不幸な男は異世界で最強になったようです
13#屋敷と天界
『最初に』
高評価やフォロワー様が知らないうちにかなり増えてて私自身かなり驚いています。
最近フォロワー様が急増してきて私は嬉しい限りでございます。本当に感謝ばかりです、ありがとうございます。そして毎回見てくださる皆様、誠にありがとうございます。これからもご愛読の程、よろしくお願い致します。
翌日翔太達は国の一等地と呼ばれる場所の北の屋敷に来ていた。翔太達が到着した時には既にロイとエレナ、そしてメイドや執事が複数人いた。
「やぁ、おはようショウタ君。昨日は眠れたかね?」
「まぁ、そうですね。眠れました」
「うむうむ、睡眠が一番だからね。さて、ショウタ君、あれは持ってきたね?」
「流石に忘れませんよ。これですよね?」
翔太はそういいバックから屋敷の権利書を取り出した。
「そうだ、それだよ。じゃあ中に入ろうか」
そうして、翔太たちは屋敷の中へと入った。まず目に飛び込んできたのはとても綺麗なシャンデリアが中央に飾られ、床はどこを見てもレッドカーペット、まさにエミリの屋敷と同じくらいの内装だった。
「うお~すげぇ」
「これエミリの屋敷と同じくらい広いんじゃない?」
「うちの屋敷はあの国じゃ一番大きいらしいんだけどここも中々ね。されど一等地の屋敷ってとこかしら」
「本当にこれ1ヶ月前に買ったんですか?全然ホコリとかもないし....」
「まぁ、私は綺麗好きなものだから、たまにメイドに掃除させに来てたりしたからね」
さすが王様、自分では行かないのな~
翔太はそんなことを思いながら屋敷中を見回った。ある程度見たところで正式な手続きが行われ、この屋敷が翔太たちのものとなった。
「さて、それではワシはここで失礼するとしよう。エレナ、元気にやれよ。ショウタ君、エレナを頼んだ。それでは失礼」
そういいロイは屋敷を出ていった。付きの執事とメイドを残して。
「あの人、結局何しに来たんだ?」
「さぁ?お父様のやることは時々わからなくなるの。まぁ、それはいいじゃない」
「まぁ、いっか。んで、この人たちは?」
そういい翔太は残った執事とメイドたちを見る。
「はじめまして、私王の直属の執事をしております、クラム・セバスチャンと申します。
此度は王のご命令によりここの執事長に就任させていただきました」
やはりこの世界の執事は初老の人が多いらしい、後に何人かは若い人がいるが。
「はじめまして王家のメイドをしております。ミサ・クラネルです」
「同じく王家のメイドのアリア・アルカだよ~よろしくねぇ旦那様~」
「こら、アリア。しっかりと挨拶しなさい」
「いやいや、気にしなくていいですよ。フレンドリーで全然構いませんから」
代表的な人の自己紹介が済んだのかクラムは周りのメイドと執事を集めて役割分担をしていた。そこにエミリが
「あ、そうそう。今お父さんに電話したらぜひこっちからも人員を寄越したいとのことで、メイドが数名来ますがよろしいですか?」
と話しているのも見えた。
「貴方様は、ネルソン卿の娘様ではございませんか。私のことはクラムとお呼びくださいませ。それと敬語も不要でございます。人員が増えるのに越したことはありませんし、部屋数も足りるでしょう。ショウタ様、それで宜しいですか」
「え、あ、はい」
そうして午前中は部屋の掃除やら屋敷内の掃除やらに終われあっという間に過ぎていった。そして午後ネルソン邸から派遣されたメイドが到着した。なぜかリーナがいたが。
「はじめまして皆様、ネルソン邸でメイド長をさせてもらっておりますリーナ・エメリッヒでございます。これから宜しくお願い致します」
「メイド長ですか。お若いのにご立派な。それではこの屋敷でもメイド長として働いて貰うとしましょう。みなさんそれで宜しいですね?」
クラムの声は全体に響く。だが誰一人として反対する者はいなかった。
そうして、役割が決まり夕方頃からサイクルが回り始めた。翔太たちは各々の部屋に荷物を入れるため一旦翔太とエレナはリターナのギルドへ、エミリは自分の屋敷、ルビーは酒場へと戻っていた。翔太とエレナの荷物の引越しを終えたあと、エミリの荷物、ルビーの荷物と順々に運んでいき気がつけば夜となっていた。
「じゃあ、みんな寝るか」
「そうね、おやすみ~」
「おやすみ」
「おやすみなさい~」
そうして各自自分の部屋へと入って床に入った。
そして次の日、翔太は早い時間に目が覚めた。まだ朝日は日の出程度にしか登っておらず空もまだ暗いところがあった。翔太は屋敷を出て街の中を歩いていた。まだどこの店も空いておらず静まり返っていた。そんな中を翔太はどことも目的を持たず歩いていた。そしてある時後に違和感を感じ振り返った。とある路地の入口からローブに身を包んだ二人がこちらを見ていた。流石に気づかれたのがわかったのか二人は逃げ出した。
?なんだあれ追ってみるか.....『強化』
翔太は足に力を込め思い切り地面を蹴りあげるそして家の屋根へと飛び上がる。そして瞬時に二人の眼前に現れ
「やぁやぁ、何を見てたのかな?」
翔太は満々の笑みで質問した。ところが二人はナイフを取り出し翔太へと向けてきた。
「.....それは危ないなぁ~ダメだぜ?ナイフは」
そう言いながら翔太は一人目の懐に入り鳩尾に膝蹴りを入れる。音もなくその場にうずくまった一人目を無視して二人目へと視線を向ける。二人目はナイフを振るってきたが単純なため受け流して
「『電流』」
手を掴み魔法で微弱な電流を流し麻痺させる。最後に二人のナイフを蹴り落として無力化に成功した。
「さてさて、何をしてたのかなぁ~」
翔太は一人目の胸に結ばれたローブをとるために胸へ手を伸ばす。瞬間
「きゃっ!」
翔太が結び目を掴んだ瞬間柔らかいものが手にあたる。前回の失敗があるため今度は理解するのに1秒とかからなかった。そう、胸だ、胸が手に当たったのだ。
「!?お、女の人!?」
そんな素っ頓狂な声を上げた翔太と共に麻痺させていた二人目がローブと仮面を取り翔太に向く。
「あら~旦那様~セクハラはダメだよぉー?」
そう、その人物は
「アリアさん!?」
「はい、アリアちゃんです!驚いた~?」
「と、言うことは.....」
こんな時翔太の予想は良く当たる。つまりは
「ミサ、そろそろ仮面とローブ取りなよ。正直に話せば許してくれるって」
仮面とローブが取れる。そしてミサの顔が顕になった。そう、翔太の予想は見事に的中したということである。
「うぅ......まさか触られるなんて.....」
「すいまっせんでしたぁ!!!」
翔太は新幹線ばりに早く土下座の体制になった。その後事情を聞いたところ
「なるほど、そういう事でしたか」
「すいません、試すような真似をして.....でもこれからは安心です」
「ていうかメイド以外に職業あるんですね」
「そんなものは王国隠密部隊か私たちくらいですよ。ちなみに私達も元隠密部隊のものです」
「そんなのもあるんだ、知らなかった」
「それでは私たちは朝食やその他の準備がありますのでこれで失礼します。旦那様もなるべく早くお戻りになさってください。それでは失礼します」
「旦那様じゃあねぇ~」
再び仮面とローブを被ったミサと、アリアは素早く屋根から降りまだ静かな街へと消えていった。
「さて、帰るか」
翔太も屋根を飛び降り屋敷を目指した。
早朝あんなことがあったにもかかわらずミサとアリアは変わらずの態度だった。ただミサは少々ぎこちなかったように見えたが。アリアからは黙っていろ、さもないと許さんと言わんばかりの視線を送られこの事は黙っておくことにした。言ったところで何になるもいう訳でもないしこちらにメリットもないしいいかという考えである。
そして翔太達は朝食を食べ終わり王都のギルドへクエストを受けに来ていた。ギルドの風景はリターナと何一つ変わらなく、賑わっていた。掲示板に近づき依頼を見てみる。
....?天界?なんだそれ。てかどこだよ。
クエストの紙に書かれてあったのはグリフォン2体の討伐。場所は天界、アーク。
「なんだこれ」
「なになに?えっと~あ、これは面白そう」
依頼を見た瞬間エレナがニヤニヤし始める。
「どこだここ?」
「ここはね、戦天使達が住んでる、というより生活している世界。あっちの世界はアークって呼ばれているわ」
「あ、アーク!?あのアークよね!?行きたい!ていうかこのクエスト受けましょう!」
「おい、ちょ待て......」
エミリは翔太の制止も聞かずにクエスト受付に持って行った。そして受付が完了したのか戻ってきた。
「終わったわ!」
「「終わったわ」じゃないから!別に受ける気無かったんだぞ!」
「いいじゃない。世間知らずのショウタ君に見せて挙げれるんだし~」
「お前な.....」
なんだろうこの感覚。めちゃくちゃ殴りたい。
「それで、明日戦天使が迎えに来るんだって!だから明日まで待ってほしいらしいわ!」
そう言えばこいつのテンションやけに高いのは気のせいではないな。昨日もめちゃくちゃ目を輝かせてたし。てか自分で言ってたな。
「んじゃ今日どうする?」
「そういや、鍛錬とかしたこと無かったな俺ら。丁度いいから屋敷の鍛錬場でやるか!」
「え、鍛錬場とかあるの?」
「なんか付いてたみたいなんだよ」
「前使ってたのは騎士の人なのかしら」
そんなことを話しながら明日の迎えを待つのと暇つぶしで鍛錬場へと向かった。
着いたは着いたが......
そう、そこに広がっていたのはもうレベル的には草原くらいある鍛錬場である。とにかく広い。
「まぁ、広いに越したことはないからいいか。それじゃ、鍛錬開始だな。んじゃ、俺対お前らでいいか」
「「「ええ!?」」」
三人揃えて声を上げる。まぁ無理もないだろう。
「あなた、私たちを舐めすぎじゃないの?」
「弾除けと同じだろう?それに遠距離で攻撃できるやつと鍛錬した方が対応しやすくなるんだ」
「舐めてる訳では無いのね?」
「いや、元から勝負なんてする気は無いぞ?お前らには俺に一斉攻撃してもらうだけだ。それに、動き回る俺に対して魔法とか矢で狙うってのも射撃力とか訓練できて一石二鳥だろ?」
「....流石にあなたでも死ぬんじゃないの?」
「大丈夫だろ。その時は逃げるさ」
「まぁ、いいか。みんな用意して」
エレナの声で翔太は数十メートル離れた場所へ、エレナ達は三人固まって翔太の正面に立つ。
「んじゃ、いつでもいいぜー」
「それじゃ遠慮なく!『プロミネンスシャワー』!」
「翔太さん、避けてくださいよ!『エターナルウインド』!」
「生きててよー『アイスレイン』!」
3人同時に攻撃が飛んでくる。それでも威力と速度の関係上連続になるのだが。今思ったがレインとシャワーって同じじゃね?
「さてさて、んじゃ行くか!」
翔太は剣を抜刀して飛んできた魔法を迎撃する。一番はじめに来たのはアイスレイン。流石、矢というだけあって空気抵抗がないらしい。剣で切り上げその後何度か剣を振り矢を両断する。その後に間髪入れずにエターナルウインドが飛来する。翔太は防御魔法を展開し、風の刃を防ぐ。最後に飛んできたのはプロミネンスシャワー。空に打ち上げたからか落ちてくるのに40秒ほどかかった。そのまま剣で切るのではなく
「エンチャント『深淵』!」
翔太は水を顕現させ剣に付着させる。そして
「『水源竜』!」
剣を真上に振り上げ水を竜の形に変化させる。その竜はプロミネンスシャワーを突き抜けていく。かなり大きいため全てのプロミネンスシャワーが、吸われていく。そして最後のひとつを飲み込んだ後消滅した。
「....本当に防ぎきった........」
「もう、何も驚かないわよ。さてと、『第2波』いきますか!」
エレナはまたも魔法を発動する。今度は翔太に向かって。
「『グランドメイデン』!」
魔法は翔太の足元に展開された。数秒後大地が揺れ地面からツタとともに巨大な花のような魔物が出現する。魔物というよりは魔法が具現化したものというのが正しいが。
「うぇっ!?ありかよ!」
「避けれるものなら避けてみなさい!」
翔太は一旦バックステップで距離をとる。本来ならこのまま片付ける方がいいのだが後ろの二人の攻撃もあるため警戒しての行動である。
「私達も行くわよ!」
「はい!」
エレナの魔法に続き二人も攻撃をしてくる。
「『シャイニングアロー』!」
「『天魔弾』!」
二人の攻撃はやはり遠距離攻撃。まぁ、それも仕方ないといえば仕方ないのだが。翔太はとりあえず剣を構える。
「一気に行くか。エンチャント『魔炎』!」
翔太の剣に付着したのは黒色の炎。明らかに禍々しい雰囲気を放っているがこれは上位職でしか扱えないため下級職は禁じられている。
「何その炎!?見たことないわよそんなの!」
「そりゃ、見せたことないからなー!」
翔太はそのまま魔法のツタを駆け上がり花の部分に剣を振り下ろす。見事に切り口から炎が蔓延し焼き払った。それと同時に二人が放った魔法が綺麗に並んできたが翔太の今の状況は宙に浮いてる。当然受身なんかも取れるはずがないこの不安定な状態で防ぐことを余儀なくされた。
「エンチャント『風』!」
翔太は今度は風を剣に付着させる。そして
「それ!『天空波』!」
剣を真下へ薙ぎ払って上昇気流を起こし自身を上へ吹き飛ばして魔法を回避した。
「そんなことできるの!?何よあれ....」
一方のエレナたちは唖然とした表情で見ていた。だが宙に浮いたのなら絶好の狙い時というものだ。
「馬鹿ね!『テンペランスボルト』!」
「あれはチャンスね『サンダーアロー』!」
「これで決めます!『雷光』!」
エレナは 魔法を空に向かって放ち、残る二人は翔太めがけて放つ。(ちなみに雷光は腐っても光なので約1秒で翔太に命中します)
三人の魔法の起動が見えたのかそれとも察していたのか、もちろん翔太がバカ真面目に回避するだけにスキルを使うはずがない。翔太は天空波で起こした風で上昇しているあいだにエンチャントを施しておいた。属性は『地』土は雷を通さない。つまり
「『アースウォール』!」
翔太の前に魔法陣が展開され次に一瞬にして5メートル四方、厚さはざっと見て10cmほどの正方形の土壁が形成された。その壁はルビーの『雷光』を余裕で防ぐ。傷どころかヒビ一つ入ってない。そして剣を構え残りの魔法に対しての対策をする。
「エンチャント『風』!」
そう、またしても風魔法である。なぜかと言うと
「『次元斬』!」
次元を切り裂き、雲への中継がかなったところで
「セカンドエンチャント『破壊』!」
剣に魔法を破壊するためのエンチャントを付与する。ちなみに今までは普通に魔法を切っていたが今回は魔法を魔法で破壊するためこのような作業をする必要があるのだ。そして翔太は
「『天空波』!」
次元の裂け目に向かって天空波を放つ。発生した暴風レベルの風は次元の隙間に吸い込まれ雲に出現していた次元の隙間から飛び出し、あたりの雲すべてを吹き飛ばした。そしてその風は雲の上のすべて計算した位置に置かれていた次元の隙間から今度はエミリが放った矢の数々が飛来してくる場所の次元の隙間に飛び出しエミリが放った矢の数々も吹き飛ばした。そして威力を弱めることなく、エレナたち三人がいる少し手前の地面に軽くクレーターを開ける勢いで衝突する。した瞬間当たりに風が散布されエレナたちは5mほど吹き飛ばされた。
「あいたた.....ショウタ!加減って言葉知ってるかしら!?」
「悪い悪い....つい力が入ったんだって~」
翔太は謝りながら次元の隙間からでてきた。次元の隙間は次元斬で開いた隙間から目視できる範囲ならどこでも何個でも開くことが可能なのである。
「あいたた....お尻強打しました.....」
「私はなんとか受け身を取れたわ。翔太、加減してよね?」
「悪かったって~まぁ、今日はこんくらいだな」
「そうね、それじゃ屋敷に戻りましょう!」
というわけで翔太たちは屋敷に戻った。気がつけば夕刻であったため帰ってきた時には食事の部屋に通され豪華な食事が用意されていた。それを食べ終わり各自風呂に入って明日のために睡眠をとった。
翌朝馬の鳴き声とともに目が覚めた翔太である。
「んん...うぅんっん!あぁ~さて、なんだなんだ?」
翔太は窓を開け放ち外を見る。そこには男性で翼が生えていて鎧を着た人が二人おり、1人は執事のひとりと話をしていた。そして何やら話が進んだのか執事が屋敷に入っていった。まもなくして翔太のところに来て
「旦那様、昨日のクエストの依頼のための移動手段がお見えになりました」
言い方よな....まぁ、行くしかないんだけどな
「分かった。ありがとう、コーヒー用意してくれ。それを飲んでから立つ」
「承知いたしました」
執事はそれだけいうとどこかへ行ってしまった。翔太は食事の部屋でコーヒーを飲んでいると、ほかの3人が入室してきた。
「なに、優雅にコーヒー飲んでるのよ。さぁ、行くわよ」
強引にコーヒーを取りメイドに持たせたエレナが急かしてくる。
こいつ人の朝の大事な時間を.....地味にイラッとしたがまぁいいだろう。
「分かった、行こうか」
屋敷を出る時に何人かのメイドと執事が「言ってらっしゃいませ旦那様」と言っていたのが聞こえた。
なんだろうこの優越感。気分がいいわ
そのまま戦天使の元まで歩いて行く。言っても門前なのですぐだが。
「はじめまして。アークよりお迎えにあがりました。こちらの馬車にお乗り下さい」
そう言われ乗り込もうとするが疑問がひとつあったのだ。どうやって空を飛ぶんだろうという疑問が。だがその心配はすぐに終わった。案内役の人が馬にムチを打った瞬間馬に羽が生えて空を飛んだのだ。
「なんだあれ!」
「あれってペガサスじゃないの!すごい!」
「あの羽どこから出したの!?」
「これは凄いですね!ていうか高い!」
というふうに一同感嘆の声ばかりである。そして雲を突き抜けアークと呼ばれる世界に突入する。そこは一面が太陽の光で明るく、浮島ばかりが目立つ。人がいない島がほとんどだがたまに大きい島があったりして本当に戦天使、空を飛べる種族が住まう場所というような感じだった。どんどんつき進み、しばらくしたら一段と大きい島が見えた。なぜかかなり大きな塔が建っており、その前に城がある。あれが地上でいう王都なのだろう。翔太たちはどんどんとその島に近づいていくのであった。
高評価やフォロワー様が知らないうちにかなり増えてて私自身かなり驚いています。
最近フォロワー様が急増してきて私は嬉しい限りでございます。本当に感謝ばかりです、ありがとうございます。そして毎回見てくださる皆様、誠にありがとうございます。これからもご愛読の程、よろしくお願い致します。
翌日翔太達は国の一等地と呼ばれる場所の北の屋敷に来ていた。翔太達が到着した時には既にロイとエレナ、そしてメイドや執事が複数人いた。
「やぁ、おはようショウタ君。昨日は眠れたかね?」
「まぁ、そうですね。眠れました」
「うむうむ、睡眠が一番だからね。さて、ショウタ君、あれは持ってきたね?」
「流石に忘れませんよ。これですよね?」
翔太はそういいバックから屋敷の権利書を取り出した。
「そうだ、それだよ。じゃあ中に入ろうか」
そうして、翔太たちは屋敷の中へと入った。まず目に飛び込んできたのはとても綺麗なシャンデリアが中央に飾られ、床はどこを見てもレッドカーペット、まさにエミリの屋敷と同じくらいの内装だった。
「うお~すげぇ」
「これエミリの屋敷と同じくらい広いんじゃない?」
「うちの屋敷はあの国じゃ一番大きいらしいんだけどここも中々ね。されど一等地の屋敷ってとこかしら」
「本当にこれ1ヶ月前に買ったんですか?全然ホコリとかもないし....」
「まぁ、私は綺麗好きなものだから、たまにメイドに掃除させに来てたりしたからね」
さすが王様、自分では行かないのな~
翔太はそんなことを思いながら屋敷中を見回った。ある程度見たところで正式な手続きが行われ、この屋敷が翔太たちのものとなった。
「さて、それではワシはここで失礼するとしよう。エレナ、元気にやれよ。ショウタ君、エレナを頼んだ。それでは失礼」
そういいロイは屋敷を出ていった。付きの執事とメイドを残して。
「あの人、結局何しに来たんだ?」
「さぁ?お父様のやることは時々わからなくなるの。まぁ、それはいいじゃない」
「まぁ、いっか。んで、この人たちは?」
そういい翔太は残った執事とメイドたちを見る。
「はじめまして、私王の直属の執事をしております、クラム・セバスチャンと申します。
此度は王のご命令によりここの執事長に就任させていただきました」
やはりこの世界の執事は初老の人が多いらしい、後に何人かは若い人がいるが。
「はじめまして王家のメイドをしております。ミサ・クラネルです」
「同じく王家のメイドのアリア・アルカだよ~よろしくねぇ旦那様~」
「こら、アリア。しっかりと挨拶しなさい」
「いやいや、気にしなくていいですよ。フレンドリーで全然構いませんから」
代表的な人の自己紹介が済んだのかクラムは周りのメイドと執事を集めて役割分担をしていた。そこにエミリが
「あ、そうそう。今お父さんに電話したらぜひこっちからも人員を寄越したいとのことで、メイドが数名来ますがよろしいですか?」
と話しているのも見えた。
「貴方様は、ネルソン卿の娘様ではございませんか。私のことはクラムとお呼びくださいませ。それと敬語も不要でございます。人員が増えるのに越したことはありませんし、部屋数も足りるでしょう。ショウタ様、それで宜しいですか」
「え、あ、はい」
そうして午前中は部屋の掃除やら屋敷内の掃除やらに終われあっという間に過ぎていった。そして午後ネルソン邸から派遣されたメイドが到着した。なぜかリーナがいたが。
「はじめまして皆様、ネルソン邸でメイド長をさせてもらっておりますリーナ・エメリッヒでございます。これから宜しくお願い致します」
「メイド長ですか。お若いのにご立派な。それではこの屋敷でもメイド長として働いて貰うとしましょう。みなさんそれで宜しいですね?」
クラムの声は全体に響く。だが誰一人として反対する者はいなかった。
そうして、役割が決まり夕方頃からサイクルが回り始めた。翔太たちは各々の部屋に荷物を入れるため一旦翔太とエレナはリターナのギルドへ、エミリは自分の屋敷、ルビーは酒場へと戻っていた。翔太とエレナの荷物の引越しを終えたあと、エミリの荷物、ルビーの荷物と順々に運んでいき気がつけば夜となっていた。
「じゃあ、みんな寝るか」
「そうね、おやすみ~」
「おやすみ」
「おやすみなさい~」
そうして各自自分の部屋へと入って床に入った。
そして次の日、翔太は早い時間に目が覚めた。まだ朝日は日の出程度にしか登っておらず空もまだ暗いところがあった。翔太は屋敷を出て街の中を歩いていた。まだどこの店も空いておらず静まり返っていた。そんな中を翔太はどことも目的を持たず歩いていた。そしてある時後に違和感を感じ振り返った。とある路地の入口からローブに身を包んだ二人がこちらを見ていた。流石に気づかれたのがわかったのか二人は逃げ出した。
?なんだあれ追ってみるか.....『強化』
翔太は足に力を込め思い切り地面を蹴りあげるそして家の屋根へと飛び上がる。そして瞬時に二人の眼前に現れ
「やぁやぁ、何を見てたのかな?」
翔太は満々の笑みで質問した。ところが二人はナイフを取り出し翔太へと向けてきた。
「.....それは危ないなぁ~ダメだぜ?ナイフは」
そう言いながら翔太は一人目の懐に入り鳩尾に膝蹴りを入れる。音もなくその場にうずくまった一人目を無視して二人目へと視線を向ける。二人目はナイフを振るってきたが単純なため受け流して
「『電流』」
手を掴み魔法で微弱な電流を流し麻痺させる。最後に二人のナイフを蹴り落として無力化に成功した。
「さてさて、何をしてたのかなぁ~」
翔太は一人目の胸に結ばれたローブをとるために胸へ手を伸ばす。瞬間
「きゃっ!」
翔太が結び目を掴んだ瞬間柔らかいものが手にあたる。前回の失敗があるため今度は理解するのに1秒とかからなかった。そう、胸だ、胸が手に当たったのだ。
「!?お、女の人!?」
そんな素っ頓狂な声を上げた翔太と共に麻痺させていた二人目がローブと仮面を取り翔太に向く。
「あら~旦那様~セクハラはダメだよぉー?」
そう、その人物は
「アリアさん!?」
「はい、アリアちゃんです!驚いた~?」
「と、言うことは.....」
こんな時翔太の予想は良く当たる。つまりは
「ミサ、そろそろ仮面とローブ取りなよ。正直に話せば許してくれるって」
仮面とローブが取れる。そしてミサの顔が顕になった。そう、翔太の予想は見事に的中したということである。
「うぅ......まさか触られるなんて.....」
「すいまっせんでしたぁ!!!」
翔太は新幹線ばりに早く土下座の体制になった。その後事情を聞いたところ
「なるほど、そういう事でしたか」
「すいません、試すような真似をして.....でもこれからは安心です」
「ていうかメイド以外に職業あるんですね」
「そんなものは王国隠密部隊か私たちくらいですよ。ちなみに私達も元隠密部隊のものです」
「そんなのもあるんだ、知らなかった」
「それでは私たちは朝食やその他の準備がありますのでこれで失礼します。旦那様もなるべく早くお戻りになさってください。それでは失礼します」
「旦那様じゃあねぇ~」
再び仮面とローブを被ったミサと、アリアは素早く屋根から降りまだ静かな街へと消えていった。
「さて、帰るか」
翔太も屋根を飛び降り屋敷を目指した。
早朝あんなことがあったにもかかわらずミサとアリアは変わらずの態度だった。ただミサは少々ぎこちなかったように見えたが。アリアからは黙っていろ、さもないと許さんと言わんばかりの視線を送られこの事は黙っておくことにした。言ったところで何になるもいう訳でもないしこちらにメリットもないしいいかという考えである。
そして翔太達は朝食を食べ終わり王都のギルドへクエストを受けに来ていた。ギルドの風景はリターナと何一つ変わらなく、賑わっていた。掲示板に近づき依頼を見てみる。
....?天界?なんだそれ。てかどこだよ。
クエストの紙に書かれてあったのはグリフォン2体の討伐。場所は天界、アーク。
「なんだこれ」
「なになに?えっと~あ、これは面白そう」
依頼を見た瞬間エレナがニヤニヤし始める。
「どこだここ?」
「ここはね、戦天使達が住んでる、というより生活している世界。あっちの世界はアークって呼ばれているわ」
「あ、アーク!?あのアークよね!?行きたい!ていうかこのクエスト受けましょう!」
「おい、ちょ待て......」
エミリは翔太の制止も聞かずにクエスト受付に持って行った。そして受付が完了したのか戻ってきた。
「終わったわ!」
「「終わったわ」じゃないから!別に受ける気無かったんだぞ!」
「いいじゃない。世間知らずのショウタ君に見せて挙げれるんだし~」
「お前な.....」
なんだろうこの感覚。めちゃくちゃ殴りたい。
「それで、明日戦天使が迎えに来るんだって!だから明日まで待ってほしいらしいわ!」
そう言えばこいつのテンションやけに高いのは気のせいではないな。昨日もめちゃくちゃ目を輝かせてたし。てか自分で言ってたな。
「んじゃ今日どうする?」
「そういや、鍛錬とかしたこと無かったな俺ら。丁度いいから屋敷の鍛錬場でやるか!」
「え、鍛錬場とかあるの?」
「なんか付いてたみたいなんだよ」
「前使ってたのは騎士の人なのかしら」
そんなことを話しながら明日の迎えを待つのと暇つぶしで鍛錬場へと向かった。
着いたは着いたが......
そう、そこに広がっていたのはもうレベル的には草原くらいある鍛錬場である。とにかく広い。
「まぁ、広いに越したことはないからいいか。それじゃ、鍛錬開始だな。んじゃ、俺対お前らでいいか」
「「「ええ!?」」」
三人揃えて声を上げる。まぁ無理もないだろう。
「あなた、私たちを舐めすぎじゃないの?」
「弾除けと同じだろう?それに遠距離で攻撃できるやつと鍛錬した方が対応しやすくなるんだ」
「舐めてる訳では無いのね?」
「いや、元から勝負なんてする気は無いぞ?お前らには俺に一斉攻撃してもらうだけだ。それに、動き回る俺に対して魔法とか矢で狙うってのも射撃力とか訓練できて一石二鳥だろ?」
「....流石にあなたでも死ぬんじゃないの?」
「大丈夫だろ。その時は逃げるさ」
「まぁ、いいか。みんな用意して」
エレナの声で翔太は数十メートル離れた場所へ、エレナ達は三人固まって翔太の正面に立つ。
「んじゃ、いつでもいいぜー」
「それじゃ遠慮なく!『プロミネンスシャワー』!」
「翔太さん、避けてくださいよ!『エターナルウインド』!」
「生きててよー『アイスレイン』!」
3人同時に攻撃が飛んでくる。それでも威力と速度の関係上連続になるのだが。今思ったがレインとシャワーって同じじゃね?
「さてさて、んじゃ行くか!」
翔太は剣を抜刀して飛んできた魔法を迎撃する。一番はじめに来たのはアイスレイン。流石、矢というだけあって空気抵抗がないらしい。剣で切り上げその後何度か剣を振り矢を両断する。その後に間髪入れずにエターナルウインドが飛来する。翔太は防御魔法を展開し、風の刃を防ぐ。最後に飛んできたのはプロミネンスシャワー。空に打ち上げたからか落ちてくるのに40秒ほどかかった。そのまま剣で切るのではなく
「エンチャント『深淵』!」
翔太は水を顕現させ剣に付着させる。そして
「『水源竜』!」
剣を真上に振り上げ水を竜の形に変化させる。その竜はプロミネンスシャワーを突き抜けていく。かなり大きいため全てのプロミネンスシャワーが、吸われていく。そして最後のひとつを飲み込んだ後消滅した。
「....本当に防ぎきった........」
「もう、何も驚かないわよ。さてと、『第2波』いきますか!」
エレナはまたも魔法を発動する。今度は翔太に向かって。
「『グランドメイデン』!」
魔法は翔太の足元に展開された。数秒後大地が揺れ地面からツタとともに巨大な花のような魔物が出現する。魔物というよりは魔法が具現化したものというのが正しいが。
「うぇっ!?ありかよ!」
「避けれるものなら避けてみなさい!」
翔太は一旦バックステップで距離をとる。本来ならこのまま片付ける方がいいのだが後ろの二人の攻撃もあるため警戒しての行動である。
「私達も行くわよ!」
「はい!」
エレナの魔法に続き二人も攻撃をしてくる。
「『シャイニングアロー』!」
「『天魔弾』!」
二人の攻撃はやはり遠距離攻撃。まぁ、それも仕方ないといえば仕方ないのだが。翔太はとりあえず剣を構える。
「一気に行くか。エンチャント『魔炎』!」
翔太の剣に付着したのは黒色の炎。明らかに禍々しい雰囲気を放っているがこれは上位職でしか扱えないため下級職は禁じられている。
「何その炎!?見たことないわよそんなの!」
「そりゃ、見せたことないからなー!」
翔太はそのまま魔法のツタを駆け上がり花の部分に剣を振り下ろす。見事に切り口から炎が蔓延し焼き払った。それと同時に二人が放った魔法が綺麗に並んできたが翔太の今の状況は宙に浮いてる。当然受身なんかも取れるはずがないこの不安定な状態で防ぐことを余儀なくされた。
「エンチャント『風』!」
翔太は今度は風を剣に付着させる。そして
「それ!『天空波』!」
剣を真下へ薙ぎ払って上昇気流を起こし自身を上へ吹き飛ばして魔法を回避した。
「そんなことできるの!?何よあれ....」
一方のエレナたちは唖然とした表情で見ていた。だが宙に浮いたのなら絶好の狙い時というものだ。
「馬鹿ね!『テンペランスボルト』!」
「あれはチャンスね『サンダーアロー』!」
「これで決めます!『雷光』!」
エレナは 魔法を空に向かって放ち、残る二人は翔太めがけて放つ。(ちなみに雷光は腐っても光なので約1秒で翔太に命中します)
三人の魔法の起動が見えたのかそれとも察していたのか、もちろん翔太がバカ真面目に回避するだけにスキルを使うはずがない。翔太は天空波で起こした風で上昇しているあいだにエンチャントを施しておいた。属性は『地』土は雷を通さない。つまり
「『アースウォール』!」
翔太の前に魔法陣が展開され次に一瞬にして5メートル四方、厚さはざっと見て10cmほどの正方形の土壁が形成された。その壁はルビーの『雷光』を余裕で防ぐ。傷どころかヒビ一つ入ってない。そして剣を構え残りの魔法に対しての対策をする。
「エンチャント『風』!」
そう、またしても風魔法である。なぜかと言うと
「『次元斬』!」
次元を切り裂き、雲への中継がかなったところで
「セカンドエンチャント『破壊』!」
剣に魔法を破壊するためのエンチャントを付与する。ちなみに今までは普通に魔法を切っていたが今回は魔法を魔法で破壊するためこのような作業をする必要があるのだ。そして翔太は
「『天空波』!」
次元の裂け目に向かって天空波を放つ。発生した暴風レベルの風は次元の隙間に吸い込まれ雲に出現していた次元の隙間から飛び出し、あたりの雲すべてを吹き飛ばした。そしてその風は雲の上のすべて計算した位置に置かれていた次元の隙間から今度はエミリが放った矢の数々が飛来してくる場所の次元の隙間に飛び出しエミリが放った矢の数々も吹き飛ばした。そして威力を弱めることなく、エレナたち三人がいる少し手前の地面に軽くクレーターを開ける勢いで衝突する。した瞬間当たりに風が散布されエレナたちは5mほど吹き飛ばされた。
「あいたた.....ショウタ!加減って言葉知ってるかしら!?」
「悪い悪い....つい力が入ったんだって~」
翔太は謝りながら次元の隙間からでてきた。次元の隙間は次元斬で開いた隙間から目視できる範囲ならどこでも何個でも開くことが可能なのである。
「あいたた....お尻強打しました.....」
「私はなんとか受け身を取れたわ。翔太、加減してよね?」
「悪かったって~まぁ、今日はこんくらいだな」
「そうね、それじゃ屋敷に戻りましょう!」
というわけで翔太たちは屋敷に戻った。気がつけば夕刻であったため帰ってきた時には食事の部屋に通され豪華な食事が用意されていた。それを食べ終わり各自風呂に入って明日のために睡眠をとった。
翌朝馬の鳴き声とともに目が覚めた翔太である。
「んん...うぅんっん!あぁ~さて、なんだなんだ?」
翔太は窓を開け放ち外を見る。そこには男性で翼が生えていて鎧を着た人が二人おり、1人は執事のひとりと話をしていた。そして何やら話が進んだのか執事が屋敷に入っていった。まもなくして翔太のところに来て
「旦那様、昨日のクエストの依頼のための移動手段がお見えになりました」
言い方よな....まぁ、行くしかないんだけどな
「分かった。ありがとう、コーヒー用意してくれ。それを飲んでから立つ」
「承知いたしました」
執事はそれだけいうとどこかへ行ってしまった。翔太は食事の部屋でコーヒーを飲んでいると、ほかの3人が入室してきた。
「なに、優雅にコーヒー飲んでるのよ。さぁ、行くわよ」
強引にコーヒーを取りメイドに持たせたエレナが急かしてくる。
こいつ人の朝の大事な時間を.....地味にイラッとしたがまぁいいだろう。
「分かった、行こうか」
屋敷を出る時に何人かのメイドと執事が「言ってらっしゃいませ旦那様」と言っていたのが聞こえた。
なんだろうこの優越感。気分がいいわ
そのまま戦天使の元まで歩いて行く。言っても門前なのですぐだが。
「はじめまして。アークよりお迎えにあがりました。こちらの馬車にお乗り下さい」
そう言われ乗り込もうとするが疑問がひとつあったのだ。どうやって空を飛ぶんだろうという疑問が。だがその心配はすぐに終わった。案内役の人が馬にムチを打った瞬間馬に羽が生えて空を飛んだのだ。
「なんだあれ!」
「あれってペガサスじゃないの!すごい!」
「あの羽どこから出したの!?」
「これは凄いですね!ていうか高い!」
というふうに一同感嘆の声ばかりである。そして雲を突き抜けアークと呼ばれる世界に突入する。そこは一面が太陽の光で明るく、浮島ばかりが目立つ。人がいない島がほとんどだがたまに大きい島があったりして本当に戦天使、空を飛べる種族が住まう場所というような感じだった。どんどんつき進み、しばらくしたら一段と大きい島が見えた。なぜかかなり大きな塔が建っており、その前に城がある。あれが地上でいう王都なのだろう。翔太たちはどんどんとその島に近づいていくのであった。
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コメント
垂直抗力(元ラノベ大好きサムライ)
おもろw
鈴
やっぱり異世スマの話がちょっとあるな(。・ω・。)
かオース⤴︎
下級職の、職が色になっている