これって?ゲーム?異世界?

久留米天狗

第5章 第168話 試練の塔・再入塔

第5章 入学試験(帝都編)
第168話 試練の塔オルドルタワー・再入塔 サンバ編


前回のあらすじ
#162話
ナビレーダーに18体反応…ゴーレム3、巨大岩マジロ3、岩マジロ3、岩トカゲ9の討伐に苦戦、ワイバーンまで現れる
隠し通路で宝箱…『王金貨』×10、『フロアマップ階段ステアーズ誘導アレシタ付』を発見



「ここなら、テントが張れる ここで休むとしよう」
「そうですね」

食事を済ませ、テントで休む 

23:24 チッコチッコチッコチッコ 所要時間14時間15分

見張りを立てず、みんなテントで休む
結界付きのテントだから、可能な事
盗賊の心配は無いはず

◆女子、ローズとフレイのテント◆
「今日のフレイの活躍があって、ローズ達、勝てたんだと思う」
「フレイも今日は、疲れた」

ローズは、バカデの事を聞きたかったが、聞かずに寝た
疲れていたのか、目をつむると朝になっていた

◆男子、サンバ、タクシ、バカデのテント◆
サンバは、バカデにフレイの事を聞きたかったが…

「グォー グォー ガァー ガァー」
バカデはイビキをかいて既に寝ていた

「気になります ですね、バカデさんは、フレイさんの事をどう思ってるのでしょうか?」
「気になるね、フレイさんは、バカデさんの事を好きみたいだけど…」

「(バカデさんが寝てるので)仕方ないです、寝ましょうか?」
「そう ですね、寝ましょう ですね、はい、これ」
タクシは、耳栓をサンバに渡す
※ショウリ特製イビキを…イビキだけを消す耳栓

「おやすみ」
「おやすみ ですね」

外は明るい ショウリ特製アイマスクを着けて寝る サンバとタクシ


「おはよう」
「おう おはよう ローズ」

「おはよう ですね」
「おはよう タクシ」

「おはようございます バカデさん」
「おう おはよう」

バカデは、調理スキルを持っていないが、このパーティーの中では手際よく料理が出来る、ローズよりも…


「ん? フレイはまだ寝てるのか?」
「バカデさん、フレイを起こしてきてください、朝食にしましょう」
「仕方ないなぁ」
サンバに言われ、バカデはテントにフレイをお越しに行く

「おい、フレイ 飯だぞ、まだ寝てるのか?」
テントを開けると バカデにテントが立った

フレイは、一糸纏わぬ寝姿
バカデは、テントを閉めて改めて テントの外から声を掛ける
「お おい、フレイ 起きろ、朝だぞ、飯だぞ」
テントから顔だけを出すフレイ
「見た?」顔が赤い バカデも

咳払いで誤魔化す
「ん んんん」

「見た?」
「見えた すまん」

「… そ」
テントにフレイは、戻る 着替えて出てくる

「おはよう フレイさん」
朝食 バカデ、フレイに会話無し 

「さて、19階に行こうか?」
20日 7:46 所要時間22時間37分


試練の塔オルドルタワー19階◆
バカデの眼鏡 ナビレーダー& 『フロアマップ階段ステアーズ誘導アレシタ付』で、出来る限り最短ルートを進むつもりだったが、安全かつお宝獲得に試練の塔オルドルタワー攻略を変更していた

折角、フロアマップとナビレーダーがあるのだから、怪しそうな場所、魔物が守るお宝を探し回った


「これで、5個目の金(の宝箱)、王金貨全部で100枚になりました ですね」
1人王金貨20枚(2000万)
〈レアアイテム〉
・王金貨 合計100枚
試練の塔オルドルタワーセーブの御札
 1回使いきり、試練の塔オルドルタワーのセーブが出来る
・黒ペリニャン(進化種)カードの引換券
試練の迷宮オルドルラビリンス招待状(パーティー)
・魔獣の捕獲檻(2m×2m×2m)
 檻に入れると大人しくさせられる
 魔力で大きさが変わる、1/10になる
・幸せの不思議なお弁当箱 ×5
 何が入っているのか、どんなメニューなのかは開けるまで解らないが、1食分の食事が1日1回食べられるお弁当箱
(欠点、お箸やスプーン、フォーク等は無い、飲物も出無い、嫌いな物が出る可能性がある)

「もう 無さそうだぞ、20階に行こう」
「階段まで、どれくらいですか?」

「20階への階段まで4.4km 途中、あの狼の多い森を通らないのなら 遠回りしないとな」

 ~ ~ ~ ~ ~ ~
 この世界の、冒険者(成人男性:人族、戦士職)の平均的な歩く速度は、装備・荷物あり3km/h弱、装備軽装荷物無し6km/h
 サンバパーティー平均歩速4km/h強(バトル無し)
 ~ ~ ~ ~ ~ ~

「じゃ お昼にしましょうか? 遅くなりましたが」
14:12 安全と思われる場所 所要時間30時間03分

「幸せの不思議なお弁当箱 何が入っているのかな?」
パカッ ふたを開ける
全員、違う内容
サンバ 野菜炒め弁当
タクシ サンドイッチ
ローズ うな弁
フレイ 鯵の焼き魚弁当
バカデ オーガのサイコロステーキ弁当

タクシとフレイは、交換した
フレイが希望したから

「みんな、一緒の内容では無い様 ですね」
「お弁当が冷める」
タクシのオヤジギャグ?にローズが突っ込む


フレイの炎系魔法が使いづらい森を避け、遠回り、魔物とのバトル…やっと20階への階段まで来た

18:33 20階への階段前 所要時間34時間24分

「やっと、20階だな」
20階へ上がる ナビレーダーに反応

「ボスの部屋まですんなり、通してもらえないようだな」
「(2…4)…10体の反応だ、青5黄5」

今まで、赤か青しか眼鏡には見えなかった、初めての黄色…注意が必要

フロアマップでは、ボスの部屋まで直線1本道
距離1km

「ボスの部屋まで1km、ここまで来たんだ、油断するなよ!」
バカデは、みんなに気合いを入れる

「ですね 笑って、夕食食べたい ですね」
「お腹空いた さっさと終わらそう」
タクシもローズも飯の事しか頭に無いのか?

黙視 大きな狼 巨大狼ジャイアントウルフ

「通路が狭い やつら、2体しか見えんが後ろにも居る」

反応が2体づつ5列の理由、でかいから
「見えるやつは青、その後ろに2体づつ黄色1づつ、最後が黄色2 フレイ、焼き払え」

フレイが前方に炎系魔法 連発
先頭の2の反応が消えるが、2列目の反応は1つしか消えない

黄色の正体 炎の巨大狼ジャイアントウルフ
後ろの黄色が前に、氷の巨大狼ジャイアントウルフ

炎が火を吐く、氷が吹雪を吐く
狭い通路に逃げ道は無い
バカデが前に、フレイと並ぶ
斧を巨大化 炎を纏わす、フレイが炎の魔法 吹雪を相殺する
息のあった対処 ダメージ0

水蒸気で視界が悪くなる

ズドンズドン 狼の近づく 駆けてくる足音
「『アックススロー』ふん」
バカデは斧を投げた、手を離れる瞬間に魔力を込め、飛んでいく斧は巨大化する
 
ボシュッ 反応が消える 炎の巨大狼ジャイアントウルフ 霧散

ローズが『加速』で走り出す
「『双剣乱舞』『乱れ斬り』」
氷の巨大狼ジャイアントウルフ 霧散
ローズ 直ぐに戻る

「青 2」
「『ファイアスピア』」
フレイ連発 2体霧散

「ガァー」バリバリバリ
狼の咆哮と雷
「キャー」
雷でフレイが後方に飛ばされ、咆哮と雷に体の自由を奪われるバカデ
雷の巨大狼ジャイアントウルフ×2
「チッ」舌打ちするバカデ

サンバが走り出す
「『身体強化』3倍」渾身の大剣の横振りの剣撃
右の雷の巨大狼ジャイアントウルフの足を切り落とす
更に、体を回転させ、左側の雷の巨大狼ジャイアントウルフの腹部に斬撃
ローズの『乱れ斬り』

『ファイアボール』
後方からフレイの魔法

雷の巨大狼ジャイアントウルフ×2 霧散

ラスト ストーン巨大狼ジャイアントウルフ
石の体 剣撃が思うようなダメージを与えられないが、敵の攻撃を交わしながら、確実にダメージを重ていった
破壊ディスデレクション』バカデの一撃がストーン巨大狼ジャイアントウルフの首筋にヒット
倒れた所へ
『一刀両断』サンバの大剣が降り下ろされる
首が飛ぶ 霧散

「通路でよかった ですね」
「そうね 2体づつ相手に出来て助かったぁ」
「そうですね、平原などで囲まれて居たら、流石に無事には済まなかったでしょう」
「ボスの部屋で出てもおかしくない敵だったな」
「フレイも そう思う」


ボスの部屋へ入る 敵を黙視した


白い毛の『巨大狼ジャイアントウルフ
赤毛の『炎の巨大狼ジャイアントウルフ
薄い青い毛の『氷の巨大狼ジャイアントウルフ
黄色い毛の『雷の巨大狼ジャイアントウルフ
金色の毛の『光の巨大狼ジャイアントウルフ
濃い茶色の毛の『ストーン巨大狼ジャイアントウルフ
が居た


タクシ「バカデさんが変な事を言ったから ですね」
ローズ「無理、 これは無理」
サンバ「光の巨大狼ジャイアントウルフは回復系の魔法を使います…どうしますか? これでは…」
バカデ「いかんな 俺も倒せん」
フレイ「連れて帰る」


子犬 子狼…30cmサイズの子供の狼が居た
かわいすぎる
「キャン キャン」「キャン キャン」
「クゥ~ン」「ガゥ」
コロコロ、モフモフしている


フレイ「連れて帰る、魔獣の捕獲檻 出して」
宝箱で獲得し小さくしてコンテナに収納していた 魔獣の捕獲檻を出し、大きくする

子狼を檻に入れる
大人しくなり、固まって寝てしまった
かわいさ100倍増し

出口の扉は開かない
「討伐したことに、なってない ということだろうな」
「仕方ない ですね」
タクシ、ローズが檻を見る

フレイは檻の前に立ちはだかり、両手を広げる
「ダメ、この子達は殺させない」

「オルドル」
ローズがオルドルを呼び出す

「ご用で、ございますか? 回復をお望みでしょうか?退塔をお望みでしょうか?」
フレイがキョトンとする

「フレイ、心配要らないわよ オルドル、質問 この子達を連れて帰る事は出来る?」
「その質問にはお答え出来かねます」

「…なら、このまま (狼たちを)檻に入れた状態で退塔を選択したら、どうなる?」
「檻も、退塔になります、所持品扱いですから」

「では、セーブの御札これをここで使えますか?」
「御札は使えますが、この部屋の中でのセーブは出来ません」

「使えるのにセーブは出来ない? どういう事?」
「御札のセーブポイントは、このフロアに上がって来た場所になります」

理解した 御札は使った場所ではなく、フロアに上がって来た場所…スタート地点でのセーブになる…

「ということは、また、このフロアの最初から、やり直しって事?」
「左様でございます、魔物やお宝は、宝箱は開けたことになっており、魔物は倒した事になっております、全てが初めからという訳ではございません です」

みんなは顔を見合わせ 頷く
「じゃ 退塔を…」
フレイが言いかけた時、
「ちょっと待つですね、これを使うですね」
タクシが手にしていたのは、試練の塔オルドルタワー入塔許可パス

「え? それは?」
「パスですね コンテナに収納してあったですね」

コンテナに収納していたということは自由に使っても構わないと事

「誰かが 入手していたのですね、人数分あるですね」
サンバ、タクシ、バカデ、ローズ、フレイ
パスを使う

次回入塔20階 所要時間34時間49分
パーティー:サンバ、タクシ、バカデ、ローズ、フレイ
ペア:未入塔
ソロ:未入塔 と表示された

「この子達、討伐したことになってないんだよね?」
「左様でございます」

「檻に入れた事には なってるんだよね?」
「左様でございます、です…」
「…」

「これって、カード化とかになってないから、討伐したことになってないってことなんだよね?」
「左様でございます、です…」
「…」
フレイの言いたいことが解らない面々

「でも、生け捕りって扱いにならないの?」
「…「あっ」…」同調シンクロした
「そうですよ これは、生け捕りです、生け捕りは討伐になります。ギルドでも 生け捕りは討伐扱いです、討伐ポイントも付きますし、討伐報酬も、もらえます 時には生け捕りの方が高い報酬になります」

「討伐だな」「討伐ですね」「討伐よ」
「討伐でしょう 間違いなく」

「… …」
オルドルは暫く 沈黙していた

「おめでとうございます(ペコリ) 討伐扱いになりました、20階クリア おめでとうございます。サンバ様、タクシ様、バカデ様、ローズ様、フレイ様」
案内人オルドルは 討伐を認めた

出口の扉が開く
魔方陣があった
魔方陣前に立つ

「セーブしますか?」
 [はい] [いいえ] 
「はい」ポチッ

「退塔しますか?」
 [はい] [いいえ]
「はい」ポチッ

19:00 退塔 所要時間34時間51分

チッコチッコチッコ



残り1779日→1778日(1月20日)

1月23日 帝都入学試験
1月末 竜宮城ドラゴンシーパレス



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