これって?ゲーム?異世界?

久留米天狗

第2章 第39話 ミーゼ先生?

第2章 ブラックスマホの伝説
第39話 ミーゼ先生?



前回のあらすじ
スマホのログインボーナスを羨ましがっり、ボーナスが欲しいというエスプリとミーゼにキスしたら、ショウリの加護のスキルが付いた
ミーゼに『同調念話シンクロフォン』を付与出来た、特別な関係になったようだ




あれ?この視線 食堂全体からのジト目
インクさんも涙目で「やっぱり」って何ですか?

「僕は 何も…いや その…
 (何もしてない訳じゃないし)
  そ 変なことは してませんよ 変なことは」
そうです、変なことはしてません、変なことは、ただ、スキルを付与しただけです
1人で納得しているショウリ

「ショウリは 変なことはしてないよ、昨日も直ぐに寝ちゃった ヘタレ」
「グッ…」
今は、エスプリのヘタレを否定するともっと面倒な事になりそうだから…否定しない方が…何だろうこの無力感(>_<)

「じゃ じゃ 何故、ミーゼさんはフラフラ何ですか?か 顔も赤いし…」
インクさん?(・・;) 僕はインクさんの涙目での質問に戸惑いを感じた

「まぁまぁ インクさんも落ち着いて…」
コピーさんがインクさんをなだめる

「ショウリさんも朝食に来られたのですよね こちらへどうぞ」
チェアさんが隣の空いた席を勧めてくれた
僕はテーブルの手前側にミーゼを奥、他の人に背を向ける位置に座らせた。僕は視線を受けるがミーゼが受けるよりましだと少し気を使ったつもりの配置
一応朝食は済んだ…味や感想を感じる状況ではない
食事中誰も話さない沈黙が、みんなのジト目が痛い

「で」
インクさんが口を開いた
「ショウリさんには説明をしていただかないと…」
ジームさんが言う
(『無の空間ナインラウーム』を僕らとチェアさん達が入る範囲に展開した)

「僕が『同調念話シンクロフォン』をミーゼに付与しただけです」
みんなが回りを気にした
「大丈夫です、回りには聞かれないようにしてますから」
「それって、人へのスキルの付与も可能だ と言うのですか?」
チェアさんが聞いてきた
「はい」
チェア「驚きました…ショウリさんはそんなことまで出来てしまうとは…」
インク「でも、『同調念話シンクロフォン』は、ヴィルマと特別なカードモンスターの間で出来ることでしたよね…ミーゼさんと念話出来たのですか?」
ミーゼ「はい、出来るようになりました」
インク「それはつまり、ミーゼさんとショウリさんが特別な関係になったということですか?」
エスプリ「ボクとミーゼはショウリの加護をもらった、ショウリがキスしてくれたから」
インク「キ キ キス…」
ショウリ「…………」
コピー「ショウリさんがキスしただけで『加護』を…ショウリさんあたな『人』ではないのでは?」
チェア「やはり、『黒を持ち』黒スマホ…ショウリさんのことなんでしょうか?」

ミーゼのフラフラ状態を納得したチェアさん達からはそれ以上の追求はなかった

明日はよろしくお願いいたします
と、別れた
僕らは、部屋へ戻った


「ねぇ ショウリ 明日の天気をチェックは済んだ?」
ミーゼが聞いてきた
「一応昨日したよ」
「キンゴタウンも?」
「いや してない」
「キンゴタウンもしておかないと天気違うから」
「え? キンゴタウンってそんなに離れてないよね?」

スマホを出して
お天気アプリ起動

〈トトマ村近辺〉
12月27日 ~ 1月2日
12月27日(火) 雪のち曇り  7/ー1
   28日(水) 晴     19/ 9
   29日(風) 晴時々曇り 23/15
   30日(土) 晴     23/14
 1月 1日(光) 晴     24/10
    2日(闇) 雨     20/12



〈キンゴタウン近辺〉
12月27日 ~ 1月2日
12月27日(火) 曇り    20/ 7
   28日(水) 曇り    27/ 8
   29日(風) 晴のち曇り 28/ 5
   30日(土) 曇り時々晴 25/11
 1月 1日(光) 晴     29/19
    2日(闇) 曇りのち雨 25/12

「こんなに違うの?」
「ショウリの世界のことは解らないけど、こっちとは違うということを覚えていかないとダメね」
「はい 色々教えて下さい ミーゼ先生」
「せ 先生」
ミーゼは赤くなった

「はいっ(手を挙げる) ミーゼ先生 明日の護衛、どんなことをするのですか? 教えて下さい 先生」
僕はミーゼの反応が面白かったから高校生に、学生モードになった
 (クスクス)とエスプリも笑う

「ショウリ君、護衛は初めて?」
おっ、ミーゼも満更じゃないようだ
「先生、僕 護衛は初めてです」

僕は悪のりし、ポーチから鉄塊を出し、壁に広げ黒板的な物を造り、三角ウサギの角をチョーク代わりにして

ミーゼ先生の護衛の講義を、生徒の僕とエスプリは楽しく受けた

護衛といっても目的地に着くまで緊張しっぱなしな訳ではないし、必ずしもトラブルが発生するわけでもない
今回はキンゴタウン、その日のうちに着く距離、途中野営をするわけでもない、まぁ早朝の暗い時間に出発するので、寝坊や遅刻しなければいいこと、ショウリの実力があれば、魔物の襲撃は問題ない、対人戦の盗賊を相手にするときの注意点を言われた
有意義な講義の時間は過ぎた
エスプリも生徒になれてちょっと嬉しかったみたいだし、ミーゼはいつの間にかメガネをしていた
こっちでも先生はメガネをしていた方が絵になる
特にミーゼにはよく似合う


僕は、黒板擬きとチョーク擬きをポーチへ収納
ミーゼの私物も収納した

*パーティーボックス*
〈共有〉(追加)
鉄塊       16 → 1
三角ウサギの角 102 → 1
黒板擬き      1 ← 1
チョーク擬き    1 ← 1

〈ミーゼ専用〉 (10/50)
皮袋         1 ← 1
木箱         1 ← 1
魔導師のローブ(風)  1 ← 1
魔導師のスカート(風) 1 ← 1
メガネ        1 ← 1


「ん? 皮袋と木箱? ミーゼこれは?」
「ショウリ それくらい 解らないの?」
「エスプリは 解るの?」
「下着! やっぱり、ショウリは袋に入れない方がよかった?」
「あ そうだね ごめん 気がつきませんでした」
赤くなった ミーゼも




「今日、これからどうする?」
「ギルドへ行きませんか?」
「ギルドへ 何しに?」
「ショウリが 冒険者になったときのため、ギルドのクエスト確認にです、クエストの確認は冒険者にとって歯を磨くことくらい日常的な事なんです」
「そういうことも覚えていかないとね、じゃ、ギルドへ行こうか」

僕らは、宿屋を出てギルドへ歩いていった
今日も、雪が積もっていた
温 風ストーブストーム』雪を溶かした

「「おはようございます。 バカデさん」」
「おはよう」
「あぁ おはよう ショウリ、ミーゼ、エスプリもおはよう 今日は何だ?」

「はい、クエストの確認です」
「ショウリも真面目だな 冒険者正式登録済んでからでもいいんじゃないか?」
「ショウリはエッチな真面目なの」
「なっ、エッチな真面目って何だよエスプリ」

僕らは、掲示板の前に立った
改めて見ると掲示板は、大きな液晶パネルだった

「2年前程から掲示板はこのタイプ、液晶パネルに変わったのそれまでは、依頼が書いてある紙がピンで止めてあったの、その紙を受付に持っていき、受注処理をしていたの」

「あの頃は大変だったぞ、朝から、クエストの整理…期限切れや取り消しでの張り直し、新しいクエストの掲示、受注時の冒険者のランクやレベルの確認、
以前は人手が3~4人は要った。スマホのお陰で俺だけで済む…嬉しいやら悲しいやら…」

「今は、掲示板は朝、立ち上げれば自動的に整理されます。ランク順、期限順、依頼内容別に、依頼の受付もスマホをかざすだけです」
「ランクやレベルの不適合者は受注出来ませんし、二重受注やペナルティー等での受注停止期間も受注は出来ません」

「だから、ショウリはまだ受注出来んぞ」

「あの バカデさん、ここに『薬草採取』の依頼がありますが、ポーチから出したら、どうなります?」

「薬草くらいなら、大丈夫だが、それが魔物の討伐依頼だったら、ポーチから出しても依頼達成には成らんぞ、クエスト管理の討伐履歴で張れるし、討伐対象の魔物がそのままになる…お前のような世間知らずが討伐依頼を知らずに倒し、ポーチに収納し、掲示板の依頼を見て、これ倒しましたって来ん限りはな ハハハ」

『討伐依頼』
〈四手ゴブリンの討伐〉
 討伐数 9体
 確認部位 耳

報酬 1体 銀貨2枚
買取り有 腕1本 銀貨1枚
     核1つ 銀貨1枚

「これ、倒しました」
「はあ?」
「うん、昨日ミーゼと倒した」
「はい、ポーチに入ってます」

「お お前らなぁ…」
ミーゼのスマホの討伐履歴から正式な物と判断され、報酬を受け取った…ミーゼが 喜んで(¥o¥)

*パーティーボックス*
〈ミーゼ専用〉(7/50)
 四手ゴブリンの腕  0 → 5
 四手ゴブリンの耳  0 → 9
 四手ゴブリンの核  0 → 9
 銀貨       50 ← 32
 
クエストポイントもミーゼがソロとしてカウントされた

『通常依頼』
〈薬草・毒消し草採取〉

報酬 薬草   銅貨 2枚
   毒消し草 銅貨 3枚

※薬草の球根   金貨 1枚
 毒消し草の球根 金貨 1枚 銀貨6枚

「あの バカデさん、 この『薬草採取』の依頼ですが…」
「ダメだ、薬草は傷みやすい、大量に出されても困る」
「違います、球根の方…」
「あるよ」
(--;)そこは言いたいのね
「あっ パーティーボックスの共有にありました(¥o¥)」

「あるのか? 球根が」
「あるよ」(再び)

「いくつだ」
「99個 (¥o¥) 金貨99 + 金貨99と銀貨594枚」
ミーゼ計算速っ(--;)

「なっ、99 両方…お お前らなぁ」
「欲しいが99個は無理だ 金がない…とりあえず、薬草(の球根)を15だな、昨日解っていれば用意できたのになぁ」
「だから、言ったでしょうクエストの確認は大事だと…」
「いや、ミーゼ…それ言われたのさっきだから…」
「う~~~」

「じゃ 薬草の球根を15個です」

*パーティーボックス*
〈共有〉
薬草の球根  84 → 15

金貨     15 ← 15


「他はどうしますか?」
「明日ならいいが、キンゴタウンに行くんだよな…」
「明日、全部ですか?」
「いや、用意できるのは金貨30枚程だ」
「薬草の球根15個と毒消し草の球根10個ってところですか?」
「そんなところだが…護衛は?」
「大丈夫ですよ、転移魔法がありますから」
「「あ」 お前なぁ」
ミーゼも驚き、バカデさんは呆れていた
「便利だな お前は…」

収納も転移もってことかな?
「じゃ 明日、何時くらいがいいですか?」
「8:30過ぎなら、大丈夫だ たぶん 俺が出向くトラブルが無ければ…」
「では、明日の朝8:30に来ます こちらもトラブルが無ければです」

「なぁ ショウリ ちょっと試したいんだが…」

「『同調念話シンクロフォン』の付与は無理ですよ」
バカデさんとキスなんか出来ないぞ(--;)

「は? 何の事だ?」

「ショウリ バカデさんは知りませんよ、その事」
今朝はバカデさんはいなかったのだった

「そ そうでした」




残り1818日



魔物の核は、ギルドで売ってお金に変えること『換金』も出来るが、『経験値変換』をし経験値に変えることも出来る(実力がある冒険者の特権)


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