これって?ゲーム?異世界?

久留米天狗

第5章 第177話 妖精の温泉居酒屋、赤提灯

第5章 入学試験(帝都編)
第177話 妖精の温泉居酒屋、赤提灯


前回のあらすじ
カラオッケイ国ロックスに、『温泉居酒屋、赤提灯』を造る。
妖精達に、調理関係スキルを付与する。



召喚魔法陣を書き、酒コーピオン×2を召喚する。
酒コーピオンに霊力を込めながら、『D.W.ドリームワールド言語〈★★☆〉』を付与、三尾酒コーピオン×2に進化、ステータスを強化。ノンアルコールのソフトドリンクも出せる様にしておく。
「僕は、ショウリ。君達に、酒場を任せたい。後、町や妖精達が魔物に襲われたとき、守ってもらいたい。」
「「主人ヴィルマの仰せのままに。」」

『妖精の温泉居酒屋、赤提灯』完成

「アベル、君に赤提灯を任せたい、力を貸して」
「はい、ショウリ様の仰せのままに。」微笑むアベル

調理場に、魔法陣。アベルに『同調念話シンクロフォン』を付与、食材を魔法陣で転移。
『大型冷蔵庫【収納ストレージ】【魔力貯蔵庫マジックタンク★★☆】』も作って、料理を運ぶ用に『ミニ空飛ぶ絨毯【自由飛行ドリアンベントンダス】【魔力貯蔵庫マジックタンク★★☆】』(足拭きマットではありません)を作って。
温泉も湯船にお湯、溜まりました。

16:45
「じゃ、赤提灯 開店してもいいかな?」
「…「いいとも~」…」同調シンクロした

赤提灯と、町の間には木・枝のトンネル
(トト○は居ません、営業時間だけトンネルが出来ます。)

「アベル、妖精の館の事は解る?」
「はい、解ります」
「赤提灯は、妖精の館の様な雑用も、してもらいたい」
「はい、解りました」

「赤提灯の営業時間は、とりあえず8時~24時、お酒の提供は出来たら15時から、この町の住人に合わせるけど、仕事前の人にはなるべく提供しないで欲しい、食事もこの町の住人の好みに合わせるけど、赤提灯の料理出来ることなら出したいので、よろしく」
「支払いは、スマホ払いでも大丈夫?」
「わたしは、スマホを持っておりません。申し訳ございません。」
「じゃ、ゲートだね」
「メニューは、君達(『調理』を付与した妖精)の出来るもの、『記憶再現メモリープレイバック』で見せた料理メインで、銀貨3枚でゲートを通って入店、1時間飲み食べ放題で、1時間後、退店してもらう(強制的に)」
「温泉はモラルに任せる、銅貨2枚」
「いいかな?」
「はい、解りました」



“まゆ、ルージュ こっちは終わったよ。そっちは?”
“奥様も、娘さんたちも満足されました。”
“奥様も、孫娘の皆さんも満足されました。”
“そ、(奥様も?) 転移しても大丈夫かな?”
“はい、大丈夫です”

◆クリフト邸◆
「ただいま」転移して戻ってきました

「クリフトさん? 大丈夫ですか?」
“どうしたの?”
“孫娘とひ孫娘さんの、ハグに…”
ソファーに座り込んで幸せそうな顔をしたクリフトさんが居た。

「はじめまして、ショウリさん ですよね、クリフトの妻、ジョヴィア・リタ=リブールマンです。」
「奥様のまゆさん、ルージュさんの仕立てたランジェリー、素晴らしいですね。大変気に入りました。娘達も…、家の人は、下着姿の娘達にあの状態です。」

そういうこと…下着姿でのハグね(--;) 納得です

「クリフトさんから、聞いてますか?妖精の酒場の件、出来たので報告に来たのですが」
「いいえ、何の事でしょうか?」

 ∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵
その頃、分身アバターが、冒険者ギルドと、商業ギルドへ行き、『妖精の温泉居酒屋、赤提灯』完成報告をしていた。 一般、オープンは明日からとすること。
プレオープンで、ギルドマスターを招待したい事を伝えていた。
 ∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵

斯々然々 妖精の温泉居酒屋、赤提灯の説明中

「まぁ、温泉?居酒屋?ですか?」
「いつからですの?」
「本日は、プレオープン 招待客を招待してみようかと、クリフトご夫妻をご招待に来たのですが…」
クリフトさんを見る

「主人はほっといて、行きましょう、温泉」
執事さんに事情説明、クリフトさんが正気に戻って居酒屋に行きたいと言った場合は、モモコに伝えれば、念話で僕に伝わる事を伝えて

何でこうなった?
リーブルマン家族総勢12人…息子や娘、孫達も一緒に行くことになりました。

商業ギルドマスター レーネさん、冒険者ギルドマスター キーホさん、スキーダ=トラベル三世夫妻とお供、ショウリ夫妻8人と、ワナキオさん夫妻で、転移で赤提灯の前に来ました。

レーネ「凄いねぇ あんたは ははははは、これを数時間でねぇ」
トラベル三世「ショウリさんは、凄い すご過ぎます」
スキーダ家が来たので、驚かれました

3つの建物、左右が『女』、『男』の暖簾のれんが掛かっている温泉、中央が居酒屋、赤い提灯が入口に掛かっている。
居酒屋入口には、ゲートを設置、スマホをかざし、入店、満席の場合は入店出来ない、予約も可能。1時間後に強制退店。(5分前にアラーム有)
お嫁さん達は女性陣と温泉へ、貴族のスキーダさんも僕と男性陣と温泉に行く。
男風呂と女風呂の距離が離れている、間に居酒屋があるので、声も聞こえない。

それぞれ、温泉を堪能し、感動し、30分程で上がってきた。 

「ショウリ君、ギルマス代わる?」
「関係ないですよね?」

「いやぁ~、色々旅をしてきましたが、これ程の温泉は知りません、設備も充実していて、温泉の湯加減も最高ですよ。それが、ロックスに出来て、毎日でも使える…素晴らしいですね。ショウリさん、我が家にも、温泉をお願いできませんか?」
「考えておきます」

結局、クリフトさんは、来てません、温泉に入らなくても、心から暖まっているのかもしれませんが…。
ギルマスのキーホさんは、別の意味で、のぼせたみたいです、貴族とお風呂を一緒にするなんて事は、中々無いでしょうから。


「ははははは、ショウリさん、奥さん方は、いいもんをお持ちの様ですね」
「なっ レーネさん、何を言っているのですか?」
ミーゼ達も僕も赤くなる

「ん?何を勘違いしてるんだい? ランジェリー作成のスキルの事だよ」ニヤニヤ
絶対に違う、そう思うショウリだった

レーネさんは、更衣室でまゆに、ランジェリーを作ってもらっていた。リタさん達が着けてるランジェリーを見て、催促したらしい。ドワーフのおばあさんにも喜んでもらえた様です。


「凄いです。ショウリさん、こんな温泉に感動したことはありません。我が家にもお願いできませんか?ジャグジーですか?泡ぶろいいですねぇ~」
僕とトラベルさんが笑いだした…
「な 何ですか?」
「ごめんよ、ライザ。トラベルわたしもショウリさんに、同じことをお願いしたんだよ、温泉を我が家にもって」
似た者夫婦…素晴らしいと思う、心も暖まったショウリだった


◆居酒屋◆
「美味しい」「ん~、これも美味しい」「こっちも、美味しい」「これは食べたことが無いです、美味しいです。」「こんなの、初めて」「このお菓子も、初めて食べました。美味しい」「お寿司?」「クレープ?」「カツ丼?」「天丼?」「パフェ?」

「定番の串焼も美味しいねぇ、サンドイッチ、ハンバーガー ショウリさんこれは、気軽に作業場に持っていけそうだね」
「それくらいでしたら、妖精達に配達させられますよ、出来立てを」
「凄いねぇ ははははは」

レーネさんは、商業ギルドマスター目線?食べ物にも、目をつけた。ピザやフランクフルト等にも興味を示していた。(どんだけ食べるの?ってくらい食べてました。)

「ショウリさん、このプリン?ですか、美味しいです」
クリフトさんの娘さんたちも満足されました。
クリフトさんが、正気を失うのも解る、きれいな方が多い、持ち物はどら焼(成長途中)~メロンです。リタさんもリンゴは有ります。(ランジェリーで強調されて無ければ)


「ショウリちゃ~ん、このフルーツゼリー、帝都でも出せる~?」
「じゃ、妖精の館、マザーにレシピ教えておきますね。」

「皆さん、ちょっと、いいですか?」
「こちらが、この妖精の温泉居酒屋、赤提灯を管理してもらう、木の精霊の カストフォル=アベル さんです。」
「はじめまして、ショウリ様に、妖精の酒場を任された。 カストフォル=アベルです、よろしくお願いします。」微笑むアベル

やっぱり、精霊ってあんまり人前には出ないんだな、この森の精霊でさえ、初見なんだ…

スマホにフレンド登録
アベルさんは、後日、スマホを所持出来ました。
カメラ機能、メール機能に驚く方も居ました。

「元気にしてた?」
「はい」
トラベル三世さんのお供、虎ンクペットです。
「ショウリさん、この子は タイガ と、名付けました」
「ショウリさんには、本当に感謝してますわ。」
虎ンクペットを初めて見る方が驚いてました。大きな虎ですから。

タイガは、ちょっと大きいかな…30cmサイズにしたら、クリフトさんの娘さん達に揉みくちゃにされてました。
レーネさんは、笑って、キーホさん達は、驚いていた。
(小さくしたことにです。)

 ◇ ◇ 余 談 ◇ ◇
トラベルさん、ライザさんの希望により、ライザさんに、スキーダ家専用ミスリルの腕輪【小と大ナノデマクロ】を販売(王金貨1枚)、タイガの大きさを変えられる様にしました。(100%、50%、10%の3段階変化)
タイガの腕輪…スキーダ家の家宝になりました。
タイガの意思でも変化します。(魔力供給源はタイガです。)
 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

レーネさん、キーホさんに、赤提灯の説明中
トンネル結界、営業時間、ゲートによる入店管理、1時間飲み食べ放題制、温泉・居酒屋の料金

「は? たった銀貨3枚で1時間の飲み食べ放題? ゲートによる入店管理? ははははは ショウリあんた、本当に面白い人だねぇ~」
「いつまで、もつか 楽しみだねぇ~」
レーネさんは、赤字で潰れることを心配してくれた?

「たぶん 大丈夫だと思います。 ゲートによる管理ですから、問題を起こした者は、入店は出来なくなりますし、1時間で、強制的に退店させます。 精霊の結界を張ってますし、三尾酒コーピオンがいます。

 町の外に造りましたから、魔物の襲撃用に攻撃力を上げた三尾酒コーピオンです。 町の護衛も頼んでます。」
「ドワーフ達は、森の妖精・精霊に逆らえばどうなるかくらいは解ると思います。 心配することは、無いと思ってます。一応、水の精霊も時々顔を出してもらいます、河で水の精霊達が怒れば、どうなるでしょうね」

「ははははは 怖いねぇ、面白いだけじゃなかったんだね~」
温泉で暖まったはずのキーホさんは、顔が青くなってました。


 ∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵
 その頃、星獣達は、森に入って魔物の剪定をしていた。町の結界を突破しそうな強目の魔物を減らしてました。
 討伐総数650体

「星獣使いが、荒いね」 「荒いね、星獣使いが」
双子座のアニメ、マンガがグチってました。
別々の方角の討伐に行った二人ですが、考える事は同じでした。
 ∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵

「レーネさん、キーホさんは、セーブポイントの岩の場所に不便、感じてませんか?」
「三尾酒コーピオンの酒、意外に美味しいねぇ、セーブポイントの場所ねぇ、町の奥に住んでる者は不便だろうね、年寄りには特に」
「そうですね、セーブポイントが町の中央付近に在るのが普通なんですが、この町は結界の形と、木の輸送の関係で長く延びた造りですからね」

 ~ ~ ~ ~ ~ ~
 セーブポイントは、後から作れる物では無い。セーブポイントを中心に人々が集まり、町が出来る。
 決まった距離で存在する訳でもない。
 決まった形で存在する訳でもない。岩だったり、木だったりするが、岩等を移動させてもセーブポイントは、移動しない。その場所に後から人が祠や像を建てる事が多い。
 まだ、その存在が確認されていないセーブポイントはあると思われている。
 セーブポイントは、半径2m程に近づかなければ気づかない、偶然、発見される施設?。
 ~ ~ ~ ~ ~ ~

「僕からの、提案なんですが、『どこでも扉』で商業ギルドと矢倉を繋いだら、楽にセーブポイントの移動が出来ると思うのですが」
「シーズーと言う町でもセーブポイントでちょっとした問題が有りまして、階段を造り直したり、マジベータ(魔力エレベータ)を創ったりしました。どうなるでしょうか?」


「ははははは ショウリあんたは、本当にただの冒険者かい? 凄いことを簡単に言うねぇ…」
「やりな、レーネは許可するよ」
「キーホも冒険者ギルドマスターも許可します」

各矢倉に扉を新設、商業ギルドに扉を新設、それらに『どこでも扉』を付与した。
商業ギルドの扉には、番号が書かれている。番号が書かれた扉だけが並んでいる。(奥に部屋などは無い)
扉を霊木で造り、大気の魔素の吸収で、魔力を補っている。
今まで、40分以上掛かっていた、荷馬車に同乗したりしていた距離が、町のどこからでも5分以内になった。

「ははははは 凄いよ ははははは」

商業ギルドに魔法陣を創り、ハウスのクローゼットと繋ぐ、手紙または、メールによる発注で、ランジェリーやアイテム(武器、防具)を転送
『victory販売・製作スポンサー契約書〈ロックス〉』を結ぶ

22:05
今日は、クリフトさんのお屋敷(の馬屋のハウス)で、1泊することになりました。

『妖精の温泉居酒屋、赤提灯』のオープンはギルドの掲示板に発表されるのでした。




残り1777日(1月21日)

1月23日 帝都入学試験
1月25日 14時、竜宮城ドラゴンシーパレス


〈追記〉
ノイチ、ロン達は、帝都の妖精の館にお泊まりです。
移動式家キャンピング・ハウスを転送した際、マザーに念話で、みんなを泊めてもらうように連絡してました。
ノイチは、序でに館のお仕事を教わっていた(手伝った)ことは、後から知りました。

〈赤提灯システム追記〉
提供する料理は作り置きした物ですが、収納ストレージは鮮度が落ちません。熱いものは熱いまま、冷たいものは冷たいまま保存出来ます。ただ、直ぐには出しません、皿が空になってからの追加注文、テーブルに乗るだけが上限です。
※食べ残しはペナルティになります。次回、入店時追加銀貨3枚です。(本当、スマホって便利ですね)

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