世界最強の暗殺者はまだ中学生だそうです。

キラ・キルリア

世界一の暗殺者は部下の質も世界一だそうです。2

「いやー。何度見ても、世界一の暗殺者のアジトには全く見えないねー」
「当たり前だ。まぁ、その代わりに入るのが面倒くさくなってるがな」


俺たちはビルに入っていく。そして、また視線を集めた。まぁ、俺は場違いな中学生が来たから見られただけだろう。『悪魔』の方が視線を集めている。『悪魔』はスタイルが良く、金髪で赤眼(ハーフらしい)。まぁ、簡単に言うと美人だ。


「えへへ〜」
「どうした?気持ち悪いぞ。いきなりニヤニヤして」
「別にー、なんだか『死神』さんが褒めてくれた気がしてー」


・・・男性社員が嫉妬まみれの顔になってるぞ。流石にその『死神』が俺だとは気づいてないが。ていうかあんまり死神死神言うな。バレるかも知れねえだろ。


「さっさと行くぞ」
「はーい」


俺たちはエレベーターに乗り込んだ。


「これ、『死神』さん以外は1人で入れないんですよね。もっと簡単に出来ないんですか?」
「それだと見つかるかも知れないだろ」
「やり過ぎだと思いますよー」


エレベーターのドアが閉まる。エレベータのボタンはドアの横、左右の壁についており、6階までのボタンと、開閉のボタンがある。


「1秒以内に全てのボタンを押すだけだぞ?楽勝だろ」
「本当に人外ですねー。そう言うところも好きですよ?」
「さっさと行くか」
「スルーはやめてよー」
「敬語」
「はーい」
「じゃあ行くか」


パパパパパパパパパパパパンッッ!!!


「相変わらずのチートですねー」
「こんな物はチートなんかじゃない。世界の理を捻じ曲げるくらい出来ないとな」
「いや、充分捻じ曲げてると思いますけど」
「は?どこがだよ」
「人間はあんな動き出来ませんって」
「俺が出来たんだから、人間はこんな動きが出来るんだよ。ほら、着いたぞ。さっさと行け」
「はーい」


俺たちはアジトへ入って行く。別に大したものは置いていない。黒を基調とした部屋に、机や椅子やキッチンやテレビ、風呂もある。この中で生活できるレベルだ。更に、訓練用のグラウンドも用意している。街をモチーフにした大きな訓練場もある。上のビルが高層ビルならば、きっと倒れているだろう。


「お帰り、『悪魔』。あ、『死神』さんもいたんだ」
「あいつの呼び出しだ」
「!・・・そうなんだ。頑張ってね。死神界の人達は、誰もあいつの事を許してはないから」
「まぁ、どうせあいつは姿を見せないんだろうけどな」
「姿を見せたら私も加勢する。楽には死なせない」
「当たり前だ」


あいつを殺すときは、死神界のメンバー全員でだ。ついでに紹介しよう。こいつは『龍』。飛行機などで爆弾を使い、墜落させる。1人では脱出出来ないから俺が最後に助けるが、助け以外は完璧だ。プライベートジェットの際に、事前に護衛として潜入し、眠らせてから爆破。建物の爆破などもしているが、本人的には飛行機での爆破が好きらしい。理由はあまり覚えてないが、俺がどうとか言ってた気がする。まぁそこはどうでもいいが、その跡が龍が噛み付いたようだから『龍』と名付けられた。一応言っておくが、女だ。『龍』と呼ばれるのは嫌うので別の呼び方で呼ばれる。あまり感情は出さないが、これと、あいつのことだけは違い、顔は可愛いのにオーラが物凄く怖い。真顔にうっすらとした笑みを浮かべる姿は泣きそうになるくらいに怖い。1番怒らせてはいけない人だ。ま、まぁ、俺は全然平気だけどな!


「ん?誰かテレビつけたか?」
「誰もつけてない」
「と、言うことは」
『僕がつけたと言うことだね』
「『王』・・・」
『やぁやぁ『死神』くん。5日ぶりだね。元気だったかい』


この仮面をかぶったゴミは『王』。『終焉』の現リーダーであり、『死神界』の敵である。


「何の用だ?くだらない用ならお断りだぞ」
『君達に新しい部下を送ろうと思ってね』
「いらん。俺たちは俺たちだけで充分だ」
『そう言わないでくれよ。3人いるんだけど、腕は確かなんだ。一応『常闇』のところにも行かせたんだけどね。性格がアレなんだよ。そう言うの得意だよね。それに君達は優秀だしね。すでに送ってるから、頑張ってねー』
「待て」
『なんだい?死ねとかなら聞かないよ』
「報酬は、今度の全会議にお前もこい」
『ふふっ、そう言うと思っていたよ。勿論そのつもりさ。月に一度の全会議。普段参加していない2人が登場なんて、面白くなりそうだね』
「報酬をくれるなら、きっちり育てて新人戦も優勝してやる」
『そこまでは望んでないけどね。じゃあ、よろしく頼むよ』


プツン・・・ポーン


テレビが切れるとすぐに、エレベータがここにきた音がする。


「『死神』様、こちら3名、お送りしました」
「ここが『死神界』か。真っ暗な部屋だな」
「『死神』って本当にいんのかなぁ?殺してみてぇな。クククッ」
「『死神』。かっこいいのかなぁ」


ぞろぞろと入ってくる。連れてきたやつはもう帰ったようだ。俺は取り敢えず『キル』のやつを呼びに行く。多分訓練場だろう。『悪魔』に新人の対応をさせておく。せっかくの休みが消え去ったのは腹立たしいが、少しは楽しめると笑みを浮かべながら、訓練場に入っていった。

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