片思い
3話 仲直り?
古井翔太。
私はやっと彼の名前をしかも本人から直接知ることができた。
彼は私の1つ上の2年。彼のことが色々知ることも出来た。
「古井…翔太さん?」
「翔太でいいよ。」
「翔太…先輩にする。」
私はさすがに先輩を呼び捨てにするのはまた目をつけられそうで怖かった。
「翔太先輩、いろいろ助けてくれてありがとうございます。」
「ううん。まだなんかされた?」
「いや、あれから早退したので…」
「ああそうだったね。」
「ところで何で昨日体育館にいたんですか?」
私は聞きたいことが山ほどあるが次に疑問をあげるとしたらこの質問だ。
何で体育館にいたのか。
先輩は自然とこう答えた。
「あー。ほんとただの偶然なんだけど、たまたま体育館の方歩いてたら、複数の女子を見つけて。そしたらその先に君がいたんだ。ちょうど砂をかけられてる時だよ。
すごい音と声が聞こえたから何事かと思ったよ。」
ああ、あの時か。私が投げ飛ばされ頭から砂をかけられた。
「そうだったんですか。」
「俺、あいつらのこと知ってるって言ったじゃん?あれは…」
そうだ!そうそれも聞きたかった!と言いたかったがタイミング悪く予鈴が鳴った。
「あー、鳴っちゃった。じゃあ、この続きは昼休み。また、この場所で。じゃあな!」
笑顔を見せそう言って彼は学校の中へと消えていった。
私と言えば重たい足を教室へと向けることとなった。時間が早く経ってしまえ!と思い、昼休みが待ち遠しいとも思った。
教室に入ると、全員私を見て凝視していた。後から入ってくる先生が、昨日のことで話があるから昼休み職員室に来なさいと言われた。
はい、と言った後に翔太先輩との約束を思い出したがもう遅かった。
(どうしよう…先輩との約束が…)
後で先輩のところへ行って放課後にしてもらおうと落ち着かない気持ちを無理やりしまい込んだ。
ホームルームが始まり、1時間目の現代文の授業で私をいじめた5人中の1人に会ってしまった。彼女の名前は進藤藍。いつも女子とつるんでるイメージしかない。容姿は派手な方だと思う。茶髪で第二ボタンまで外して、スカートも短い。私とは別世界な人。そんな彼女は私を見るなりバツの悪そうな顔をしていたが、一言も発せず席に着いた。私はその進藤さんの斜め後ろの席に座り授業を受ける。
授業は淡々と終わった。なんとも言えない雰囲気があるものの何の音沙汰なく終わり。呆気ないと思ったが、彼女こと進藤藍が動きだした。授業終了のチャイムが鳴り次の科目は何か考えていた時、進藤さんが私の方へと向かってきた。
「沼田さん!」
私は名前を呼ばれてビクッとした。
「はい…」私はなんとか声を出せた。また何かされるとも思ったが予想外の展開になった。
「あの…昨日は、本当にごめんなさい!」え?へ?ん?
私はびっくりし過ぎて昨日のことさえ忘れそうになった。
何も言えず固まる私に容赦なく続けてベラベラいっぺんに喋り出した。やっとついてこれたのは古井翔太先輩の話になった時だった。
「古井先輩にも見つかっちゃったし…。」
古井先輩の名前が出た時ドキッとした。
なんで古井先輩のこと知ってるんだろう?
「あ、あのー、古井先輩って?」
私は進藤さんに彼について聞くことになった。彼女が現れたことで私の気持ちが揺らぐこととなろうとはこの時はなんとも思わなかった。
古井先輩…私、進藤さんに出会ってあなたへの気持ちに気付いてしまったの。
私はやっと彼の名前をしかも本人から直接知ることができた。
彼は私の1つ上の2年。彼のことが色々知ることも出来た。
「古井…翔太さん?」
「翔太でいいよ。」
「翔太…先輩にする。」
私はさすがに先輩を呼び捨てにするのはまた目をつけられそうで怖かった。
「翔太先輩、いろいろ助けてくれてありがとうございます。」
「ううん。まだなんかされた?」
「いや、あれから早退したので…」
「ああそうだったね。」
「ところで何で昨日体育館にいたんですか?」
私は聞きたいことが山ほどあるが次に疑問をあげるとしたらこの質問だ。
何で体育館にいたのか。
先輩は自然とこう答えた。
「あー。ほんとただの偶然なんだけど、たまたま体育館の方歩いてたら、複数の女子を見つけて。そしたらその先に君がいたんだ。ちょうど砂をかけられてる時だよ。
すごい音と声が聞こえたから何事かと思ったよ。」
ああ、あの時か。私が投げ飛ばされ頭から砂をかけられた。
「そうだったんですか。」
「俺、あいつらのこと知ってるって言ったじゃん?あれは…」
そうだ!そうそれも聞きたかった!と言いたかったがタイミング悪く予鈴が鳴った。
「あー、鳴っちゃった。じゃあ、この続きは昼休み。また、この場所で。じゃあな!」
笑顔を見せそう言って彼は学校の中へと消えていった。
私と言えば重たい足を教室へと向けることとなった。時間が早く経ってしまえ!と思い、昼休みが待ち遠しいとも思った。
教室に入ると、全員私を見て凝視していた。後から入ってくる先生が、昨日のことで話があるから昼休み職員室に来なさいと言われた。
はい、と言った後に翔太先輩との約束を思い出したがもう遅かった。
(どうしよう…先輩との約束が…)
後で先輩のところへ行って放課後にしてもらおうと落ち着かない気持ちを無理やりしまい込んだ。
ホームルームが始まり、1時間目の現代文の授業で私をいじめた5人中の1人に会ってしまった。彼女の名前は進藤藍。いつも女子とつるんでるイメージしかない。容姿は派手な方だと思う。茶髪で第二ボタンまで外して、スカートも短い。私とは別世界な人。そんな彼女は私を見るなりバツの悪そうな顔をしていたが、一言も発せず席に着いた。私はその進藤さんの斜め後ろの席に座り授業を受ける。
授業は淡々と終わった。なんとも言えない雰囲気があるものの何の音沙汰なく終わり。呆気ないと思ったが、彼女こと進藤藍が動きだした。授業終了のチャイムが鳴り次の科目は何か考えていた時、進藤さんが私の方へと向かってきた。
「沼田さん!」
私は名前を呼ばれてビクッとした。
「はい…」私はなんとか声を出せた。また何かされるとも思ったが予想外の展開になった。
「あの…昨日は、本当にごめんなさい!」え?へ?ん?
私はびっくりし過ぎて昨日のことさえ忘れそうになった。
何も言えず固まる私に容赦なく続けてベラベラいっぺんに喋り出した。やっとついてこれたのは古井翔太先輩の話になった時だった。
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なんで古井先輩のこと知ってるんだろう?
「あ、あのー、古井先輩って?」
私は進藤さんに彼について聞くことになった。彼女が現れたことで私の気持ちが揺らぐこととなろうとはこの時はなんとも思わなかった。
古井先輩…私、進藤さんに出会ってあなたへの気持ちに気付いてしまったの。
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