世界最強の暗殺者はまだ中学生だそうです。

キラ・キルリア

世界一の暗殺者は部下の質も世界一だそうです。3

「おい!『斬』!新人の教育を任された!さっさと戻ってこい!」
「お呼びですか?」
「だから新人が来たんだよ。面倒だが、あいつに接触するチャンスを条件に受けたから、やるぞ」
「なるほど、ならさっさと行きましょう」


こいつは『キル』。紹介する前に、『王』が決めたルールを説明しておく。初めは10人だけだった『終焉』を拡大させたことによって、暗殺者以外にも麻薬の売人などのグループも作り出した。そのせいで上下関係が分かりにくくなってしまい、それを解決するために、ナンバー制度を作った。No.1が1番上で、俺だ。『王』の次に偉い。『死神界』は1桁ナンバーの人だけで作られている。『斬』はNo.2だ。全てのターゲットを斬って殺し、1度もミスをした事が無い事からこの名前を付けられた。俺よりは弱いが、充分強い。ちなみに、『悪魔』はNo.3、『龍』はNo.5だ。


「『斬』を連れて来たぞ〜」
「あ、『死神』さん。一応どこに何があるかは教えておいたよ。ただ、『悪魔』が能力のせいで捕まってるけど、放置でいいよね」
「そうだな」
「助けてくださいよ〜!」


こいつは能力と言っているが、別にアニメのようなすごい力があるわけではない。一種の才能みたいなものだ。『悪魔』の能力は魅了。ハニートラップを仕掛け、殺す。というスタイルでやっているが、『小悪魔』ではなく『悪魔』なのは、『小』がつく年齢じゃないからだそうだ。まあ、どうでもいいが。


「あ?なんだこのガキ」
「フッ、こんなガキがいる組織など、大した組織では無いのだろう」
「というかその隣の方が気になるんだけど。超かっこいい」


まぁ、こうなることはわかっていたが、腹立つな。あ、我慢しろって目で『悪魔』がこっち見てる。まぁ、仕方ないか。


「あー、コホン。俺が『死神』こと夜霧仁だ。うざかったら殺すからよろしく」
「「「・・・プッ」」」
「あぁ?」
「こ、こいつが死神とか・・・アハハッ!馬鹿じゃねえの!?」
「顔はタイプだけど・・・ふふっ、これは無いわね」
「明らかに中学生くらいなのにタイプとかお前ショタコンだったのか!このガキもマジヤバイ。ククッ」


・・・・・・・・・・


「あぁ、腹いてえ。これがNo.1なんて『終焉』も大したことねえな」
「あ」
「これはまずい」
「『死神』さんがキレる!」
「あんな子供より俺の方がいいっすよ。て、あれ?『悪魔』さん?」


・・・俺は腰についている銃を取ろうとする。


「あ?脅しのつもりか?意味ねえよ。ガキの脅しなんか怖くねえよ」
「・・・俺が銃を抜くときは」
「あ?なんだ?」
「引き金を引く時だ」


パンッ!!!


「・・・え?」
「お前は見たところ『斬』と同じタイプだ。どちらかと言うと、近距離で相手を殺すタイプだろう。だから足は許してやる。だが・・・」


ゴト


「な、なんだ。何があったんだ?」
「腕の一本くらい、別にいいよな?」
「ゆ、雄大・・・腕」
「え?腕?・・・あ、あぁ、アガァァァァ!いだいぃぃ!・・・あれ、痛く無い?」


俺の能力は2つだ。集中と理解。一見凄そうでは無い能力だが、この2つの能力の組み合わせで、どうすれば気づかれないか。どうすれば神経を遮断できるかも全て理解する。俺以外にはあまり意味のない力だ。集中だけなら、相手の動きを読み取るのが上手くなるが、これだけだとただ反射神経が良くなるだけだ。理解は完全記憶能力のようなもので、一度理解したものは忘れないと言う能力だ。2つを組み合わせることで相手の弱点、死角、動きなどを正確に読み取ることが出来るが、実行力が無ければ意味がない。つまり、俺以外には上手く使えないのだ。


「この銃は特別製だ。相手の神経を蝕む毒がある。致死性は無いから安心しろ」
「安心できるわけねえだろ!俺の左手が・・・」
「そのくらい大丈夫だ。いいか?よく聞け。お前らがどれだけ強いのかは知らんが、絶対に俺より弱い。ここでは俺が1番だ。俺に勝てる人間なんていない。もし妙な真似でもしようものなら、今度はこれが頭に飛んでくると思え」
「「「・・・」」」
「よし、じゃあ自己紹介だ。腕無し、男、女の順で名前を言え。偽名では無い場合、俺たちが勝手に決めるからよろしく」
「腕無し・・・」
「男・・・」
「女・・・」
「プププッ」


笑うな『悪魔』。今度はお前に撃つぞ。あ、『龍』の後ろに隠れた。あいつ妙に勘が鋭いな。


「俺は三田 雄大みた ゆうだい。偽名は『腕無し』で良い。スタイルは『死神』の言った通りだ。よろしく」
「俺が言ってるのは偽名だぞ?それは二つ名だ。しっかり依頼をこなして呼ばれるようになるまで、偽名で過ごせ。と言うわけでこちらで偽名を考えておく」
「なん・・・だと・・・」
「うわ、うぅわ」
「かわいそー」
「ほら、他も早くしろ。終わったらゲームをするからな」
「「「・・・ゲーム?」」」

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コメント

  • 鬼怒川 ますず

    良いですね、文章も良くてこれはなかなかの良作です

    4
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