召喚しちゃって魔王討伐!?

回線弱者。

30.バトルフロンティア本戦2回戦


「決まったァァァァ!!レイン選手の降参により、優選手の勝ちとなります!いや〜初戦から見ていてとても楽しい試合でしたね。次も張り切って行っちゃいましょー!!次の試合は15分後です。」

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とりあえず、僕の番ではないので観戦席で他の出場者の戦いを観戦することになった。
レインはというと、僕との戦いで魔力と体力を使い果たしてしまったようだ。今は保健所で横になっている。

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「それでは!本戦2回戦目を始めます!3!2!1!GO!」

戦いが始まるや否や凄まじい攻撃が繰り出されていた。定期的に聞こえる両者のダメージを負った声。
声からして両者、ともに防御をせずに攻撃をしているようだった。次の試合を考えていないような、そんな感じだった。

そんな時背後から声が掛かった。
聞いたことがあるような声だった。

「やあ!元気そうだね。ひさしぶり!」

口調も聞いたことがあった。しかし、本当に僕に話しかけているのか?と思いながら一応振り向き、こう言った。

「やあ、イリス。ひさしぶり。君も元気そうだね。
どうしてここに?」

僕がそういうと、イリスはできるだけ、小さな声で話した。

「いやぁ。このトーナメントさ、2回戦形式で、最後の一人とこの街最強の人が戦うってことになってるじゃん?それ、私なんだよね。
貴方が戦ってるところがあそこから見えたからちょっと様子見に来たんだ!」

イリスはそう言うと、貴賓者がいる観覧S席を指差した。

「………っええ」

叫びかけた僕をイリスは急いで口を防いだ。

「しーーーっ。今逃げ出してきたからこんな所で大声あげられたら見つかっちゃうよ!静かにしてね。」

僕は細かく2回頷いた。

「よし。まあ元気そうで良かった。多分この試合が終わったら私と貴方が戦うことになるからその時はよろしくね?」

「りょーかい。」

「じゃあね!」

イリスはそう言い残し僕をあとにした。


それから僕はできる限りの情報を集めた。攻撃方法や攻撃する時の癖など。集めれるだけの両者の情報を集めた。

しかし、結果はどちらとも戦闘不能になり試合終了。
僕は3回戦目に戦うはずの相手もこれでは居なくなり、あと一人を倒せば勝ちというところまで来た。

そして、その相手はイリスだった。

本当にイリスと戦うとは思ってなかった。

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