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片思い

日向葵

34話 悪魔のささやき

いい話には裏があり、魔物や悪魔がついている、というのは例えばの話。
悪魔のささやきは時に甘い蜜にそして苦々しい毒となる。
その囁きを聞いたものは、いずれ後悔するのは間違いない。
それでも時として人間は脆くて弱い立場となれば這ってでも人の幸せをあっさりとってしまうことへの罪悪感はない。
さあどうする?
その毒を盛ってでもあなたはあなたを貫き通せるのかな。




選択肢(悪魔のささやき)に後悔はないとした園崎と田辺。
二人の作戦はこうだ。
沼田と古井先輩を同じ場所に呼び寄せてお互い好きな相手に告白するというシンプルである意味酷なシチュエーションだ。
本当は別々の場所で告白した方がいいのだが、敢えて同時ところで告白をするという大胆な手段を取ろうというのだ。
これを思いついたのは田辺だった。園崎はそれの意見に最初はそんなんで上手く行くの?と田辺を疑っていた。だが、沼田がどう反応するのか薄々興味があった。
相当なショックを受けると思うだけで笑いが口元から溢れてくる。
そして田辺はこう助言した。
「まず、園崎の方から先輩に告白しろ。俺はそのあとあいつに告白を迫るから。」
アタフタする沼田を想像する田辺にもくすりと笑みが浮かぶ。

二人は悪魔のささやきに耳を貸し、自分たちだけで幸せになろうと考えたのである…。

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