世界最強の暗殺者はまだ中学生だそうです。

キラ・キルリア

世界一の暗殺者は部下の質も世界一だそうです。6

私は、4人の焼死体を見つけた。と、思ったら、祐樹たちの死体が光って消えた。今頃目を覚ましてるのかな。


「それにしても、1日経ってすぐに殺されるなんて、もしかして『死神』さんはこれを狙ってたのかな?でも、これはまぐれでは無いはず。どうにかして、トリックを探して、逆に嵌めてやらないと。多分勝てない」


だんだん明るくなって来た。取り敢えず武器を買って、あとは作戦を考えないといけない。もう!なんで2人ともやられちゃったんだよ!


「あ、あなたは昨日の!」
「ん?」


声をかけられたから前を見ると、昨日、迷子になっていた子と、その母親がいた。母親しかいないし、シングルマザーなのかな?


「昨日はありがとうございました!最近はひったくりとかが多くて、心配だったんです」
「いえいえ、当然の事をしただけですよ」
「・・・・・ありがと」


迷子だった子どももお礼を言ってくれる。可愛いなぁ。


「では、私はこれで」
「・・・バイバイ」
「はい。さようなら。君も、またね」


まぁ、多分今後は会えないんだけどね。そして、私が2人の横を通り過ぎる。
その瞬間、画面が真っ暗になり、目の前に現れたのは、『DEAD』の文字だった。






「・・・・・え?」
「・・・ふぅ、まさか1日で終わるとはな」
「沙美。お前もダメだったのか」
「ククッ、・・・笑えねえな」


俺は、正直驚いていた。幾ら何でも弱すぎないか?1日で終わったのは初めてだ(死神界のメンバーとしかしたことはないが)。


「な、なんで!?私は普通に歩いてただけなのに!」
「まあ、トリックを教えてやるよ。簡単な事だけどな」






まず、ゲームを始めてすぐにマスクとかつらを買って変装。そして、母親役を探す。気づいているかもしれないが、沙美が見つけた迷子の子は俺だ。今回の演技は適当だったが、バレなかったのには驚きだ。
次に、母親役との交渉だ。知らない人に母親の代わりをしてくれと頼まれて、やってくれる人なんていないだろう。だが、母親役に選んだ女性にお金を払うと言ったが、断られた。お金はいらないからあの人を返して!と、言われた。なんでも、最近多発している犯罪の被害にあったらしい。金は無くなり、家はボロボロ。そして借金をしてしまい、返せずに自殺したらしい。犯罪の内容は、カジノから出てきた金を持ってそうな男の財布をひったくって、仲間の警察を待機させる。もちろん、この警察に捕まえてくれと頼むと、絶対に捕まらない。まあ、あいつらは自分の力で充分だと思っていたらしいがな。
俺はこの犯罪者2人の暗殺を条件に母親役を引き受けてもらった。
更に、その犯罪者2人に協力を依頼する。あいつら3人がカジノに行くのを目撃した俺は、事がうまく進みすぎている現状に、若干罠かと疑いつつ、2人と合流。窃盗を依頼する。前金100万円。成功すると、奪った金の半分を渡すことを条件に受けてもらった。犯罪に続きを追加させ、暴力を振るわれたと訴えさせ、路地裏の空き家に連れて行かせた。
ことはうまく進み、なんと2人も連れて行かれた。普通に抵抗すればいいだけなのに、何の抵抗もなかったので、折角証拠写真用に買っておいたカメラが無駄になった。
そして、迷子のフリをして警戒心をなくしておく。そのまま連れて行かれた2人共々爆破だ。これで母親役の女性の依頼もクリア。
最後にすれ違いざまに首を切って終わりだ。運が味方したということだな。完全勝利だ。


「・・・と、言うことは?」
「お前らが負けたのはお前らのせいでもあるってことだな」


正直、失望しかけている。ていうかあんなのにやられるとか馬鹿だろ。都合よく行き過ぎだと思う。まぁ、どうでもいいが。


「お前らの弱点を探すつもりだったんだが、取り敢えず油断しすぎ。お前らの作戦だと思ったくらいに罠にはまってたからな」
「いやあ。『死神』さんにも問題はあったと思いますよ?」


『悪魔』が何か言ってくる。俺のどこに問題が?


「弱点を探すのに初見殺しを使ったら意味ないじゃないですか」
「い、いや、お前らは引っかからなかったし大丈夫と思ったんだよ」
「私たちと同レベルにしてどうするんですか。まったく、まだまだ子供ですねえ」


言うだけ言って『龍』の後ろに隠れた。あ、『龍』に殴られた。あとで俺も殴っておこう。それはともかく、確かに俺にも問題はあったかも知れないが、こいつらが油断しすぎたのも事実だ。


「取り敢えず、俺がいない間は『斬』たちに育ててもらえ。俺が帰ってきたらまたゲームだ。今度は3人で殺し合いをしてもらう。その間、俺はお前らを狙い撃つから、しっかりと注意しておくように。今日はもう遅いから終わりだ。飯食って寝てろ」
「ええと、給料とかは出るんですか?」
「出るわけないだろ。お前らは何の依頼もこなしてないんだから」
「じゃ、じゃあ、これからどうすれば?」
「ここにいる間は衣食住は確保してやる。寝るときはソファで寝てろ」


さて、明日からまた学校だ。面倒な事この上ないが、あの人の遺言だ。仕方ない。

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