黒金の執行者は愛する人と共に世界を廻る

死者

プロローグ


俺の人生に幸せ何て無かった


これからもないと思ってた


何もなくただ朽ち果てていくだろうと


君が居なければ俺はそうなっていただろう


だから君のために生きようと思った


君のために今死のうと思った


なのになぜ───


「なんで……」

「鴉が…いない……のに…生きてる意味はな…いもん」

「………そ…か……嬉しい…ね」

「ふふ…ふ」


でも、君がそう言うなら


一緒に死ぬなら──


「来…世がある……なら…君を探すよ…」

「私も……探すね?…」

「雫…愛してる」

「もっと……早く行ってよ」

「ごめ…ね」


ごめんね雫……来世で必ずまた──









──君のために生きるよ











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