これって?ゲーム?異世界?

久留米天狗

第3章 第70話 孵化(ふか) ?

第3章 帝都へ、飛び級登録試験
第70話 孵化ふか



前回のあらすじ
『試練の塔入塔許可書(ソロ)』を使い 試練の塔オルドルタワーに挑戦、20階クリア最短記録を6日から2時間に更新した




セーブするとレベルが35に上がった
「もう、驚きませんですわ…」
ウンウン みんな頷く
「直ぐ、36になるよ…」

「何で1日でレベルが10 それも25→35まで上がるのですか?」
「僕も知りたい……」(-_-;)


僕らはお風呂に入った
「ショウリ 筋肉がついてきたんじゃない?」
エスプリが背中を流してくれながら言う

「まだ1日~2日しかたってないよ そんなに急に筋肉はつかないんじゃない?」
僕は、腰にタオルを巻いただけの格好で 回りには美女が裸で5人…
男の子も紳士的にしてます

お風呂での流れるプールモードも出来るようになってきた
黒 服ブラックスーツを脱いだ状態でのパワーコントロールも ここまでパワーが上がると難しい


「いよいよ、明日 出発だね」
「ショウリ様、 この移動式家キャンピング・ハウスを引く馬はどうします?」

「候補は、カードモンスターの『モモコ』『スカルホース』『サンドキャメル』『ファイアペガサス』『ストーンホース』、召喚獣の『ライトメル(レフトメル)』なんだけど…」


「ライトメル(レフトメル)に会いたい」

「霊獣を馬車馬代わりにするんですか?」

「スカルホースは、骨の馬ですよね ミーゼわたしはどうかと思います…」
「サンドキャメルは砂のラクダですわ エナワタシたちにはもっと相応ふさわしい馬がいいですわ」
シーレンわたし…ファイアペガサス…炎は苦手です」
「ストーンホースより、モモコの方がいいんじゃないですか?」


「やっぱり ピンクユニコーンモモコがいいかな?角を小と大ナノデマクロで小さくすればピンク色の馬に見えなくはないし 話せるけど…」
「角はそのままでいいのではないですか? スイレンわたしたちは精霊のパーティーですから」 
湯船の中でそんな話をして 風呂を出る


モンスター広場にモモコを呼び出し、直接聞いてみた
「喜んで、ご一緒します」
ということで キャンピング・ハウスをモモコが引くことになった


僕の部屋のベッドに全員集合
【神眼】
バカデさんは酒コーピオンの酒を飲んでいた

“もしもし ダミエナ バカデさんに明日は出発の日だから、飲みすぎないように伝えて”
“かしこまりました”プツッ

「シーレンさん、エナは今日はお酒は飲まないの?」
シーレンわたしを酔わせてどうするおつもりですか?」
「シーレンさんが、酔ったとこ見たこと無いけど…」
「それは、ショウリ様が直ぐに寝てしまうからですわ」
笑いが起きる

僕はポーチから、『女神の魔法書〈精霊魔法:光〉』『武神のスキル書』『武神のスキル書』を出した

『女神の魔法書〈精霊魔法:光〉』を開く
魔力の共有マナディエラ
修得条件:霊力所持者のみ修得可能
     魔力譲渡トランスファーを使えること
     MPが2000以上であること

*魔力の共有パーティー設定*
[] [] [] [] [] []

発動条件:パーティーメンバー全員(修得者以外)のMP合計が修得者の残MPの1/2未満であること
     修得者のHPとMPが50%以上残っていること

効果:離れていてもパーティー設定メンバーへ魔力譲渡トランスファーが可能


『武神のスキル書』を開く
『闘気武装』
修得条件:『身体強化』を使えること

発動条件:『身体強化』使用時

効果:体全体に気をまとい、物理攻撃力の上昇、物理攻撃、魔法攻撃等によるダメージを激減させる。カウンター等の反撃スキルのダメージを0にする

『武神のスキル書』を開く
闘気鋭手刀ナイフ
修得条件:『身体強化』を使えること
     武闘家系職業であること

効果:手刀に闘気をまとう事が出来る、込める魔力量に比例して切れ味が増す

「ショウリなら、これ 修得出来るね」
エスプリが言う
「ですよねぇ…」僕のための書?(-_-;)

パーティー設定
*魔力の共有パーティー設定*
[ショウリ] [エスプリ] [スイレン] [ミーゼ] [エナ] [シーレン]
(所持者MP 316800/メンバーMP合計 11600)

魔法とスキルを修得した
「ショウリ様のMPが50%以下になるなんて事があるのでしょう?」
「ですよねぇ…(-_-;)」

魔力回復が尋常じゃないくらい早いし、使うMPも加護が働き少なくて済むし、霊力をMPに変換も出来るしパーティー全員が魔力切れの心配が無いと言ってもいい反則的な魔法です(僕が使うと)


リュックが光だした
「え? ショウリ リュックが光ってるよ」
孵化ふかですわ」

ピコッ「『レモンスライム』の卵が孵ります」
ピコッ「『ごぼう嵐』の卵が孵ります」
ピコッ「『チョコマジロ』の卵が孵ります」
テロップが表示された

孵化ふかって、早くない?」
「早すぎですわ、普通★の卵でも1週間はかかるはずですわ」

僕はリュックの中の箱を出し、ふたを開けると
『レモンスライム』『ごぼう嵐』『チョコマジロ』の卵が ホワンホワンと点滅していた

卵の上に HPゲージのようなバーが緑色で表示された
満タン?ゲージの右端まで緑色になっていた
(こんなゲージが出たんだ)


卵を箱から出し、ベッドの上に置く

パリパリパリ 卵が割れた
「『レモンスライム』が生まれた」
「『ごぼう嵐』が生まれた」
「『チョコマジロ』が生まれた」
のテロップ表示


「生まれたね」
「生まれましたね」
「かわいい レモンスライム」
「初めて見ました 卵から孵るところ」
スイレンわたしも初めて見ました」


“あなたが レモンスライムわたしの ご主人様ですか?”

卵から孵ったモンスターは生まれて直ぐでも飼い主と念話が出来るみたいだ

“あなたが ごぼう嵐わたしのご主人様ですか?”
“あなたが チョコマジロわたしのご主人様ですか?”

「僕は ショウリ 卵は僕のだったよ 僕が君たちのご… 飼い主になるのかな?」
「ショウリ? どうしたの?」

「このモンスターは 僕と念話が出来るみたいなんだ」

「ステータスに職業が無くって、飼い主ってある、召喚獣でも、カードモンスターでも無さそうだね」

チョコマジロわたしたち、卵から孵ったモンスターは、召喚獣でもカードモンスターでもありません”
ごぼう嵐わたしたちは、ショウリ様のエンディナーです”
レモンスライムわたしたちは、忠実なエンディナー ショウリ様の物です”

エンディナー…ね、よろしく」
「ショウリ レモンスライム エスプリボクと一緒の部屋でもいいかな?」

「僕は、構わないけど レモンスライムはどうする?」
レモンスライムわたしたちは、基本隣の部屋ナスタルームにいます”

隣の部屋ナスタルーム?」

“はい、チョコマジロわたしたち、卵から孵ったモンスター用の生活空間です それは常にショウリ様の隣に存在する空間です”

「隣に存在? 隣の部屋ナスタルーム以外の場所では暮らせないの?」
隣の部屋ナスタルーム以外の場所でも 支障はありませんが 後から生まれる黒龍様のような大きなモンスターは 隣の部屋ナスタルームの方がよろしいかと…黒龍様が生まれるときは室内はお辞めください とても大きいので…”

「黒龍の卵を持っているって分かるの?」
“卵の状態でもチョコマジロわたしたちは、その存在を感じることが出来ます、黒龍様やフェニックス様、聖獣は特にです”

レモンスライムわたしたちの孵化ふかが早かったのは聖獣の卵の側に置かれていたせいでもあります”
“それにくわえ、ショウリ様の魔力が尋常でないこともチョコマジロわたしたちの孵化ふかを早めたのだと思われます”

「やっぱり、孵化ふか早いんだ」

「黒龍が生まれるときは外がいいんだね 覚えておくよ 大きいんだ…生まれて直ぐでも…」

「ショウリ 独り言みたいで 変」

「変って言われても…」
「エスプリ レモンスライム エスプリの部屋でも大丈夫みたいだよ」

エスプリが独り言みたいで変だと言うので念話モード
“念話で話すと個別に聞こえたりするの? みんな聞こえてるの?”
レモンスライムわたしは聞こえます”
ごぼう嵐わたしも聞こえます レモンスライムの声も”
チョコマジロわたしも大丈夫です みんなと話せます”

“パーティー回線みたいに みんなと繋がってる感じかな?”
“僕たちは、冒険者として活動してます 君たちは戦闘とかはどうなの?”

レモンスライムわたしは 戦闘向きではありません、お力にはなれないです”

ごぼう嵐わたしも 戦闘向きではありません、ごぼう(針)を提供するくらいです”

チョコマジロわたしも同じく戦闘向きではありません、表皮がチョコで出来てますので、それをショウリ様に提供することしか出来ません”

レモンスライムわたしは 1日コップ1杯の 体液(レモンライム)を出すことしか出来ません 申し訳ありません”

「ショウリ 今度は 黙って 変」

「エスプリ 仕方ないよ 念話ってそういうものだよね…」

「レモンスライムたちを話せるように出来ないの?」

「レモンスライムたちは、D.W.言語のスキルを持ってないし、スキル付与用のスロットも無いから…たぶん、出来ないと思う」

「試してみてはいかがですか? 魔獣を霊獣に出来たのですから 進化するかもしれませんよ」
シーレンが言う
「レモンスライムの進化型って何?」

レモンスライムわたしの進化型ですか? 分かりませんが、大レモンスライム とかになるのではないでしょうか?”

ごぼう嵐わたしは 金ピカごぼう嵐に成ります”
「金ピカごぼう嵐? きんぴらごぼうじゃなくて?」
“針のごぼうが 金色になり、美味しさが増します ショウリ様に喜んでもらえると思います”

チョコマジロわたしは ビターチョコマジロやミルクチョコマジロに成ります ビターは苦く、ミルクはまろやかなチョコになります”
「ミルクチョコマジロ? それって進化なの? 同種みたいだけど…」


「じゃ 悪いけど、ごぼう嵐で 試してみてもいいかな? D.W.言語の付与 話せるようになるのか、進化するのか 僕にも、わからないけど」
“はい、ショウリ様の仰せのままに”


僕は、ごぼう嵐に触れ、D.W.言語〈★☆☆〉を付与してみた


「グウォー な なんですか? ウウウ か 体が ち 力が…」

「どう? 話せるようになれた?」
“話せてますか?”

【神眼】
「D.W.言語 付与されてない…」

「失敗ですか?」

「やっぱり、スロット無いと付与されないのかな?」

“体が ギューってなりましたよ”
“あ” ボロボロ ごぼうの針が抜け落ちた

ニョキニョキ 金色のごぼうが伸びてきた

「進化 ですわ」

「いや、進化じゃないみたい スキルでは変わってないから」
強壮きょうそう…ではないですか?”

「強壮? 強壮ってなに?」
「強壮は 植物、動物(人含む)、魔物、魔獣等を強制的に元気させるものですわ」
“とても 元気になりました 力が溢れてます”


「明日は、ごぼうの料理をダミエナに考えてもらいますね」
ミーゼがごぼうを拾いながら、言った


「ショウリ様、今度はチョコマジロでお試しくださいませんか?」
「どうして? スイレンさん」

「その ミルクチョコが食べたいので…」
もじもじしながら言うのが可愛い
スイレンはミルクチョコが好きφ(..)

「チョコマジロ 試してみてもいいかな?」
“ショウリ様の仰せのままに”

今度は、チョコマジロに触れ、D.W.言語〈★☆☆〉を付与してみた、霊力を込めて

“うぉ~ 来ました~ 来ました~”
チョコマジロが光だした

エスプリ「さっきと 違うね」
ミーゼ 「進化の兆しでしょうか?」
スイレン「ミルクチョコマジロがいいです」
シーレン「今度は、成功するのでしょうか?」
エナ  「ショウリ様に失敗の二文字はありませんですわ」

エスプリ「さっき 失敗したよ」
ショウリ「ですよねぇ~」

光が収まった

表皮の色が2色?いや、4色 大きくなった
シーレン「進化しましたね」
ミーゼ 「みたいですね」
エスプリ「進化した」
エナ  「進化ですわ」
スイレン「ミルクチョコマジロ?」

【神眼】
§§§§§ ステータス §§§§§
名 前:四色チョコマジロ
レア度:★★★☆☆☆☆
分 類:チョコマジロ
種 族:魔獣(進化形態)
性 別: 
年 齢:0歳
飼い主:ショウリ ★★
サイズ:体長1m、体重7.6㎏
特 長:表皮がビター、ブラック、ホワイト、ミルクチョコで出来ている
    毎週脱皮のように表皮がはがれる
    普通のチョコの半分のカロリー
    1日1回の魔力譲渡トランスファーによる食事を必要とする
    【D.W.言語〈★☆☆〉】
§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§
ショウリと念話が出来る


チョコマジロ「力が、みなぎっています」

エスプリ「喋れた」
スイレン「ミルクチョコです♪」

シーレン「成功ですね」
ミーゼ 「進化しましたね」
エナ  「流石、ショウリ様ですわ」

ごぼう嵐“羨ましい です”
レモンスライム“レモンスライムわたしもお願いいたします”


レモンスライムに霊力を込めながら、D.W.言語〈★☆☆〉を付与した

§§§§§ ステータス §§§§§
名 前:キングレモンスライム
レア度:★★★☆☆☆☆
分 類:レモンスライム
種 族:魔獣(スライム:進化形態)
性 別: 
年 齢:0歳
飼い主:ショウリ ★★
サイズ:体長1m、体重0.9㎏
特 長:自分の意思でレモンライムを出すことが出来る
    1日1回の魔力譲渡トランスファーによる食事を必要とする
    【D.W.言語〈★☆☆〉】
§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§
ショウリと念話が出来る


「大きくなって、キングレモンスライムになったね」
「嬉しいです ありがとうございます ショウリ様」

「流石、ショウリ様ですわ」
エスプリボク小さい方がよかった」

ごぼう嵐わたしだけ進化できなかったのですね 残念です”
「やり直そう」

今度は、霊力を込めて、D.W.言語を付与してみた
§§§§§ ステータス §§§§§
名 前:金ピカごぼう嵐
レア度:★★★☆☆☆☆
分 類:ごぼう嵐
種 族:魔物(進化形態)
性 別: 
年 齢:0歳
飼い主:ショウリ ★★
サイズ:体長0.8m、体重1.8㎏
特 長:金色のごぼうで出来た針を持つヤマアラシのような魔物
    抜けても1日で生え揃う
    1日1回の魔力譲渡トランスファーによる食事を必要とする
    【D.W.言語〈★☆☆〉】
§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§§
ショウリと念話が出来る


名前をつけた
チョコじろう = 四色チョコマジロ
レモンキング = キングレモンスライム
あらし    = 金ピカごぼう嵐

エスプリの要望を叶え、レモンキングを10cmに小さくしました

スイレンの要望を叶え、ミルクチョコをあげました


今日はシーレンさん、スイレン(ミルクチョコを持って)、エナ、エスプリ(レモンキングを連れて) それぞれの部屋へ戻りました
あらし、チョコじろうも隣の部屋ナスタルーム
「おやすみ」
「…「おやすみ」なさい」」ですわ」
「「「おやすみなさい ショウリ様」」」

僕は、ミーゼと二人で寝ました
「おやすみ ミーゼ」
「おやすみなさい ショウリ」





残り1814日→1813日



※僕(しもべ)…エンディナー

※隣の部屋…ナスタルーム
      卵から孵ったモンスター、エンディナー専用の別の空間
      パーティーボックスのモンスターバージョン、水中生物も生活できる


飼い主の名前の横の★ ★が多いほど信頼関係が深い



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