片思い
42話 ドアの向こうには…
私は恐る恐るドアを開けた。そこにいた人物は予想外の人物だった。
「お、おはよう。」
サッカー部のユニホームを着ているが、私と学年が違い、汗をかいていてもキラキラした人物が私に挨拶をした。
「へ?あ、おはようございます。翔太先輩?」
私は目を白黒させて、パチパチと瞬きをした。
「今日、朝練でさ、走ってる時に沼田さん見かけたから、教室来ちゃった。でも、学年違うから入るの戸惑っちゃって…あはは。」
翔太先輩の笑顔でさっきまでの恐怖心は一気に吹っ飛んでしまった。翔太先輩の周りにキラキラフレームがはまって見える私は、天にも登る気持ちだった。
(神様!私は朝からこんな幸運に見舞われてもいいのでしょうか?!)
なんて、舞い上がっていた私に、翔太先輩の一言で現実に舞い戻ってしまった。
「あのさ、昨日のことなんだけど…」
「あ、昨日のことですね…。私も考えたんですが、田辺君からの告白はちょっと…」
「あ、そうなんだ…。僕も突然のことで華恋からの告白には戸惑っちゃったよ。まさか僕の事をそんな風に見られていたなんて思っても見なかったし。妹みたいな存在だったからさ。」
「そうなんですか…。」
「うーん。どうしたらいいかな?」
「どうしたらいいんでしょうね…?」
2人は沈黙してしまった。どうすればいいと言われても、私には案が見つからなかった。
「ごめん!」
ビクッ!突然、翔太先輩は叫んでそう言い放った。
「あー、朝から沼田さんを惑わせちゃってごめんって意味。沼田さん見たら、安心しちゃったのかな。どうしたらいいなんて言っても仕方ないのにね。自分のことなんだからさ。ほんと、僕って頼りないよね…。ごめんね。」と、しゃがみ込んでしまった。
「そ、そんなことないです!」と、私は翔太先輩の同じ目線に合わせるように、座り込んだ。次は自分の言葉にびっくりしてしまったが、自分でも驚くほどペラペラと喋り出した。
「翔太先輩は、もういるだけで周りがパーっと明るくしてくれるような存在です!誰だって、突然のことでびっくりするのも仕方ないと思います!そんな、自分のことを卑下して、頼りないだなんて言わないでください!」
 言い終わった後には、息切れしてしまい、今にも倒れそうになった。一気に言われた翔太先輩は、私を見て驚きを隠せない様子だったが、ふと目線を逸らした。
「何で君はそんなに真っ直ぐなんだい?」
「だって私は!」
と言ったと同時に、私は息をのんだ。なぜなら、視界に入ったのは翔太先輩と彼の背後にいるもう1人の人物だった。
「お、おはよう。」
サッカー部のユニホームを着ているが、私と学年が違い、汗をかいていてもキラキラした人物が私に挨拶をした。
「へ?あ、おはようございます。翔太先輩?」
私は目を白黒させて、パチパチと瞬きをした。
「今日、朝練でさ、走ってる時に沼田さん見かけたから、教室来ちゃった。でも、学年違うから入るの戸惑っちゃって…あはは。」
翔太先輩の笑顔でさっきまでの恐怖心は一気に吹っ飛んでしまった。翔太先輩の周りにキラキラフレームがはまって見える私は、天にも登る気持ちだった。
(神様!私は朝からこんな幸運に見舞われてもいいのでしょうか?!)
なんて、舞い上がっていた私に、翔太先輩の一言で現実に舞い戻ってしまった。
「あのさ、昨日のことなんだけど…」
「あ、昨日のことですね…。私も考えたんですが、田辺君からの告白はちょっと…」
「あ、そうなんだ…。僕も突然のことで華恋からの告白には戸惑っちゃったよ。まさか僕の事をそんな風に見られていたなんて思っても見なかったし。妹みたいな存在だったからさ。」
「そうなんですか…。」
「うーん。どうしたらいいかな?」
「どうしたらいいんでしょうね…?」
2人は沈黙してしまった。どうすればいいと言われても、私には案が見つからなかった。
「ごめん!」
ビクッ!突然、翔太先輩は叫んでそう言い放った。
「あー、朝から沼田さんを惑わせちゃってごめんって意味。沼田さん見たら、安心しちゃったのかな。どうしたらいいなんて言っても仕方ないのにね。自分のことなんだからさ。ほんと、僕って頼りないよね…。ごめんね。」と、しゃがみ込んでしまった。
「そ、そんなことないです!」と、私は翔太先輩の同じ目線に合わせるように、座り込んだ。次は自分の言葉にびっくりしてしまったが、自分でも驚くほどペラペラと喋り出した。
「翔太先輩は、もういるだけで周りがパーっと明るくしてくれるような存在です!誰だって、突然のことでびっくりするのも仕方ないと思います!そんな、自分のことを卑下して、頼りないだなんて言わないでください!」
 言い終わった後には、息切れしてしまい、今にも倒れそうになった。一気に言われた翔太先輩は、私を見て驚きを隠せない様子だったが、ふと目線を逸らした。
「何で君はそんなに真っ直ぐなんだい?」
「だって私は!」
と言ったと同時に、私は息をのんだ。なぜなら、視界に入ったのは翔太先輩と彼の背後にいるもう1人の人物だった。
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