの件、ロックリバーの件、スマホの機能を報告。
ロックリバーの管轄・管理するジャンルとビューテの飛び級試験をする。
* * * * * *
3人のショウリが別行動をします。
読みにくいかもしれません。 ご注意ください。
* * * * * *
「ショウリさんは、そのお力をどうお使いになるのですか?」
「僕は、僕に出来ることをしようと思っています。魔物を討伐したり、妖精の館を造ったり、学校を造ったり、居酒屋を造ったり、セーブポイントが不便な場所が有ったら、階段を造ったり、どこでも扉を造ったり、ランジェリーを作ったり、子作りしたり」
ボン 女性陣から 何か出ました。
男性陣は、顔を赤らめ呆れてました。
「ランジェリー?」
僕ら以外が興味を持ちました。ジャンルとビューテも。
「僕も、まゆもルージュもランジェリーを作れるスキルを持ってます。victoryと言う、ブランドのランジェリー等を製作・販売をしています。」
製作の実演、(隣の部屋で)試着、手際の良さ、出来栄え、商業ギルド関係者は特に驚いていた。
『victory製作・販売スポンサー契約〈ボックス〉』を結ぶ
~ ~ ~ ~ ~ ~
その頃、分身の僕…ショウ竜は、港を視察、水陸両用馬車を造ろうかと考えていた。
港のロックスから来たと思われる船を見ると、普通の船ではなかった。
馬車の部材が組まれた様な船、ロックスの職人も僕と同じことを考えていたようだ。
馬車をベースに製作、解体し、船に組む、ボックスで馬車にしてロックスへ、1往復で強度は落ちて使えなくはなるが、既にリサイクルしていた。
ロックスで馬車を解体後は、薪になる。
僕は、注目を集めていた、何故なら、竜人だから。
究極繊維製の赤紫の作業着、服装から木工職人、或いは鍛冶屋に想像がつく、そんな竜人が、港をうろうろ…目立っていた。
「あんた? どこから来た? 何しに来た?」
「ぼ 我は、帝国から来た冒険者です。王都ボックスには、… 観光で、来ました。 ロックスのゲートで」
「帝国? ロックス? あの亀は、あんたらか?」
「亀の助の事ですね、あの亀の所有者は、我が主、ショウリ様です。」
ロンの喋り方って、こんな感じだったよね?(--;)
「あんた、竜人だろ?」
「あぁ、そうだ」
「始めて見たよ、本当に居たんだな」
僕も、まだ見たこと有りません(--;) ロンは、黒龍だし
「その服装、鍛冶屋か?」
「あぁ、剣や防具を作る。木製製品も造れる。馬車や家は造った事がある。」
商船から、積み荷が馬車に移され、運ばれていた。
ドンガラドドン ドーン!
凄い音がした。
「積み荷が崩れた! 作業してたヤツが下敷きになったぞ!」
「グッ グッ ダメだ!重くて動かん。」
「い 痛い…。 く 苦しい…。」
「だ 誰か、ゴーレムを呼んでこい!」
ショウ竜が駆け寄りる。
【神眼】最初に診断したのは、馬だった。
『手刀』馬が繋がれていた腹帯を切断、馬を馬車から離す。
回りの連中は「?」
「何してる?」
「馬の背骨が折れているので治療を」
「…「はぁ?」…」同調した
「そんな事をしてる場合じゃないだろ! こっちを助けろ!」
「『メガヒール』」
馬を完治させる。馬が起き上がる。
(“ちょっと、大人しくしておいてね” 馬に指示しておく)
「…「えー!?」…」同調した
その作業員の上の荷物を片手で持ち上げ、下敷きになっていた男を引きずり出す。
「…「えー!?」…」同調した
「こりゃ、ひでぇ~」
男の足が有り得ない方向に曲がっていた。骨折していた。
「痛そう~」「うわ~」
他人事です。
【神眼】(内臓には、異常無し、骨折以外に損傷無し、少々の擦り傷)
「『メガヒール』」
男の足が元通りになる。
「…「おー!!」…」同調した
回りの連中も驚いていた。
足が、元に戻った男は、自分の足を触りながら
「痛くない、戻ってる…」
立ち上がり ピョンピョン
「凄~い」「誰?」「見ない顔だな?」「大きいわぁ~」「竜人?」「僧侶?」「賢者?」「何者?」「怪力だ」
様々な感想?声が聞こえる が、無視
「大丈夫か?」
「あぁ ありがとうございます。助かりました。」ペコリ
“大丈夫か?”
ブルルッ 大丈夫ということらしい
馬車の車軸が折れ、車輪が外れていた。
「もう、使えんな…。」
「そんなぁ~…」涙目の馬車の持ち主
「『復元』 これで大丈夫でしょう」
車軸を元に戻す。
「…「なんですとー」…」同調した
「あ あんた 何者だ?」
「大工で、鍛冶屋で、医者で、冒険者の竜人?」
「なんで そこが疑問形?」
竜人の所に突っ込まれたが、職業の方はスルーされた。
助けた男から、(スマホ払いで)金貨5枚をもらい、馬車の持ち主から(スマホ払いで)金貨10枚をもらう
現金は無かったのかな? ちょっとだけ気になったショウ竜。
男が話しかけてきた。
「あんたが、医者なら 診てもらいたい人がいる、診てもらえないか?」
診てもらいたいと言う事だから
「けが人か? 病人か?」
「けが人だ。」
その男に、ついて行くと、船着き場側の物置?
「こっちだ」
小屋に入る男
そこには、一人の青年と二匹の傷ついた狼が居た…青年は、腕には包帯、足を引きずっていた。
狼は、顔を上げ、僕を見て、また目をつむり、寝た。
「ランドさん…竜人!? そ その方は?」
青年は僕を見て、驚いていた。
「医者だ。」
「…」ペコリ
「医者?」
「あんた、本当に何者だ? ボウ、ヒャが騒がんとは…」
「ボウヒャ?」
「その狼たちの名だ。」
ボウとヒャだったのね
「すまん、挨拶が遅れた。 俺は、王都ボックスの正門門番、ポー・ランド。 そいつは、同じく王都ボックス正門門番の スウェー・デンだ。 数日前の魔物の襲撃の際に負傷した。 診てもらえないか?」
「門番が、こんな小屋に?」
物置?馬小屋?納屋?ボロ小屋?だった。
「宿舎から、追い出されたんだ。」
「すいません、僕のせいで、ランドさんまで、ごめんなさい。」
「何故、追い出されたんですか?」
【神眼】毒、噛み傷、麻痺、火傷、刺し傷、捻挫、打撲
傷口、牙の跡からして、蜘蛛ですか?
「弱いからです。僕が…」
話を聞く、ビッグスパイダーバンの影響なのか、蜘蛛の大群(約100体)に、襲われ、デンだけが噛まれ(毒、麻痺を受け)、火傷、刺され、倒され、他の護衛が足を踏む捻挫、…不運としか思えない(--;)
弱いわけではない、運が無いのです。
「プッ」吹き出してしまった。
「おかしいですよね」苦笑い
「すいません」ペコリ
「金貨5枚なら出せる。治せるなら、治してもらえないか?」
「狼達は?」
「魔物も治せるのか?」
「馬も狼も一緒でしょう、仲間じゃ無いのか?」
「デンより、ボウとヒャを治してくれませんか? 僕より、よっぽどランドの役に立ちます。」
「でも、何故 こんな小屋に? 宿屋は?」
「宿屋に、召喚獣を泊めると、魔力寄付しないといけない。 けが人が泊まってもだ。」
「魔力は、狼の回復に使いたい。だからだ。 その間、雨風を凌げる場所を借りた。」
※好意で、無料らしいが。
「『ミナバヒール』『解毒』」
ボウとヒャとデン、ランドも回復させた。
「え?」グーパーグーパー トントン(ジャンプ)
「クゥーン?」「バウッ?」
「治ってる」「「治った」」
メーテルポーションの錠剤を食べさせた。ショウ竜が魔力譲渡すると、進化したりしたら困るから。
「解った 解った 嬉しいんだろ」 パタパタ
ボウとヒャが抱きついてきて、尻尾を振る
「ショウリさん、 あんた、本当に何者だ?」
「ある時は医者、ある時は魔物を手なづけ、ある時は大工、ある時は鍛冶屋、またある時は冒険者、その正体は竜人?」
「だから、なんでそこが疑問形?」
「あっ、す 悪い、急用を思い出した。これで、失礼する。」
「あぁ すまん、用が有ったんだな、ありがとう。助かった。」
「ありがとうございます。」
「「バウ」」
スマホ払いで、金貨5枚を受け取り、小屋を出る。
彼等も、スマホ払い…。
小屋を出て、直ぐ転移(本体に戻る)
~ ~ ~ ~ ~ ~
カース「ショウリさん、スタトベガスのゲードの改良は、ショウリさんが、されたのですよね?」
「はい」
カースさんとトッティさんが目配せし、頷く。
トッティ「カラオッケイ国の各都市・町や村と、ボックスを、ゲートで繋いでもらえませんか?」
「それは、無理です。」
ガヤガヤ ザワザワ
エル「何故でしょう? ショウリさんが帝国の冒険者だからですか?」
「それは、関係有りません。 … ん~、 少しは、有るかな?」
リン「でしたら、どういう事ですか?」
「僕が、カラオッケイ国の町を、現在 ロックスの町と王都ボックス、港町カプリッチしか知らないからです。」
「ゲートで、各町を繋ぐには、僕自身がその町を訪れなければなりません。僕は、今日中に帝国に戻ります。 戻れば、暫くカラオッケイ国を訪れる事は、無いと思います。 だからです。」
「それに、僕は今、ゲートで各町を繋ぐ事を良しと考えてないからです。」
トッティ「3都市しか、繋げないのは、解りました。 どうして、ゲートで繋ぐ事に反対なのですか?」
「反対とまでは言いませんが、今現在、僕はゲートに頼る移動は早すぎではないかと思います。 理由は、町と町の間を知らなすぎるからです。」
「キノコ岩の件を知らなかったですよね、灯台クラゲ岩の事を知らなかったですよね。」
「もし、ロックスとボックスをゲートで繋いでいたら、ジャンルの壁の事 解らなかったですよね。」
「スタトベガスは、元々 ゲートで数ヵ所と繋がっていました、そこに帝都ススペードを増やしただけです。島ですし。」
「僕は、スタトベガスでゲートの事を知りましたが、帝国でもススペードとスタトベガス以外を、ゲートでは繋いでいません。」
「それに、繋いだとしても、直ぐにゲートは機能を停止するでしょう。 ゲートの維持に1日(1分に10消費)に魔力を14400必要とするからです。」
「荷馬車用は、その10倍以上必要だからです。」
「…「なんですとー」…」同調した
▼ ゲートの説明 ▼
ショウリが設置したゲートは、『印転移』を付与している。 印転移の維持コストは、ほぼ0。
発動コストは、人で5、馬車で50程、なので、(馬車用ゲート維持コスト)144000と言うのは、嘘です。
ゲートもセーブポイントと同じで、門を移動させても、転移ポイントは変わりません。 門の形を変えても作動します。
場所を移動させなければ、既存の門を形を変え、スマホチェック機能を付与出来ます。
ゲートには、無の空間で、『解析』『分析』されないようにしてます。
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「人用で14400? 馬車で144000以上?が1日の維持コストですか?」
「それなら何故、今現在、そんな魔力を必要とするゲートが作動しているのですか?」
「詳しくは、企業秘密ですが、10日分は、僕が魔力寄付してます。 人用に14.4万、荷馬車用に144万の魔力を、各ゲートに」
(勿論、嘘です。 嘘が上手くなったような気がするショウリ。)
「…「なんですとー」…」同調した
~ ~ ~ ~ ~ ~
〈ショウ竜が港で、うろうろしている頃。〉
◆ボックスの妖精の館◆
「おはようございます。」
ボックスの妖精の館の受付は男の妖精だった。
「おはようございます。 初めての方ですね? どのようなご用件でしょうか?」
「僕は、帝国の冒険者でショウリと言います。 この、館を管理する精霊にお会いできますか?」
「ショウリ様ですね。 少々お待ちください。」
受付の妖精は、別の妖精を面会確認に行かせた。
「おはようございます、ショウリ様ですね。 わたしはこの王都ボックスの妖精の館を管理する 光の精霊 フォティスタ=イルミナ と言います。 よくお越しくださいました、精霊王ショウリ様。」
「…「えー!?」…」妖精達は驚いた。
イルミナは、僕の事を知っていた。
「僕の事を知っていたのですね?」
「はい、水の精霊シーレン様、木の精霊エナ様、水の妖精スイレンさんの旦那様で、闇の大精霊デューク様、光の精霊ライト様……をお供に冒険されているお方。 各地に、妖精の館を建てている冒険者。」
「精霊界で、神の蜘蛛を僕にし、その者を妻にした冒険者。」
「女神シルバメデューム=イヴ・アテナ様を妻にした冒険者。」
「妖精も、精霊も、聖獣や神獣さえ、メロメロにし、離れられなくしまう冒険者。」
「ですね。 よ~く、存知あげております。」
「わたしも、お側に置いてもらえませんか?」
「無理です。」
「ですよねぇ~ では、愛人に」
「… 無理です。」
「今、間が有りましたね?」
「…」首を振る
「そうですか? 気のせいでしたか … 残念です。」
面白いと言うか? 勝手にそんな事を決めたら、エスプリ達が何と言うか? (一人で)ボックスに来たときに…と、一瞬考えたのは考えましたが…
「今日来たのは、王都ボックスに、新しい施設を建てようかと思って、相談に来ました。」
「温泉ですか?、混浴ですか? 混浴ですよね? (これなら、ショウリ様に近づけます)」
「何か言いました?」聞こえてましたけど…
「な 何も」顔を赤らめ、首を振り否定する。
「まだ、混浴を造ろうとは思ってないので。」
(誰も、温泉とか言ってないし(--;) 早とちりするタイプか? 暴走するタイプか? 単純に温泉が好きな精霊なのか?)
「そうですか~ 残念です。」チッ
今、舌打ちしましたよね?
このイルミナには気を許さない様に注意しないと…手を出すと、後が怖そうです。(--;)
イルミナとフレンド登録をしました。
イルミナは、スマホを持っていた、ボックスでは、スマホ払いで支払いをするのが主流、現金の方が少ないらしい。
だから、みんなスマホ払いだったのね、納得です。
イルミナには、許可をもらい、転移(本体に戻る)しました。
~ ~ ~ ~ ~ ~
「ですので、ゲートの設置は、簡単には出来ません。」
「その代わりと言いますか、新しい施設を造ろうかと、思っていますが、許可をもらえますか?」
冒険者ギルドと商業ギルドの許可をもらいました。
次は、貴族会議と王家の許可をもらわなければ、なりませんでした。 〈続く〉
残り1776日(1月22日)
1月23日 帝都入学試験
1月25日 14時、竜宮城
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