これって?ゲーム?異世界?

久留米天狗

第5章 第179話 王都ボックスへ、亀で川下り?

第5章 入学試験(帝都編)
第179話 王都ボックスへ、亀で川下り?


前回のあらすじ
イヴにオリメの事を報告、お仕事を頑張っているイヴに特別マッサージをした。
オリメが、お泊まりに来た。ウサギの着ぐるみパジャマを希望され作った。
オリメが、天然だと解った。


亀の助(巨大暴走海ガメ)召喚 ザッパ~ン
「お呼びですか? ショウリ様」

「…「えー!?」…」 ポタポタポタポタ
「ショウリ君、ぼくらも シールドしてほしかったよ」ポタポタ
「も~う、ショウリちゃ~ん」ポタポタ
ワナキオさん、サーラさんも水を被りました。

「ごめんなさい」ペコリ

「亀の助、この河を下りたいんだけど、馬車を乗せてだけど、大丈夫?」
「乗せての移動は問題ない、だが下流の水深次第で、浅いと歩くことになり、揺れるし、遅くなるぞ、歩くのは得意ではない。」
普通の亀ではなく、海ガメですもんね…

「そこは、僕が何とかする。行けるなら、ハウス乗せるよ。」
自由飛行ドリアンベントンダス』で移動式家キャンピング・ハウスを浮かせ、亀の助の甲羅の上に、落ちないように、濡れないようにして乗せた。

「…「なんですとぉー!?」…」同調シンクロした

「ショウリ君、ギルマス代わる?」
「関係ないですよね?」

「ははははは、ショウリあんたは どんだけ驚かせるんだい? 呆れるよ」
「ビックリです。これ、巨大海ガメですよね? 巨大海ガメも、ショウリさんの召喚獣なんですか?」
「マメンテさん、亀の助は、ただの巨大海ガメではありません。巨大暴走海ガメです。」

「どうやって、巨大暴走海ガメを使役したんですか?」
「主は、我を釣り上げた。」

「…「なんですとー!?」…」同調シンクロした
僕らの出発を知り、集まって来た町人達も驚いた。

シーレンとスイレンが補足説明。
「ははははは、釣りをしていたら、巨大暴走海ガメが、糸に絡み、氷付けにした? ははははは、笑えんよ」
レーネさん、十分笑ってますよ~(--;)

移動式家キャンピング・ハウスの屋根の上に、椅子を造り、無の空間ナインラウームで、転落防止。
亀の助での川下り、意外に流れが速いです。

「ゆっくり、景色を楽しむどころじゃ無いね」
まあ、急流下りは現界(地球)でもあるし、全く見えない訳ではない、楽しめないのだ。

亀の助も泳ぎが速い上、流れに乗っていて、僕らではなく、亀の助が楽しんでいたから。魔法が、無かったら亀酔いしてたかも(--;) 揺らしすぎです亀の助。

 虎ンクペットをカード化に行った、上流は、激流だった、川幅が広くなり流れが拡散されたといっても、川下りをするときは2~3日上流で雨が降らなかった水流が緩やかになった時に限る。
(スマホが出来、お天気アプリで天気がチェック出来るようになり、輸送が安全且つ、効率よくなった。)


「ショウリさん、普通 ロックスからボックスまで3日くらいかかるんですよ、こんな速い船じゃなく、亀だと今日中に着いちゃいますよ」
「マメンテさんは、ボックスへ行ったこと有るんですか?」
「何度も有ります。行きは船で3日ですが、帰りは陸路で帰らなければならなくて、人(船頭達)は馬車で二週間以上かかり、戻れますが。船は毎回、解体するです。帰りは本当に大変なんですよ…」

船を一々ロックスへ戻すより、解体または、ボックス他で使用した方が、経済的な様だ。
毎回解体かぁ…僕の頭の中では、水陸両用馬車っぽい物が考案されていた。

「もう、こんな所まで来たんですね、あそこに見えるキノコ岩…キノコの様に見える岩は、ロックスとボックスのほぼ中間地点の目印なんですよ。」

河岸の絶壁の上にキノコ岩それはあった。

「マメンテさん、あの岩の所へ行ったこと有ります?」
「いいえ、この流れです。船では停まれません。陸路でも、この辺りは試練の迷霧オルドルメイムが発生する街道ですから、恐らく誰も…」
試練の迷霧オルドルメイム? そこを通って、ロックスまで二週間で着くんですか?」
「はい、試練の迷霧オルドルメイムに影響する冒険者を連れて行きませんから、魔物にも盗賊にも襲われる心配がありません、それだけが救いです。」
苦笑いするマメンテさん。


 船は、途中で止まることが出来ない、流れに乗ってボックスまで、(船頭は交代でする)24時間流れっぱなし、動力は水の流れ、成り行き任せ。 ロックリバーは、ボックス付近まで、流れが止まる場所はない。


ゲートと同じ感覚を感じていたショウリ

ナビレーダー(ショウリバージョン)
ピコッ『ゲート〈カプリッチ・ノーリヤ〉』

「マメンテさん、カプリッチって知ってます?」
「はい、王都『ボックス』から牡牛座方面(南南東)に、河を下った先の河口の町、港町がカプリッチですね。それが?」
「そうですか、あのキノコ岩に、カプリッチそこへのゲートが有るみたいなんです。」

「えー!? この距離からそんなことも解るのですか?」
「ちょっと、確かめてきます。」

自由飛行ドリアンベントンダス
キノコ岩の側に降りる 
「クラゲだね」キノコではなく、どう見てもクラゲでした。
 クラゲが石化?したのか、と思わせる程、立派なクラゲの岩です。そのクラゲ岩の触手の間を通ると…

小島?、いや岩柱の上だった、遠くに町が見える
海に反り立つ岩の柱、その上に出た、そこにもクラゲ岩が有った。
これは?【神眼】『ゲート〈クラゲ岩1)〉』(双子クラゲ岩?)
「こんなところと、繋がったんだ、でも、使えないよね、こんな岩の(柱の)上に登って来れないよね」
断崖絶壁の荒波が打ち付ける柱の上、材質は神石です。 なぜこんな所に柱が有るのか?と疑問に思うショウリ


自由飛行ドリアンベントンダス』で、町の上空に来た。

「ここは?ピコッ『カプリッチ』」
「やっぱり、マメンテさんが言っていた、港町カプリッチの様だ。」

“ショウリ様、戻られてください。”
“シーレン、どうかした?”
“はい、ちょっと問題が…説明するより、戻られた方が早いかと”
“解った、直ぐ戻る”プツッ


印転移マーキングてんいで、移動式家キャンピング・ハウスへ戻る


「どうかした?」

亀の助が止まっていた。
「ショウリ あれ」
エスプリが、指を差す
「なんだろうね?」
ダム?いや、堰堤えんてい
河を横断する壁、現在は水量がその壁を越えてはいるが、水量が減ったら、壁が、見えるだろう。

ダムは、水抜の様な穴から水を流すのに対し、堰堤えんていは、水が貯まるとその上を越える。
こんなに流れの速い、川幅がある河に簡単に造れる物ではないと思うショウリ

次に疑問に思ったのは
「誰が、いつ造ったのかな?」
マメンテさんによると、7日前、船がロックスを出たと言っている、もし、それ以前にこれが出来ていたら、船は、通れなかっただろう…大破した可能性もあるが…

「主、どうする? 歩いて越えられん事はないが、壊れても責任は取らんぞ。」

【残留魔力探知】残留魔力の確認…水属性と土属性を感じた
「シーレン、スイレン これ、造れる?」

「いいえ、出来ません。これ程の物は、土属性を持つ者でないと造れる物ではないと思います。」
スイレンも、同意見です。ただ、土属性だけを持つ者では、余程魔力が強くないと、造形中に壊れてもおかしくないです。 水属性と土属性を持つ者、或いは、共同で造った可能性が高いです。」

「僕の残留魔力探知でも、これを造ってたのは最近。 新しい魔力を2つ(2種類)感じた。製作者は2人だと思う。」

会話に、付いてこれていないマメンテさん

「でも、このままじゃ、ロックスからの船が通れない、手を加えさせてもらおう。」

魚道為らぬ、船道
その為に、強度を上げます。船が通れる幅、傾斜、水深、水の壁ウォーターウォールで水量だけを調整(船や魚の通行には影響しないようにする)

「マメンテさん、船の幅ってどれくらいですか?」
「10mも無いです。7~8mでしょうか?、でも、木材を輸送の際はいかだに組んで流します。その幅は、15mくらいに成ることが、有ります。」

「じゃ、僕、ロックスに戻って説明してきます。10m以下にしてもらうように」
僕と言っても、行くのは分身アバターですけど

分身らは、転移で、ロックスへ、冒険者ギルドと商業ギルドと、ロックス港へ
ロックス港に行った分身は、港の改造もしました。幅10mの造船場?造筏場?、この幅を越えないようにしてもらうため。

「キノコ岩を過ぎた所に、堰堤えんてい? 幅10mの船道?」
「えぇ、だから、いかだを10m未満にしないと通れません。」

シアターを使い、見せながら説明。百聞は一見に如かず(魔法って便利ですね)

「その、堰堤えんていの先の状態解りますか?」
「まだ、越えてないので解りません。 どうしてです?」
「もし、流れが緩やかになっていたら、輸送が遅くなってしまわないかと…いかだが狭くなり、遅くなっては商売に影響が出る恐れが有ります。」
「船やいかだには、動力が有りません、流れが緩やかになっていたら…」

キノコ岩からは、ボックスまで約半分残っているのだ、心配するのは言うまでもない、当然の事である。

「それと、キノコ岩 あそこに、転移の結界 ゲートの様なものがあり、カプリッチの側に繋がっていました。」
「遠くからは、キノコに見えたあれは、クラゲでした。」

「なんですとー」×3ヵ所

岩の形と、転移先の説明。

「それは、灯台クラゲ岩だね、おそらく」
「灯台クラゲ岩だと思います。」
「灯台クラゲ岩じゃないか?」
レーネさん、キーホさん、港の代表者の感想

「「「灯台クラゲ岩?」」」
分身アバターからの記憶が伝わってくる

灯台クラゲ岩もシアターで確認してもらう。
「これは、灯台クラゲ岩だね」
「灯台クラゲ岩です。」
「灯台クラゲ岩だな」

上空からのカプリッチの映像

「ははははは カプリッチって、上からだとこんな風に見えるんだね、ショウリあんた 国も潰せそうだね」
「しません、そんな事。」
「使えん、ゲートの事は、ボックスでは、報告せんでいいと思うよ。」

「これじゃ、ボックスで、報告しても、どうしようも無いですよね…」

「俺らには、関係の無い事だな、報告するもせんも、ショウリあんたに任せる。」


 ~ ~ ~ ~ ~ ~
 僕もこれは、報告しても、僕以外、何も出来ないだろうと思っている。
 僕なら、クラゲ岩周辺を島にして、橋で繋ぐことくらいは、出来る。
 ロックリバーのキノコ岩周辺を、改造し船が止まれる港を造るのも容易だ。
 ~ ~ ~ ~ ~ ~


冒険者ギルド、商業ギルド、港に報告とこれからの対処を伝えて、状況が解れば、また来ると伝え、ハウスに戻る。

「マメンテさん、灯台クラゲ岩って、知ってます?」

「はい、解ります」
「あの(目印の)キノコに見えるクラゲ岩と灯台クラゲ岩が、繋がっていました。」

「えー!?」

「レーネギルドマスターは、何と言われてました?」
「報告しなくても、構わないと、言ってました。」
「そうですね、どちらも 側に行くのも容易では無いのですから、知らせても仕方ないかも知れませんね。」

「僕は、報告するつもりです。今は、無理でも、将来可能になったときの為に」
「将来ですか…そうですね、報告しておきます。」

堰堤えんていの改造は済んだ
2つの魔力を感知しました。

「何してるのですか?」
「何をしたのですか?」
水の精霊が飛んできた。フラフラと
河川敷には妖精達も集まっているのをナビレーダーが、感知しました。 亀の助を怖がって隠れている様です。

「おはようございます。僕は、ショウリ、帝国の冒険者です。 王都ボックスへ行く途中です。 この堰堤えんていが通行の邪魔になったので手を加えさせて頂きました。」

「私は、ロックリバーの管轄・管理をしています、水の精霊の グレンツェン=ジャンル です。」
「私も、ロックリバーの管轄・管理をジャンルとしています。 水の精霊 ハイムリッヒ=ビューテ です。」
「その亀は、あたなの ショウリ様の従魔ですか?」
「はい、僕のエンディナーの亀の助です。」

「そして、そちらの方は、水の精霊 シーレン=マーレ様、木の精霊 エナ・バソーナ様ですよね?」
「はい、僕の妻のシーレンとエナです。」
ニコリ シーレンとエナが微笑む。

「「「え? 精霊を妻に?」」」

「ショウリ様は、エナワタシ達の旦那様で有り、精霊王でも有りますデスワ」

「「「えー!?」」」
ジャンルさん、ビューテさんとマメンテさんも驚いた。

「言ってませんでしたか?」
「聞いてません」
「じゃ、ここだけの話にしておいてください。タブーという事で」

 ~ ~ ~ ~ ~ ~
 亀の助を浮かせて、堰堤えんていを越え、先を進みます。 巨大暴走海ガメ、全長50mの巨体を浮かせました。 マメンテさん達が驚いたのは言うまでもない事です。
 ~ ~ ~ ~ ~ ~

シーレン、エナ、スイレンとジャンルさん、ビューテさんとハウスの中で話してます。お茶をしながら


素朴な質問2
「ショウリさんは、何者なんですか?」
「帝国の冒険者です。」

オリエナが僕らにもお茶を入れてくれてます、ハウスの上の観覧席?で

シーレンが来た。
「ショウリ様、話し合いが終わりました。ジャンルの壁(堰堤えんていをこれから、そう呼ぶ事にしました。)を越えた後は、妖精の力でボックスまでサポートしてくれる事に成りました。」

 ジャンルの壁を越えて心配していた通り、流れが弱くなっていた。 なので、ボックスまでサポートを頼んだのだ。
 ジャンルさんも、ビューテさんも水の精霊だか、土の属性も所持していた、珍しいタイプの精霊でした。

 ジャンルの壁を造った理由は、これから雨季…雨が多くなる時季に成る為、洪水等の事前対策らしい

 ◇ ◇ 余談 ◇ ◇
 僕が、ジャンルの壁を強化、船道を意図も簡単に造ったことに呆れていた。
 エスプリが、彼女達に魔力譲渡トランスファーをしてあげました。 ジャンルの壁を造った為か、魔力が枯渇してました。 エスプリ達も僕の妻だと知って驚いたことは言うまでもない。

 ジャンルの壁の側に、妖精の館を造りました。
 水量が減った時、想定外の何かが起きた場合、ジャンルの壁で停泊出来る様に港も造りました。

 スマホのフレンド登録をしておきたかったが、彼女達は、スマホを所持していませんでした。
 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

何でこうなった?
王都ボックスへ、ジャンルとビューテも同行し、スマホ登録をすることになった。 序でに、冒険者飛び級登録もする事に。




残り1776日(1月22日)

1月23日 帝都入学試験
1月25日 14時、竜宮城ドラゴンシーパレス



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