これって?ゲーム?異世界?

久留米天狗

第5章 第125話 (蜘蛛+蟹)<ショウリ?

第5章 入学試験
第125話 (蜘蛛+蟹)<ショウリ?


前回のあらすじ
学園を覗くと魔法の練習をしていた
なぜか、魔法の授業?をした
カジノの島『スタトベガス』に飛んできたら
盗賊に襲われそうな一行を見つけてしまう



剣のぶつかり合い キンキン カンカン
「グワッ」「うっ」「わっ」
護衛が3人やられ(まだ死んでません)、タカタッタカタッタ馬が走っていきました(マーキング 馬に印を付けときます)


「『ミンナバヒール』」

「え?」「なに?」「誰だ?」

「人に名前を聞くときは名乗りなさい」
さあ 答えられるなら 答えてもらおう

護衛「私は 冒険者の『カフェオレ=ゴン』 助けていただき感謝する」

護衛「俺は『モンタナ』 護衛依頼を受けた冒険者の だ」

護衛「わたしは 警護の『ペンシール=バーニア』です あなたの、お名前を教えてもらえませんか?」

護衛「護衛のリーダー『ロードアイ=ランド』、あなたは冒険者ですか? こんな所で1人ソロですか?」

護衛「冒険者の『コロナド』です、助けていただきありがとうございます」

護衛「『サウスカロ=ライナー』 冒険者だ 君も冒険者か?」

そうでなくって…(--;)
「…」
やっぱり盗賊に答える人は居ませんでした

「はぁ、通りすがりの冒険者です 今は、匿名希望でよろしく」ペコリ

「人には名乗りなさいと言っておきながら 匿名希望ですか?」

そんなことを言っている時ではない
盗賊が襲ってきた

「『魔法禁止ダメマージ』」
今度は僕が魔法を禁止します

ヒョイ ヒョイ サッ サッ クルリ ヒョイ
3人ががりの攻撃を避けまくる

「何で 僕だけ?」ヒョイ

「何者? 彼、強い…」

「この辺りで手ぶら 剣もない 服装も軽装、回復魔法に、魔法禁止ダメマージ、魔法系統の職業だと思うのだが…あの身のこなしただ者じゃない」

「後ろ!」 (『アイスボール』の無言詠唱)

 ゴン「うっ」脛に当てました 
痛そ~ 脛を押さえ転げ回ってます

「油断大敵ですよ」

ヒュヒュヒュ また、弓が降ってきた
「『サイクロン』『根の呪縛コーリンチェーン』」
矢を吹き飛ばして、狙撃者を捕まえる

回復、氷、風、木 彼はいくつの属性持ちなの?
無言詠唱?省略詠唱、連続詠唱 風の上位魔法…あれだけ激しく動きながら… 私に出来る?…
バーニアは魔法使い目線で驚いている


「『麻痺パラライズ』×10、『氷の棺桶アイスグロゥヴ』×9」
カチンコチン 麻痺させて、首から下を氷付け
舌とか噛みきられ自殺されてもこまるので麻痺です

「こいつら どうします?」

ポカーン 呆気に取られていた

ランド「どうするもこうするも 連れても行くわけにもいかない ここで留目を刺す」
剣を盗賊の1人向ける

怯える様子もない 死を覚悟している
やはり、ただの盗賊ではない と思うショウリ

バーニア「氷の棺桶では、身体検査も出来ないです、解凍してもらえますか?」
言われるままに解凍

「「「「身分を証明する物は持ってないようです」」」」
ゴン、モンタナ、コロナド、ライナー

「彼女も持ってないわ」
1人女性が居た バーニアが身体検査

ガチャリ 豪華な馬車のドアが開き
「急げ」カチャッ ドアが閉まった

チクチク ピリピリしました
鑑定系の魔法を使われました
馬車の中から命令すれば良いものを、ドアを開けたのは、僕を鑑定するためかな?

「お急ぎですか? 僕、この盗賊 何とかしておきます 『アースホール』」
深~い穴を造る

護衛の顔が青ざめた
ランド「そ そうか 後は任せる すまんが急いでいるので パーティー『カリメア』の『ロードアイ=ランド』だ どこかで会ったら、このお礼はする 匿名希望殿」

「ちょっと待ってください 『印転移マーキングてんい』」
馬を呼び戻した

「…「何~~~ ヒヒーン?」…」同調した 馬も驚いた

「す すまん 助かる」
豪華な馬車の一行は去って行きました


「さて、盗賊達は 穴埋めです」
【神眼】で一番怯えていた盗賊に近づき持ち上げる
涙を流して何かを言おうとしているが麻痺している為、喋れない
「あ~う~え~え~」
「何? 助けて?」 頷く ウンウン

「だってぇ~ 僕1人だし 10人も運べないし 放置して魔物に襲われるより 穴埋めの方が楽かなって思ったのに」
首を横に振る イヤイヤ
『アイススピア』ザクッ 地面に斜めに刺す
そのアイススピアに怯えた盗賊を吊るす
「動くと 穴に落ちるから動かないでね」

女性の盗賊に近づき
「今から、麻痺を解きます 暴れないでくださいね」
「『状態異常回復アヌマリディタ・レフェクティー』 なぜ、あの一行を襲ったのですか?」

盗賊女「やつらは 悪だ ここで殺さないと多くの市民が死ぬ よくも邪魔してくれたな!」

「え~ やってしまいました?」
でも、【神眼】で豪華な馬車の中の人物は悪人の反応はなかったですよ…

“ショウリ様 町長の話し合いが終わりました”
11時58分
「“ごめん、用事が出来てしまいました 直ぐには戻れないので、こちらから、連絡します ギルドマスターたちに伝えてもらえる?”」
クイーンからの念話の内容が聞こえるように言葉にして話した

盗賊女「え?」
“解りました そう伝えます”プツッ

盗賊女「今のは? 念話? ギルドマスターって何? あなたは何者?」

無の空間ナインラウーム』(無言詠唱)で女性の盗賊と僕だけに結界を張りました

「僕は、Sランクの冒険者です、シーズーから来ました」

「え~? シーズーから? Sランクの冒険者?」
「いつ、シーズーから船が来れる様になったの?」

「まだ、なってませんよ」

「え? 今、シーズーから来たって」

「はい、シーズーから来ましたが、船では来てません」

「は? 何言ってるの船で来てないならどうやって来たのよ 泳いで来たとでも言うの?」

「いいえ、飛んできました」

「え~~~~」

「それより、詳しく話を聞きたいのですが、みんなを説得してもらえますか?」

穴の中です 深さ10m
静かに下ろしました 僕が飛行魔法を使えるのは解ったようです

一応 根の呪縛コーリンチェーンで束縛してます
麻痺だけ回復させました

「暴れたり、僕を襲うような事があれば 僕は飛んで出ることも転移も出来ますので 暴れないでくださいね」

「て 転移…」
「解った」

∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵
あの馬車に乗って居たのは
スタトベガスの貴族で『カルーリガ』の町への避難?
そこで『ナイバータ』の援軍が無駄だと伝えるつもりらしい
 援軍とは『ナイバータ』ではビッグスパイダーバンの影響で蜘蛛の大群が発生、それに対処したもの
しかし、海からは蟹の暴走祭カニイバルの影響で蟹の大群が上陸、蜘蛛と蟹に襲われていた

『ナイバータ』の町を救うのではなく、被害拡大阻止策にして、町を見捨て、途中の森で蜘蛛と蟹の討伐に戦力を向けること

 貴族をそそのかしたのは、冒険者ギルドの副マスターの男 で、そいつも乗っていた様だ
たぶん、僕を鑑定した男だろう
悪人じゃないから 神眼でも見抜けなかった
∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵

「なんだ 蜘蛛と蟹を退治すれば済むことじゃないですか?」

盗賊?男「な それが出来れば 私たちもこんな事はしない」
盗賊らしい人たちは僕を睨む

「蜘蛛の数は? 蟹の数は?」

「蜘蛛の数は約1500、蟹の数が1000くらいか?」

「じゃ直ぐ終わらせましょう」

「…「は?」…」同調した

「聞いてなかったのか?蜘蛛、蟹合わせて2500だぞ 1人で どうこう出来る数じゃないだろ」

「僕、シーズーで2万の蟹を1人で氷付けしたのでたった2500でしょう 直ぐ終わらせますよ」

「…「何~~~~」…」同調した

「『不可視の壁シールド』『自由飛行ドリアンベントンダス』」
盗賊らしい人たちをそのまま(束縛状態)シールドで囲み、飛んだ

「…「いや~~」…」同調した
「高いの怖いの?」
ウンウン 頷く

「仕方ないなぁ もう 絨毯の上なら大丈夫でしょう?」
ポーチから絨毯を出して下に敷く

「『ナイバータ』はどっち?」
馬車が来た方を指す あごで (縛られてますから)

ナイバータに向かって飛んだ 約15分 見えた

『察知』【神眼】
「数は 蜘蛛 1369、蟹 2834 蜘蛛が減ってる?、蟹が増えてる? ちゃんと蜘蛛と蟹の数 数えてました?」
明後日の方に目をやる
数えてなかったのね…(--;)

「急ぎますか…」

盗賊?男「合わせて4000越えですよ 本当に大丈夫なんですか?」

「はい 着きました 『氷の棺桶アイスグロゥヴ』×4203」
カチンコチン × 4203

「『オールヒール』」ナイバータ全体を回復
ただの『ヒール』でも良かったけど、町全体を回復させたいイメージからのこの詠唱

「はい 終わりました、怪我人の治療もしておきました」

「…「なんですとぉ~」…」同調した


◆ナイバータ冒険者ギルド前広場◆

盗賊?男「確かに 蜘蛛も蟹も氷付けになって、市民も怪我が治っている…」
盗賊?女「信じられない…」

盗賊?男「そろそろ 根の呪縛これ外してもらえませんか?」
絨毯で降りてきた縛られた10人と1人

市民からの注目を浴びる

「どうやって 蜘蛛と蟹の討伐を知らせるのですか?」

冒険者ギルドマスター「簡単だ あんたのスマホをカウンターに置くだけで 蜘蛛と蟹の4000の討伐がされたことが報告される それで、解るはずだ」

「あっ そういえば シーズーでの討伐報告してないよ ということは シーズーの2万とナイバータの4000が報告されるって事?」

「…「なんですとぉ~」…」
回りの市民も同調した

ギルドの職員、僕の討伐履歴 シーズーの2万とナイバータの4000に言葉も出なかった
討伐報酬、買い取り金は後日入金
泣いてました買い取り量の多さに4000体です、解体してません


町の被害も相当ある
シーズーの様に、精霊の力を借りようとしたが、『スタトベガス』は火山の島、火の精霊、水の精霊は力を発揮しやすいが、木や土の精霊や妖精は力が思うように出せないところらしい

勿論、精霊や妖精を呼び戻した事に驚かれました

僕は、 シーズー、帝都に復興支援要請を頼んでは
と提案した

カルーリガに復興支援要請を出すのは考えていなかった、元々カルーリガの町とは仲が悪いらしい

町長「こ この度のご助力感謝でございますです」
  「え Sランクの冒険者にご助力頂けるとは感激でございますです」
氷の棺桶アイスグロゥヴあなたには使ってませんよ ガチガチに緊張してます


この町ナイバータにペリニャンを連絡に使える人は居なかった
ペリニャンカード引換券を持っていた人から購入
黒ペリニャン 金貨25枚+食料
赤ペリニャン (金貨15枚+食料)×2

3体同時具現化に驚く
「黒ペリニャー、赤ペリニャー、赤ペニャンはナイバータの冒険者ギルドマスターの指示に従って、他の町に復興支援要請を出すのを手伝って」

「了解にゃ」「ニャー」「グワッグワッ」
赤ペリニャンは喋れない

ポーチから食料を出す
勿論、驚く

「これは、僕からの支援です お金は取りません」
魚(合計1500匹)、オーク、オーガ、ハイオーク、ハイオーガの肉(合計2000体)、クッキー、チョコ、団子(合わせて500人分)、玉子(100個)、果物(1000個)
補充した食材の殆どを出す
ナイバータも港町 漁業もするが船が蟹に壊されてます
テントとテーブル、イス、食器(木製)を出す

ギルドの駐馬車場にマーキング
これで、建築資材等は転移で送れる、連絡用に『ライトメル』『レフトメル』を召喚

「荷物運び他に協力して、蜘蛛や蟹が出たら殺っちゃって、何かあったら念話して」
「ショウリ様の仰せのままに」
「任せて 任せて」

たっぷり、水を飲ませておく(給水タンク代わり)
両手にウォーターボールを作り、それを飲み出すライトメル、レフトメル
見る見る背中のこぶが膨れていく
1分程で背中のこぶが満タンになる

それでも魔力が減ってない、初めてライトメル、レフトメルに会った時にはスイレンやミーゼ、エスプリの力を借りて最後には倒れたのに…と思うショウリ

我々と契約した時は、スイレン妖精ミーゼ人間エスプリスライムの力を借りて、背中のこぶだけを満タンにするのがやっとだったショウリが、お一人で1分程で胃袋まで満タンにしてしまう程の成長 と驚くライトメル、レフトメルだった
ちなみに、胃袋も池1つ程の貯水量がある

勿論、市民も驚く

「僕から帝都とシーズーに支援要請をしておきますね、じゃ シーズーに戻ります」
町長「よろしくお願いしますです」
ボキッと音がしそうなガチガチになった体でお辞儀する

『記憶転移』で 帝都、ギルド本部へ行く





残り1802日(1月13日)

1月14日シーズー入学試験
1月17日ワナキオさん結婚式(帝都)
1月23日帝都入学試験
1月末 竜宮城ドラゴンシーパレス



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