世界最強の暗殺者はまだ中学生だそうです。

キラ・キルリア

世界一の暗殺者は部下の質も世界一だそうです。9

「・・・あいつは調子に乗り過ぎだな」


俺は地上から・・・変な笑い方の奴を撃ち殺した。3人が準備を終えてから狙撃を開始するつもりだったが、俺のフリをしてバンバン撃ってる馬鹿がいたから撃ち殺してやった。なんの警戒もせずに撃って警察に突入されるという、現実でやれば人生が終わるミスを犯したこいつは後でお仕置きだな。それにしても名前が思い出せない。


「・・・まぁ、雑魚はどうでもいいか」


とりあえず適当なビルでも探すことにする。残る2人はちゃんと考えてやってるみたいだしな。俺も最近手加減を覚えたからな。しっかり鍛えてやる。






「じ、銃声が聞こえなくなったぞ」


どういう事だ。俺はこっちに逃がされたのか?なら、これは罠か?戻ったほうがいいか?


「戻るか」


俺は急いで戻っていく。『死神』さんの罠にかかってなるものか!


「それにしても、『死神』さんにしては下策だな。まぁ、中学生らしいしこんなものか」


そうしてさっきの路地を抜けると・・・


「え?」
「あ?」


・・・『死神』さんに遭遇した。


「え、えっと〜。何故ここに?」
「いや、こっちのセリフなんだが」
「いやいや、え?俺が逃げた方に待ち伏せしに行ったのでは?」
「は?俺はお前の場所なんて知らねえよ」


・・・訳がわからん、どういう事だ?


「と、時計塔にいたんですよね?」
「いたのは変な笑い方の奴だな」
「じ、じゃあ、『死神』さんは?」
「その辺をぶらついてたんだが」
「な、なるほど。俺の勘違いか。で、ではこれで」


俺は逃げるフリをする。


「おい、待てよ」


『死神』さんが俺の肩を掴もうとする。掛かった!


「嘘だよ!」 バンッ!


やったか!


「チッ!危ねえなあ。そんなの当たる訳ねえだろ」
「・・・は?」


『死神』さんは、銃弾を避けていた。後ろにあった壁に当たっている。


「え、えぇ!?」
「何驚いてんだ。馬鹿にするなよ。お前が振り向いた瞬間、撃つことは分かったし、そのまま銃口の向きと指の動きを見ればどのタイミングに飛んでくるか分かるし、銃なんて簡単に避けられる」
「いや!普通は無理ですって」
「まぁいい。ゲームオーバーだ」


バンッ!


くそっ!今回も勝てなかった!ていうか『死神』さんが規格外すぎた!俺の義手がぁ!






・・・また銃声が聞こえた。多分、撃たれていた雄大が『死神』さんに殺されたんだろうな。時計塔の祐樹は多分死んだだろうし、後は『死神』さんと私だけかぁ。


「うん、勝てる訳ないし、逃げ切ったほうがいいかな」


もう褒美は諦めよう!勝てる訳ないもん。
取り敢えず、銃声とは逆の方向に逃げよう。まだ『死神』さんとは遭遇してないし、こっちの居場所は分からないはず。後10分くらいしか無いし、逃げきれるはず!


「『死神』さんは地上にいるはずだから、路地裏を中心に足音を出来るだけ立てないようにして逃げよう。私だけ罰ゲームを逃れるんだ!」


早速私は行動に移した。






「残り1人の女は逃げているのか。しかも見つからないから、路地裏か。他の馬鹿どもとは違うようだな」


俺はビルの屋上から周りを見ている。俺が狙撃すると言ったのを覚えていたのか。少しはマシだな。


「まぁ、逃がすわけがないんだけどな」


隠れた程度では俺からは逃げられない。残り10分。どうせ、お互いを狙っていたはずだから、おそらく近くにいるだろう。あいつの走る速さと経過時間を計算すると・・・ふむ、そこまで遠くはないな。走る速さをどうやって知ったか?『斬』に訓練中に測るよう言っておいただけだ。あいつはそんなに速くない。後はこの範囲の中の路地裏をチェック。この大通りの向こうにいるはずだから、この辺り。更に、あいつがこっちに近づくはずがないから、更に範囲は絞れる。ということは・・・


「あの辺りか」 バンッ!


俺は大体の位置を予測し、発砲する。あの場所は、こっちからは完全に死角だが、近くに高い建物がある。そこまでは来ていないと予想してあそこにいたのだろうが。だが、撃たれてしまった。なら、あいつらがとる行動は1つ。その場からの逃走だ。


「俺から逃げられると思うな。死神は、いつでも命を狙っている」


そして、路地裏からあっちの高い建物からは見えないように出て来た女の頭を、撃ち抜いた。






「・・・ま、負けたぁ」
「なかなかだった。だが、咄嗟の判断が足りない。銃弾が飛んで来た方向は分かったはずだ。しっかりと注意しておけ」
「は、はい!」


さて、それに対してあいつらは何してんだ?


「お前のせいで『死神』さんに殺されたじゃねえか!」
「ククッ!それを言うなら、お前が中々逃げないから俺が殺されたんだ。むしろお前に謝ってほしいくらいだな」
「なんだと!?」
「やるのか?」
「おい」
「「なんだよ!?」」


ドスッ!ドスッ!


腹を思いっきり殴ってやる。2人とも気絶した。こいつらは飯抜きだな。


「さて、名前、なんだった?」
「さ、沙美です」
「じゃあ沙美。お前の罰ゲームは免除してやる。そのかわり、お前は狙撃を中心にしろ」
「そ、狙撃ですか?」
「あぁ、お前には他の2人と違い、正しく情報を判断する力がある。咄嗟の判断力と狙撃の腕を磨けば完璧だ」
「わ、分かりました!」


さて、後は気絶した2人だ。

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