不幸な男は異世界で最強になったようです
28#エルフの森へ
次の日、ミリアに手紙が届いた。何でも、魔力を込めればその相手の所へとたどり着く万能な手紙なんだそうな。手紙には次のことが記されていた。
ーーーーーーーーーーーーーーー
深愛なる我が民へ
この手紙を見ているということはおそらく生きているということでしょう。
ミリア、我らの国に帰ってきなさい。民が待っている。
エルフの森にて待つ
妖精王アラン・レスポーネ
ーーーーーーーーーーーーーーー
「なんだこれ」
「分かりません。でも国王からの手紙ですので戻らないわけにも.....」
「んじゃ行くか」
「ええ!で、でも.....あちらに行ったらマスターを傷つけてしまうかも知れません......」
「傷をつられるのは慣れてる。てなわけで行くぞ」
そんなこんなで俺達は6人はエルフの森に行くことになった。
幸い、道中は何も無かったために1日半で着いた。森というだけあって、木々が生い茂り、とても魔力が漂っていた。中に入ろうとすると、結界が俺たちを阻み、中に入れないようになっている。さてどうしたものか。
「なぁ、これは入れないんだけど」
「しょ、少々お待ちくださいね」
ミリアは結界に触れ、目を閉じた。数分の後に、目を開け、こっちに帰ってきた。
「王からの通行許可がおりましたので皆様を案内しろとのことです。こちらについて来てください」
俺達は少しでも目を離したら迷いそうな樹海に姿を消していく。森にはトラック程あるキノコがあったり、不思議な草が生えていたり、時々モンスターも見た。
ミリアの話によると、この結界はつい最近張られたもので、自分がいた頃にはなかったらしい。おそらくさらわれた後に張ったものだろう。
そしてしばらく歩き続けると、空から見たとしてもおそらく村すら見当たらないような樹海なのに、そこには王国があった。妖精王国エルフガンド、それがこの国の名前らしい。
「止まれ!ってあなたはミリアさんではありませんか!大丈夫でしたか!?」
「あ、はい。特になんともないですよ?それは置いといて、国王のところに案内してください」
ミリアの話し合いによって、俺達は国王の元へ案内された。王座には少年としかいいようのない体をした小さな王様が座っていた。
あれが王かよ。
「アラン様ただいま戻りました」
「おかえり、ミリア。その後の人達は?」
「マスター(私のご主人様)と人間の方々と戦天使です」
「ん?今なんて?」
「ですから、マスターと.....」
「マスター.......やはり君がそうだったか。やはり僕の目は誤魔化せないよ!君だね!ミリアをさらったのは!」
「ち、違います!私は......私はマスターの所有物なんです!」
おいミリアさん。それだと余計勘違いしてしまうじゃないか.......どうしよこれ.....
「やはり君がそう教え込んだのか.......名乗らなくていいよ!今から死ぬんだから♪」
「いや、あのね?俺だってね?そんなね?犯人扱いされるのは本望じゃないというか......もうどうしたらいいんだよこれ!」
「問答無用!付いてこい!」
というわけで俺達は闘技場に案内された。(もちろん王城内の。もうこれがデフォルトらしい)
あ、悪!即!斬!じゃないのね。
「君をここに案内したのは君が王の間に入室した時に第一に僕を攻撃しなかったから。そしてミリアに外傷も内傷も全く見られなかったから。どうせ君はヘタレが出て何もしなかったんだろう?だから、せめてもの敬意を払ってここで殺してあげる。大丈夫、お仲間さんたちには君の死に様を見せたあとに帰すから」
あ、そういう事でしたか。
にしても妖精王と決闘......なんかこの展開前にもあったような........
この世界の王様ってどれだけ好戦的なんだよ.......
いつも通り審判が出てきて、俺達が離れた場所からルールなどを聞く。
そして盛大な勘違いをした王様との決闘が始まった。
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深愛なる我が民へ
この手紙を見ているということはおそらく生きているということでしょう。
ミリア、我らの国に帰ってきなさい。民が待っている。
エルフの森にて待つ
妖精王アラン・レスポーネ
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「なんだこれ」
「分かりません。でも国王からの手紙ですので戻らないわけにも.....」
「んじゃ行くか」
「ええ!で、でも.....あちらに行ったらマスターを傷つけてしまうかも知れません......」
「傷をつられるのは慣れてる。てなわけで行くぞ」
そんなこんなで俺達は6人はエルフの森に行くことになった。
幸い、道中は何も無かったために1日半で着いた。森というだけあって、木々が生い茂り、とても魔力が漂っていた。中に入ろうとすると、結界が俺たちを阻み、中に入れないようになっている。さてどうしたものか。
「なぁ、これは入れないんだけど」
「しょ、少々お待ちくださいね」
ミリアは結界に触れ、目を閉じた。数分の後に、目を開け、こっちに帰ってきた。
「王からの通行許可がおりましたので皆様を案内しろとのことです。こちらについて来てください」
俺達は少しでも目を離したら迷いそうな樹海に姿を消していく。森にはトラック程あるキノコがあったり、不思議な草が生えていたり、時々モンスターも見た。
ミリアの話によると、この結界はつい最近張られたもので、自分がいた頃にはなかったらしい。おそらくさらわれた後に張ったものだろう。
そしてしばらく歩き続けると、空から見たとしてもおそらく村すら見当たらないような樹海なのに、そこには王国があった。妖精王国エルフガンド、それがこの国の名前らしい。
「止まれ!ってあなたはミリアさんではありませんか!大丈夫でしたか!?」
「あ、はい。特になんともないですよ?それは置いといて、国王のところに案内してください」
ミリアの話し合いによって、俺達は国王の元へ案内された。王座には少年としかいいようのない体をした小さな王様が座っていた。
あれが王かよ。
「アラン様ただいま戻りました」
「おかえり、ミリア。その後の人達は?」
「マスター(私のご主人様)と人間の方々と戦天使です」
「ん?今なんて?」
「ですから、マスターと.....」
「マスター.......やはり君がそうだったか。やはり僕の目は誤魔化せないよ!君だね!ミリアをさらったのは!」
「ち、違います!私は......私はマスターの所有物なんです!」
おいミリアさん。それだと余計勘違いしてしまうじゃないか.......どうしよこれ.....
「やはり君がそう教え込んだのか.......名乗らなくていいよ!今から死ぬんだから♪」
「いや、あのね?俺だってね?そんなね?犯人扱いされるのは本望じゃないというか......もうどうしたらいいんだよこれ!」
「問答無用!付いてこい!」
というわけで俺達は闘技場に案内された。(もちろん王城内の。もうこれがデフォルトらしい)
あ、悪!即!斬!じゃないのね。
「君をここに案内したのは君が王の間に入室した時に第一に僕を攻撃しなかったから。そしてミリアに外傷も内傷も全く見られなかったから。どうせ君はヘタレが出て何もしなかったんだろう?だから、せめてもの敬意を払ってここで殺してあげる。大丈夫、お仲間さんたちには君の死に様を見せたあとに帰すから」
あ、そういう事でしたか。
にしても妖精王と決闘......なんかこの展開前にもあったような........
この世界の王様ってどれだけ好戦的なんだよ.......
いつも通り審判が出てきて、俺達が離れた場所からルールなどを聞く。
そして盛大な勘違いをした王様との決闘が始まった。
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