世界最強の暗殺者はまだ中学生だそうです。

キラ・キルリア

世界一の暗殺者は部下の質も世界一だそうです。14

遅くなってぇ!申し訳ぇ!ございませんでしたぁぁ!!!




あれから1週間が経った。
4日後には全会議だと言うのに、海外にいるメンバーは誰一人帰ってこない。まさか、殺されたか?・・・いや
「それは無いか」
「・・・どうかしましたか?」


『斬』がそう聞いてくる。組手が終わったところで、『斬』はボロボロの状態だ。それでも敬語は崩さず、いつも通りの態度でいる。


「いや、他のメンバーの帰りが遅いと思っただけだ」
「そうですか・・・。まぁ、『死神』さんに逆らう人なんてここにはいませんよ」
「・・・そうだな」


いつだってみんな、俺の言う通りだ。
きっと、これからも。


「そういえば、まだ学校には通っているんですね」
「あぁ、当たり前だろ?」
「正直に言うと、もう行かなくても良いのでは?すでに中学レベルの学習なんて終わっているでしょう。行く意味がよく分からないので—————ッ」


俺はすぐに『斬』の懐に忍び込み、喉元にナイフを突きつける。


「何言ってんだ?気でも狂ったか?ここがただ人を殺すだけの組織では無かったことを、お前が1番知っているよな?」
「も、もちろんです。ですが、それとこれとは話が・・・」
「違うわけないだろ!!!」


俺はナイフを押し付ける。
もちろん『斬』も抵抗するが、だんだんと血が流れていく。


「いいか!あの人は、ここの人間全員が普通の生活を送ることを望んでいた!もともと俺たちを暗殺者の世界に引き込むつもりは無かった!だから俺が『鷹』を連れてきたときはめちゃくちゃ怒られたし、殺しの依頼も罪のない人のものは全て断っていた!全員を学校か仕事に就かせた!すぐにでもこの組織から抜けて、社会へと出られるように!それはお前が!『斬』が!斬がっ!1番知ってるんだろうが!!!」
「———っ!申し訳、ございません、でした」
「・・・次にそんな事を言うようなら、いくら『斬』でも首が飛ぶと思え」


・・・少し、怒りで我を忘れていたようだ。
だが、どうしても許せない。こいつが、『斬』が!あの人の方針を侮辱するのは!
・・・俺は、この場を立ち去ることにした。


「・・・これだけは、言わせてください」
「あ?なんだよ」
「『死神』さんの方針に逆らうつもりはありません。もちろん『毒蛇』の方針にも。ですが、少し無理をしているように見えます。少しくらい学校か訓練を休めばいいかと」
「・・・誰のせいだと思っている」


俺は誰にも聞こえないような小さな声で、そう呟いた。






「おい、『悪魔』」
「うぇ!?『死神』さん!?」
「もし俺が、今すぐ死にたいって言ったら、どうする?」
「もちろん止めますよ!『死なないでー』って!」
「なぁ、俺は冗談で言ってるんじゃない。本気で言ってるんだ」
「・・・・・本気で死にたいと、そう思っているのなら、私は止めません。『死神』さんが決めたことですから」
「・・・そうか。心配しなくていい。今のところ死ぬ予定はない。お前より早く死ぬわけないだろ」
「なっ!どう言う意味ですか!?!?」
「そのままだ」


・・・やっぱり、そうなのか。


「それより、あいつらの様子はどうだ?」
「2人とも真面目に訓練してますよ。特に沙美ちゃんはほとんど外さなくなりました。もう1人の方は、特別すごい部分はありませんが、少し気になることがあります」
「気になること?」
「なんと言うか、本気を出せていない、いや、出していないように見えます。彼には何か秘密があるのかと」
「なるほど・・・」


そういえば、ここに来た時と比べて、かなり態度が変わった気がするな。


「大輔は今どこにいる?」
「彼なら今、訓練用のグラウンドの方にいるはずです」
「分かった。お前は適当に休んでろ。少しあいつを鍛えてくる」
「やり過ぎないようにしてくださいねぇ」


この俺に隠し事をするとは、罰が必要だな。






「158・・・159・・・160・・・」
「何やってんだ?」
「うおぉっ!なんだ、『死神』さんか」
「『なんだ』とはなんだ。死にたいのか?」
「すいませんでした!!!」
「それで、何してたんだ?」
「『悪魔』さんに『死神』さんが来るまで腕立て伏せをしておけと言われたので、やってました」


・・・あいつ、俺がこいつのとこに行くことを予想してたのか。・・・なんか少し腹が立つな。


「『死神』さんは何をしに来たんですか?」
「あぁ、お前に聞きたいことがあってな」
「なんですか?」
「単刀直入に聞こう。お前、俺に隠し事をしているな?」
「っ!・・・してませんよ」


この反応、間違いないな。


「さて、普通に聞くのもつまらない。俺が当ててやろう」
「だ、だから!隠し事なんてありませんって!」
「お前はここに来てすぐの頃、この組織と俺を馬鹿にした。だがその後、俺がお前の腕を落とした後からは、まるで別人のようになった。ただ俺が怖いだけにしては、性格まで変わっているようだ。少し控えめな性格になっている。それに、本気を出していないと、『悪魔』は言っていた。つまり、本気を出すと都合が悪いことがある、ということだ」
「・・・・・」


ふむ、図星か。


「本気を出すと都合が悪いことなど、ほとんどないだろう。考えられることとしては、無意識にストッパーがかかっている、もしくは」
「それ以上は、やめてください!」
「熱中し過ぎてはいけない、といったところか」
「・・・・・」
「大体分かった。お前の能力は・・・」














「全く、敵いませんね、『死神』さんには」


俺の予想は、完璧に当たっていたようだ。

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