世界最強の暗殺者はまだ中学生だそうです。

キラ・キルリア

世界一の暗殺者は部下の質も世界一だそうです。13

「・・・というわけだ」
「なるほど。つまり、全会議で殺すとまではいかなくとも、それなりにダメージを与える、そのための策を考えるというわけですね」
「そうだ」


俺は、ニュースの話を全会議に襲って来るという予想とともにみんなに話した。まぁ今は海外にいる奴もいるが。


「他のメンバーも全会議までには帰って来るはずだ。絶好のチャンスだろう」
「でも、それだと私の出番ないと思うんですが?」
「・・・私も」
「『悪魔』と来夏らいか(『龍』の偽名である)は端でワインでも飲んでおけ。そこら辺の奴らが襲って来ても、負けることはないだろ」
「それだと私の出番が・・・」
「・・・私も」
「我慢しろ」


『悪魔』と『龍』は戦闘能力は『死神界』の中で最低だし、『龍』は爆発物を使うわけにはいかないから戦わせられない。『悪魔』に関しては魅了の効かない相手に弱すぎるからもっと駄目だ。


「『死神』さん!私は?」
「『鷹』は何か銃を持って来ておけ。お前の狙撃は近距離でも十分使える」
「やったー!」
「あの、俺たちは・・・」
「お前ら新人は全会議で新人戦をしなければならない。これは四月に毎年やるんだが、去年の5月から今年の四月までに『終焉』に来た人間で殺し合いをする。これは実力のない人間を始末するためのものだ。ここは実力が無いと生きていけないからな」
「なら、俺たちは来たばかりですし、不利なんじゃ・・・」


こいつ、ここに来て怖気づいたのか?馬鹿馬鹿しい。


「お前らは『死神界』に来た人間だ。負けが許されるわけないだろ。それに、俺たちに育てられて勝てないようじゃ、ここに来る価値もない。数を減らすための新人戦だが、お前らはこれに参加する全員を殺してもらう」
「ぜ、全員ですか?」
「そうだ。お前らはストップがかかろうが全員殺しきってもらう。試合の邪魔が入りそうになったら、俺たちが止めてやる」
「あの、私からも質問いいですか?」
「なんだ?」


さっきまで黙っていた沙美が質問してきた。


「その、全滅させたら、何か報酬はあるんでしょうか?」
「なるほど・・・。正直全滅させるのは確定しているようなものだし、報酬は渡すつもりはなかったが・・・。何か欲しいならくれてやる。渡せる範囲でな」
「分かりました!」


さて、ここからが本題だ。


「明日から、俺が帰ったら『斬』と『鷹』は俺と組手だ。もちろん2対1でだ。帰って来るまでは新人2人を鍛えてやってくれ。『悪魔』と来夏は適当に鍛えてろ。ただし、サボっていたら罰を与えるからな」
「マジですか?」
「当たり前だ。お前が1番サボりそうだからな」
「女の子に筋肉なんていらないと思うんですけどー」
「ムキムキになれとは言ってないだろ。特にお前は対面戦闘はあまりしないしな。ただ、適度に鍛えておかないといざという時に動けないだろ」
「むう、分かりました」
「他のメンバーが帰ってきたら、この事を言っておいてくれ。『かげ』と『蜘蛛くも』は俺との組手に参加させる。残り2人は来夏たちと一緒の事をさせておけ。早速訓練を始める。行くぞ」


俺たちは訓練用のグラウンドへ向かう。俺は最強だ。自覚はある。だが、それを理由に訓練をサボるわけにはいかない。最強は最も強いから最強なんだ。サボったって負ける気はしないが、念には念を、完璧な状態で完膚なきまでに勝つ。それが俺。


「俺は世界最強の暗殺者だ。誰が相手だろうと、何人相手しようと、負けない。『王』も、この腐った『終焉』も、全部ぶっ殺してやる」
「行きますよ・・・」
「・・・・・」


『斬』が刀を構え、『鷹』が銃を構える。組手といったが、普通に戦うと俺の圧勝だ。だから俺はナイフ2本だけで戦う。どんな手段を使おうと、殺せば勝ちだ。


「かかって来い。許可など取らなくても、俺に隙などない」
「「・・・っ!!!」」


そして次の瞬間、俺のナイフが『斬』の刀と『鷹』の銃弾にぶつかる。この周りの空気が凍りつくような雰囲気が俺は好きだ。


「戦闘開始だ!!!」


俺は笑いながら、ナイフで刀と銃弾を弾き、そう言った。






「「・・・」」
「さぁ、行きますよ!来夏ちゃん!」
「先に行けばいい。私はまだ爆弾の調整が・・・」
「『死神』さんの命令を後回しにするんですか?」
「『死神』さんはこれくらいじゃ怒らない」
「いいから行きますよ!」
「分かった、分かったから引っ張らない。今から行く」


そう言って、『龍』さんと『悪魔』さんは訓練に行ってしまった。


「・・・どうする?俺たち」
「うーん、私は狙撃の練習でもしようかな」
「そうか・・・。近接戦闘一緒にやってくれる人、みんな『死神』さんの方に行っちゃったからなぁ」
「まぁ1人で筋トレでもしときなよ」
「・・・褒美って、何をもらうつもりなんだ?」
「別に、なんでもいいでしょ」
「気になるからさ」
「別にあんたと親しいわけじゃないでしょ」


俺たちはここに来るときに初めて会った。つまり、会ってまだ数日しか経っていないと言う事だ。・・・たしかにこんな事聞くのはおかしいか。


「まぁ、別に教えてもいいけど」
「いいのか!?」
「絶対に他の人には言わないでね?」
「お、おう・・・」


まさか、告白とか・・・。


「『死神』さんと『終焉』の過去について聞くつもり」
「・・・・・」


沙美は、思ったより色々考えていて、何か核心に迫りそうな事を聞くつもりだった。

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