世界最強の暗殺者はまだ中学生だそうです。

キラ・キルリア

世界一の暗殺者は部下の質も世界一だそうです。5

「・・・治安が悪そうだね」
「確かに、あそこのやつはナイフを持ってるぞ」
「一応、犯罪を犯すと警察が来るみたいだな」
「あ、あれ!ゲーセンだよ!」


そう言った沙美が指差すのは、キラキラと豪華な看板に、K・A・Z・I・N・Oの文字・・・


「どう見てもカジノだろ」
「いいじゃんそれでも!カジノってトランプとかスロットとかで遊ぶんでしょ!楽しそうだよ」
「まずはチップを買わないと。金ってどう出すんだ?」


俺たちはメニューを開いたり、色々触って見たりする。周りの視線が痛いが、気にしない。


「あ、財布が腰についてる」
「本当だ!ベルトのケースみたいなのに財布が入ってる!」
「ククッ!本当に1億円入ってるぞ」


俺たちは取り敢えず100万円使う事にした。


「よし!稼ぐぞ!」
「「おーーー!!!」






結果から言おう。ダメだった。スロット、トランプ、ルーレット。色々とやってみたが、全部負けた。あまり使いすぎると今後が危険だろうから、100万円しか使っていないが、ボロ負けした。


「まぁ、まだ金は残ってるし、もう1つくらい武器を買っておくか」
「そうだね。『死神』さんに八つ当たりしようか」
「ククッ!最終的に勝てば良いんだよ!」


言い訳しつつ、カジノを出ると、いきなり誰かにぶつかられる。


「おっと、誰だよあいつ」
「あれくらい避けられないの?」
「ククッ、お前もまだまだだな!」
「チッ、うっせえな。・・・ん?無い!財布が無い!」


ぶつかってきた男が走って逃げ出す。ちらっと顔が見えた。ニヤッと笑い、こちらを見ていた。


「あいつ!お前ら!行くぞ!」
「もう!何やってるのよ!」
「ククッ!注意力が足りないんだよ!」


ゲームなのに財布が取られるとか思わねえだろ!


「チッ!ナイフ投げるか」
「ちょっと待って!警察がいるよ!」
「ククッ!投げてたら捕まってたな!」
「あの警察!こっち見て嘲笑いやがって!」


走るが、ここの地形は全く分からない。あちらに地の利がある。NPCにそんな能力までつけやがって!『死神』の野郎!







10分ほどで逃げ切られてしまった。結局俺の金は戻ってこなかった。


「クソが!最悪だ!」
「大丈夫だって、私達はまだ残ってるんだから」
「ククッ!『死神』さんを殺せば良いんだよ。殺せば」
「いました、あいつです」


誰かがこっちを指差している。ん?あいつ!財布を奪った奴じゃねえか!俺はこいつの胸ぐらを掴む。


「テメェ!財布を返しやがれ!」
「見てください!また暴力を振るわれました!」
「君!ちょっと来てもらおうか」
「け、警察?」
「ククッ!とうとう逮捕か」


こいつ!マジでなんてことしてくれたんだ!


「ん?君は誰だ?」
「ククッ!俺か?俺は「こいつも暴力を振るって来た奴の仲間です!」・・・は?」
「何!?なら、君にも来てもらおうか」
「いや、俺は違うって!」


こいつ、祐樹も巻き込みやがった!沙美は・・・よし、隠れてくれたな。取り敢えず全滅は避けられた。


「言い訳は後で聞く!さっさと来い!」
「取り敢えず行くぞ」
「全く笑えねえ」


俺たち2人は、そのまま警察に連れていかれた。






「うぅ、これはやばいよぉ〜」


みんなが警察に連れていかれた。残っているのは私だけ。


「1人だけでもやるしか無いよね。はぁ、もう、何やってるんだよー!」


外は既に暗くなっていた。まだ1時間も経っていない。


「1日1時間なのかな?だから食事は必要ないのかな?・・・はぁ、誰もいないって悲しいなぁ」


ん?あそこに誰かいる。見たところ子供のようだ。一瞬『死神』さんかと思ったけど、金髪だし、全然違う。しゃがんで、下を向いて、迷子かな?


「君、どうしたの?迷子?」
「・・・母さんが、迷った。俺は迷ってない」
「そっか、何処に行ったか分かる?」
「分かんない」


うーん、手がかりはないみたいだね。これは探しようが無いなあ。


「うーん。どうしようか?」
「ジン!ジン!」
「・・・母さん」
「もう、何処行ってたの!」
「母さんが、迷った」
「この人がお母さん?」
「あなたが一緒にいてくれたんですね。ありがとうございます!ほら、帰るよ!」
「・・・ばいばい」


はぁ、また1人かぁ。今何時なんだろ。
ピロン


「ん?なにこれ?」


手紙の形のマークが出てくる。何だかわからないけど、取り敢えず押してみる。


『1日が過ぎました。『死神』が動き出します』


「もう1日!?ちゃんと詳しく聞いておけば良かった!」


ドゴォォンッ!!!


「きゃっ!なに?爆発?」


あっちの方からだ。建物が爆発して燃えてる。見に行ってみよう。





「み、みんな・・・」


そこには、2人を連れて行った警察と、スリと、連れていかれた2人の焼死体があった。

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