召喚しちゃって魔王討伐!?

回線弱者。

20. ダンジョン麓にて


こうして僕は雪山のてっぺん。いやダンジョンに入っていった。

ーーーーーーー

ダンジョンの麓にて

「えっと、、、装備万全。魔術少し覚えた。バックパックは一応持って。剣買ったし、んーー、後は無いかな?」
「よし!行くか!!」

僕はこの時忘れていた。1番重要なものを。

ーーーーーーー

「あのー、そこの君ねぇ!そこの君。バックパック持って今にでもダンジョンに向かいそうなそこの君。」

「あ、僕ですか?」

「そう言ってるじゃない。一つ聞くけど、ダンジョンに1人で入るつもりなの?それならやめた方がいいよ、ここのダンジョンは、4人パーティーを3組作っても、勝てる見込みがないところなんだよ。君一人でどうこう出来る場所ではないんだよ。」

そう言った彼女はカリストラさんとレインを足して2で割った感じの人だった。僕と同い年くらいで茶髪のストレートヘアで茶色い瞳孔に白いワンピースを着ていた。

僕は彼女を数秒間見つめてしまっていた。と言うより、見とれていた。

「あ、えっと、その…」



「僕は、知り合いを助けないといけないんです。」

そう切り出してから、僕は今までの経緯を彼女に余すことなく伝えた。

「そうなんだ。ふーん、じゃあしょうがないよね。
うん、これは仕方がないことなんだよ。

私も一緒にその花を採りに行ってあげる!」

「えっ、ぇぇええええ!!」

てか、なんで自分に言い聞かせてんだよ。

「だーかーら!私もあなたと一緒に2人でこのダンジョンを攻略しましょうって言ってるの!!
私も弟を助けないといけないし…」

弟か。そうかこの人も大切に思う人がいるんだな。

けれど、でも!

「いや!分かってるよ。ただ君はさっき言ってたじゃないか、”4人パーティーを3組作っても、勝てる見込みがない”って…
それじゃあ、まるで、君が来たら勝てるみたいな事を言ってるようにしか思えないよ。」

「お!よく分かったね」

「え、本気で思ってるの?」

「もちろん!じゃあ行こうか!ダンジョンへ!」

グエッ

「え、ええ、ぇぇええええ!!」

「あ、君から君とは呼ばれたくないからこう呼んでよ。イリスと。」

こうして、イリスに首根っこを掴まれ、引きずられダンジョンに入って行った僕であった。


コメント

  • 回線弱者。

    最後の方でちょっと分かりにくい部分があったので
    申し訳ございません!

    0
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