アクティベート・オンライン
第35話 〜アップデートから不穏な気配〜
僕と信長と豊臣秀吉が暴れていると、また下からドタバタと階段を上ってくる音がした。朱莉だと直ぐに分かった。
「ま、不味いっ!?」
「ちょっとお兄ちゃん!朝から一体何して………」
朱莉に僕の部屋の散らかりと信長が刀を出している姿、そして豊臣秀吉がいる所を見られてしまった。案の定、朱莉はその光景を見て唖然としていた。
「ち、違うんだ!これは……えっと………」
「信奈さん……その刀は何?え?……嘘!?信奈さんは人間じゃなくて『キャラクター』だったの?」
しまった……ついに朱莉に信長は人じゃなく、キャラクターだという事を知られて………ん?『キャラクター』?何で、朱莉がそんな事を知っているんだ?
「え?朱莉、どうして信奈がキャラクターだって分かったんだ?」
「え!?それは……その………」
朱莉は下を向きながら言いにくそうな顔をしていた。すると、豊臣秀吉が痺れを切らして喋り始めた。
「それは私と朱莉がパートナーだからですわ!それと、お姉様の神聖なる豪気なお名前を汚らわしい名前に変えないで下さります?お姉様には『織田信長』という格好良く可愛いお名前があるのですわ!私だけのお姉様に貴方のような蛆虫で弱虫な男がパートナーなど許せませんわ!今すぐ死になさい!この、下等生物!」
何か、豊臣秀吉に言われたい放題なんですけど……僕、君に何かしたかな?何で、こんなに嫌われているのかな?何か悲しくなってきた………いや!今は悲しんでる場合じゃない!
「待ってくれ!じゃあ、朱莉はAVOプレイヤーだったて事なのか!?何時から!」
僕は朱莉に聞くと朱莉は暗い顔で口を開く。
「………昨日の夜に、私のスマホから変なメールが届いたの。それが、アクティベート・オンライン。」
それを聞いた瞬間、僕は耳を疑った。
そんな!?AVOに参加出来るのはあの時、僕と信長が初めてあった『6月14日』に来たメールじゃないと参加出来ないはず!なのに、今になってまたプレイヤーが増えるなんて!?
「どういう事か説明してもらおうか?変態猿」
信長が豊臣秀吉を睨みつけながら聞くと、豊臣秀吉は微笑みながら答える。
「決まっているじゃないですかお姉様。AVOは新しくなったのですわ!だから、プレイヤーも増えたのです。」
新しく…………?まさか!?
「…………………『アップデート』」
「アップ……悠斗、なんだそれは?」
「更新だよ。AVOが新しくなるって事だ。『新しいキャラクター』が増えるという事は『新しいプレイヤー』も増えるって事。そうだよね?豊臣秀吉。」
「軽々しく私の名前を呼び捨てで呼ばないで下さる?穢れてしまいますわ!ですが、ええ。その下等生物のおっしゃる通りですわ。」
「やっぱりそうなのか……」
くっ、何でこのタイミングでアップデートなんて……それに、朱莉まで参加させられるなんて………
「お兄ちゃん……どうして教えてくれなかったの?信奈さんは信長だったって事。お兄ちゃんがAVOプレイヤーだったって事。」
「違うんだ……隠すつもりは無かったんだ!だけど、朱莉を巻き込みたくなか………」
「うるさい!!」
僕は誤解を解く為に理由を言おうとした時、朱莉は大声で話しを止めた。
「私はお兄ちゃんの事ずっと信じてたんだよ?お兄ちゃんがいてくれたから毎日が楽しかったんだよ?お兄ちゃんが………」
「あ………朱莉?」
「もういい……分かった。お兄ちゃんは悪くない。悪いのは………お兄ちゃんを誑かした織田信長だ。」
「朱莉!?何を言って…………」
朱莉の様子がおかしい……あの目、この感じ、何処かで…………
「お兄ちゃんはその女に騙されてるの。待っててお兄ちゃん。直ぐにその女を殺して目を覚ましてあげるからね!」
不味い!?朱莉の目は本気で信長を殺しにいく目だ……それに、朱莉から見えるあの黒いオーラは………っ!?そうか!この感じ、思い出した!透と戦った時も、透の様子が急におかしくなって黒いオーラに包まれていた。という事は…………
「明智………光秀ぇぇぇぇぇ!!」
僕は大声で、何処かに居るだろう、何処かで見ているだろうその男の名前を叫ぶ。すると、信長は驚いた顔で僕の方を見る。
「なっ!?明智光秀だと!?どういう事だ悠斗!」
「朱莉は明智光秀の力に操られているんだ!透の時と同じように!」
「なんだと!?」
『神谷朱莉には気をつけなさい。』
くっ………パンドラが言っていた事はこの事だったのか!?
「朱莉!目を覚ませ!お前は操られているんだ!だから………」
「そんなのどうだっていい!お兄ちゃんは私だけのお兄ちゃんなんだから。お兄ちゃんに寄ってくる女は全員………排除してあげる。」
駄目だ!透の時と同じ、会話が通じない!やるしかないのか……だけど、朱莉と戦うなんて僕には出来ない。
僕は悩んでいると、朱莉は豊臣秀吉に命令をする。
「秀吉!信長を殺しなさい!」
そう言うと、豊臣秀吉は真顔で
「嫌ですわ!」
そう言って朱莉の命令をキッパリ断った。
「ま、不味いっ!?」
「ちょっとお兄ちゃん!朝から一体何して………」
朱莉に僕の部屋の散らかりと信長が刀を出している姿、そして豊臣秀吉がいる所を見られてしまった。案の定、朱莉はその光景を見て唖然としていた。
「ち、違うんだ!これは……えっと………」
「信奈さん……その刀は何?え?……嘘!?信奈さんは人間じゃなくて『キャラクター』だったの?」
しまった……ついに朱莉に信長は人じゃなく、キャラクターだという事を知られて………ん?『キャラクター』?何で、朱莉がそんな事を知っているんだ?
「え?朱莉、どうして信奈がキャラクターだって分かったんだ?」
「え!?それは……その………」
朱莉は下を向きながら言いにくそうな顔をしていた。すると、豊臣秀吉が痺れを切らして喋り始めた。
「それは私と朱莉がパートナーだからですわ!それと、お姉様の神聖なる豪気なお名前を汚らわしい名前に変えないで下さります?お姉様には『織田信長』という格好良く可愛いお名前があるのですわ!私だけのお姉様に貴方のような蛆虫で弱虫な男がパートナーなど許せませんわ!今すぐ死になさい!この、下等生物!」
何か、豊臣秀吉に言われたい放題なんですけど……僕、君に何かしたかな?何で、こんなに嫌われているのかな?何か悲しくなってきた………いや!今は悲しんでる場合じゃない!
「待ってくれ!じゃあ、朱莉はAVOプレイヤーだったて事なのか!?何時から!」
僕は朱莉に聞くと朱莉は暗い顔で口を開く。
「………昨日の夜に、私のスマホから変なメールが届いたの。それが、アクティベート・オンライン。」
それを聞いた瞬間、僕は耳を疑った。
そんな!?AVOに参加出来るのはあの時、僕と信長が初めてあった『6月14日』に来たメールじゃないと参加出来ないはず!なのに、今になってまたプレイヤーが増えるなんて!?
「どういう事か説明してもらおうか?変態猿」
信長が豊臣秀吉を睨みつけながら聞くと、豊臣秀吉は微笑みながら答える。
「決まっているじゃないですかお姉様。AVOは新しくなったのですわ!だから、プレイヤーも増えたのです。」
新しく…………?まさか!?
「…………………『アップデート』」
「アップ……悠斗、なんだそれは?」
「更新だよ。AVOが新しくなるって事だ。『新しいキャラクター』が増えるという事は『新しいプレイヤー』も増えるって事。そうだよね?豊臣秀吉。」
「軽々しく私の名前を呼び捨てで呼ばないで下さる?穢れてしまいますわ!ですが、ええ。その下等生物のおっしゃる通りですわ。」
「やっぱりそうなのか……」
くっ、何でこのタイミングでアップデートなんて……それに、朱莉まで参加させられるなんて………
「お兄ちゃん……どうして教えてくれなかったの?信奈さんは信長だったって事。お兄ちゃんがAVOプレイヤーだったって事。」
「違うんだ……隠すつもりは無かったんだ!だけど、朱莉を巻き込みたくなか………」
「うるさい!!」
僕は誤解を解く為に理由を言おうとした時、朱莉は大声で話しを止めた。
「私はお兄ちゃんの事ずっと信じてたんだよ?お兄ちゃんがいてくれたから毎日が楽しかったんだよ?お兄ちゃんが………」
「あ………朱莉?」
「もういい……分かった。お兄ちゃんは悪くない。悪いのは………お兄ちゃんを誑かした織田信長だ。」
「朱莉!?何を言って…………」
朱莉の様子がおかしい……あの目、この感じ、何処かで…………
「お兄ちゃんはその女に騙されてるの。待っててお兄ちゃん。直ぐにその女を殺して目を覚ましてあげるからね!」
不味い!?朱莉の目は本気で信長を殺しにいく目だ……それに、朱莉から見えるあの黒いオーラは………っ!?そうか!この感じ、思い出した!透と戦った時も、透の様子が急におかしくなって黒いオーラに包まれていた。という事は…………
「明智………光秀ぇぇぇぇぇ!!」
僕は大声で、何処かに居るだろう、何処かで見ているだろうその男の名前を叫ぶ。すると、信長は驚いた顔で僕の方を見る。
「なっ!?明智光秀だと!?どういう事だ悠斗!」
「朱莉は明智光秀の力に操られているんだ!透の時と同じように!」
「なんだと!?」
『神谷朱莉には気をつけなさい。』
くっ………パンドラが言っていた事はこの事だったのか!?
「朱莉!目を覚ませ!お前は操られているんだ!だから………」
「そんなのどうだっていい!お兄ちゃんは私だけのお兄ちゃんなんだから。お兄ちゃんに寄ってくる女は全員………排除してあげる。」
駄目だ!透の時と同じ、会話が通じない!やるしかないのか……だけど、朱莉と戦うなんて僕には出来ない。
僕は悩んでいると、朱莉は豊臣秀吉に命令をする。
「秀吉!信長を殺しなさい!」
そう言うと、豊臣秀吉は真顔で
「嫌ですわ!」
そう言って朱莉の命令をキッパリ断った。
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