ラッシュ列伝

ユーサン

使天王

俺の前にはユウと寒川さんがいるのである。
僕の親友と突然の転校生がいま僕を挟み目を向き合っていた。「ルシエル何をしている?我らthe 生徒会に何故手を出した?!」俺はそんな事よりどうでもいいほどそのtheについて語ってほしいものだ…。とりあえず朝言っていたルシエルがここでは関係しているらしい。
ルシエルとは何か…名前的に神様?天使?の部類なのか?全くわからん。テヘペロ(´>ω∂`)
「特に興味がないわ。あなたと話がしたかったけど、あなたの姿はなく、代わりに周りが襲いかかってきたから殺った。」彼女はほんとに興味がないように下を向きつつ、少し長めの丁度耳の下ぐらいまで伸びたショートを手で掻きつつ呟いた。「わしゃはお前のやったことを許さない。美農田(みのた)の仇は俺がとる。そして、拳で話を付けるのが男。それあるのみ!!」ユウが軽く怒っていた。普段から温厚な彼が怒るのは相当なもの。セリフは闘牙(とうき)と共に燃えて焦げ焦げの古臭い言葉へとなった。「私は女。どうしてこうも女の子を囲っては襲ってくるのかしら。ここには、変態が多いことで…」うん。ご最もの。そして、俺を間に挟んでバチバチやらないでください。アッツ。「ミライ。どけ!わしゃ今、ちと怒ってるからどかんとミライごと吹きどはすぞ?」やだやだやだ。僕のために喧嘩はやめてっ///。1人のものではなくてみんなのもの。どうも今日は脳内が活発のようだ。疲れる。「いやいやいや、ユウも寒川さんも争いはやめて話し合お?…僕のために喧嘩はやめてっ///…」最後のは余計だったかな…
「じゃ…ま。どいて。」「すまぬ。悪く思うな」あらやだおふたりさんまさか俺の事を…どうする?。このままだと確定で殺られる。…!?。またあの光の線が見えた。その線は下に伸びつつ壁に当たり、2人めがけて線が続いていた。もしかしてこれ…この蹴りを避けて2人に攻撃しろと?。そんなの可能なのか?…いや今はやるしかないのかもな、やるしか…。ぐうぉぉぉ、俺はそう叫びヘッドスライディングをかまし、床に手を突きそれをバネにして前転しながら壁キックをして2人めがけてラリアットを仕掛けた。怖い。自分のこの身体能力が怖い…。「?!」2人の表情が見ただけで分かるほど一変していた。すまない、俺の勝ちだ…。「そんなの避ければいいじゃない。」「ごもっとも」…?あれっ。なんで避けるんですか?タスケテ、、。まんまと嵌められた。2人は殴りかけていた手を止めその際使っていた軸足を上手く使い、回るように避けた。そして、俺は壁に顔から突…
「おい、ユウ大丈夫か?!」俺死ぬんだな

「ただの気絶ですね。大丈夫ですよ。頭にもたんこぶがひとつできるかその程度。死にはしませんよ。」「ユウ…死ぬなよっ!死ぬんじゃねぇぇっ!」微かに、ユウの声が聞こえてきた。「別に死ぬわけじゃないんだからな」次は寒川さんの声が聴こえた。とても冷たい。1+1=2。はっきりわかんだね!。どっかで聞いたことのあるセリフを並べて頭から捩曲がった程整理がつかない出来事を逸らしていた。死にたいな…俺。うん、なんてかっこいいセリフは置いといて一体俺は何に巻き込まれているのかを再確認する。今日の朝転校生の登場共に問題点までのルートが動きだす。昼食は学食のお店が並ぶ学食堂まで足を運び、問題点へと到着する。ルシエルこと寒川さんに「蹴り?」を背中にくらい倒れる。その後は美農田との接触し勝つ。そして、ユウの登場と敗北。で、現在は台風の目にいるかのように静かだ。先ほどが嘘みたいに静かだ。いや、台風の目ということはその後も台風が巻き荒れるのか?!今の表現はやめておこう…ぐふっ。「ミライが目覚めたぞっ!息を吹き返した!奇跡だー」「いちいち反応がうざいわね。」体が不意に痛みという叫びをあげてしまい、声を出してしまった。こうなったら目を開け現実を見ますか…。俺は目を開ける。眩しいなぁ、まるで熊の冬眠明けみたいだな!眩し。「ミライ。大丈夫か?!…あの時はすまなかつたな。ちょっと熱くなりすぎた…」ユウは厨二病を認めているのかこういう時には標準語に直る。自覚してなくても単にこうなるのかもしれない…。俺は聞く必要がある。先程までの出来事の原点を。「ユウ、教えてくれ。何が起きていた。そして、ルシエル…寒川さんは何者だ?」俺は単直かつ大胆に聞いた。「先程まではおまいもよく知っているだろう。Rush RUN…通称R2だ。そして、ルシエルの事だが、彼女は使天王の1人ルシエルだ。使天王とは一定の条件と実力の中で二つ名と共に似合う名前が付けられる。条件は使天王の1人オーディンに気に入られ、既に二つ名を持っていること。だが二つ名は持ってなくても入れることがある。そして、ある程度強くないと駄目だ。」なるほど…R2というワードはどこかで聞いたことがあるが、テレビも新聞も付けない…そういうことではなくそもそもこんなことをして問題にならないのか…?。社会的に問題があると思う。現に怪我してるし。そして、ルシエルのこともそうだ。意味がわからない…。「Rush RUNは社会的に問題があるんじゃないか?今回俺は怪我をしているし、重症を負う人だってでてくるはずだろ…」「そのことは国が認めているから大丈夫。今の現代社会少子高齢化と貧弱な子供が多い為、ある意味ひとつの学校行事として認知されてるから。ついでにいうと怪我に関しても補助金が全面的に認められていて、武器に関しても今日みたいに危ないものではないと判断されたものは使ってもいいみたい」今度はユウではなく寒川さんが答えてくれた。丁寧かつわかりやすく。確かに現代社会ではすこし体が弱すぎる子供が多すぎる。そして、少子高齢化に関してはよく慣例性が分からん…「そういえばユウ。お昼のあれはなんだっ!?反射神経があまりにも良すぎる。スポーツをやっていたなんて1度も聞いたことないぞ!」別にやっていた訳でもないが、あれは不思議だ。何故か俺には光の線みたいなのが見えるらしい。正直に言うべきか…馬鹿にされるだろうな…「何故か、俺には未来を察してくれる光の線みたいな見えるらしい…」「光の線…第六感みたいなものだと思うけど、ふつう出来たものではないわあの動き…。これからやることに彼も必要になりそうね」第六感…感覚や勘ってことか…。それより、これから何をするつもりなのだ…。「ルシエル!それはダメだ!!ミライは不参加だ!!!これ以上Rushにも参加させない。」ユウがここまで直接的な言葉で言うのも珍しい。論理的思考が彼のいい所なのにここまで感情的に物事を言う時もあるんだな…「その作戦?みたいなのはなんだんだ。少しはゆっくり話してくれ」そうこれから何が起こるのか俺は恐怖と1粒の期待があった。

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