アクティベート・オンライン

時塚オイモ

第11話 〜必殺技、そして謎〜

僕はルパンに命令をする。


「行け!ルパン!」


「くらいなさい!『ザ・ムーンクラウン』!」


ルパンの大技、『ザ・ムーンクラウン』。この技は、相手が反応に遅れる程、目にも留まらない速さで銃を撃ち続け、瀕死状態まで追い込むという連続銃撃だ。そして、流石のゼウスも反応が遅れ初めて傷をつける。


「おおっ!やるのう!」


ゼウスは笑いながら余裕の顔をして僕達を褒める。くっ!?これでも駄目なのか!強いにも程がある!僕とルパンは万事休すと思っていた時、空がゼウスに言う。


「ゼウス、残念ながら時間切れだ。退くよ。」


ゼウスは空を抱きかかえて帰ろうとした時、空が僕達を見て


「君達の顔は覚えたからね。」


そして、空とゼウスは一瞬で消えた。


「勝った……のか?」


「いえ、どうやら見逃してくれたみたいですね。」


僕達はお互いを見て安心したのか笑っていた。するとルパンが何かを思い出し


「はっ!笑っている場合ではないですぞ!悠斗殿!」


ルパンは再び焦ると僕も2人の事を思い出し、急いで2人がいる六本木喫茶店の方に行く。


その頃、信長と瑠美の方でも決着が着こうとしていた。


「行って!信長!」


「うむ!くらえ!『無限魔双神』」


そう言って、信長は何十本の刀を銃のように目にも留まらない速さでヘラの黒い玉の技を斬って破壊し、信長が自分でヘラの所まで行って叩っ斬った。そして、ヘラにまた傷をつける。


「くっ!ん?ゼウスの気配が……なるほどね。莉奈!今日はここまでみたいですわ!」


ヘラは何かに気づいたのか、莉奈を呼び莉奈はヘラに抱きつく。そして、莉奈はこっちを見て捨て台詞のような言葉を言ったのだった。


「勝ったと思わないことですわね!覚えておきなさい!いずれ決着をつけますわ!」


そう言って、莉奈とヘラは一瞬で消えた。


「何とか……なったみたいだな。」


「そうね……何とかなったわね。」


2人はようやく一安心をして溜め息を吐く。すると、慌てて2人の男達が帰ってきた。


「信長!瑠美!無事!?」


僕はようやく六本木喫茶店に着き2人の無事を確認する……のだが、何か2人に違和感を感じた。


「うむ!もちろんだ。な!瑠美!」


「そうね!危なかったけど無事だったよ。ね!信長!」


2人はニコニコと微笑みながらお互いを見て言う。


………あれ?さっきまで喧嘩してたよね?いつの間にそんな仲良しになったんだ?いや、仲良しになって嬉しいけど……というか、六本木喫茶店……凄くボロボロなんだけど!?一体何があったの!?僕とルパンは呆然な顔でお互いを見て同時に同じ言葉を喋った。


『女の子って……分からない』


そしてフィールドが無くなり、さっきまでボロボロだった六本木喫茶店も綺麗に戻り客と店員さんも戻っていた。それから、僕達はさっきまでの出来事を話していた。恐ろしく強い敵。城ヶ崎姉弟とゼウスとヘラの事を。


「あの城ヶ崎姉弟の事どう思う?」


瑠美は疑問に深刻な顔で聞いてきた。


「分からない。でも、とんでもなく強かったのは分かった。」


僕は空とゼウスの戦いを思い出しながら言う。


「うむ。正直、あのまま戦っていたらどうなっていたか。」


信長は珍しく悔しそうな顔で弱音を吐いた。それほど、敵の強さは未知数だったという訳だ。すると、ルパンが疑問に思った事を喋り出す。


「しかし、一体何者なんでしょうか。そして何故、急に退いたのでしょうか?」


確かに、あのまま戦っていれば正直向こうが勝っていただろう。じゃあ何故退いたんだ?勝てる戦いを中断して退くのは何故だ?何か理由があるんじゃないか?僕は考えていると、空の言っていた言葉を思い出す。


「……時間切れ」


「あ!確かヘラも『今日はここまでみたいですわ』って時間がきたみたいな言葉を話していたよ!」


瑠美もヘラが言っていた言葉を思い出し言う。


「なるほど。時間が何か関係しているのでしょうな!命令で動いているのか、はたまた個人で動いているのか定かではありませんが。」


ルパンは納得したような顔をして語る。確かに、ルパンの言っている事は間違っていないのかもしれない。そう思っていた時、信長がカフェロテを食べながら


「何にせよ!次こそは悠斗と私の力であの神とやらを倒してやる!」


口に生クリームをつけながら信長は堂々と自信満々に喋る。


「ところで、悠斗君達はあの主神ゼウス相手によく無事だったね!凄いよ!」


瑠美は目を輝かせながら何があったのかを聞いてきた。なので、僕はあの時の状況を全部話した。ゼウスの力の事、途中で大技を出せた事。すると信長がびっくりした顔をして


「むっ!?それなら私達にも起きたぞ!まぁ、相手が泥棒猫だったから全然、力が発揮できなかったがな。」


信長は瑠美の顔を見て残念そうな顔で溜め息を吐く。


「はぁ!?貴方が弱い所為でしょ!この、うつけ犬!」


「誰がうつけ犬だ!やはり貴様とは、今ここで決着をつけなければならないようだな!」


信長は怒りながら、カフェロテを食べきり椅子から立ち上がる。


「ええ!望むところよ!」


そう言って瑠美も怒りながら、ミルクシィーを飲みきり椅子から立ち上がる。


ま、不味い!これはとんでもなく不味い状況だ!折角、仲良くしてくれたと思ったらまた喧嘩が始まってしまう!とにかく止めなければ!僕は慌てて2人を止める。

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