非オタの俺とオタクな彼女

芋大根

アニメ研究部

「間に合った」
「おはよう翔舞」
「おはよう千沙登」
「結構早かったね」

翔舞は昨日ある事から仲良くなった
兼崎千沙登と学校の前で待ち合わせをしていた。

今日は千沙登の部活アニメ研究部を見るため
翔舞は土曜の学校に来たのだ。

「じぁあ行こうか」
「そうだね」
「そういえばアニ研ってどんな人がいるの?」
「会ってみればわかるよ」
「まあそれもそうか」

2人は学校の廊下でアニ研の部員の話など
少しの間だか話し合っていた。

「着いたよ,ここがアニメ研究部」
「なんか凄そうな感じしかしないんだが」

翔舞はアニ研の部室のドアを見て一瞬で
他の部室とは違うと悟った。
部室のドアにはアニメのシールや他の部室には
ないオリジナリティがあった。

千沙登はそのドアを開け挨拶をした。

「おはようございます」
「千沙登かやっと来たな」
「全員いますね」

千沙登と部員が話している中翔舞は
部室に入り...

「どうも,貴方達がアニ研部員ですか?」
「千沙登,この少年は?」
「昨日紹介した立花翔舞君です」
「そういえば今日来るって言ってたな」
「ゆっくりしていいよ翔舞」
「あ、ああ...」

翔舞は千沙登に言われるがままに置いてある
椅子に腰をかけた。

「それじゃ,自己紹介からするか」

「私は部長の沢原愛花だ」
「静かに座ってるのが野崎優」
「それであそこにいるのは...」

「自分で挨拶します」
「初めまして神崎紗雪です」

「どうも」

「私は杉川 亜里沙だよ」
「女子多いですね」
「まあ,男子は優くんだけだしね」

挨拶が終わった後翔舞は,ある事に気づいた。

「あれ?部活って6人いないとダメなんじゃ」
「まあ,そこ気になるよね」
「この部活廃部ギリギリだから」

部長から放たれたその言葉に翔舞は思った。

「部員勧誘しないんですか?」
「そうだ!翔舞君入らない?」
「そうかその方がいいね」

部長からいきなり勧誘をされた翔舞。
その言葉に反応する全部員。
それに対し翔舞の答えは…

「アニメとか詳しくないので遠慮しときます」

部活に入ることを断った。
だが内心では,女の子がたくさんいる場で
一緒に活動をしたいと思っていた。
けれど,話についていけそうになく入るのを
やめた。

「男子がいれば優くんも気楽なんだけどな」
「ともかく今日は見ていきなよ」

「そうしますね」

そうして翔舞は千沙登の部活に足を踏み入れた。


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