これって?ゲーム?異世界?
第5章 第179話 王都ボックスへ、亀で川下り?
第5章 入学試験(帝都編)
第179話 王都ボックスへ、亀で川下り?
前回のあらすじ
イヴにオリメの事を報告、お仕事を頑張っているイヴに特別マッサージをした。
オリメが、お泊まりに来た。ウサギの着ぐるみパジャマを希望され作った。
オリメが、天然だと解った。
亀の助(巨大暴走海ガメ)召喚 ザッパ~ン
「お呼びですか? ショウリ様」
「…「えー!?」…」 ポタポタポタポタ
「ショウリ君、ぼくらも シールドしてほしかったよ」ポタポタ
「も~う、ショウリちゃ~ん」ポタポタ
ワナキオさん、サーラさんも水を被りました。
「ごめんなさい」ペコリ
「亀の助、この河を下りたいんだけど、馬車を乗せてだけど、大丈夫?」
「乗せての移動は問題ない、だが下流の水深次第で、浅いと歩くことになり、揺れるし、遅くなるぞ、歩くのは得意ではない。」
普通の亀ではなく、海ガメですもんね…
「そこは、僕が何とかする。行けるなら、ハウス乗せるよ。」
『自由飛行』で移動式家を浮かせ、亀の助の甲羅の上に、落ちないように、濡れないようにして乗せた。
「…「なんですとぉー!?」…」同調した
「ショウリ君、ギルマス代わる?」
「関係ないですよね?」
「ははははは、ショウリあんたは どんだけ驚かせるんだい? 呆れるよ」
「ビックリです。これ、巨大海ガメですよね? 巨大海ガメも、ショウリさんの召喚獣なんですか?」
「マメンテさん、亀の助は、ただの巨大海ガメではありません。巨大暴走海ガメです。」
「どうやって、巨大暴走海ガメを使役したんですか?」
「主は、我を釣り上げた。」
「…「なんですとー!?」…」同調した
僕らの出発を知り、集まって来た町人達も驚いた。
シーレンとスイレンが補足説明。
「ははははは、釣りをしていたら、巨大暴走海ガメが、糸に絡み、氷付けにした? ははははは、笑えんよ」
レーネさん、十分笑ってますよ~(--;)
移動式家の屋根の上に、椅子を造り、無の空間で、転落防止。
亀の助での川下り、意外に流れが速いです。
「ゆっくり、景色を楽しむどころじゃ無いね」
まあ、急流下りは現界(地球)でもあるし、全く見えない訳ではない、楽しめないのだ。
亀の助も泳ぎが速い上、流れに乗っていて、僕らではなく、亀の助が楽しんでいたから。魔法が、無かったら亀酔いしてたかも(--;) 揺らしすぎです亀の助。
虎ンクペットをカード化に行った、上流は、激流だった、川幅が広くなり流れが拡散されたといっても、川下りをするときは2~3日上流で雨が降らなかった水流が緩やかになった時に限る。
(スマホが出来、お天気アプリで天気がチェック出来るようになり、輸送が安全且つ、効率よくなった。)
「ショウリさん、普通 ロックスからボックスまで3日くらいかかるんですよ、こんな速い船じゃなく、亀だと今日中に着いちゃいますよ」
「マメンテさんは、ボックスへ行ったこと有るんですか?」
「何度も有ります。行きは船で3日ですが、帰りは陸路で帰らなければならなくて、人(船頭達)は馬車で二週間以上かかり、戻れますが。船は毎回、解体するです。帰りは本当に大変なんですよ…」
船を一々ロックスへ戻すより、解体または、ボックス他で使用した方が、経済的な様だ。
毎回解体かぁ…僕の頭の中では、水陸両用馬車っぽい物が考案されていた。
「もう、こんな所まで来たんですね、あそこに見えるキノコ岩…キノコの様に見える岩は、ロックスとボックスのほぼ中間地点の目印なんですよ。」
河岸の絶壁の上にキノコ岩はあった。
「マメンテさん、あの岩の所へ行ったこと有ります?」
「いいえ、この流れです。船では停まれません。陸路でも、この辺りは試練の迷霧が発生する街道ですから、恐らく誰も…」
「試練の迷霧? そこを通って、ロックスまで二週間で着くんですか?」
「はい、試練の迷霧に影響する冒険者を連れて行きませんから、魔物にも盗賊にも襲われる心配がありません、それだけが救いです。」
苦笑いするマメンテさん。
船は、途中で止まることが出来ない、流れに乗ってボックスまで、(船頭は交代でする)24時間流れっぱなし、動力は水の流れ、成り行き任せ。 ロックリバーは、ボックス付近まで、流れが止まる場所はない。
ゲートと同じ感覚を感じていたショウリ
ナビレーダー(ショウリバージョン)
ピコッ『ゲート〈カプリッチ・南〉』
「マメンテさん、カプリッチって知ってます?」
「はい、王都『ボックス』から牡牛座方面(南南東)に、河を下った先の河口の町、港町がカプリッチですね。それが?」
「そうですか、あのキノコ岩に、カプリッチへのゲートが有るみたいなんです。」
「えー!? この距離からそんなことも解るのですか?」
「ちょっと、確かめてきます。」
『自由飛行』
キノコ岩の側に降りる
「クラゲだね」キノコではなく、どう見てもクラゲでした。
クラゲが石化?したのか、と思わせる程、立派なクラゲの岩です。そのクラゲ岩の触手の間を通ると…
小島?、いや岩柱の上だった、遠くに町が見える
海に反り立つ岩の柱、その上に出た、そこにもクラゲ岩が有った。
これは?【神眼】『ゲート〈クラゲ岩1)〉』(双子クラゲ岩?)
「こんなところと、繋がったんだ、でも、使えないよね、こんな岩の(柱の)上に登って来れないよね」
断崖絶壁の荒波が打ち付ける柱の上、材質は神石です。 なぜこんな所に柱が有るのか?と疑問に思うショウリ
『自由飛行』で、町の上空に来た。
「ここは?ピコッ『カプリッチ』」
「やっぱり、マメンテさんが言っていた、港町カプリッチの様だ。」
“ショウリ様、戻られてください。”
“シーレン、どうかした?”
“はい、ちょっと問題が…説明するより、戻られた方が早いかと”
“解った、直ぐ戻る”プツッ
印転移で、移動式家へ戻る
「どうかした?」
亀の助が止まっていた。
「ショウリ あれ」
エスプリが、指を差す
「なんだろうね?」
ダム?いや、堰堤?
河を横断する壁、現在は水量がその壁を越えてはいるが、水量が減ったら、壁が、見えるだろう。
ダムは、水抜の様な穴から水を流すのに対し、堰堤は、水が貯まるとその上を越える。
こんなに流れの速い、川幅がある河に簡単に造れる物ではないと思うショウリ
次に疑問に思ったのは
「誰が、いつ造ったのかな?」
マメンテさんによると、7日前、船がロックスを出たと言っている、もし、それ以前にこれが出来ていたら、船は、通れなかっただろう…大破した可能性もあるが…
「主、どうする? 歩いて越えられん事はないが、壊れても責任は取らんぞ。」
【残留魔力探知】残留魔力の確認…水属性と土属性を感じた
「シーレン、スイレン これ、造れる?」
「いいえ、出来ません。これ程の物は、土属性を持つ者でないと造れる物ではないと思います。」
「スイレンも、同意見です。ただ、土属性だけを持つ者では、余程魔力が強くないと、造形中に壊れてもおかしくないです。 水属性と土属性を持つ者、或いは、共同で造った可能性が高いです。」
「僕の残留魔力探知でも、これを造ってたのは最近。 新しい魔力を2つ(2種類)感じた。製作者は2人だと思う。」
会話に、付いてこれていないマメンテさん
「でも、このままじゃ、ロックスからの船が通れない、手を加えさせてもらおう。」
魚道為らぬ、船道
その為に、強度を上げます。船が通れる幅、傾斜、水深、水の壁で水量だけを調整(船や魚の通行には影響しないようにする)
「マメンテさん、船の幅ってどれくらいですか?」
「10mも無いです。7~8mでしょうか?、でも、木材を輸送の際は筏に組んで流します。その幅は、15mくらいに成ることが、有ります。」
「じゃ、僕、ロックスに戻って説明してきます。10m以下にしてもらうように」
僕と言っても、行くのは分身ですけど
分身らは、転移で、ロックスへ、冒険者ギルドと商業ギルドと、ロックス港へ
ロックス港に行った分身は、港の改造もしました。幅10mの造船場?造筏場?、この幅を越えないようにしてもらうため。
「キノコ岩を過ぎた所に、堰堤? 幅10mの船道?」
「えぇ、だから、筏を10m未満にしないと通れません。」
シアターを使い、見せながら説明。百聞は一見に如かず(魔法って便利ですね)
「その、堰堤の先の状態解りますか?」
「まだ、越えてないので解りません。 どうしてです?」
「もし、流れが緩やかになっていたら、輸送が遅くなってしまわないかと…筏が狭くなり、遅くなっては商売に影響が出る恐れが有ります。」
「船や筏には、動力が有りません、流れが緩やかになっていたら…」
キノコ岩からは、ボックスまで約半分残っているのだ、心配するのは言うまでもない、当然の事である。
「それと、キノコ岩 あそこに、転移の結界 ゲートの様なものがあり、カプリッチの側に繋がっていました。」
「遠くからは、キノコに見えたあれは、クラゲでした。」
「なんですとー」×3ヵ所
岩の形と、転移先の説明。
「それは、灯台クラゲ岩だね、おそらく」
「灯台クラゲ岩だと思います。」
「灯台クラゲ岩じゃないか?」
レーネさん、キーホさん、港の代表者の感想
「「「灯台クラゲ岩?」」」
分身からの記憶が伝わってくる
灯台クラゲ岩もシアターで確認してもらう。
「これは、灯台クラゲ岩だね」
「灯台クラゲ岩です。」
「灯台クラゲ岩だな」
上空からのカプリッチの映像
「ははははは カプリッチって、上からだとこんな風に見えるんだね、ショウリあんた 国も潰せそうだね」
「しません、そんな事。」
「使えん、ゲートの事は、ボックスでは、報告せんでいいと思うよ。」
「これじゃ、ボックスで、報告しても、どうしようも無いですよね…」
「俺らには、関係の無い事だな、報告するもせんも、ショウリに任せる。」
~ ~ ~ ~ ~ ~
僕もこれは、報告しても、僕以外、何も出来ないだろうと思っている。
僕なら、クラゲ岩周辺を島にして、橋で繋ぐことくらいは、出来る。
ロックリバーのキノコ岩周辺を、改造し船が止まれる港を造るのも容易だ。
~ ~ ~ ~ ~ ~
冒険者ギルド、商業ギルド、港に報告とこれからの対処を伝えて、状況が解れば、また来ると伝え、ハウスに戻る。
「マメンテさん、灯台クラゲ岩って、知ってます?」
「はい、解ります」
「あの(目印の)キノコに見えるクラゲ岩と灯台クラゲ岩が、繋がっていました。」
「えー!?」
「レーネギルドマスターは、何と言われてました?」
「報告しなくても、構わないと、言ってました。」
「そうですね、どちらも 側に行くのも容易では無いのですから、知らせても仕方ないかも知れませんね。」
「僕は、報告するつもりです。今は、無理でも、将来可能になったときの為に」
「将来ですか…そうですね、報告しておきます。」
堰堤の改造は済んだ
2つの魔力を感知しました。
「何してるのですか?」
「何をしたのですか?」
水の精霊が飛んできた。フラフラと
河川敷には妖精達も集まっているのをナビレーダーが、感知しました。 亀の助を怖がって隠れている様です。
「おはようございます。僕は、ショウリ、帝国の冒険者です。 王都ボックスへ行く途中です。 この堰堤が通行の邪魔になったので手を加えさせて頂きました。」
「私は、ロックリバーの管轄・管理をしています、水の精霊の グレンツェン=ジャンル です。」
「私も、ロックリバーの管轄・管理をジャンルとしています。 水の精霊 ハイムリッヒ=ビューテ です。」
「その亀は、あたなの ショウリ様の従魔ですか?」
「はい、僕の僕の亀の助です。」
「そして、そちらの方は、水の精霊 シーレン=マーレ様、木の精霊 エナ・バソーナ様ですよね?」
「はい、僕の妻のシーレンとエナです。」
ニコリ シーレンとエナが微笑む。
「「「え? 精霊を妻に?」」」
「ショウリ様は、エナ達の旦那様で有り、精霊王でも有りますデスワ」
「「「えー!?」」」
ジャンルさん、ビューテさんとマメンテさんも驚いた。
「言ってませんでしたか?」
「聞いてません」
「じゃ、ここだけの話にしておいてください。タブーという事で」
~ ~ ~ ~ ~ ~
亀の助を浮かせて、堰堤を越え、先を進みます。 巨大暴走海ガメ、全長50mの巨体を浮かせました。 マメンテさん達が驚いたのは言うまでもない事です。
~ ~ ~ ~ ~ ~
シーレン、エナ、スイレンとジャンルさん、ビューテさんとハウスの中で話してます。お茶をしながら
素朴な質問2
「ショウリさんは、何者なんですか?」
「帝国の冒険者です。」
オリエナが僕らにもお茶を入れてくれてます、ハウスの上の観覧席?で
シーレンが来た。
「ショウリ様、話し合いが終わりました。ジャンルの壁(堰堤をこれから、そう呼ぶ事にしました。)を越えた後は、妖精の力でボックスまでサポートしてくれる事に成りました。」
ジャンルの壁を越えて心配していた通り、流れが弱くなっていた。 なので、ボックスまでサポートを頼んだのだ。
ジャンルさんも、ビューテさんも水の精霊だか、土の属性も所持していた、珍しいタイプの精霊でした。
ジャンルの壁を造った理由は、これから雨季…雨が多くなる時季に成る為、洪水等の事前対策らしい
◇ ◇ 余談 ◇ ◇
僕が、ジャンルの壁を強化、船道を意図も簡単に造ったことに呆れていた。
エスプリが、彼女達に魔力譲渡をしてあげました。 ジャンルの壁を造った為か、魔力が枯渇してました。 エスプリ達も僕の妻だと知って驚いたことは言うまでもない。
ジャンルの壁の側に、妖精の館を造りました。
水量が減った時、想定外の何かが起きた場合、ジャンルの壁で停泊出来る様に港も造りました。
スマホのフレンド登録をしておきたかったが、彼女達は、スマホを所持していませんでした。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
何でこうなった?
王都ボックスへ、ジャンルとビューテも同行し、スマホ登録をすることになった。 序でに、冒険者飛び級登録もする事に。
残り1776日(1月22日)
1月23日 帝都入学試験
1月25日 14時、竜宮城
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第179話 王都ボックスへ、亀で川下り?
前回のあらすじ
イヴにオリメの事を報告、お仕事を頑張っているイヴに特別マッサージをした。
オリメが、お泊まりに来た。ウサギの着ぐるみパジャマを希望され作った。
オリメが、天然だと解った。
亀の助(巨大暴走海ガメ)召喚 ザッパ~ン
「お呼びですか? ショウリ様」
「…「えー!?」…」 ポタポタポタポタ
「ショウリ君、ぼくらも シールドしてほしかったよ」ポタポタ
「も~う、ショウリちゃ~ん」ポタポタ
ワナキオさん、サーラさんも水を被りました。
「ごめんなさい」ペコリ
「亀の助、この河を下りたいんだけど、馬車を乗せてだけど、大丈夫?」
「乗せての移動は問題ない、だが下流の水深次第で、浅いと歩くことになり、揺れるし、遅くなるぞ、歩くのは得意ではない。」
普通の亀ではなく、海ガメですもんね…
「そこは、僕が何とかする。行けるなら、ハウス乗せるよ。」
『自由飛行』で移動式家を浮かせ、亀の助の甲羅の上に、落ちないように、濡れないようにして乗せた。
「…「なんですとぉー!?」…」同調した
「ショウリ君、ギルマス代わる?」
「関係ないですよね?」
「ははははは、ショウリあんたは どんだけ驚かせるんだい? 呆れるよ」
「ビックリです。これ、巨大海ガメですよね? 巨大海ガメも、ショウリさんの召喚獣なんですか?」
「マメンテさん、亀の助は、ただの巨大海ガメではありません。巨大暴走海ガメです。」
「どうやって、巨大暴走海ガメを使役したんですか?」
「主は、我を釣り上げた。」
「…「なんですとー!?」…」同調した
僕らの出発を知り、集まって来た町人達も驚いた。
シーレンとスイレンが補足説明。
「ははははは、釣りをしていたら、巨大暴走海ガメが、糸に絡み、氷付けにした? ははははは、笑えんよ」
レーネさん、十分笑ってますよ~(--;)
移動式家の屋根の上に、椅子を造り、無の空間で、転落防止。
亀の助での川下り、意外に流れが速いです。
「ゆっくり、景色を楽しむどころじゃ無いね」
まあ、急流下りは現界(地球)でもあるし、全く見えない訳ではない、楽しめないのだ。
亀の助も泳ぎが速い上、流れに乗っていて、僕らではなく、亀の助が楽しんでいたから。魔法が、無かったら亀酔いしてたかも(--;) 揺らしすぎです亀の助。
虎ンクペットをカード化に行った、上流は、激流だった、川幅が広くなり流れが拡散されたといっても、川下りをするときは2~3日上流で雨が降らなかった水流が緩やかになった時に限る。
(スマホが出来、お天気アプリで天気がチェック出来るようになり、輸送が安全且つ、効率よくなった。)
「ショウリさん、普通 ロックスからボックスまで3日くらいかかるんですよ、こんな速い船じゃなく、亀だと今日中に着いちゃいますよ」
「マメンテさんは、ボックスへ行ったこと有るんですか?」
「何度も有ります。行きは船で3日ですが、帰りは陸路で帰らなければならなくて、人(船頭達)は馬車で二週間以上かかり、戻れますが。船は毎回、解体するです。帰りは本当に大変なんですよ…」
船を一々ロックスへ戻すより、解体または、ボックス他で使用した方が、経済的な様だ。
毎回解体かぁ…僕の頭の中では、水陸両用馬車っぽい物が考案されていた。
「もう、こんな所まで来たんですね、あそこに見えるキノコ岩…キノコの様に見える岩は、ロックスとボックスのほぼ中間地点の目印なんですよ。」
河岸の絶壁の上にキノコ岩はあった。
「マメンテさん、あの岩の所へ行ったこと有ります?」
「いいえ、この流れです。船では停まれません。陸路でも、この辺りは試練の迷霧が発生する街道ですから、恐らく誰も…」
「試練の迷霧? そこを通って、ロックスまで二週間で着くんですか?」
「はい、試練の迷霧に影響する冒険者を連れて行きませんから、魔物にも盗賊にも襲われる心配がありません、それだけが救いです。」
苦笑いするマメンテさん。
船は、途中で止まることが出来ない、流れに乗ってボックスまで、(船頭は交代でする)24時間流れっぱなし、動力は水の流れ、成り行き任せ。 ロックリバーは、ボックス付近まで、流れが止まる場所はない。
ゲートと同じ感覚を感じていたショウリ
ナビレーダー(ショウリバージョン)
ピコッ『ゲート〈カプリッチ・南〉』
「マメンテさん、カプリッチって知ってます?」
「はい、王都『ボックス』から牡牛座方面(南南東)に、河を下った先の河口の町、港町がカプリッチですね。それが?」
「そうですか、あのキノコ岩に、カプリッチへのゲートが有るみたいなんです。」
「えー!? この距離からそんなことも解るのですか?」
「ちょっと、確かめてきます。」
『自由飛行』
キノコ岩の側に降りる
「クラゲだね」キノコではなく、どう見てもクラゲでした。
クラゲが石化?したのか、と思わせる程、立派なクラゲの岩です。そのクラゲ岩の触手の間を通ると…
小島?、いや岩柱の上だった、遠くに町が見える
海に反り立つ岩の柱、その上に出た、そこにもクラゲ岩が有った。
これは?【神眼】『ゲート〈クラゲ岩1)〉』(双子クラゲ岩?)
「こんなところと、繋がったんだ、でも、使えないよね、こんな岩の(柱の)上に登って来れないよね」
断崖絶壁の荒波が打ち付ける柱の上、材質は神石です。 なぜこんな所に柱が有るのか?と疑問に思うショウリ
『自由飛行』で、町の上空に来た。
「ここは?ピコッ『カプリッチ』」
「やっぱり、マメンテさんが言っていた、港町カプリッチの様だ。」
“ショウリ様、戻られてください。”
“シーレン、どうかした?”
“はい、ちょっと問題が…説明するより、戻られた方が早いかと”
“解った、直ぐ戻る”プツッ
印転移で、移動式家へ戻る
「どうかした?」
亀の助が止まっていた。
「ショウリ あれ」
エスプリが、指を差す
「なんだろうね?」
ダム?いや、堰堤?
河を横断する壁、現在は水量がその壁を越えてはいるが、水量が減ったら、壁が、見えるだろう。
ダムは、水抜の様な穴から水を流すのに対し、堰堤は、水が貯まるとその上を越える。
こんなに流れの速い、川幅がある河に簡単に造れる物ではないと思うショウリ
次に疑問に思ったのは
「誰が、いつ造ったのかな?」
マメンテさんによると、7日前、船がロックスを出たと言っている、もし、それ以前にこれが出来ていたら、船は、通れなかっただろう…大破した可能性もあるが…
「主、どうする? 歩いて越えられん事はないが、壊れても責任は取らんぞ。」
【残留魔力探知】残留魔力の確認…水属性と土属性を感じた
「シーレン、スイレン これ、造れる?」
「いいえ、出来ません。これ程の物は、土属性を持つ者でないと造れる物ではないと思います。」
「スイレンも、同意見です。ただ、土属性だけを持つ者では、余程魔力が強くないと、造形中に壊れてもおかしくないです。 水属性と土属性を持つ者、或いは、共同で造った可能性が高いです。」
「僕の残留魔力探知でも、これを造ってたのは最近。 新しい魔力を2つ(2種類)感じた。製作者は2人だと思う。」
会話に、付いてこれていないマメンテさん
「でも、このままじゃ、ロックスからの船が通れない、手を加えさせてもらおう。」
魚道為らぬ、船道
その為に、強度を上げます。船が通れる幅、傾斜、水深、水の壁で水量だけを調整(船や魚の通行には影響しないようにする)
「マメンテさん、船の幅ってどれくらいですか?」
「10mも無いです。7~8mでしょうか?、でも、木材を輸送の際は筏に組んで流します。その幅は、15mくらいに成ることが、有ります。」
「じゃ、僕、ロックスに戻って説明してきます。10m以下にしてもらうように」
僕と言っても、行くのは分身ですけど
分身らは、転移で、ロックスへ、冒険者ギルドと商業ギルドと、ロックス港へ
ロックス港に行った分身は、港の改造もしました。幅10mの造船場?造筏場?、この幅を越えないようにしてもらうため。
「キノコ岩を過ぎた所に、堰堤? 幅10mの船道?」
「えぇ、だから、筏を10m未満にしないと通れません。」
シアターを使い、見せながら説明。百聞は一見に如かず(魔法って便利ですね)
「その、堰堤の先の状態解りますか?」
「まだ、越えてないので解りません。 どうしてです?」
「もし、流れが緩やかになっていたら、輸送が遅くなってしまわないかと…筏が狭くなり、遅くなっては商売に影響が出る恐れが有ります。」
「船や筏には、動力が有りません、流れが緩やかになっていたら…」
キノコ岩からは、ボックスまで約半分残っているのだ、心配するのは言うまでもない、当然の事である。
「それと、キノコ岩 あそこに、転移の結界 ゲートの様なものがあり、カプリッチの側に繋がっていました。」
「遠くからは、キノコに見えたあれは、クラゲでした。」
「なんですとー」×3ヵ所
岩の形と、転移先の説明。
「それは、灯台クラゲ岩だね、おそらく」
「灯台クラゲ岩だと思います。」
「灯台クラゲ岩じゃないか?」
レーネさん、キーホさん、港の代表者の感想
「「「灯台クラゲ岩?」」」
分身からの記憶が伝わってくる
灯台クラゲ岩もシアターで確認してもらう。
「これは、灯台クラゲ岩だね」
「灯台クラゲ岩です。」
「灯台クラゲ岩だな」
上空からのカプリッチの映像
「ははははは カプリッチって、上からだとこんな風に見えるんだね、ショウリあんた 国も潰せそうだね」
「しません、そんな事。」
「使えん、ゲートの事は、ボックスでは、報告せんでいいと思うよ。」
「これじゃ、ボックスで、報告しても、どうしようも無いですよね…」
「俺らには、関係の無い事だな、報告するもせんも、ショウリに任せる。」
~ ~ ~ ~ ~ ~
僕もこれは、報告しても、僕以外、何も出来ないだろうと思っている。
僕なら、クラゲ岩周辺を島にして、橋で繋ぐことくらいは、出来る。
ロックリバーのキノコ岩周辺を、改造し船が止まれる港を造るのも容易だ。
~ ~ ~ ~ ~ ~
冒険者ギルド、商業ギルド、港に報告とこれからの対処を伝えて、状況が解れば、また来ると伝え、ハウスに戻る。
「マメンテさん、灯台クラゲ岩って、知ってます?」
「はい、解ります」
「あの(目印の)キノコに見えるクラゲ岩と灯台クラゲ岩が、繋がっていました。」
「えー!?」
「レーネギルドマスターは、何と言われてました?」
「報告しなくても、構わないと、言ってました。」
「そうですね、どちらも 側に行くのも容易では無いのですから、知らせても仕方ないかも知れませんね。」
「僕は、報告するつもりです。今は、無理でも、将来可能になったときの為に」
「将来ですか…そうですね、報告しておきます。」
堰堤の改造は済んだ
2つの魔力を感知しました。
「何してるのですか?」
「何をしたのですか?」
水の精霊が飛んできた。フラフラと
河川敷には妖精達も集まっているのをナビレーダーが、感知しました。 亀の助を怖がって隠れている様です。
「おはようございます。僕は、ショウリ、帝国の冒険者です。 王都ボックスへ行く途中です。 この堰堤が通行の邪魔になったので手を加えさせて頂きました。」
「私は、ロックリバーの管轄・管理をしています、水の精霊の グレンツェン=ジャンル です。」
「私も、ロックリバーの管轄・管理をジャンルとしています。 水の精霊 ハイムリッヒ=ビューテ です。」
「その亀は、あたなの ショウリ様の従魔ですか?」
「はい、僕の僕の亀の助です。」
「そして、そちらの方は、水の精霊 シーレン=マーレ様、木の精霊 エナ・バソーナ様ですよね?」
「はい、僕の妻のシーレンとエナです。」
ニコリ シーレンとエナが微笑む。
「「「え? 精霊を妻に?」」」
「ショウリ様は、エナ達の旦那様で有り、精霊王でも有りますデスワ」
「「「えー!?」」」
ジャンルさん、ビューテさんとマメンテさんも驚いた。
「言ってませんでしたか?」
「聞いてません」
「じゃ、ここだけの話にしておいてください。タブーという事で」
~ ~ ~ ~ ~ ~
亀の助を浮かせて、堰堤を越え、先を進みます。 巨大暴走海ガメ、全長50mの巨体を浮かせました。 マメンテさん達が驚いたのは言うまでもない事です。
~ ~ ~ ~ ~ ~
シーレン、エナ、スイレンとジャンルさん、ビューテさんとハウスの中で話してます。お茶をしながら
素朴な質問2
「ショウリさんは、何者なんですか?」
「帝国の冒険者です。」
オリエナが僕らにもお茶を入れてくれてます、ハウスの上の観覧席?で
シーレンが来た。
「ショウリ様、話し合いが終わりました。ジャンルの壁(堰堤をこれから、そう呼ぶ事にしました。)を越えた後は、妖精の力でボックスまでサポートしてくれる事に成りました。」
ジャンルの壁を越えて心配していた通り、流れが弱くなっていた。 なので、ボックスまでサポートを頼んだのだ。
ジャンルさんも、ビューテさんも水の精霊だか、土の属性も所持していた、珍しいタイプの精霊でした。
ジャンルの壁を造った理由は、これから雨季…雨が多くなる時季に成る為、洪水等の事前対策らしい
◇ ◇ 余談 ◇ ◇
僕が、ジャンルの壁を強化、船道を意図も簡単に造ったことに呆れていた。
エスプリが、彼女達に魔力譲渡をしてあげました。 ジャンルの壁を造った為か、魔力が枯渇してました。 エスプリ達も僕の妻だと知って驚いたことは言うまでもない。
ジャンルの壁の側に、妖精の館を造りました。
水量が減った時、想定外の何かが起きた場合、ジャンルの壁で停泊出来る様に港も造りました。
スマホのフレンド登録をしておきたかったが、彼女達は、スマホを所持していませんでした。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
何でこうなった?
王都ボックスへ、ジャンルとビューテも同行し、スマホ登録をすることになった。 序でに、冒険者飛び級登録もする事に。
残り1776日(1月22日)
1月23日 帝都入学試験
1月25日 14時、竜宮城
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