これって?ゲーム?異世界?

久留米天狗

第3章 第84話 学校ごっこ?

第3章 帝都へ、飛び級登録試験
第84話 学校ごっこ?



前回のあらすじ
シーズーの街で鯛と味噌とソイソースを手に入れる
ポーチから米が見つかる
ダミエナ、オリエナにご飯と鯛の煮付けをお願いする
ティーチャーさんに奥さんオーラとか言われる




ショウリ「まゆは 僕のエンディナーだから そう エンディナーのオーラなんだよ うん」

ティーチャー「エンディナー? まゆさんとショウリさんが… いいえ、このオーラはエンディナーのそれとは異なります…奥さんのオーラとも違うようですし これも初めての感覚ですね 実に面白い」

あっ ティーチャーさんが誰かに似てると思っていたんですが ティーチャーさん、壁などに計算式を書き出したりしませんよね(-_-;)
ティーチャーさん、エルフですもんね あの人とは違いますよね
イケメンのモテモテ体質、賢くて、優しくて、音楽も出来る…

ショウリ「ティーチャーさん、夕食はお済みですか? 僕らはこれからなんですが まだでしたら、ご一緒しませんか?」

ティーチャー「いいえ、まだ 夕食は食べてません ですが、転移の件を話したら帰るつもりでしたから」

エスプリ「ティーチャーさんは、結婚はしてるの? 家に誰か夕食の準備をしてる人がいるの?」

ティーチャー「いいえ、自宅には誰もいません、帰ってから、夕食を作ります、妻は、人族でしたので随分前に亡くなりました」

エスプリ「ごめんなさい」

ティーチャー「いいんです 気にしてませんよ」

エナ「それなら、エナワタシ達と夕食 ご一緒しても問題ないですわね どうぞ食べていってくださいですわ」
エナ語に戻った…妻がいたから?


ショウリ「鯛と米を手に入れたので、鯛の煮付けにしました ご飯を食べていってください」

ティーチャー「鯛の煮付けですか? 私は余りさかなを食べたことが無いのですが なかなかメンクラッタの村では鯛は食べられないですから そうですね、折角ですから、ご一緒しましょう」

ティーチャーさんと、夕食を食べた
鯛の煮付けをご飯で とても美味しかった(ToT)
やっぱり日本人はお米です おかわりしました


ショウリ「生徒さんのシーズーへの件は どうなりましたか?」
ティーチャーさんが来た本題に入る

「受験者6人の内、3人 赤組の受験生は明日でも大丈夫だそうです、青組の1人もシーズーでランクDのソロクエストが都合良くあるのなら、シーズー向こうで試験まで過ごすとのことです、残りの赤組と青組の受験生が7日まで動くのは厳しいらしいです 8日以降でないとシーズーでの宿泊の都合がつかないそうです」

ショウリ「宿泊の都合がとは? 資金的なものですか? 場所的なことですか?」

ティーチャー「両方です」
「この時期、受験生がシーズーに多く集まり、宿屋が足りなくなります。知り合いの家に泊めてもらう者、保護者と共に来る者、それに加え今年は ビックスパイダーバンで冒険者が宿屋を使っています」
「受験者に知らない者と相部屋は出来るだけ避けてやりたいのです、男女一緒になることもありますし…」
「シーズーに知り合いのいる、早めに向こうに行っても大丈夫な受験生達が赤組の3人です 今回、転移を依頼した理由の1つが青組の受験者1人がランクDの冒険者だからです 試練の迷霧オルドルメイムに巻き込まれる可能性があるので…」

ショウリ「15歳でランクDの冒険者に…僕の先輩ですか…」
クスクス とミーゼ達が笑う

「何か おかしいとこあった?」

ミーゼ「一応、ミーゼわたしも先輩なんですよ Cランクですし」クスクス

エスプリ「それなら、エスプリボクらみんな先輩だよ 年齢的に人生の先輩 ショウリが一番若い」
笑いが起きる

ティーチャー「仲がよろしいようですね みなさん本当にショウリさんがお好きなようだ」ニコニコ微笑む

ボン
女性陣の頭から何か出ましたよ 真っ赤ですよ

ショウリ「宿泊の目処がたてば、残りの2人も早目の転移でも問題ないということですね」

ティーチャー「そうですね 私的には日にちが迫っての移動より、早目の移動した方が緊張しないで受験に集中出来ると思っているので…」
「学校側は受験の手続き等の手伝いはしますが…受験料、交通費・宿泊費・宿泊場所の確保は自己負担・自己責任でしてもらわないと、学校側が世話する訳にはいきませんから」

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僕は、当初 シーズー向こうに移動式家キャンピング・ハウスの小さいサイズ(1階建て)でも作ろうかな と、考えていた
受験生が交通費等で困っているなら、出してもいいと考えていた
今年、僕がいたから…では、来年はその次は…
学校側は手続き以外の世話をしないのは そういうことだ 今年は世話できた 来年世話を出来る程 学校側に余裕があるとは限らない
そして、それはメンクラッタの村だけのことではない
他の村や町の学校も生徒に資金的な援助はしていないだろう
僕の世界でも進学の手続き等はしてくれるが、交通費やホテルの手配などしてくれる学校はないはず
今年だけに終わらない方法を考えないと…
宿屋 始めますか?
土地さえあれば僕は宿屋を建てられる
その宿を任せられる人材さえいれば…
僕はまだ この世界でそこまで信用できる、宿屋を経営できる人に会ってないし…
∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵

ショウリ「僕にその件に 宿に関する考えがありますが 今日はもう遅いので 明日にしませんか?」

ティーチャー「明日も、学校は休みですので私は大丈夫です」

ショウリ「明日も? 休み?…みんないませんでしたか?」

ティーチャー「ほぼ 全生徒がいましたが 今はビックスパイダーバンによる無期限の臨時休校なんです 自主的に学校で生徒同士で教え合う 学校ごっこをしていたのです 学校が結界による村の中で一番安全な場所ということもありますが」

ショウリ「え~ 全生徒参加の学校ごっこ?」

ティーチャー「生徒だけでは ありませんよ、この村には学校の先生は私しかいません」
「村人全員が先生なのです 両親、祖父母、冒険者に商店の経営者、学ぶ場所も学校だけではありません」
「村の畑だったり、自宅だったり 教える者と学ぶ者がいれば そこが教室であり、それらが授業なのです」
「私は宿題というものを出したことはここ数十年ありません、それは次第に無くなりました 生徒同士で保護者も参加して知りたいことを知りたいときに、足りない知識や技術を知っている者が教え会う 自宅で、畑で、道ばたで、広場で、学校で 村人の殆どが私の教え子で自然にそうなりました」

ティーチャー「自分がしてもらったことを後輩にする、それが子供になり、近所の子供に、孫にとなって 学校に休みはありますが 休みの日も 学校は 学校ごっこをする生徒と保護者で いつもと同じなんですよ」
「この村に移り住む人は 最初驚きますが 直ぐに馴れます 他の町や村に行く村人が向こうで驚くことも多いですが…」微笑む

メンクラッタの村に面食らった…
そして、これに驚いていたのは 僕とミーゼと、サンタクローズとトナカイのメンバー(フレイを除く)だけだった…精霊たち以外ということだ
(バカデさんはモンスター広場でみつおの酌でお酒中)
精霊界には学校自体がないし生徒や先生という感覚がないから当然と言えば当然である


サンタクローズとトナカイのメンバーも学校には行ったことはあるが休みの日は学校に行くのはグランドで遊ぶくらい

メンクラッタの村に何度も来ていたのに、そんな学校事情は知らなかった
ミーゼも同様

僕に至っては、向こうの世界でそんな事が村や町単位で行われていたら、直ぐにニュースになるし、ネットに上がる

教員免許の持たない者が授業をすれば犯罪…それも学校で、託児までする
給食も暇なお母さん達が学校で多めにお昼を作る程度の事 調理師の免許なし (スキルはあるだろうが)

学校の調理場が家庭料理の料理教室的な場になることもあるとか それを生徒も食べたりするらしい
お母さんだけでなくお父さんも参加する事もあるみたいだし、本当に料理教室みたいだ

お母さんやお父さんにとってもまだ生徒だということだろう 料理に関しても料理が上手な人が先生でそれほどでもない人、それを学びたい人が生徒…それを教える場が学校の調理場で給食になる あり得ない…
それがティーチャー流の学校 100年の歴史 積み重ねの結果なのだろう

ティーチャー先生、凄すぎ

受験生に会わせてもらう約束をし、転移の件はその時に決める事にした
ティーチャーさんが帰った後

エスプリ「ねぇ ショウリ 行ってないシーズーに転移出来る理由 教えて」

ショウリ「そうだったね この前、ドンペリや黒ペリ、赤ペリを手紙を持たせて、シーズーとかに配達にやったとき、ドンペリ達は『監視眼モニタリングアイ』のスキルを持っていたから、僕と視覚が繋がったんだ」
「僕の記憶にシーズーの街が記憶されて『記憶転移』で行けるようになった ってこと、鯛とかもその時のお土産」

ミーゼ「じゃ、メイシモラッタの村にも、シーズーの街にも転移出来ると?」

ショウリ「メイシモラッタの村には、モモコを行かせたから、まだ転移は出来ない。行けるのは コイーンタウンとシーズーの街、ドンペリが行った帝都には行ってないけど、帝都ススペードも大丈夫だと思う」
「メイシモラッタの村も飛んで行けば転移出来るようになるだろうけど…」

バカデ「帝都に転移出来るなら 先に冒険者になっちまえ」ヒック 酔ってます
「旅がしたいのなら ここへ戻ってくればいい」ヒック


「……………… そうします」
賛成多数で可決しました


「じゃ、明日は、帝都で飛び級登録試験を受けるということで寝ようか?」
「おやすみ」


「なんで みんな 僕の 部屋に いるのかな?」
女性陣のみなさんがいます
(男性陣は許可していないので2階に上がれません)

「なんとなく ですわ」
「なんとなく」ウンウン
他の女性陣も同じようです

僕は、クローゼットを確認、商業ギルドからチェアさんに手紙が来ていた ランジェリー素材と一緒に

相談したいこともあったので
「ちょっと チェアさんのところに行ってきます」

「もう 遅いから、明日にしたら」

【神眼】チェアさんは…村長さん宅にいない 『感知』チェアさんの気配は、この家は?商業関係のおさサングギリさんの家…かな?
これってストーカー行為ですね気を付けないと…

帰るところかな?家から出てきた
「ちょっと行ってきます」『テレポート』シュン

少し離れたところにテレポートした
ショウリ「チェアさん 今晩は」

チェア「ショウリさん? 今晩は ビックリしました こんなところで会うなんて」

ショウリ「散歩してまして」
誤魔化す

チェア「こんな時間にですか?」

やっぱり僕は嘘が下手だ
ショウリ「本当は チェアさんを探してました…相談したいことがあって これ、キンゴタウンからの手紙です」

手紙を渡し、明日 帝都に転移して飛び級登録試験を受けることを話した
シーズーにも転移で行けることを伝えた

チェア「シーズーに転移出来るのですか…解りました、明日の朝にシーズーに行けるよう準備しておきます 9時ですね 解りました」
チェアさんは また、サングギリさんの家に引き返した


僕はシーズーに『記憶転移』(上空100m)
「あっ メイシモラッタの村の方角が解らない…」
「たぶん北だよね 北からの街道はあれだよね」
北ってどっち?

『感知』エスプリ 目をつむりエスプリを探す
「解る エスプリが…凄いや」
ショウリは自分の感知能力に感激する
こんな感じでおでこに指を当ててテレポートすると知らない街にも行けたりするかな? などと考えるショウリ

メイシモラッタの村からの街道…エスプリを感知した方向の道、シーズーから見られない距離に降りる
その道から少し離れた所に、転移魔方陣を書く
直径15m程の魔方陣
(商隊ごと転移する予定での この大きさ)
一応、結界も張っておく『無の空間ナインラウーム』中には入れないように 人も魔物も 転移の障害になるものの侵入は不可


部屋に戻る
「ただいま」

「なんで みんな 僕の 部屋に いるのかな?」
女性陣のみなさんがまだいました

「お帰りなさいですわ なんとなく ですわ」
「お帰り ショウリ なんとなく」ウンウン

「僕、今から お風呂しようと思うのだけど…」
お風呂、まだでした

カオル、ミホ、フレイは恥ずかしがり同浴は拒否
ミーゼ、エスプリ、シーレン、スイレン、まゆが一緒にお風呂に入る
スイレン以外に 背中を流してもらう
エスプリは人化して初めて一緒にお風呂に入る
まゆも一緒にお風呂に入るのは初めて

まゆ「なぜ ショウリ様は平気なんですか? 美女の裸に囲まれて」
答えられるはずがありません
平気でもないですから

シーレン「お風呂場ここでは その話はタブーです まゆさん」
エナ「今度 その話をしたら 一緒にお風呂に入るのは禁止ですわ」
エスプリ「ショウリは 平気じゃない 背中まで赤いから」
バレバレですか…背中まで赤かったですか

この後、カオル、ミホ、フレイが入るので長湯にならないようあがりました


ランジェリーを作って、返送して
まゆも自分の糸でランジェリーをいくつか作り、一緒に返送した

「明日は、チェアさん達をシーズーに転移してから、帝都に向かう 7時に起こして欲しいなぁ」

エスプリ「ショウリは自分で起きれないのかな?」
ミーゼ「ショウリがそこまで完璧だと私たちのやることが無くなります」

まゆ「ワタクシが起こして差し上げます 優しくキスで」

シーレン「キスはダメですよ」
エナ「キスはダメですわ」

エスプリ「まゆも ルールは守ろうよ ショウリのお嫁さんになってから キスで起こすのは」
結婚したらキスで起こされるのですね

「お おやすみ」

「だから なんで みんな 僕のベッドに 入るのかな?」
まゆ「なんとなく」

「フレイ 真っ赤ですが火は出さないで下さいね 火事になりますから」(火の精霊だから注意してもらわないと)
右隣がまゆ、左隣がフレイと位置が既に決まっていた
されるがままで寝た

「おやすみ」
僕はログアウトした



残り1810日→1809日




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