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第41話 〜神隠しの部室〜
16時40分    聖陽高校    部室
「うぉー!俺達の部室だぁー!」
僕達は放課後、職員室に行き真田先生に部活申請書を渡した後、空いている部室があるかどうかを聞いた。
『真田先生、部室が欲しいのですが何処か空いている教室ってありますか?』
透が真田先生に聞いてみると、真田先生は気になるような言い方をした。
『まぁ、あるにはあるのだが……………』
『どうしたんですか?何か気になる事でも?』
僕は真田先生に聞いてみると、真田先生は少し間を空けて喋り出した。
『ああ。今1つだけ空いている教室があるんだが、そこは去年に『封鎖』された教室でな。それ以来誰も使っていない……と言うか使えなかったんだよ。』
『封鎖って……何があったんですか?』
瑠美が真田先生に問いかけると、真田先生は難しい顔をして突然、よく分からない事を聞き返してきた。
『お前達は『神隠し』を知っているか?』
『はい、まぁ。人が突然消えてしまうっていうあの都市伝説ですよね?』
『そうそう!噂では消えた人間は過去や未来にタイムスリップしたり神の領域に入って出られなくなるらしいぜ!』
『そうだ。その都市伝説の神隠しが、去年に起きたんだよ。あの教室で。』
『!!?』
僕達は驚いた。すると真田先生は僕達の真っ青な顔を見て急に笑い出した。
『ぷっ……あははは!すまない!冗談だよ冗談!』
『先生ーーー!!!』
僕達は同時に少し怒った顔をして叫んだ。
『いやー、すまないすまない。安心しろ。行方不明になった生徒達もしばらくして戻ってきたし封鎖されていた教室も、只の点検で使えなくなっていただけだから。』
真田先生は笑いながら僕達に謝って、起きた事を話してくれた。
『でも良かったぁ。消えた人達が戻ってきて。』
瑠美は安心した顔をしていた。僕も一安心した。きっと、行方不明になっていた生徒達は何処かで遊んでいたんだろう。
『真田先生!その部室を使っていた前の部活って何だったんですか?』
透が真田先生に去年その部室を使っていた部活を聞いてみた。
『ああ。それは『新聞部』だよ。学校のあれこれな情報を新聞にして配ったり売ってたりしてたな。』
新聞部かぁ……もしかして、行方不明になってた理由ってスクープを探してたからじゃ………。
『ああ!それとこれ、部室の鍵だ!無くすなよ!』
『あざっす!真田先生!』
真田先生は透に部室の鍵を渡した後、ある事を僕達に聞いてきた。
『そういえば部活の内容は分かったが、まだ名前を聞いてなかったな。』
あ………そう言えば、まだ名前を付けていなかった。
透がそれに気づき動揺して、僕の顔を見る。
いや………僕の方を見られても困るんだけど………
『まぁいい!今日中に部活名を報告してくれれば問題は無い。』
真田先生は呆れた顔で溜息を吐いて待ってくれると言ってくれた。
真田先生には感謝だな……………
僕達が部室の鍵を受け取って職員室から出ようとした時、真田先生は小声で気になる事を話していた。
『しかし……戻ってきた生徒達は行方不明になっていた時の事を何も覚えていないと言っていたが、一体どういう事だったんだ………?』
僕は真田先生が言っていた事が少し気になりながら部室へ向かった。
「へぇー、ここが元新聞部の部室かぁー!封鎖されてた割には綺麗だなぁ。」
「封鎖じゃなくて点検よ。透君。綺麗なのは当然じゃないかな。」
「はっ!まさしくその通りであります!ルミ嬢王陛下!」
透……お前は何処の番犬だよ………
「それより部活名どうするの?」
重要な部活名をどうすか皆に聞くと、信長とルパンがスマホから出てきて、信長が提案をする。
「それは勿論!『武士道部』というのは………」
「却下!」
瑠美は即答で断った。
「また貴様か!この泥棒猫!」
「そんな部活名じゃ、何の部活か分からないでしょ!ここはやっぱり『アイドル部』というのが………」
「却下!」
信長も瑠美の提案を即答で断った。
「何でよ!完璧な部活名でしょ!」
「何がアイドル部だ!趣旨が違うわ!名前もダサいし!」
「貴方よりマシでしょ!」
「いいや!私の方が貴様よりマシだ!」
そう言って2人はまた言い合いを始めた。
透は口を開けて唖然とした顔で2人を見ていた。僕は呆れて頭を抱える。すると、横から1人の男が信長と瑠美の話に入っていった。
「まあ!待ちたまえ!お嬢さん方。吾輩が考えた名前こそ、真の名に相応しいのではないだろうか!」
スゲェー!!あの2人に入っていくルパンの勇気を少しでも分けてもらいたい。
ふっ……この前は途中で止められてしまいましたが、今度こそ言わせて頂きますよ。
「私が考えた真の名は…………」
『却下!!』
信長と瑠美は大きな声でルパンが考えた部活名を聞かずに即答で断った。
「吾輩……まだ何も言っていないのですが…………」
ルパンは落ち込みながら膝をついて倒れ込む。
ルパンが何も言えずに倒れ込む姿を見て、僕と透は掛ける言葉が出なかった。
「うぉー!俺達の部室だぁー!」
僕達は放課後、職員室に行き真田先生に部活申請書を渡した後、空いている部室があるかどうかを聞いた。
『真田先生、部室が欲しいのですが何処か空いている教室ってありますか?』
透が真田先生に聞いてみると、真田先生は気になるような言い方をした。
『まぁ、あるにはあるのだが……………』
『どうしたんですか?何か気になる事でも?』
僕は真田先生に聞いてみると、真田先生は少し間を空けて喋り出した。
『ああ。今1つだけ空いている教室があるんだが、そこは去年に『封鎖』された教室でな。それ以来誰も使っていない……と言うか使えなかったんだよ。』
『封鎖って……何があったんですか?』
瑠美が真田先生に問いかけると、真田先生は難しい顔をして突然、よく分からない事を聞き返してきた。
『お前達は『神隠し』を知っているか?』
『はい、まぁ。人が突然消えてしまうっていうあの都市伝説ですよね?』
『そうそう!噂では消えた人間は過去や未来にタイムスリップしたり神の領域に入って出られなくなるらしいぜ!』
『そうだ。その都市伝説の神隠しが、去年に起きたんだよ。あの教室で。』
『!!?』
僕達は驚いた。すると真田先生は僕達の真っ青な顔を見て急に笑い出した。
『ぷっ……あははは!すまない!冗談だよ冗談!』
『先生ーーー!!!』
僕達は同時に少し怒った顔をして叫んだ。
『いやー、すまないすまない。安心しろ。行方不明になった生徒達もしばらくして戻ってきたし封鎖されていた教室も、只の点検で使えなくなっていただけだから。』
真田先生は笑いながら僕達に謝って、起きた事を話してくれた。
『でも良かったぁ。消えた人達が戻ってきて。』
瑠美は安心した顔をしていた。僕も一安心した。きっと、行方不明になっていた生徒達は何処かで遊んでいたんだろう。
『真田先生!その部室を使っていた前の部活って何だったんですか?』
透が真田先生に去年その部室を使っていた部活を聞いてみた。
『ああ。それは『新聞部』だよ。学校のあれこれな情報を新聞にして配ったり売ってたりしてたな。』
新聞部かぁ……もしかして、行方不明になってた理由ってスクープを探してたからじゃ………。
『ああ!それとこれ、部室の鍵だ!無くすなよ!』
『あざっす!真田先生!』
真田先生は透に部室の鍵を渡した後、ある事を僕達に聞いてきた。
『そういえば部活の内容は分かったが、まだ名前を聞いてなかったな。』
あ………そう言えば、まだ名前を付けていなかった。
透がそれに気づき動揺して、僕の顔を見る。
いや………僕の方を見られても困るんだけど………
『まぁいい!今日中に部活名を報告してくれれば問題は無い。』
真田先生は呆れた顔で溜息を吐いて待ってくれると言ってくれた。
真田先生には感謝だな……………
僕達が部室の鍵を受け取って職員室から出ようとした時、真田先生は小声で気になる事を話していた。
『しかし……戻ってきた生徒達は行方不明になっていた時の事を何も覚えていないと言っていたが、一体どういう事だったんだ………?』
僕は真田先生が言っていた事が少し気になりながら部室へ向かった。
「へぇー、ここが元新聞部の部室かぁー!封鎖されてた割には綺麗だなぁ。」
「封鎖じゃなくて点検よ。透君。綺麗なのは当然じゃないかな。」
「はっ!まさしくその通りであります!ルミ嬢王陛下!」
透……お前は何処の番犬だよ………
「それより部活名どうするの?」
重要な部活名をどうすか皆に聞くと、信長とルパンがスマホから出てきて、信長が提案をする。
「それは勿論!『武士道部』というのは………」
「却下!」
瑠美は即答で断った。
「また貴様か!この泥棒猫!」
「そんな部活名じゃ、何の部活か分からないでしょ!ここはやっぱり『アイドル部』というのが………」
「却下!」
信長も瑠美の提案を即答で断った。
「何でよ!完璧な部活名でしょ!」
「何がアイドル部だ!趣旨が違うわ!名前もダサいし!」
「貴方よりマシでしょ!」
「いいや!私の方が貴様よりマシだ!」
そう言って2人はまた言い合いを始めた。
透は口を開けて唖然とした顔で2人を見ていた。僕は呆れて頭を抱える。すると、横から1人の男が信長と瑠美の話に入っていった。
「まあ!待ちたまえ!お嬢さん方。吾輩が考えた名前こそ、真の名に相応しいのではないだろうか!」
スゲェー!!あの2人に入っていくルパンの勇気を少しでも分けてもらいたい。
ふっ……この前は途中で止められてしまいましたが、今度こそ言わせて頂きますよ。
「私が考えた真の名は…………」
『却下!!』
信長と瑠美は大きな声でルパンが考えた部活名を聞かずに即答で断った。
「吾輩……まだ何も言っていないのですが…………」
ルパンは落ち込みながら膝をついて倒れ込む。
ルパンが何も言えずに倒れ込む姿を見て、僕と透は掛ける言葉が出なかった。
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