世界最強の暗殺者はまだ中学生だそうです。

キラ・キルリア

世界一の暗殺者は部下の質も世界一だそうです。8

「おい、『斬』」
「なんでしょうか」


『斬』が駆けつける。こいつは俺の従順な部下だ。俺程ではないが、かなり強い。俺が武器ナイフ一本縛りで傷をつけられたくらいだ。他の奴らはナイフ一本でねじ伏せたが。こいつは自分より強い奴を尊敬し、弱い奴を軽蔑するような奴で、一応『死神界』のメンバーは軽蔑していないが、興味もなさそうだ。とにかく従順で扱いやすいので、1番気に入っている部下だ。


「あいつらは?どんな訓練をしたんだ?」
「取り敢えず、全員の暗殺スタイルに合わせたメンバーで能力を見てみました。もっと訓練を重ねれば、『終焉』の他の組織の奴らに負けない程度には強くなれるでしょう」
「なるほど、全員こっちに集めてくれ」
「わかりました」






「・・・何でこんなに疲れてんだよ」


俺の目の前には、昨日入ったばかりの新人の姿が。だが、こいつらは完全に疲弊しきっている。何があったんだ。


「た、体力トレーニングがキツすぎて」
「ク、ククッ、笑えないレベルできつい」
「もういやぁ!」
「『斬』。あいつらに何させた」
「取り敢えず、1キロダッシュと筋トレを。そんなに疲弊するようなものでは無いと思いますが」
「休憩は?」
「筋トレの前に1分間ほど」
「何?それは・・・」


この時、3人は確信していた。それはキツすぎるだろと言ってくれることを。だが、その予想は外れる。


「甘すぎるんじゃないか?そんなんじゃトレーニングにもならねえだろ。何セットやらせたんだよ」
「1セットだけです」
「はぁ、お前ら体力なさすぎだろ」
「「「普通はそんなトレーニングしませんよ!」」」


・・・俺は普通じゃないって言いたいのか?筋トレだって鉄球を2つ持って腹筋くらいしかしてないだろうし。俺たちはいつも鉄球全力投球キャッチボールだし。男は腹で受け止めないといけない縛り付きだし。他にも重りをつけて水中ダッシュとかやってるし。命がけだし。全然キツくないし。


「慣れるまでは当分それな。じゃあゲームしようか。最近みんなやってくれないから暇だったんだよ。ルールはお前ら3人のうちの誰かが生き残っていればそいつの勝ち。負けたやつらは罰ゲームとして体力トレーニングだ。制限時間は30分。誰かを殺した奴には褒美があるから、どんどん殺しあってくれ」
「つまり、敵同士ってことか・・・」
「ククッ、お前ら相手には負けねえぞ」
「ご褒美・・・なんだろう」
「じゃ、先入っとくな」
「「「え?」」」


3人が驚いた。何でだ?


「し、『死神』さんも来るんですか?」
「当たり前だろ。前にも言ったと思うが、お前らは注意力が足りない。慢心しすぎている。だから、俺の狙撃を掻い潜りつつ、しっかり殺しあってくれ」
「こ、殺し合わないといけないのか」
「ククッ、・・・一気に勝てる気がしなくなった」
「に、逃げ切ることを優先しようかな」


色々聞こえるが、無視しておく。さて、誰が生き残れるかな?






バンッ!


かなり遠くから狙撃される。だが、撃たれているうちの全てが外されている。いや、遊ばれているだけだな。というか、未だに偽名が決められていない。いつまで腕無しと呼ばれればいいんだ。流石に辛い。


「ともあれ、『死神』さんをどうにかしねーと。あの人がいるとちゃんと動けねえ」


バンッ!


また撃たれた。今は街の路地裏に隠れているが、少しでも出ると殺されるだろう。


「だが、逆に言えば出なければ殺されないということ。このまま死角を通って他のみんなを殺すか」


幸い、今までの狙撃で死神さんがいる場所は大体分かっている。おそらく、あの時計塔だろう。あそこなら、周りが見渡せるし、ここは死角になるはずだ。


「このまま隠れ続けて逃げきるのも悪くないが、せっかくなら褒美が欲しい。というか義手が欲しい。これだと食いにくいんだよ」


文句を言いながら、俺は路地裏を走っていった。






バンッ!


私は今、変装グッズを買ってる。変装グッズを身につければ、みんなにバレることはないと思うからね。ていうか、バンバン撃ってるのは誰なのかな?今時計塔に警察が向かっていったけど。『死神』さんじゃないよね?


「まぁ、『死神』さんがこんなミスする訳ないか」


なら、祐樹かな?で、撃たれてるのが雄大か。じゃあ『死神』さんはどこなんだろ。はぁ、怖いなぁ。これが狙われる側に気持ちかぁ。


「祐樹はゲームオーバとして、雄大を狙おうかな?近づいて首を切っちゃえば勝ちだよね」


怯えてたら勝てるものも勝てないしね。






バンッ!


「ククッ、やはり逃げたか」


何度も撃ち続けたおかげで、雄大が予想通りに逃げてくれた。先に買っておいた街の見取り図で逃走ルートは予測済み。後は回り込んで撃ち殺すだけ!


「ククッ!勝ったら何をもらおうか。やっぱ初仕事をもらいたいな。実績を上げて『死神』さんを超えてやる」


俺は笑みを浮かべながら、時計塔を降りていった。






銃声を聞き、警察が時計塔を登っていく。頂上に犯人がいるはずだ。ドアを開け、突入する。


「な、なんだと!?」


だが、そこにあったのは、男の死体だけだった。




人物の名前を考えるのが辛い

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