片思い

日向葵

12話 兄妹

俺の名前は園崎礼治。
妹の華恋がなぜか俺のクラスに来た。いつも部屋に入る前にノックしろと言ったためかノックの音で俺だけが反応した。

(へー。珍しいことが起こるんだなー。)

俺は席を立ちドアの方へと歩み寄った。妹を合わせた5人の女子が来ていた。

(相変わらず無理してんのなー。すっごいオーラのある人たち…)

妹と話すのはなかなかないが0でもない。
華恋:「あのさ、翔太来てない?」
翔太…ああ、翔太ね。
確か来てないと思うけど何で3年の教室に来てるんだ?翔太なら2年のはずだ。                

礼治:「翔太?あー、来てない。来ててもずっと勉強してたから気づかなかったかも。」

(ちょっと言いすぎた?でも、知らないことは知らない)

あっさり俺が答えると妹の表情がやや呆れていた。

(どうせ、使えない兄ですよ。ここのとこ生徒会と勉強で忙しいんだから。)

「じゃあ」と俺は言って妹を見て扉を閉じた。

閉じた後扉からトンっと音がした。その音は聞こえるか聞こえないかの微かな音だった。
そのあと妹の声がして複数の賑やかな声へと変わっていった。 

(上手くやってんならそれでいいけど。またあの時みたいに泣かれたらな…)

俊:「礼治、何してんだ?さっきの誰?」
一緒に勉強してた俊に「妹」と伝え、俺は再度参考書を目を通して勉強し始めた。




ここまで読んでいただきありがとうございます。
俺の話は番外編の方で紹介します。
妹の華恋の話はもう少しだけ続くそうですので、もう少しお付き合いお願いします。
また会いましょう。
では、失礼します。
                                                   園崎礼治より

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