世界最強の暗殺者はまだ中学生だそうです。

キラ・キルリア

世界一の暗殺者は部下の質も世界一だそうです。15

「『死神』さん。いよいよ明日ですね」
「あぁ、そうだな」


明日、とうとう全会議が始まる。俺の復讐への第一歩だ。準備は怠っていない。
さて、まずは帰ってきた他のメンバーの紹介をしておこう。


「遅れてすいませんっした。もちろんサボりじゃなっすよ!久々の海外の仕事で少し遊びすぎただけっす」
「「それをサボりと言うんだよ馬鹿が」」


このサボり魔が『影』。一見明るいイメージがあるが、こいつの特徴は気配をほぼ消し去り殺す、王道的な暗殺スタイルだ。俺ですら一瞬見失ってしまうことがあるくらい気配を消すのに長けている。番号はNo.6。
そしてこの息ピッタリな2人が『つき』と『太陽たいよう』。この2人は双子だ。そして、まるでお互いの次の行動が分かっているかのような完璧なコンビネーションで、暗殺を行う。主に大きな組織の壊滅の依頼に出ている。1人ではあまりにも弱い。だから、一対一の暗殺は苦手だ。1人を殺すために2人で挑んでは目立ってしまう。それに2人のコンビネーションを活かせない。だから大きな組織の壊滅をさせている。番号はNo.8と9。
『太陽』が攻め込み、そちらを対応している方を影から殺す『月』。お互いの弱点をお互いが消している。最強のコンビだ。俺を除いてだがな。


「誰が馬鹿っすか!?誰にも迷惑かけてないから良いじゃないっすか!」
「「お前が遅いと『死神』さんが困るだろ。いいから土下座しろ」」
「・・・やるっすか?」
「「かかって来い」」


おっと、言い忘れていたがこいつらは仲が悪い。だから、何度も喧嘩しては俺が怒って罰を与えてる。どちらも懲りないがな。そう言ってる間に3人はぶつかりかけていた。まぁ大丈夫だ。こいつらのお目付役はいる。


バタッ!


「こらこら、喧嘩したらあかんやろ?『死神』さんがおんねんで?あんまりうるさいようやったら・・・吊るで?」
「「「すいませんでしたぁっ!!!」」」


この関西弁で喋っている女は『蜘蛛くも』。こいつは罠を仕掛けての暗殺が得意だ。事前に罠を仕掛け、かかった時にはもうおしまい。いや、罠を仕掛けられた時点で、もう終わったようなものだ。あと、糸の扱いにも長けている。どうやって作ったのかは知らんが、粘着性のある糸や、それを高速で発射する装置を持っている。それでこの3人を捕まえて天井に吊り、反省させている。3人の天敵だ。


「まったく、あんたらはいつまで経っても仲良くならんなぁ。あんたらを止めるこっちの身にもなってほしいわ。なぁ?」
「「「だってこいつが・・・」」」
「・・・んん?」
「「「何でもないです!!!」」」


いつものことだが、どうやってあの一瞬で足元に罠を仕掛けているのか、未だに分からない。このままでは、俺の最強の座が揺らぎそうだ。早めにトリックを見破っておくとしよう。


「それくらいにしておけ。それにしても、全員無事でなによりだ」
「当たり前っすよ!俺たちが死ぬわけないじゃないっすか!」
「「あの程度の相手に、怪我を負う方が難しい」」
「むしろ、心配させるなんて失態を後悔してるところやわ」
「いや、別に心配だったわけではない。ただ、少しでも不調なら、全会議での戦闘に支障があるかもしれないだろ」
「もちろん、不調なんてあるわけないです。それに、ほんまに危なかったら、ちゃんと言いますって」
「それならいいんだ」


準備は万端だ。あのゴミは表向きは防犯のための道具を製造し、販売する会社の社長として世間に出ているが、裏では『殺し屋殺し』の異名がつくくらいの人間だ。有名な殺し屋や暗殺者に自分の殺害を依頼し、様々な罠を使い返り討ちにする。そして、それに使った罠を大手企業などの社長などに販売、更に大儲けしている。今や自分で殺しの組織のトップに立つ始末だ。誰もコイツには逆らわない。逆らってもいいことがない上に、逆らわなければ良いことしか無いからだ。もはや、俺たちでやるしか無い。コイツらのやる気はとても心強い。ただ、そろそろ3人を降ろしてやれば良いんじゃ無いかなぁとは思う。


「それより『死神』さん。私たち、ほんとに端で見てるだけなんですか」
「そうだ」
「ぐぬぬ、暇なだけじゃ無いですか。せっかく『死神』さんが来るのに」
「いつも行ってるだろ」
「『死神』さんが来ないからですけどね!」
「行ってもやることないだろ」
「だから暇だって言ってるんですよ!」


確かにそうか・・・。まぁ、面倒だから行ってないし、俺もどんなのか知らないけど、よっぽど暇なんだろう。


「はぁ、分かった。好きにしてろ。ただし、命の保証は出来ないからな」
「もちろんです!やったぁ!」


コイツ、はしゃぎすぎだろ。もうさんじ・・・睨まれた。女には心を読む力でもあるのか?とにかく、明日が楽しみだ。

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