片思い
40話 放心状態からの目覚め
雨のザーッという雨音ともに目が覚めた。
「…雨かー」
空気が重いと感じるのは、雨のせいであろうか。それともあのことで心がモヤモヤしているからなのだろうか。どちらにしろ、晴れ晴れとは程遠い目覚めが私を迎えた。
いつの間にか眠ってしまったが、あれこれ考えてしまいほとんど寝ていない…というより、熟睡感を感じられない程長い夢を見ていたように思う。
頭がボーッとする。ふと、時計を見たら深夜0時を回っていた。
(あ、お母さん、帰ってきたかな?)
帰宅後母親の靴がなかったことを思い出した。母親のことを考えられる余裕が少し出てきて、自分の部屋からリビングへと向かった。電気はもちろん消えている。玄関を見に行くと、そこには帰宅した時には無かったら母親の靴があった。
(お母さん、帰ってきたんだ。いつ帰ってきたんだろう?)
ボーッとして歩いていると、ぐーッとお腹が鳴った。
(そうだ!私、夕ご飯食べてなかったんだ!)
夕食を忘れるほど、私はあの事について考えていつの間にか寝てしまうとはと、我ながら呆れてしまった。
(お腹すいたなー。)
寝てる母親を起こしてまで空腹を満たすことは考えなかったが、自然と台所へと足が向く。
電気をつけ、台所に行き、冷蔵庫を開けると、ラップがしいてある皿があった。その皿には肉じゃがが盛り付けてあった。母親が私の分を置いといてくれたのだろう。
私はその皿をレンシレンジに入れ、レンジ500wで1分間温めた。「チン!」という音に、「静かに!」とつい小声でレンシレンジに向かって注意してしまった。
「せっかく、温まったよって教えたのに…」とレンシレンジが言いそうな感じがした。
「…ごめんね。」とついレンシレンジに謝ってしまった。
炊飯器にあったご飯を茶碗につぎ、温まった肉じゃがをテーブルの上にのせた。箸とコップを後から持ってきて食事にありつけた。ご飯の湯気が食欲をそそる。肉じゃがは、生温かったが味は天下一品だった。
食事をたいらげ、皿を洗って、濡れた手をタオルで拭いた。とぼとぼと歩きボーッとしつつソファーの上に座った。空腹を満腹にして満足だったが、何かが引っかかる。そう、心の中の渦を巻いたこの感情…。だが、考えたって仕方ないと自分に言い聞かせ、そうっと自分の部屋へと戻った。
起きてから30分は過ぎていただろうか。そう考える割には時計も見ずに、ベッドに身体を横にした。
(あ!お風呂…)
と、風呂に入ってないことを思い出した。だが、満腹中枢が達した私にはもう寝ると言う選択肢しか残っていなかった。
「…雨かー」
空気が重いと感じるのは、雨のせいであろうか。それともあのことで心がモヤモヤしているからなのだろうか。どちらにしろ、晴れ晴れとは程遠い目覚めが私を迎えた。
いつの間にか眠ってしまったが、あれこれ考えてしまいほとんど寝ていない…というより、熟睡感を感じられない程長い夢を見ていたように思う。
頭がボーッとする。ふと、時計を見たら深夜0時を回っていた。
(あ、お母さん、帰ってきたかな?)
帰宅後母親の靴がなかったことを思い出した。母親のことを考えられる余裕が少し出てきて、自分の部屋からリビングへと向かった。電気はもちろん消えている。玄関を見に行くと、そこには帰宅した時には無かったら母親の靴があった。
(お母さん、帰ってきたんだ。いつ帰ってきたんだろう?)
ボーッとして歩いていると、ぐーッとお腹が鳴った。
(そうだ!私、夕ご飯食べてなかったんだ!)
夕食を忘れるほど、私はあの事について考えていつの間にか寝てしまうとはと、我ながら呆れてしまった。
(お腹すいたなー。)
寝てる母親を起こしてまで空腹を満たすことは考えなかったが、自然と台所へと足が向く。
電気をつけ、台所に行き、冷蔵庫を開けると、ラップがしいてある皿があった。その皿には肉じゃがが盛り付けてあった。母親が私の分を置いといてくれたのだろう。
私はその皿をレンシレンジに入れ、レンジ500wで1分間温めた。「チン!」という音に、「静かに!」とつい小声でレンシレンジに向かって注意してしまった。
「せっかく、温まったよって教えたのに…」とレンシレンジが言いそうな感じがした。
「…ごめんね。」とついレンシレンジに謝ってしまった。
炊飯器にあったご飯を茶碗につぎ、温まった肉じゃがをテーブルの上にのせた。箸とコップを後から持ってきて食事にありつけた。ご飯の湯気が食欲をそそる。肉じゃがは、生温かったが味は天下一品だった。
食事をたいらげ、皿を洗って、濡れた手をタオルで拭いた。とぼとぼと歩きボーッとしつつソファーの上に座った。空腹を満腹にして満足だったが、何かが引っかかる。そう、心の中の渦を巻いたこの感情…。だが、考えたって仕方ないと自分に言い聞かせ、そうっと自分の部屋へと戻った。
起きてから30分は過ぎていただろうか。そう考える割には時計も見ずに、ベッドに身体を横にした。
(あ!お風呂…)
と、風呂に入ってないことを思い出した。だが、満腹中枢が達した私にはもう寝ると言う選択肢しか残っていなかった。
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