世界最強の暗殺者はまだ中学生だそうです。

キラ・キルリア

世界一の暗殺者は部下の質も世界一だそうです。11

「・・・ククッ!そんな質問ひとつで良いのか!?おいおい、人を殺したことのない人間が、暗殺者になるはずないだろ!」
「『死神界』の人間は、俺と『斬』、『毒蛇』さん以外全員、暗殺者になるまでは人を殺したことなんてない」
「・・・ククッ、まぁいい。質問の答えはもちろんYESだ」
「誰を、どういう理由で、どうやって殺したんだ?」


そう聞くと、変な笑い方の・・・ダメだ、未だにあいつの名前が覚えられない。とにかくこいつはニヤリと笑った。


「知りたいか?教えてやるよ。俺は3年前に、両親を殺したんだ。アニメや漫画をみて、俺はスナイパーになりたいと思っていた。それで俺は頑張って金を貯め、スナイパーライフルを買った。膨大な金を使ったが、全く後悔していない。だが、俺はこれで誰を殺すか迷っていた。その辺にいる何の関係のない人を殺したって、楽しくないだろ?それで俺は、両親に目をつけたのさ。俺は親が家を出た瞬間を狙って、頭を撃ち抜いた。才能があったんだろう。狙いは完璧だった。それから人を殺したくて仕方なかった。そこで、『王』さんに目をつけられたってわけだ」
「・・・つまり、お前は人を殺すことを楽しんでいるのか?」
「当たり前だろ?誰が楽しくない仕事なんてするんだよ」


そうか、なら、こいつは・・・
「お前はクビだ。ここから出て行け」
「・・・は?なんでだよ!」
「快楽殺人者なんて、この『死神界』に必要ない。お前みたいなやつが、ここにいるんじゃねぇよ!!!」


俺はこいつに銃を向ける。俺は常時銃とナイフを携帯している。いつでもこいつを殺せる。


「ひっ!や、やめろよ!」
そう言いながら、少しずつエレベーターの方に逃げていく。そして


「『死神』さん!呼ばれたのでやってきました!」
「ひいっ!やめろ!俺を殺すなぁ!!!」


『鷹』の到着と同時に、あいつはエレベーターに逃げ込み、そのまま上へと行った。両手足が縛られているから、ジャンプしながら。流石に怪しまれるかもしれないが、あいつをここに置いておくよりはマシだ。


「ええと、あの男、捕まえた方が良かったですか?」
「いや、大丈夫だ。『王』の部下を呼んでいる。そいつが回収してくれるだろう」
「分かりました!それで、面倒をみてほしいという部下は?」
「あぁ、あっちにいる女だ。名前は沙美。頭はいいから、狙撃の腕を磨いてやってくれ」
「『死神』さんの願いなら、なんだってやりますよ!私の、命の恩人なんですから!」
「あぁ、ありがとな」


そう言って、俺は『鷹』の頭を撫でる。言い忘れていたかもしれないが、『鷹』は俺より年下だ。まだ12歳だったはずだ。それでこれだけの才能を持っているのは、本当に凄いと思う。まぁ、俺には及ばないがな。


「えへへ。やる気出ました!『死神』さんも頑張ってくださいね!」
「お前もな」


そうして『鷹』が沙美を連れて行ってしまう。さて、あとはもう1人の男だな。そう言えば、まだ偽名を決めていなかったな。


「おい、お前」
「は、はい!」
「お前はこれから海山 大輔みやまだいすけと名乗れ」
「わ、わかりました!」
「なら良い。質問はあいつを追い出すためにしただけだから、お前は早く『斬』のところへ行け」
「ま、待ってください!」


俺が立ち去ろうとすると、大輔が止めてくる。


「なんだ?」
「『死神』さんは、殺し屋を始める前に人を殺したんですか?」
「・・・あぁ、殺した。両親を殺した空き巣だ」
「・・・っ!すみません」
「いや、良い。その空き巣は何人も人を殺していたらしくてな。『終焉』に暗殺の依頼が来ていたんだ。俺が殺さなくても、『毒蛇』さんが殺していた。だが、俺は自分の手であいつを殺したことを後悔していない」
「その、何度か出て来た『毒蛇』さんって、誰なんですか?」
「・・・『毒蛇』さんは、『終焉』の元リーダーで、世界で1人だけ俺に勝てた人で、1年前に『王』に殺された」


あの屑の手で、殺された。俺の大切な人だった。もう2度も失ったものだ。3度目は、多分訪れない。


「名前は夜霧杏やぎりきょう。俺の母親だった人だ」


両親を失った俺を養子にとって、死ぬ一瞬まで俺を愛してくれた、俺の大切な人。俺をここまで鍛え上げてくれた人。


「俺が世界最強の暗殺者であり続ける意味で、あの人の為に復讐を果たせたなら俺は最弱になったって構わない。全てをかけて、『王』を殺す」
「・・・・・・・」
「っと、悪い。話しすぎたな。さっさと『斬』のとこへ行け。これ以上の質問は受け付けない」
「・・・分かりました」


あの人が生きているなんて夢物語があったなら、どれだけ幸せだっただろう。でも、そんな話は存在しない。何度も現実を見せられた。だから俺は『終焉』を終わらせる。これがあの人が望んだことだから。いや、『死神界』全員の願いだから。あの『』を殺してやる。


『仁が思うようにしなさい。自信を持ちなさい。大丈夫。あなたは私の息子なんだから』


・・・分かってるよ。母さん。




ありがとうございました!
ちょっとマザコンっぽくなってしまった・・・。
不定期なんで、ツイッターで投稿予告とかするようにします。名前は@Re_light_rightです!
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