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片思い

日向葵

13話 運命のいたずら

あれこれ探してもう昼休みも残り10分となった。
あと5分で予鈴が鳴る。どこ行ったんだろう?

愛梨:「人探しってなかなか見つからないもんなんだねー」

藍:「まぁこんなだけ広かったら難しいかも」

色んな可能性を考えて探し回るけど空回り。
私たちは翔太を探すことをやや諦めていた。
こんだけ探しても見つからないなんて。

華恋「ごめん、うちのせいで…。もう教室戻ろう!こんだけ探しても見つからないなんてウケるわ笑笑」

みんなは私を見て申し訳なさそうな顔をした。
(ああ、この感じ嫌だな…)

蒼:「じゃあ、教室戻ろうか!」

愛梨:「戻ろう!戻ろう!」

藍:「そうだね!行こう、華恋。」




私たち5人は教室へと戻ろうと階段を降りようとした時、瀬奈が「ねえねえ」と足を止めた。
「たまには非常階段から行ってみようよ!」と、元気よく言う瀬奈に「えー」とブーイング。
「いいじゃん!行こうよ!」と言う瀬奈に渋々付き合う。
たかだか、教室に戻るのに何で非常階段?と思いつつ降っていくと誰かの声がした。
しかも聞き覚えのある声が…まさか!
私たちの足どりは早くなった。でも、そう〜っと行ってみると、今まで探していた人物が!
私たちは顔を見合わせるなり、「やったね!」と小声で言ったりとやや嬉しかった。

(これって運命的じゃない?)

期待を胸に彼に近づこうとしたが、先頭の愛梨が足を止めた。
「ちょっとどうしたのよ?」と小声で愛梨に言う瀬奈。
愛梨が指差して瀬奈に教えるなりさっきまでの明るさから遠ざかった。
2人は後ろに下がるよう指示した。ちょっと階段を上がって私たちは輪になって集まった。 

見てはいけないものを見てしまったと言わんばかりの愛梨と瀬奈は顔を見合わせ、やや困った顔になった。
意を決して愛梨が「実は…」と話し出した。
話を聞いていくうちにさっきまでの喜びは崩れ落ちていき、私は愛梨の言葉に絶句した。
ふと目頭が熱くなり、目から大粒の涙が溢れ出た。
せっかく直したメイクがぐちゃぐちゃになるくらい私はひとしきりに泣いた。

  (何で…どうしてなの?何であの子が…)

みんなは私に「大丈夫?」とか心配してくれるけど全然耳に入ってこなかった。
私の中で何かが確実にプツリと切れた。
私はすくっとその場に立ち上がり、遠くから彼らを見てそしてあの子を睨みつけた。

(絶対に許せない!彼は…翔太は…私のなんだから!)




こんにちは、園崎華恋です。
先程は兄の礼治が失礼いたしました。
この話は私サイドで続くんですが、兄と同様、番外編の方で紹介させていただきます。
また最後まで読んでいただけたら幸いです。
では、続きの「片思い」を最後まで楽しんでくださいね。
                                                   園崎華恋より

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